17 / 73
第四章 公爵と侯爵令嬢の結婚
3 小夜啼鳥
しおりを挟む
下着も脱がされると、ベルティーユの両胸があらわになった。
「み、見ないで」
羞恥心のあまりベルティーユは相手の視線から逃げようとしたが、オリヴィエールは片方の胸をそっと手で包むと、もう片方の乳房を口に含んだ。
「あっ……ん」
初めての刺激にベルティーユは喘ぐ。
触れられているのは胸なのに、なぜか下腹部が熱く感じる。足のつけ根辺りもおかしい。
自分の身体にどんな変化が起きているのか、自分自身でもよくわからず、戸惑っていた。
「あぁ、美しい声だ。もっと啼いてくれないか?」
愉悦に満ちた顔でオリヴィエールは呟くと、舌先で乳首を舐める。温かい唾液が乳房を濡らす。
その眼差しは愛欲に満ちていて、ベルティーユは初めて見るオリヴィエールの態度に恐れを感じた。
花嫁の身体がさらに緊張で強張るのに気付いたオリヴィエールは、すぐさまベルティーユを優しく抱きしめる。
「恐がらないで。これは、結婚した夫婦の誰もがすることだから」
「……そうなの?」
怯えた声音でベルティーユが訊ねると、さらにオリヴィエールがやさしく言葉を紡ぐ。
「ゆっくりと呼吸してごらん。気持ちが楽になるから」
落ち着いた声音でオリヴィエールは囁いたが、その半分もベルティーユの耳には届いていなかった。
薄暗い寝台の上ではなにが起きているのかよくわからず、初めて肌に触れる相手の逞しい身体と熱が彼女を翻弄していた。
しかも、ベルティーユの胸に触れていた片手は彼女の素肌の感触を楽しむように腹部を撫でながら、手は足のつけ根まで滑り落ち、股の間に指が入り込んでいく。
慌ててベルティーユは足を閉じようとするが、相手の片足が彼女の両足の間に割り込んできた。
オリヴィエールの長く太い指の先がするりとベルティーユの秘所を撫でる。
途端に、びくっと身体を震わせたベルティーユは、触れられている部分がじんわりと熱くなり、濡れるのを感じた。
「だ……だめ……」
なんとか身体をよじって相手の手から逃れようとするが、身悶えする暇もなく指はまだ誰も侵入したことがないところへと差し込まれた。
ベルティーユの心臓は早鐘を打ち始め、呼吸が荒くなる。
指が中で動く刺激で、奥が濡れていくのが感じられた。
目眩でくらくらした。
挿入された指がいつのまにか二本になっていることに、ベルティーユが気付く余裕はなかった。
「もう、いいだろうか?」
ベルティーユに訊ねているのか、オリヴィエールが自身に確認しているのかわからないような声を発し、彼はさらに妻の両足を大きく押し広げた。
「んっ……んんっ!」
指が抜かれた次の瞬間には股の間に信じられないくらい熱い切っ先が押し当てられたかと思うと、身体を引き裂くような勢いで太く固い棒がゆっくりと侵入してきた。
頭の中がちかちかするほどの衝撃だった。
荒い呼吸を繰り返して、オリヴィエールは徐々にベルティーユの奥へと入っていった。
彼女が痛みを覚えて小さな悲鳴を上げるたび、一度は動きを止めるが、すぐにまた身体を動かす。
それをなんどか繰り返すうち、彼は最奥まで辿り着いた。
指で慣らされた中が濡れているとはいえ、太く固いものに無理矢理押し広げられた状態で、ベルティーユは息も絶え絶えだった。
さらにオリヴィエールが腰を前後に動かし始めたときは、苦しいのか痛いのかきついのかよくわからない状態だった。
「は……あっ!」
ベルティーユの髪に顔を埋めるようにして、身体を震わせたオリヴィエールが獣のような呻き声を上げた瞬間、熱い飛沫が身体の奥に注ぎ込まれたのを感じた。
それがいったいなんなのか、この行為にどんな意味や目的があるのか、ベルティーユには考える余裕などなかった。
ただ、さきほどまで固かったものが力を失い、ゆっくりと引き抜かれるのを感じると、この一連の行為がひとまず終わったようだということだけはわかった。
その後のことは、ベルティーユはまったく記憶していない。
疲労と緊張とわけがわからない状況による混乱で、ベルティーユは朦朧とする意識を手放したのだった。
