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古い玩具屋さん

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「あっ、昔話してたら着いたよ石川君」

「あ...ああ。所で一眼見ただけで高坂の事が好きになったのか?」

「うん! 多分こればっかりは直感だからね。なんで? とか言われても分からないや」

 私はてへっと小可愛く舌を出して店の中に向かう。

「はぁ...。まあ良いや。後で話の続きを聞かせてもらうことにするよ」

 石川君も一旦話を聞くのをやめてくれるようなので助かります。

 私と石川君がお店に入ると、店内はそれなりに賑わっていました。

「ここはやっぱり良いよね~。カズ君が好きだって言うのもよく分かるよ~。あっ! この懐かしい笛のラムネの駄菓子! ちょっと買っていこうかな」

 そう言いながら余計な物まで買ってしまう私を見て笑う石川君。

「愛川さんって駄菓子が好きなの?」

「ええ。私は駄菓子が大好きよ」

 そこは嘘ではないのでちゃんと答えておく。

 ただし、駄菓子が好きとは言ってもカズ君と一緒に食べる駄菓子か彼と一緒の食べた思い出の駄菓子限定なのだが...。

 この笛ラムネもその一つだ。

 カズ君と一緒に笛ラムネを鳴らしながら帰った放課後を思い出してついつい買ってしまうことあるのである。

 それも買いつつ、ちゃんとカズ君に頼まれたボードゲームを買う。

「これだね」

 玩具屋さんのお婆さんにお金を払って必要な物を買った私と石川君は再び学校に戻る。

 笛ラムネを吹きながら帰る様はまさしく放課後の小学生と思われても仕方ないだろう。

 高校生にもなってこんな事をするのは少し恥ずかしいと思う人もいるかもしれないが、私はただカズ君との思い出に浸っているだけなので誤解しないでいただきたいものだ。

 私はウキウキしながら笛を吹いているのを見て石川君は再び水を刺してくるのでした。
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