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しおりを挟む「教官、これでよろしいでしょうか?」
私は思い出したかの様に振り向き尋ねると教官は顔を引き攣らせながらも頷いた。
「エデン、リアン、ありがとうございますわ」
『ガァ!』
『主の望みだからな』
リアンはさも当然だという様に鳴いたが、エデンは素直ではなく照れくさそうに顔を背けた。
そんなエデンに思わず笑を浮かべる。
「…次は食料の調達だ。
グループで協力し、言ってこい。
念の為冒険者を付けておく」
そう言われ、私達は教官のあとに続き緑のテントに行く。
そして教官はそのまま中に入る。
私達も一緒に入ると結構な数の冒険者がいた。
下のクラスは他の場所での強化合宿のためここには60人くらいだろう。
そしてその中には運良く…というかマスターが仕組んだのだろうが知り合いもいた。
そしてその中の1人が私に飛びついてくる。
避けようとも思ったが後ろにはレオニード様、隣にはエデンと先輩がいるため避けようにも場所がなかった。
「アメリア!
あぁ、もう可愛い!!
連れ帰りたい!
ね、ね、リーダーいいですよね!?」
言わずともかな…サニアだった。
そしてそんなサニアを私から引き離してくれたのはルガートさんだった。
「サニアが済まねぇな……。
アメリア病なんだ……」
「……大丈夫ですわ。
ただ、突然飛びかかるのはやめていただけると……」
「リーダー!
何するんですか!
折角、アメリア成分を補給していたのに……!!」
……私の話は全く聞いていなかったらしく、私とルガートさんは無言になった。
「……アメリア!
重ね重ね済まねぇ!」
「ルガートさん!?
だ、大丈夫ですから…!!」
ルガートさんが頭を下げたため私は大慌てで頭を上げさせる。
「まぁ、それは置いとくとしよう」
ルガートさんの言葉に私は頷くと教官が呆れたように入ってきた。
「…知り合いか。
本来ならば変えるのだが…ギルドからの条件だ。
ラナス・ラングループに着く冒険者は…」
「俺らだな。
マスターに呼び出された時はほんとビビったぜ?
ま、用件はこの依頼についてだったがな」
なんとルガートさんのパーティだった。
「アメリアは私が守りますから!」
「さ、サニアさん?
それは……」
私が断ろうとすると何故かサニアさんに抱きつかれる。
……色々と納得がいかないのだが……。
「まぁ、依頼っつってもアメリアの監視だかんな……」
「監視…ですの?」
私の監視らしいがそんなことをされる覚えなどあるはずもなく……。
「……マスターが、『アメリアはやりすぎるとアレだから』ってな。
お前1度、ギルドを覆ったことがあっただろう…。
それのせいじゃねぇか?」
「うっ……あ、あれは少し失敗しただけですわ。
それに、その話は6年前の事じゃないですの!」
6年前、手合わせで魔法を使った時に失敗して広がり過ぎたのだがその時、ギルド全体を銀で覆われるという事態になってしまったのだ。
……小さかったから少し失敗しただけなのだ。
そんな6年前の事を出すなど酷いのではないだろうか?
「6年前であんな事が出来んのが異常なんだよ……。
それに契約獣も竜種だろうが…。
それだけでも監視対象になるには充分だっての」
「それは、知らずに契約されていたものと勝手に契約されたものではありませんの!」
「……その時点で駄目じゃないのか?」
レオニード様は黙っていて欲しい。
というか、勝手に契約されたのと知らずのうちに契約されていたもの……。
何故だろうか?
私の周りには強引な人(?)が多いのではないだろうか?
「マスターからの伝言もあるぜ。
『アメリア、ワーム』」
「分かりましたわ。
仕方ありませんもの。
先輩方も申し訳ありませんわ。
さぁ、行きましょう?」
ワーム……きっと銀魔法だろう。
やりすぎた事を伝えたいのだろう。
そしてそれをお母様に伝えると……。
それでは従うしかない。
訓練メニューがより鬼畜になるなど何の冗談だろうか?
「ダリウス!
レンファ!
行くぞ!」
「承知」
「あぁ、分かっているさ。
マスター?」
ダリウスは大剣を背負い、レンファはレイピアを持ち、こちらにきた。
久しぶりに会った二人は変わらず、ダリウスは厳つく子供に泣かれそうな様子であり、レンファは妖艶な感じがする。
二人とも私を可愛がってくれた人物だった。
そんな4人を含めた10人で食料を探すために森へと入っていく。
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