「み、見ないで」
羞恥心のあまりベルティーユは相手の視線から逃げようとしたが、オリヴィエールは片方の胸をそっと手で包むと、もう片方の乳房を口に含んだ。
「あっ……ん」
初めての刺激にベルティーユは喘ぐ。
触れられているのは胸なのに、なぜか下腹部が熱く感じる。足のつけ根辺りもおかしい。
自分の身体にどんな変化が起きているのか、自分自身でもよくわからず、戸惑っていた。
「あぁ、美しい声だ。もっと啼いてくれないか?」
愉悦に満ちた顔でオリヴィエールは呟くと、舌先で乳首を舐める。温かい唾液が乳房を濡らす。
その眼差しは愛欲に満ちていて、ベルティーユは初めて見るオリヴィエールの態度に恐れを感じた。
花嫁の身体がさらに緊張で強張るのに気付いたオリヴィエールは、すぐさまベルティーユを優しく抱きしめる。
「恐がらないで。これは、結婚した夫婦の誰もがすることだから」
「……そうなの?」
怯えた声音でベルティーユが訊ねると、さらにオリヴィエールがやさしく言葉を紡ぐ。
「ゆっくりと呼吸してごらん。気持ちが楽になるから」
落ち着いた声音でオリヴィエールは囁いたが、その半分もベルティーユの耳には届いていなかった。
薄暗い寝台の上ではなにが起きているのかよくわからず、初めて肌に触れる相手の逞しい身体と熱が彼女を翻弄していた。
しかも、ベルティーユの胸に触れていた片手は彼女の素肌の感触を楽しむように腹部を撫でながら、手は足のつけ根まで滑り落ち、股の間に指が入り込んでいく。
慌ててベルティーユは足を閉じようとするが、相手の片足が彼女の両足の間に割り込んできた。
オリヴィエールの長く太い指の先がするりとベルティーユの秘所を撫でる。
途端に、びくっと身体を震わせたベルティーユは、触れられている部分がじんわりと熱くなり、濡れるのを感じた。
「だ……だめ……」
なんとか身体をよじって相手の手から逃れようとするが、身悶えする暇もなく指はまだ誰も侵入したことがないところへと差し込まれた。
ベルティーユの心臓は早鐘を打ち始め、呼吸が荒くなる。
指が中で動く刺激で、奥が濡れていくのが感じられた。
目眩でくらくらした。
挿入された指がいつのまにか二本になっていることに、ベルティーユが気付く余裕はなかった。
「もう、いいだろうか?」
ベルティーユに訊ねているのか、オリヴィエールが自身に確認しているのかわからないような声を発し、彼はさらに妻の両足を大きく押し広げた。
「んっ……んんっ!」
指が抜かれた次の瞬間には股の間に信じられないくらい熱い切っ先が押し当てられたかと思うと、身体を引き裂くような勢いで太く固い棒がゆっくりと侵入してきた。
頭の中がちかちかするほどの衝撃だった。
荒い呼吸を繰り返して、オリヴィエールは徐々にベルティーユの奥へと入っていった。
彼女が痛みを覚えて小さな悲鳴を上げるたび、一度は動きを止めるが、すぐにまた身体を動かす。
それをなんどか繰り返すうち、彼は最奥まで辿り着いた。
指で慣らされた中が濡れているとはいえ、太く固いものに無理矢理押し広げられた状態で、ベルティーユは息も絶え絶えだった。
さらにオリヴィエールが腰を前後に動かし始めたときは、苦しいのか痛いのかきついのかよくわからない状態だった。
「は……あっ!」
ベルティーユの髪に顔を埋めるようにして、身体を震わせたオリヴィエールが獣のような呻き声を上げた瞬間、熱い飛沫が身体の奥に注ぎ込まれたのを感じた。
それがいったいなんなのか、この行為にどんな意味や目的があるのか、ベルティーユには考える余裕などなかった。
ただ、さきほどまで固かったものが力を失い、ゆっくりと引き抜かれるのを感じると、この一連の行為がひとまず終わったようだということだけはわかった。
その後のことは、ベルティーユはまったく記憶していない。
疲労と緊張とわけがわからない状況による混乱で、ベルティーユは朦朧とする意識を手放したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる