8 / 73
第二章 婚約
3 婚約の贈り物
しおりを挟む
翌日、オリヴィエールはたくさんの贈り物を持ってカルサティ侯爵邸に現れた。
「まぁ! 素敵ね!」
居間に運び込まれたいくつもの贈り物の箱を開けたベルティーユは、そのひとつひとつに目を瞠った。
中に入っていたのは、ベルティーユの片手に乗るていどの大きさの硝子の馬車だ。
五つある箱の中には、それぞれ硝子の馬車が入っており、中には金細工の薔薇や銀細工の鈴蘭、宝石を散りばめた首飾り、真珠の腕輪、そして鮮血のように輝く紅玉が填めこまれた指輪が乗っている。
「大きな馬車いっぱいに積めるだけの金銀財宝がすぐに集められなかったんだけど、侯爵は馬車の大きさは指定されなかったから、僕の気持ちはいくらでも乗せられるこの硝子の馬車を用意してみたんだ。どうかな?」
「嬉しいわ!」
馬が二頭立てになっている硝子の馬車は、精緻な細工が美しい代物だった。
「昨日、あれから急いで用意した物って感じじゃないよな」
オリヴィエールの横に立ったシルヴェストルが小声で訊ねると、オリヴィエールは無言で完璧な作り笑いを浮かべた。
「用意周到すぎるぞ」
「お褒めにあずかり、光栄だな」
「……褒めてない」
結局、オリヴィエールが持参した贈り物を見たカルサティ侯爵は、ベルティーユとの婚約をひとまず認めた。
ただし、オリヴィエールの祖父の喪が明けてから正式に婚約するという条件付きだ。
「侯爵は、まだ陛下がロザージュ王国王女と結婚しない可能性を視野に入れているのかな」
「え? なにか言った?」
大理石の円卓の上に硝子の馬車を並べて嬉しそうに眺めていたベルティーユは、オリヴィエールの独り言を聞き逃した。
「いや、なんでもないよ」
完璧な笑顔でオリヴィエールは答えた。
「君に贈る婚約指輪は、正式に婚約するときまでに用意しておくよ」
シルヴェストルの「そうは言っても、どうせもう用意してあるんだろ」という視線は無視して、オリヴィエールはベルティーユの手を優しく掴む。
「……っ!」
また手に口づけをされるのではないかと、ベルティーユは思わず身構えてしまった。
(いえ、別に期待しているとかそういうわけではないのだけれどっ!)
オリヴィエールは挨拶するように手に口づけをしてくるのだが、当然ながらベルティーユにはそのような習慣がない。
ダンビエール公爵家では普通の行為なのだろうかと訊ねるのも失礼だろうが、兄に聞いてみるわけにもいかない。
結局、ベルティーユは戸惑いながらもオリヴィエールの好きにさせるしかなかった。
「ところで、君のあの計画は侯爵には話してないよね」
オリヴィエールはベルティーユの耳元に唇を寄せると、囁くような声で確認する。
温かい吐息が耳や首筋にかかり、ベルティーユは緊張と羞恥で身体が硬直するのを感じた。
「い、言ってないわ」
わずかに声を上擦らせ、ベルティーユは首を縦に振る。
兄からも「お前が陛下の愛妾になりたいなんて言って父様がどんな反応をするか、さすがに想像が付かないから絶対に言わないこと」と忠告されているのだ。
確かに、王の愛妾になって政治に参加しようなどという野心を持っていると父に知れたら、かんばしい反応は返ってこないだろう。
「秘密にしておかなければならないんでしょう?」
「そうだよ。僕たちだけの秘密だ。侯爵にも、宰相にも」
秘密、と告げるオリヴィエールの声音がやたらと艶めかしく耳に響いた。
「特に宰相は、君の計画を知ったら、すぐさま君を利用しようとするだろうからね」
「伯父様はそんなことはなさらないわ」
オリヴィエールはやたらと宰相の動向を気にしているように感じ、ベルティーユは伯父をかばった。
「伯父様はとても優しい方よ。今日だって、わたしが王妃になれないことを知って気落ちしていないかと心配してお手紙をくださったわ」
今朝届いた手紙は、便箋一枚という短いものではあったけれど、宰相である伯父の優しさが文面からあふれていた。
「宰相から手紙が? ふうん……それで、僕と結婚することにしたことを知らせたりした?」
「まだお返事は書いていないわ。あなたとの婚約が決まったってことは書こうかどうしようか悩んでいるところ。お父様が認めてくださったとはいえ、まだ正式に婚約しないなら伯父様に知らせるべきではないかもしれないし。お父様に相談してみようと思ってるの」
「そう――」
顎に手を当ててオリヴィエールは考え込んだ。
立っているだけなのに王宮の回廊を飾る彫刻のように美しいのはさすがとしか言い様がない。
(これまであまりよく見なかったから気付かなかったけれど、オリヴィエールってかなり――美しいわね)
平々凡々な容姿の兄と並んでいるところはこれまで何十回と見てきたが、まともにオリヴィエールの容姿を観察したのはこれが初めてだった。
いままで男性の容貌など、ベルティーユの眼中には入っていなかったのだ。
(こんなに美人で公爵で資産もあって陛下にも重用されているのに、浮いた噂って聞いたことがないわよね。どこかの御令嬢に求婚したという話もないし、未亡人に懸想しているようでもないし、なんでいままで恋人のひとりも婚約者のふたりや三人もいなかったのかしら?)
