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氷の国アイシス編
青夜
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僕は皆が寝静まった後、夜の森へと向かう。
あえてこの時間帯を選ぶのは誰にも知られたくないとがあるからだ。
「出てこい!」
僕は声を上げる。
貴族の様な見た目の男が不気味な笑い声を上げながら現れる。
「よくお気づきで!」
男は笑いながら僕の方を茶化す様に見てくる。
僕はイライラしながら鼓動を解放する。
「死ぬ準備はできたか?」
僕の鼓動は体の強化だけではない。
僕の鼓動は意思を持ち、僕の周りに展開され、自動で敵を攻撃する。
これは、僕の力を求めるという意思が鼓動に適応されたのか、自分より強い敵に対して使うと効力が上昇し、自分より弱い相手と戦うと効力が減少する。
この相手は...、僕より格上だ。
僕の心は打ち震える、自分より強いやつと戦い勝つ!。
それこそこの世に生きる喜び!。
男との対決を始める。
「ホッホッホ、お若いのにやりますね」
男は茶化しながら僕の鼓動の自動攻撃を難なく躱す。
「減らず口を」
僕はこういう調子にのったやつが嫌いだ、見てて吐き気がする。
戦うのが楽しいのではない、強き者を超えることが目的なのだ。
強い者を倒せば、それは自分の方が強いということ。
僕は最強の称号を欲している。
全ては最強の鼓動使い空夜を越えるために。
だが、空夜は僕と本気で殺しあってくれない、親子だからという理由で。
親なら子供の本気を受け止めてほしいが、青夜に本気は使わない。
ならばどうするか、答えは簡単だった。
空夜より強い者を探して殺す。
そうすれば僕は鼓動使い最強になれる。
そう信じて始めた悪魔狩りだが、なかなか目当ての悪魔に会えない。
この悪魔も僕より少し強いが、これでは足りない。
本気の空夜を超えるにはこの程度では駄目なのだ。
数分の戦いで僕はこの悪魔に勝利した。
横たわる悪魔を見て僕は呟く。
「これじゃ駄目だ...、もっと強く、ただ高みへ...」
そう言葉をぶつぶつと呟き続ける。
そんな時、茂みからフードを被った男が現れる。
緑のフードをかぶり顔は見えない。
「誰だ?」
男はニヤニヤしながら僕のことを見てくる。
「もっと強くなりたい?、なら俺についてこない?、いいものを見せてあげよう」
明らかに怪しい男だ、僕とほとんど変わらないであろう年齢だと声質で察する。
「何を見せてくれるんだ?、お前の言葉を信じられない」
男は指を鳴らして手の中に石の様な物を見せてくる。
「これは核って言うんだ、これに適応できればきっと強くなれるよ」
「根拠はあるのか?」
僕は疑り深く男を凝視する。
「お~、怖っ...、根拠が見たいなら俺についてきなよ...」
「わかったいいだろう、ただしつまらなかったらすぐに帰らせてもらう」
僕は男についていった。
~狩夜の家~
「遅かったな...どこにいっていた?」
空夜が夜更かしして起きていた。
子供が心配だったのだろうか?。
僕は空夜を見ながら壊れた様な笑い顔で「別にぃ」とヘラヘラ笑いながらその場を後にした。
「最近様子が変だったけど、今日は一段と変だったな...、青夜のやつ...」
嫌な胸騒ぎを感じながら空夜はまた平穏な明日が来ることを望んでいた。
あえてこの時間帯を選ぶのは誰にも知られたくないとがあるからだ。
「出てこい!」
僕は声を上げる。
貴族の様な見た目の男が不気味な笑い声を上げながら現れる。
「よくお気づきで!」
男は笑いながら僕の方を茶化す様に見てくる。
僕はイライラしながら鼓動を解放する。
「死ぬ準備はできたか?」
僕の鼓動は体の強化だけではない。
僕の鼓動は意思を持ち、僕の周りに展開され、自動で敵を攻撃する。
これは、僕の力を求めるという意思が鼓動に適応されたのか、自分より強い敵に対して使うと効力が上昇し、自分より弱い相手と戦うと効力が減少する。
この相手は...、僕より格上だ。
僕の心は打ち震える、自分より強いやつと戦い勝つ!。
それこそこの世に生きる喜び!。
男との対決を始める。
「ホッホッホ、お若いのにやりますね」
男は茶化しながら僕の鼓動の自動攻撃を難なく躱す。
「減らず口を」
僕はこういう調子にのったやつが嫌いだ、見てて吐き気がする。
戦うのが楽しいのではない、強き者を超えることが目的なのだ。
強い者を倒せば、それは自分の方が強いということ。
僕は最強の称号を欲している。
全ては最強の鼓動使い空夜を越えるために。
だが、空夜は僕と本気で殺しあってくれない、親子だからという理由で。
親なら子供の本気を受け止めてほしいが、青夜に本気は使わない。
ならばどうするか、答えは簡単だった。
空夜より強い者を探して殺す。
そうすれば僕は鼓動使い最強になれる。
そう信じて始めた悪魔狩りだが、なかなか目当ての悪魔に会えない。
この悪魔も僕より少し強いが、これでは足りない。
本気の空夜を超えるにはこの程度では駄目なのだ。
数分の戦いで僕はこの悪魔に勝利した。
横たわる悪魔を見て僕は呟く。
「これじゃ駄目だ...、もっと強く、ただ高みへ...」
そう言葉をぶつぶつと呟き続ける。
そんな時、茂みからフードを被った男が現れる。
緑のフードをかぶり顔は見えない。
「誰だ?」
男はニヤニヤしながら僕のことを見てくる。
「もっと強くなりたい?、なら俺についてこない?、いいものを見せてあげよう」
明らかに怪しい男だ、僕とほとんど変わらないであろう年齢だと声質で察する。
「何を見せてくれるんだ?、お前の言葉を信じられない」
男は指を鳴らして手の中に石の様な物を見せてくる。
「これは核って言うんだ、これに適応できればきっと強くなれるよ」
「根拠はあるのか?」
僕は疑り深く男を凝視する。
「お~、怖っ...、根拠が見たいなら俺についてきなよ...」
「わかったいいだろう、ただしつまらなかったらすぐに帰らせてもらう」
僕は男についていった。
~狩夜の家~
「遅かったな...どこにいっていた?」
空夜が夜更かしして起きていた。
子供が心配だったのだろうか?。
僕は空夜を見ながら壊れた様な笑い顔で「別にぃ」とヘラヘラ笑いながらその場を後にした。
「最近様子が変だったけど、今日は一段と変だったな...、青夜のやつ...」
嫌な胸騒ぎを感じながら空夜はまた平穏な明日が来ることを望んでいた。
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