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しおりを挟む「はぁ……」
それにしても、レオがまさかそんな事を言うだなんて……。
そんな戸惑いから私は溜息をついた。
「……しばらくは放置、ですわね」
そうでないと剣が鈍る。
そうなると命にも関わるし……はぁ……ほんと、タイミングが悪い。
「あら……」
「ウルフか」
「特殊個体ですわね」
普通のウルフと比べると一目瞭然。
圧倒的な強さを誇っていた。
だが、それはウルフと比べた場合だ。
私やレオと比べてしまえば弱いとしか言い様がない。
とはいえ、こういった特殊個体は色々と能力があり危険なのだが……。
まぁ、私のサーチを抜けたと言うことは魔力の無効化、隠密、影移動のどれかだろうが。
影移動であれば少々面倒な事になるがまぁ問題なく勝てるだろう。
魔力の無効化や隠密のどちらかならば楽に勝てる。
私は剣に手をかけ、そっとウルフの動きを見守った。
だが、ウルフはウルフでこちらをジッと見つめたままだ。
そこそこの知能はあるらしい。
「……リア、ここからウルフに追いつけるか?」
ウルフと足比べ、か。
中々にない体験だが……まぁ……。
「問題ありませんわ」
影移動でなければ、だが。
一応気配は掴んだので逃がすことはないと思うが保険というものだ。
それに、もし影移動と隠密の2つを持っていた場合……私が撒かれる可能性も出てくる。
「動くぞ?」
「えぇ、3、2、1……0っ!!」
カウントダウンが0になったのとほぼ同時に私は魔法を使わず、ウルフと一気に距離を詰めた。
『ワオンっ!?』
ウルフの驚いた声が聞こえたかと思うとバチンっと乾いた音がする。
この感覚は1度やられたことがある。
魔力の無効化だ。
だが今は問題ない。
それを見越して魔力を使わずにいたからだ。
ならば、あとはもうこのウルフ逃げる術はない。
私が剣に手をかけた瞬間、ウルフは勢いよく動いた。
……服従のポーズをするために。
「あら……」
「……うん?」
殺すに殺せない可愛さがある。
うっ…と呻くと、ウルフの腹に触れ撫で回した。
「も、もふもふ…!!
可愛いうえに触り心地良い……私と一緒に来ませんの?」
『ワウッ!』
きっと、肯定の言葉だろう。
そう判断した私はようやく剣を収めた。
可愛すぎるのが悪いのだ。
それにしても……このもふもふ感がたまらない……。
「リア……またか…。
連れてくのなら早く契約をして戻るぞ」
「えぇ、分かりましたわ。
……ウル、でどうですの?」
『ワウッ!』
了承してくれたらしく、魔力が繋がるのを感じた。
そして、ウルは私の魔力に包まれたかと思えば灰色の毛並みから白銀のような毛並みへと変化していた。
……これはこれで可愛い。
「……リア、何をしたんだ…」
「ただ契約をしただけですわ!」
失礼な、というように怒るがレオは溜息をつくばかりだった。
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