よくよく考えれば、不思議な話ではある。
オリヴィエールは以前から前ダンビエール公爵の後を継ぐことが決まっていたのだから、国内外から見合い話は山のように持ち込まれていたはずだ。
「ねぇ、オリヴィエールってこれまで結婚しようって思った御令嬢はいなかったの?」
素朴な疑問を感じ、ベルティーユは素直に訊ねてみた。
「いるよ」
オリヴィエールは即答した。
「カルサティ侯爵令嬢」
「昨日今日の話ではなくて……」
「三日前までは、一生独身で過ごそうかと思ってたからね」
「えぇ? そうなの?」
独身主義だったのか、とベルティーユは彼の意外な一面に驚いた。
「僕が結婚すると知ったら、祖父も草葉の陰で喜んでくれているはずだよ。それはそうと、せっかく婚約したのだからベルからもなにか贈り物をくれないかな」
「あ、あらそうね! お返しをしなくてはね!」
普段からほとんど贈り物を貰ったことがなかったベルティーユは、返礼をしなければならないことをすっかり失念していた。
「どんな物がいいかしら?」
「君がくれるなら、どんな物でも嬉しいよ」
一番厄介な返事に、ベルティーユは顔を引き攣らせた。
「まぁ! 素敵ね!」
居間に運び込まれたいくつもの贈り物の箱を開けたベルティーユは、そのひとつひとつに目を瞠った。
中に入っていたのは、ベルティーユの片手に乗るていどの大きさの硝子の馬車だ。
五つある箱の中には、それぞれ硝子の馬車が入っており、中には金細工の薔薇や銀細工の鈴蘭、宝石を散りばめた首飾り、真珠の腕輪、そして鮮血のように輝く紅玉が填めこまれた指輪が乗っている。
「大きな馬車いっぱいに積めるだけの金銀財宝がすぐに集められなかったんだけど、侯爵は馬車の大きさは指定されなかったから、僕の気持ちはいくらでも乗せられるこの硝子の馬車を用意してみたんだ。どうかな?」
「嬉しいわ!」
馬が二頭立てになっている硝子の馬車は、精緻な細工が美しい代物だった。
「昨日、あれから急いで用意した物って感じじゃないよな」
オリヴィエールの横に立ったシルヴェストルが小声で訊ねると、オリヴィエールは無言で完璧な作り笑いを浮かべた。
「用意周到すぎるぞ」
「お褒めにあずかり、光栄だな」
「……褒めてない」
結局、オリヴィエールが持参した贈り物を見たカルサティ侯爵は、ベルティーユとの婚約をひとまず認めた。
ただし、オリヴィエールの祖父の喪が明けてから正式に婚約するという条件付きだ。
「侯爵は、まだ陛下がロザージュ王国王女と結婚しない可能性を視野に入れているのかな」
「え? なにか言った?」
大理石の円卓の上に硝子の馬車を並べて嬉しそうに眺めていたベルティーユは、オリヴィエールの独り言を聞き逃した。
「いや、なんでもないよ」
完璧な笑顔でオリヴィエールは答えた。
「君に贈る婚約指輪は、正式に婚約するときまでに用意しておくよ」
シルヴェストルの「そうは言っても、どうせもう用意してあるんだろ」という視線は無視して、オリヴィエールはベルティーユの手を優しく掴む。
「……っ!」
また手に口づけをされるのではないかと、ベルティーユは思わず身構えてしまった。
(いえ、別に期待しているとかそういうわけではないのだけれどっ!)
