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寒気
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私はお兄ちゃんに手を取られてどこかもわからない道を走り続けていた。
「お兄ちゃん...私もう...」
息が途切れ途切れになり、かなりしんどい。
私が限界な所を見ると、お兄ちゃんは立ち止まってくれた。
「悪いな、でもここまでくれば安心だろ」
霧がさらに濃くなって来ているが、さっきの奴は追いかけて来ていない。
「なんだったんだ?あいつは...、歩美その腕大丈夫か?」
お兄ちゃんの問いに対して、私はこう返した。
「寒い...」
なんだろうか、さっき噛まれた場所から冷気のような寒気がしてくる。
「寒いのか?待ってろ」
学ランを羽織るように着せてくれて少しあったかくなる。
その後、お兄ちゃんは服の一部を無理やり引きちぎって、私の怪我をした部分に巻いてくれた。
「これでよし、応急処置だけど何もしないよりはいい」
「ありがとうお兄ちゃん...」
心なしか、さっきよりも少し楽になった気がする。
私達は道端に座りこんでゆっくりと休んでいると、ある事に気がついた。
「お兄ちゃん...、道が赤いよ...」
私はギョッとした、ただの赤い絵の具にしてはリアルな赤がそこら中にぶち巻かれていたのだ。
いや、匂いが血のそれなので違うとは言い難い。
それに血が上から滴り落ちてくるので、恐る恐る上を見てみると、私は絶叫した。
首のない人間が電線につられていたからである。
「見るな!!」
お兄ちゃんが慌てて私の目に手を当てる。
「お前は何も見てない!いいな!」
ゆっくりと死体を見ないように歩き出す。
私の目に手を当てながら、ゆっくりと歩き、死体が見えない位置まで移動すると息を大きく吸い込んだ。
見たことない残酷な物を見ると、人間の理性は削られる。
それを削られすぎた人間は、狂気の沙汰に落ちる。
ゲームなどではそうだったのを思い出すが、実際に見てみるとただただ気持ちが悪くなるだけだ。
それとも、こういう感情を狂気と呼べばいいのだろうか?。
「落ち着いたか?」
兄に声をかけられた私は頷いた。
「とりあえずどこか休憩できる場所を探そう、できれば頑丈な建物がいい」
彼は立ち上がり、あたりを見回していると、少しだけ霧が晴れてきたので、さっきよりも見やすくなっている。
「あ...あれは...!」
「お兄ちゃん...私もう...」
息が途切れ途切れになり、かなりしんどい。
私が限界な所を見ると、お兄ちゃんは立ち止まってくれた。
「悪いな、でもここまでくれば安心だろ」
霧がさらに濃くなって来ているが、さっきの奴は追いかけて来ていない。
「なんだったんだ?あいつは...、歩美その腕大丈夫か?」
お兄ちゃんの問いに対して、私はこう返した。
「寒い...」
なんだろうか、さっき噛まれた場所から冷気のような寒気がしてくる。
「寒いのか?待ってろ」
学ランを羽織るように着せてくれて少しあったかくなる。
その後、お兄ちゃんは服の一部を無理やり引きちぎって、私の怪我をした部分に巻いてくれた。
「これでよし、応急処置だけど何もしないよりはいい」
「ありがとうお兄ちゃん...」
心なしか、さっきよりも少し楽になった気がする。
私達は道端に座りこんでゆっくりと休んでいると、ある事に気がついた。
「お兄ちゃん...、道が赤いよ...」
私はギョッとした、ただの赤い絵の具にしてはリアルな赤がそこら中にぶち巻かれていたのだ。
いや、匂いが血のそれなので違うとは言い難い。
それに血が上から滴り落ちてくるので、恐る恐る上を見てみると、私は絶叫した。
首のない人間が電線につられていたからである。
「見るな!!」
お兄ちゃんが慌てて私の目に手を当てる。
「お前は何も見てない!いいな!」
ゆっくりと死体を見ないように歩き出す。
私の目に手を当てながら、ゆっくりと歩き、死体が見えない位置まで移動すると息を大きく吸い込んだ。
見たことない残酷な物を見ると、人間の理性は削られる。
それを削られすぎた人間は、狂気の沙汰に落ちる。
ゲームなどではそうだったのを思い出すが、実際に見てみるとただただ気持ちが悪くなるだけだ。
それとも、こういう感情を狂気と呼べばいいのだろうか?。
「落ち着いたか?」
兄に声をかけられた私は頷いた。
「とりあえずどこか休憩できる場所を探そう、できれば頑丈な建物がいい」
彼は立ち上がり、あたりを見回していると、少しだけ霧が晴れてきたので、さっきよりも見やすくなっている。
「あ...あれは...!」
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