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門から出て走り出すと少しだけ足に違和感を感じた。
これはきっと1年間寝ていたのが原因だろう。
そして、私の隣を走るレオニード様をチラリと見たが少しキツそうだった。
そのため私は魔法を使用した。
『強化魔法-身体能力向上-指定-脚力-発動』
すると少しだけ楽になり走りやすくなった。
それはレオニード様を同じようで私を見てきた。
まだまだ余裕のありそうな私達にお母様はまたスピードを上げたのだった。
「アメリア、レオニード、まだ余裕はあるな?
よし、今から行くぞ」
「はい、お母様」
「あ、あぁ……」
レオニード様は限界の気もするが……。
きっとお母様は興味が無いのだろう。
山に踏み入れたその時だった。
ゾワッと鳥肌が立った。
何か、とてつもなく強いものに見られているような感覚だった。
だがそれはお母様と戦う時よりも余程生ぬるいとも感じた。
……きっとこれはドラゴンなのだろうが…最強種と言われるドラゴンを生ぬるいと感じさせるお母様はどれ程強いのか…。
「……アメリア」
私はお母様の言いたい事を汲み取り魔法を使用した。
『防御魔法-結界型-纏型-発動』
と、3つの防御魔法を発動する。
その結界型の防御魔法は1人1人にピタリとハマるかのように魔力で覆ったものだ。
『付与-強化魔法-魔法効果向上-発動』
防御魔法を強化したところで私達は戦闘に備える。
『ガァァァァァ!!』
『ギァァァァァァ!』
2体のドラゴンは私達に牙を向く。
大きさとしては仔竜以上成竜以下というところだろう。
だがその力は……。
「アメリア!レオニード!
下がれ!!」
お母様の声の通りに私はレオニード様の服を掴みそのまま後ろに下がると剣を抜いた。
「レオニード様、魔法は何か使えますか?」
「簡単な治癒と火、それと強化なら…」
「でしたら、私がレオニード様を守ります。
ですので、レオニード様はお母様に強化魔法をお願い致します。
出来る限り強力で、長時間維持が出来るものでお願いしますわ。
それと治癒に関しては私が担当致します」
「っ…いや、それは!」
私はお母様の援護をしながらもこちらに飛んできた気を叩き切る。
このくらいの芸であれば鈍った今でも簡単にやることが出来る。
「レオニード様、お願いします!」
「っ…分かった」
『強化-身体能力向上-発動』
「アメリア、風だ!」
『付与-属性指定-風-剣-発動』
私とレオニード様は次々に魔法を発動させていく。
次第に魔力が不安になってくるがその頃には既に、お母様が1体を倒していた。
『グガァァァ!
ッガァァァ……』
何故かあのドラゴンが悲しげに見えた。
それ故か私は一瞬、魔法の発動を止めてしまった。
「お母様!
待ってください!」
私は思わず、そう叫んだ。
お母様はギリギリのところで剣を止める。
私は間に合った事にホッとしつつ、そのドラゴンへと近づいた。
ドラゴンは当然のように私に対し威嚇するがそれも何故か力無さそうに見える。
そんなドラゴンに対し私は笑みを浮かべた。
「…私の言葉が分かるかしら?」
ドラゴンは私の本意を計り兼ねるようにしていたがコクリと頷いた。
「お母様、この子を家で飼っては駄目ですか……?」
「…きちんと躾るというのならばいいだろう」
「やります!」
「…分かった。
放り出したりはするなよ?」
「はい!
ありがとうございます、お母様!」
私はお母様にお礼を告げるとドラゴンに近付いた。
「私と一緒に行く気はないかしら?」
そう話かけるとドラゴンは驚いたように顔を上げた。
そしてそのまま頷いた。
そんなドラゴンに私は笑みを浮かべると手を差し出した。
「リアン…はどうでしょうか?
家族の一員になるんですもの。
名前は必要でしょう?」
『グルァ……』
ドラゴン…リアンは嬉しそうに吠えると私に寄り添った。
その翼には先程と違い何か模様が入っていた。
その模様は薔薇のように見える。
白い翼に薔薇…。
それは、私とリアンを繋ぐ絆の様に思えた。
これはきっと1年間寝ていたのが原因だろう。
そして、私の隣を走るレオニード様をチラリと見たが少しキツそうだった。
そのため私は魔法を使用した。
『強化魔法-身体能力向上-指定-脚力-発動』
すると少しだけ楽になり走りやすくなった。
それはレオニード様を同じようで私を見てきた。
まだまだ余裕のありそうな私達にお母様はまたスピードを上げたのだった。
「アメリア、レオニード、まだ余裕はあるな?
よし、今から行くぞ」
「はい、お母様」
「あ、あぁ……」
レオニード様は限界の気もするが……。
きっとお母様は興味が無いのだろう。
山に踏み入れたその時だった。
ゾワッと鳥肌が立った。
何か、とてつもなく強いものに見られているような感覚だった。
だがそれはお母様と戦う時よりも余程生ぬるいとも感じた。
……きっとこれはドラゴンなのだろうが…最強種と言われるドラゴンを生ぬるいと感じさせるお母様はどれ程強いのか…。
「……アメリア」
私はお母様の言いたい事を汲み取り魔法を使用した。
『防御魔法-結界型-纏型-発動』
と、3つの防御魔法を発動する。
その結界型の防御魔法は1人1人にピタリとハマるかのように魔力で覆ったものだ。
『付与-強化魔法-魔法効果向上-発動』
防御魔法を強化したところで私達は戦闘に備える。
『ガァァァァァ!!』
『ギァァァァァァ!』
2体のドラゴンは私達に牙を向く。
大きさとしては仔竜以上成竜以下というところだろう。
だがその力は……。
「アメリア!レオニード!
下がれ!!」
お母様の声の通りに私はレオニード様の服を掴みそのまま後ろに下がると剣を抜いた。
「レオニード様、魔法は何か使えますか?」
「簡単な治癒と火、それと強化なら…」
「でしたら、私がレオニード様を守ります。
ですので、レオニード様はお母様に強化魔法をお願い致します。
出来る限り強力で、長時間維持が出来るものでお願いしますわ。
それと治癒に関しては私が担当致します」
「っ…いや、それは!」
私はお母様の援護をしながらもこちらに飛んできた気を叩き切る。
このくらいの芸であれば鈍った今でも簡単にやることが出来る。
「レオニード様、お願いします!」
「っ…分かった」
『強化-身体能力向上-発動』
「アメリア、風だ!」
『付与-属性指定-風-剣-発動』
私とレオニード様は次々に魔法を発動させていく。
次第に魔力が不安になってくるがその頃には既に、お母様が1体を倒していた。
『グガァァァ!
ッガァァァ……』
何故かあのドラゴンが悲しげに見えた。
それ故か私は一瞬、魔法の発動を止めてしまった。
「お母様!
待ってください!」
私は思わず、そう叫んだ。
お母様はギリギリのところで剣を止める。
私は間に合った事にホッとしつつ、そのドラゴンへと近づいた。
ドラゴンは当然のように私に対し威嚇するがそれも何故か力無さそうに見える。
そんなドラゴンに対し私は笑みを浮かべた。
「…私の言葉が分かるかしら?」
ドラゴンは私の本意を計り兼ねるようにしていたがコクリと頷いた。
「お母様、この子を家で飼っては駄目ですか……?」
「…きちんと躾るというのならばいいだろう」
「やります!」
「…分かった。
放り出したりはするなよ?」
「はい!
ありがとうございます、お母様!」
私はお母様にお礼を告げるとドラゴンに近付いた。
「私と一緒に行く気はないかしら?」
そう話かけるとドラゴンは驚いたように顔を上げた。
そしてそのまま頷いた。
そんなドラゴンに私は笑みを浮かべると手を差し出した。
「リアン…はどうでしょうか?
家族の一員になるんですもの。
名前は必要でしょう?」
『グルァ……』
ドラゴン…リアンは嬉しそうに吠えると私に寄り添った。
その翼には先程と違い何か模様が入っていた。
その模様は薔薇のように見える。
白い翼に薔薇…。
それは、私とリアンを繋ぐ絆の様に思えた。
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