オリヴィエールは挨拶するように手に口づけをしてくるのだが、当然ながらベルティーユにはそのような習慣がない。
ダンビエール公爵家では普通の行為なのだろうかと訊ねるのも失礼だろうが、兄に聞いてみるわけにもいかない。
結局、ベルティーユは戸惑いながらもオリヴィエールの好きにさせるしかなかった。
「ところで、君のあの計画は侯爵には話してないよね」
オリヴィエールはベルティーユの耳元に唇を寄せると、囁くような声で確認する。
温かい吐息が耳や首筋にかかり、ベルティーユは緊張と羞恥で身体が硬直するのを感じた。
「い、言ってないわ」
わずかに声を上擦らせ、ベルティーユは首を縦に振る。
兄からも「お前が陛下の愛妾になりたいなんて言って父様がどんな反応をするか、さすがに想像が付かないから絶対に言わないこと」と忠告されているのだ。
確かに、王の愛妾になって政治に参加しようなどという野心を持っていると父に知れたら、かんばしい反応は返ってこないだろう。
「秘密にしておかなければならないんでしょう?」
「そうだよ。僕たちだけの秘密だ。侯爵にも、宰相にも」
秘密、と告げるオリヴィエールの声音がやたらと艶めかしく耳に響いた。
「特に宰相は、君の計画を知ったら、すぐさま君を利用しようとするだろうからね」
「伯父様はそんなことはなさらないわ」
オリヴィエールはやたらと宰相の動向を気にしているように感じ、ベルティーユは伯父をかばった。
「伯父様はとても優しい方よ。今日だって、わたしが王妃になれないことを知って気落ちしていないかと心配してお手紙をくださったわ」
今朝届いた手紙は、便箋一枚という短いものではあったけれど、宰相である伯父の優しさが文面からあふれていた。
「宰相から手紙が? ふうん……それで、僕と結婚することにしたことを知らせたりした?」
「まだお返事は書いていないわ。あなたとの婚約が決まったってことは書こうかどうしようか悩んでいるところ。お父様が認めてくださったとはいえ、まだ正式に婚約しないなら伯父様に知らせるべきではないかもしれないし。お父様に相談してみようと思ってるの」
「そう――」
顎に手を当ててオリヴィエールは考え込んだ。
立っているだけなのに王宮の回廊を飾る彫刻のように美しいのはさすがとしか言い様がない。
(これまであまりよく見なかったから気付かなかったけれど、オリヴィエールってかなり――美しいわね)
平々凡々な容姿の兄と並んでいるところはこれまで何十回と見てきたが、まともにオリヴィエールの容姿を観察したのはこれが初めてだった。
いままで男性の容貌など、ベルティーユの眼中には入っていなかったのだ。
(こんなに美人で公爵で資産もあって陛下にも重用されているのに、浮いた噂って聞いたことがないわよね。どこかの御令嬢に求婚したという話もないし、未亡人に懸想しているようでもないし、なんでいままで恋人のひとりも婚約者のふたりや三人もいなかったのかしら?)
よくよく考えれば、不思議な話ではある。
オリヴィエールは以前から前ダンビエール公爵の後を継ぐことが決まっていたのだから、国内外から見合い話は山のように持ち込まれていたはずだ。
「ねぇ、オリヴィエールってこれまで結婚しようって思った御令嬢はいなかったの?」
素朴な疑問を感じ、ベルティーユは素直に訊ねてみた。
「いるよ」
オリヴィエールは即答した。
「カルサティ侯爵令嬢」
「昨日今日の話ではなくて……」
「三日前までは、一生独身で過ごそうかと思ってたからね」
「えぇ? そうなの?」
独身主義だったのか、とベルティーユは彼の意外な一面に驚いた。
「僕が結婚すると知ったら、祖父も草葉の陰で喜んでくれているはずだよ。それはそうと、せっかく婚約したのだからベルからもなにか贈り物をくれないかな」
「あ、あらそうね! お返しをしなくてはね!」
普段からほとんど贈り物を貰ったことがなかったベルティーユは、返礼をしなければならないことをすっかり失念していた。
「どんな物がいいかしら?」
「君がくれるなら、どんな物でも嬉しいよ」
一番厄介な返事に、ベルティーユは顔を引き攣らせた。
0
あなたにおすすめの小説
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる