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しおりを挟む迷宮内を進むこと1時間、私達は次々に湧いてくる魔物の相手を延々としていた。
「アメリア、悪い!
2体、そっちへ行った!!」
「了解しました。
……まぁ、この程度の敵が増えたところで問題ありませんが」
そう言って私は白銀の剣を振るう。
「エデン!!」
「承知した」
『古代魔法-竜ノ帝-範囲指定-威力軽減-発動』
瞬間、轟音が迷宮内に響き渡る。
そして、魔物達は炎に包まれたかと思えば塵となって消えてしまった。
「次か来る前に先へ進むぞ」
ライ先輩はそう叫ぶと走り出す。
その速度はこの中で1番遅いだろうサニアさんに合わせているのかそう早くもない。
「前3体、後ろ2体…来ますわ!」
私は直前にその反応を感知すると全員に一旦止まるように促した。
その程度の数ならば……と思うかもしれないが今回の魔物は先程の奴よりも強いと感じたため、危険と判断したのだ。
前回のが質より数であれば今回は数より質、という様な……。
「サニア!
魔法は使えるんだな!?」
「はい!」
「こっちは問題ない!
後衛の支援を頼む!」
「わかりました!」
そこら辺は流石はAランクパーティーだけあって連携は上手くとれていると感じた。
だが、そろそろラン先輩がキツくなってきたようで最初の勢いが無くなってきている。
「……ラン、下がって」
「はぁ…はぁ……まだ、行ける…!」
「僕もラナス先輩に賛成です。
ここは大人しく下がってください、ラン先輩。
ラン先輩がいなければボス戦が苦しくなりますから」
「っ……あぁ」
ラン先輩も諦めたようで中衛に入り少し休憩をする事にしたようだった。
対して私は…なんの問題もなく、最初と比べても同じくらい…いや、最初よりも少し早くなっているんじゃないかという程に消耗していなかった。
消耗してもすぐに回復していたのだ。
まぁそれもこの場にスカーレットがいたのならば
『当然だ。
この程度で倒れる様な育てかたをした覚えはない』
と口にするだろうが。
「申し訳ありませんが……Sランク冒険者としてもここで倒れる訳には行きませんの。
ですから…素直に倒れてくださいませ!」
私は銀のナイフを空に浮かべ、操りながら魔物を次々と倒していく。
「すげぇな…」
「ったりめぇだ。
伊達に、魔物大混乱の討伐の功績者…。
『鮮血の死神』なんて名で呼ばれてねぇよ」
「…鮮血の死神……」
魔物達が私の攻撃を受け、1箇所へと集まってきた。
それを見て、再び銀の形状を変化させる。
いつかの時の、大鎌に。
そして、一掃すると元の剣の形へと戻した。
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