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第六章 公爵夫妻の蜜月
5 城館での夜 -居間にて-
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その夜、晩餐の席では昼間の狩りの話で盛り上がった。
一番多く狐を狩ったのは新興貴族の某男爵だった。
彼は、王妃としてまもなく王都にやってくるロザージュ王国王女付きの女官に自分の娘が抜擢されたので、この狐の毛皮を使って冬の襟巻きを作り娘に贈ると言った。
その後、ロザージュ王国王女の話題が始まったが、ラクロワ伯爵夫人が王女の王都入りと同時に冬の社交の季節となるがどのようなドレスが流行るか、と言い出したので、話題は貴婦人たちの衣裳へと移った。
晩餐を終えてオリヴィエールとともに部屋へ戻ったベルティーユは、アレクサンドリーネの指示どおり、オリヴィエールからすこしだけ距離を取った。
よく考えると、アレクサンドリーネの指示がなくても、今朝からオリヴィエールとは微妙に距離を置いていた。昨夜の振る舞いの気恥ずかしさで、彼の姿を直視できずにいたのだ。
昨夜の出来事を謝るのもおかしい気がしたが、相手がどう考えているのか聞くわけにもいかず、考えあぐねているうちに自然と口数が減っていた。
オリヴィエールは昼間の狩りの話をしてくれて、実は男爵が狩った狐の半分はケリング卿が先に傷を負わせたものを仕留めたのだとか、ケリング卿夫人の猟銃の腕前が男性陣よりも優れていたといったことをおもしろおかしく聞かせてくれたが、ベルティーユは笑みを作って相づちを打つだけだった。
後になって考えると、普段はもうすこし相手の話に興味がある態度を示していたのに、この夜に限って心ここにあらずといった様子になっていた。
それが影響したのかどうかは不明だが、アレクサンドリーネが言うところの『効果』はあったらしい。
部屋に戻ったベルティーユが部屋着に着替えて居間の長椅子でくつろいでいたところへ、ミネットが「お風呂のご用意ができました」と知らせにきた。
「オリヴィエール。どうぞ、先にお入りになって」
「――今夜は一緒に入ろうとは言ってくれないの?」
長椅子でベルティーユの隣に座っていたオリヴィエールが、すっと流れるような動作で顔を寄せると耳元で囁く。
その温かい吐息が耳朶にかかるだけで、ベルティーユは身体が熱くなるのを感じた。
「……どうぞ、お先に」
紅潮した顔を見られたくなくて、ベルティーユはオリヴィエールから顔を背けたながら小声で告げる。
昨夜と同じ振る舞いを今夜も求められても恥ずかしくてとてもできそうにない。
よくまぁ昨夜はあんなことができたものだ、とベルティーユに呆れずにはいられなかった。
同時に、アレクサンドリーネが「今夜は距離を置くこと」と指示してくれたことにも感謝した。昨夜と同じようにするよう言われても、とてもできそうにない。
「――――僕を見て、ベル」
低い声が耳に響いたかと思うと、両頬に手のひらを押し付けられ、強引に顔をオリヴィエールの方に向けさせられた。
「――――――っ」
慌てて視線を下に向けると、今度は顎を掴まれて上を向かされた。
睫が触れるほどの距離にオリヴィエールの紫紺色の瞳がある。
蝋燭の炎で輝く瞳は宝石のように輝いており、そして真剣味を帯びていた。
「昨夜、僕が強引に抱いたことが嫌だったなら、謝るよ。あれはほとんど理性を失っていたから……いや、どういう状況であれ、貴女に無理を強いたことは反省している。だからというのもおかしいだろうけど、僕に愛想を尽かさないで欲しいんだ。これからは貴女が嫌だというなら、やめるように努力するから」
「……嫌、というわけでは……」
オリヴィエールの手が熱いのか、自分の顔が熱くなっているのか、まったくわからなくなっていた。
ベルティーユはなんとかオリヴィエールの視線を避けようとするが、相手は逃がしてくれない。
これほど返答にしどろもどろになったのはベルティーユの人生で初めてだ。
王妃候補として、国王や並み居る大臣たちの前でも完璧な受け答えを常にしてきたというのに、兄の親友であるオリヴィエールが夫という立場になった途端にこうも狼狽えてしまうとはどういうことか。
「じゃあ、なぜ僕の顔を見てくれないんだい? なにを考えているの? ――陛下のこと?」
「――ち、違うわ」
あなたのことを考えている、とは言えず、ベルティーユは否定しかできなかった。
「ロザージュ王国の王女様がやってくることが、気になる?」
「わ、わたしは……」
心の奥を見透かすような眼差しをオリヴィエールに向けられると、ベルティーユはどう答えれば良いのかわからなくなった。
「そんな困ったような顔をしないで。もっと貴女を困らせたくなってしまうじゃないか」
果たして自分はいまどんな顔をしているというのか。
戸惑うベルティーユが視線を上げると、オリヴィエールの瞳の中に自分の顔が小さく映るのが見えた。その表情がどんなものなのかは、判然としない。
「僕だけを見て。僕だけを感じて。そして、僕のことだけを考えて。お願いだから、他の男のことなど考えないで。陛下のこともけっして――」
顔を両手で掴まれたまま、熱い唇が強く押し付けられた。
「ん……っ!」
呼吸をすることもできないくらいの勢いで唇が重ねられた後、舌が口の中に入り込んできた。ベルティーユの舌と絡み合い、口腔を刺激する。
身体が芯から燃えるのを感じた。
「僕は、昨夜からずっと貴女に溺れ続けているんだ。可哀想だと思うなら、助けてくれないか?」
わずかに唇が離れた瞬間、オリヴィエールは懇願するように囁く。
「助けるって……」
「その潤んだ目で僕を見て、その手で僕に触れて。僕の名を呼んで。僕の腕の中で僕を惑わして、僕に貫かれて、そして……一緒に果てて」
オリヴィエールはベルティーユの腰に片手を回して身体を引き寄せると、自分の膝の上に彼女を座らせた。
固く屹立したものがベルティーユの足に触る。
びくっと身体を震わせる彼女の腰に当てる手の力を強めたオリヴィエールは、スカートの裾を持ち上げて中にもう片方の手を差し入れた。
「どんな大輪の薔薇よりにも美しい貴女をどうすれば散らせるのか、ずっと考えているんだ。昨夜はあんなに激しく貴女を抱いたのに、それなのに貴女はますます美しく咲いているのはなぜ? 貴女という花を無茶苦茶に散らして、けっして誰も触れられないようにしてしまいたいのに」
慎重な動きでベルティーユの下穿きの中に入ってきた熱い手は、ゆっくりと腹部を撫でながら下へと指が滑り落ちていく。
その最中も、オリヴィエールは荒々しい口づけを止めない。
指が足の付け根に到達し、指先が内腿を軽く押しただけで、ベルティーユは足の間がじんわりと濡れるのを感じた。
「あ……んっ」
ベルティーユの舌を弄んでいたオリヴィエールの舌が、唇から離れ、顎を伝い、首筋の敏感な部分を刺激するように丹念に舐めていく。
耳朶を優しく噛みながらベルティーユの亜麻色の髪を指に絡め、その香りを嗅ぐようにオリヴィエールは鼻に押し付ける。
「濡れてきたかな? 急かしたくはないのだけど、僕の方はそろそろ我慢が利かなくなってきているんだ」
悩ましげな声を上げると、指を中へと差し込む。
今朝方まで繰り返し押し広げられていたそこは、容易く指の侵入を許して歓迎するようにそれを濡らした。
まるで行為を期待するように胸の両端が固く膨らむのを感じる。
アレクサンドリーネから聞いた話では、じっくりと焦らすように前戯をおこなって充分身体の奥が濡れてから交わるということだったが、その「じっくり」がどのくらいの時間なのかがよくわからない。
オリヴィエールは初夜でも昨夜でも、最初のうちこそ様子を窺うように優しく触れてくるが、間もなく性急に中に入ろうとする。
アレクサンドリーネはそれを「がっついている」と表現したが、ベルティーユには意味がよくわからなかった。腹を空かせた若い狼が獲物を見つけてすぐに勢い良く食べるということだ、と説明してもらったが、やはりよくわからなかった。
「ふっ……んっ」
ゆっくりとベルティーユの内側を刺激していた指が二本に増やされた。
男性にしては細く長い指が侵入してくるたび、ベルティーユは波のようなものが自分の中で沸き上がるのを感じた。
蕾の部分を指先で軽く擦られるだけで、中に入った指を強くくわえ込むように内側が収縮する。
「僕と一緒に、溺れて」
手早くベルティーユの部屋着の釦を外しながら、オリヴィエールは胸の谷間に舌を這わし、まだ残る昨夜の愛撫の跡をなぞるように歯を立てた。
一番多く狐を狩ったのは新興貴族の某男爵だった。
彼は、王妃としてまもなく王都にやってくるロザージュ王国王女付きの女官に自分の娘が抜擢されたので、この狐の毛皮を使って冬の襟巻きを作り娘に贈ると言った。
その後、ロザージュ王国王女の話題が始まったが、ラクロワ伯爵夫人が王女の王都入りと同時に冬の社交の季節となるがどのようなドレスが流行るか、と言い出したので、話題は貴婦人たちの衣裳へと移った。
晩餐を終えてオリヴィエールとともに部屋へ戻ったベルティーユは、アレクサンドリーネの指示どおり、オリヴィエールからすこしだけ距離を取った。
よく考えると、アレクサンドリーネの指示がなくても、今朝からオリヴィエールとは微妙に距離を置いていた。昨夜の振る舞いの気恥ずかしさで、彼の姿を直視できずにいたのだ。
昨夜の出来事を謝るのもおかしい気がしたが、相手がどう考えているのか聞くわけにもいかず、考えあぐねているうちに自然と口数が減っていた。
オリヴィエールは昼間の狩りの話をしてくれて、実は男爵が狩った狐の半分はケリング卿が先に傷を負わせたものを仕留めたのだとか、ケリング卿夫人の猟銃の腕前が男性陣よりも優れていたといったことをおもしろおかしく聞かせてくれたが、ベルティーユは笑みを作って相づちを打つだけだった。
後になって考えると、普段はもうすこし相手の話に興味がある態度を示していたのに、この夜に限って心ここにあらずといった様子になっていた。
それが影響したのかどうかは不明だが、アレクサンドリーネが言うところの『効果』はあったらしい。
部屋に戻ったベルティーユが部屋着に着替えて居間の長椅子でくつろいでいたところへ、ミネットが「お風呂のご用意ができました」と知らせにきた。
「オリヴィエール。どうぞ、先にお入りになって」
「――今夜は一緒に入ろうとは言ってくれないの?」
長椅子でベルティーユの隣に座っていたオリヴィエールが、すっと流れるような動作で顔を寄せると耳元で囁く。
その温かい吐息が耳朶にかかるだけで、ベルティーユは身体が熱くなるのを感じた。
「……どうぞ、お先に」
紅潮した顔を見られたくなくて、ベルティーユはオリヴィエールから顔を背けたながら小声で告げる。
昨夜と同じ振る舞いを今夜も求められても恥ずかしくてとてもできそうにない。
よくまぁ昨夜はあんなことができたものだ、とベルティーユに呆れずにはいられなかった。
同時に、アレクサンドリーネが「今夜は距離を置くこと」と指示してくれたことにも感謝した。昨夜と同じようにするよう言われても、とてもできそうにない。
「――――僕を見て、ベル」
低い声が耳に響いたかと思うと、両頬に手のひらを押し付けられ、強引に顔をオリヴィエールの方に向けさせられた。
「――――――っ」
慌てて視線を下に向けると、今度は顎を掴まれて上を向かされた。
睫が触れるほどの距離にオリヴィエールの紫紺色の瞳がある。
蝋燭の炎で輝く瞳は宝石のように輝いており、そして真剣味を帯びていた。
「昨夜、僕が強引に抱いたことが嫌だったなら、謝るよ。あれはほとんど理性を失っていたから……いや、どういう状況であれ、貴女に無理を強いたことは反省している。だからというのもおかしいだろうけど、僕に愛想を尽かさないで欲しいんだ。これからは貴女が嫌だというなら、やめるように努力するから」
「……嫌、というわけでは……」
オリヴィエールの手が熱いのか、自分の顔が熱くなっているのか、まったくわからなくなっていた。
ベルティーユはなんとかオリヴィエールの視線を避けようとするが、相手は逃がしてくれない。
これほど返答にしどろもどろになったのはベルティーユの人生で初めてだ。
王妃候補として、国王や並み居る大臣たちの前でも完璧な受け答えを常にしてきたというのに、兄の親友であるオリヴィエールが夫という立場になった途端にこうも狼狽えてしまうとはどういうことか。
「じゃあ、なぜ僕の顔を見てくれないんだい? なにを考えているの? ――陛下のこと?」
「――ち、違うわ」
あなたのことを考えている、とは言えず、ベルティーユは否定しかできなかった。
