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しおりを挟むまたもや意図せず契約を結ばれた私だったが、何回めかになるので特に取り乱す事はなかった。
「イフリート、外に出られる方法を知りませんか?」
『む?
それならば少し待て』
イフリートは人型になると、赤髪の美形へと変わった。
説明するのが面倒だと思いながら、私は彼の後について行く。
「 ここだな。
いつでも使えるぞ」
まぁ、取り敢えず帰れるというのならば良いだろうと、陣の上に乗る。
全員が乗ったところで、イフリートが魔法陣を発動させ、私達は無事に迷宮から脱出することが出来た。
「脱出出来たのだな……」
教官は、私達を見るとどこか安心したように口にした。
「はい、色々とありましたが……」
ライ先輩は、そう言って私を見る。
いや、正確に言うと私の後ろに居るイフリートだろうが。
「主よ、我の事はイフで良い」
何を思ったのか、イフリートは私に後から抱きつくとそんな事を口にした。
そして、それにはレオも顔をひきつらせていた。
「なぁ、主」
「イフ、離れてください」
「断る」
……なんだろうか、この竜。
色々と面倒臭いんだが。
というか、ウザイ。
「……アメリア、それは何だ……」
「イフリート、迷宮内にいた竜で私の先祖の契約竜だったようですわ。
今は私の契約竜ですが……」
「……またか」
「……わざとではありませんので」
「……まぁいい。
ラン・ラナスグループ、合格、明日の昼まで自由とする!」
その言葉に安堵の息を吐くと、私達はそれぞれ別行動をとった。
ルガートさん達は武器の手入れなどをするらしい。
なので、リーシャの事はサニアさんに任せておいた。
2年組は休憩、3年組は水浴びに行くらしい。
私とレオに関しては食料調達と言うことで再び森に入っていた。
本来であれば私一人で行くはずだったのだが何故かレオまでついてきていたのだ。
私の契約竜に関してはテントで寝ているはずだ。
「リア、お前は私と婚約を破棄したいか?」
「……えぇ、それはそうですわね」
「何故だ」
「分かっているでしょう。
私は、冒険者となって世界をまわる気ですわ。
そんな私が婚約者など……」
「アメリア、お前、私は嫌いか?」
その真剣な眼差しとその声色に、私は思わず息を飲んだ。
そして、ピタリと足を止め、レオの目を見つめた。
まるで、その真意を見定めるかのように……。
「……最初の頃は。
ですが、今は嫌いではありませんわ」
「そうか……。
私は、リアの事が好きだ。
友人ではなく、異性としてな。
だから、私はこのまま婚約を結んでいたい」
「なっ……」
なんとなくそうだろうとは思っていたが……実際にそう口に出されると恥ずかしさがこみ上げてくる。
「……私は」
「ゆっくりでいい。
気長に待つとしよう。
リア、ゆっくりと考え答えが決まったら答えて欲しい」
「……分かり、ましたわ」
食料調達のつもりが何故か面倒な事に巻き込まれたと感じる私だった。
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