竜使いの伯爵令嬢は婚約破棄して冒険者として暮らしたい

紗砂

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そして、数日たち強化合宿の前日がやってきた。
依頼したポーションとエリクサーも上品質であり1つにつき約金貨1枚を支払った程だ。

今日はグループの発表があるため、ペア同士で近くにいるように言われていた。
そして、一組ずつ名前を言われその後はオリエンテーションとなっている。
それぞれの戦い方や武器、フォーメーションを組むために必要だからだ。
そのため今日を使い簡単な依頼に挑戦するグループもある。

そして、私とレオニード様の名前が呼ばれ向かうように言われた教室には既に他の学年の先輩方が集まっていた。
どうやら私達が最後らしい。


「よっ!
1年はアメリアとレオニードか!
なら特に問題はねぇな」


言わずともかな……。
ラン先輩だ。
ラン先輩と組んでいた先輩はあの無口な先輩だった。


「んじゃ、まずは自己紹介からだな。
知ってるかもしれねぇが、俺はラン・クリーク。
武器は槍だ。
よろしくな!」

「………3年、ラナス・カルグクス。
……武器は…弓……」


一見対極に見えるラン先輩とラナス先輩だがよくペアを組んだものだと思う。
……いや、ラナス先輩の反応から見るに誘ったのはラン先輩らしい。
それはきっと拒否権なんてあるわけがない。


「2年、トール・ステアリル。
武器は、ナイフくらいしか…。
戦術科なんだ。
魔法も簡単な援護系しか使えないけど…よろしくお願いします」


トール先輩は優しげな雰囲気の先輩だった。
戦術科の先輩がいるのならば安心出来るだろう。
……幸い、このグループには前衛が多いようだし。


「同じく2年、ロイドだ。
徒手が主だが……一応、薙刀も使える。
よろしくな」


薙刀とは…結構珍しい武器を使うものだ。
いや、徒手も珍しいか。


「1年、レオニード・ブシュベルです。
武器は剣を少々……。
多少の魔法と弓は使えます。
足を引っ張らないよう、頑張ります」

「1年、アメリア・ヴェノムと申します。
武器は…1番得意なものは剣です。
他にも槍と徒手を齧る程度ではありますが……。
レオニード様と同じく、魔法も少々扱えますのでよろしくお願い致します。

……頭に乗っているのは契約獣のリアンです。
今は姿を小さくしてもらっていますが、成獣です。

私の隣にいるのはリアンと同じ私の契約獣になりました、エデンと申します」

「エデンだ。
種は古竜だ。
よろしく頼む」


私はエデンに留守番を頼むつもりだったのだが私が言いくるめられてしまい同行することになったのだ。
少し不安ではあるが仕方ない。


「前衛4に後衛2か……。
…バランス悪ぃな……」

「でしたら私が後衛に周りましょうか?
アメリアは後衛よりも前衛の方がいいでしょうから。
私が魔術師の役割を果たせば問題は無いでしょう。
それに、一応弓も出来ますから」


レオニード様はどうやら今回は魔術師としての役割に入るようだ。
レオニード様なら多少ならば弓も扱えるため問題はないだろう。
……まぁ、精度にはある意味の問題はあるが。


「それで行くか。
ところで…アメリア、レオニード、お前ら魔法はどの属性を程度出来る?」


私達はそのラン先輩の質問に顔を見合わせた。
どの程度と言われてもどう言えばいいかが分からないのだ。


「私は、強化と火、それと簡単な治癒であれば…」

「私は土以外ならば大抵は……。
ですが、治癒と火は少し苦手です。
一番得意なのは防御…でしょうか?
一応、オリジナルの銀魔法も持っています」


私は正直に答える。
ここで銀魔法を隠してもラン先輩は知っているので意味は無いだろうし、事前に知っていて貰ったほうが安全面でいいと思ったからだ。


「……アメリアは魔術師としてやっていけんじゃねぇか?」


私はそんなラン先輩の言葉に微笑んで否定をした。


「私は今まで銀魔法以外の魔法は援護の場合のみでしか使用した事がありませんもの」


と。
今まで魔法はお母様の役に立つから、いざという時のために、手数を増やすために…そんな意味でしか学んで来なかったのだ。
そんな私が魔術師としてやっていけるわけが無いのだ。


「…あの、ギルドで討伐依頼を受けませんか?」


そう発言したのはトール先輩だ。
そんなトール先輩の言葉に私達は全員一致で賛成し、ギルドへ向かった。
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