「ロザージュ王国の王女様がやってくることが、気になる?」
「わ、わたしは……」
心の奥を見透かすような眼差しをオリヴィエールに向けられると、ベルティーユはどう答えれば良いのかわからなくなった。
「そんな困ったような顔をしないで。もっと貴女を困らせたくなってしまうじゃないか」
果たして自分はいまどんな顔をしているというのか。
戸惑うベルティーユが視線を上げると、オリヴィエールの瞳の中に自分の顔が小さく映るのが見えた。その表情がどんなものなのかは、判然としない。
「僕だけを見て。僕だけを感じて。そして、僕のことだけを考えて。お願いだから、他の男のことなど考えないで。陛下のこともけっして――」
顔を両手で掴まれたまま、熱い唇が強く押し付けられた。
「ん……っ!」
呼吸をすることもできないくらいの勢いで唇が重ねられた後、舌が口の中に入り込んできた。ベルティーユの舌と絡み合い、口腔を刺激する。
身体が芯から燃えるのを感じた。
「僕は、昨夜からずっと貴女に溺れ続けているんだ。可哀想だと思うなら、助けてくれないか?」
わずかに唇が離れた瞬間、オリヴィエールは懇願するように囁く。
「助けるって……」
「その潤んだ目で僕を見て、その手で僕に触れて。僕の名を呼んで。僕の腕の中で僕を惑わして、僕に貫かれて、そして……一緒に果てて」
オリヴィエールはベルティーユの腰に片手を回して身体を引き寄せると、自分の膝の上に彼女を座らせた。
固く屹立したものがベルティーユの足に触る。
びくっと身体を震わせる彼女の腰に当てる手の力を強めたオリヴィエールは、スカートの裾を持ち上げて中にもう片方の手を差し入れた。
「どんな大輪の薔薇よりにも美しい貴女をどうすれば散らせるのか、ずっと考えているんだ。昨夜はあんなに激しく貴女を抱いたのに、それなのに貴女はますます美しく咲いているのはなぜ? 貴女という花を無茶苦茶に散らして、けっして誰も触れられないようにしてしまいたいのに」
慎重な動きでベルティーユの下穿きの中に入ってきた熱い手は、ゆっくりと腹部を撫でながら下へと指が滑り落ちていく。
その最中も、オリヴィエールは荒々しい口づけを止めない。
指が足の付け根に到達し、指先が内腿を軽く押しただけで、ベルティーユは足の間がじんわりと濡れるのを感じた。
「あ……んっ」
ベルティーユの舌を弄んでいたオリヴィエールの舌が、唇から離れ、顎を伝い、首筋の敏感な部分を刺激するように丹念に舐めていく。
耳朶を優しく噛みながらベルティーユの亜麻色の髪を指に絡め、その香りを嗅ぐようにオリヴィエールは鼻に押し付ける。
「濡れてきたかな? 急かしたくはないのだけど、僕の方はそろそろ我慢が利かなくなってきているんだ」
悩ましげな声を上げると、指を中へと差し込む。
今朝方まで繰り返し押し広げられていたそこは、容易く指の侵入を許して歓迎するようにそれを濡らした。
まるで行為を期待するように胸の両端が固く膨らむのを感じる。
アレクサンドリーネから聞いた話では、じっくりと焦らすように前戯をおこなって充分身体の奥が濡れてから交わるということだったが、その「じっくり」がどのくらいの時間なのかがよくわからない。
オリヴィエールは初夜でも昨夜でも、最初のうちこそ様子を窺うように優しく触れてくるが、間もなく性急に中に入ろうとする。
アレクサンドリーネはそれを「がっついている」と表現したが、ベルティーユには意味がよくわからなかった。腹を空かせた若い狼が獲物を見つけてすぐに勢い良く食べるということだ、と説明してもらったが、やはりよくわからなかった。
「ふっ……んっ」
ゆっくりとベルティーユの内側を刺激していた指が二本に増やされた。
男性にしては細く長い指が侵入してくるたび、ベルティーユは波のようなものが自分の中で沸き上がるのを感じた。
蕾の部分を指先で軽く擦られるだけで、中に入った指を強くくわえ込むように内側が収縮する。
「僕と一緒に、溺れて」
手早くベルティーユの部屋着の釦を外しながら、オリヴィエールは胸の谷間に舌を這わし、まだ残る昨夜の愛撫の跡をなぞるように歯を立てた。
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