竜使いの伯爵令嬢は婚約破棄して冒険者として暮らしたい

紗砂

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私はエデンとイオを交互に見るとため息をついた。
そして私はイオに近づき、礼を持って接する。


「イオ、申し訳ありませんが人化していただけませんか?
流石に騒ぎになってしまいますもの」

『……分かった』


イオはムスッとした様子ではあったものの物分りはいいらしく人化の魔法を使ってくれた。


「……人間、これでいいだろう?」

「えぇ、ありがとうございます。
ところで…イオは何故こちらへ?」

「……僕はエデンが新しい主をとった理由が知りたいんだ。
だから、人間。
お前、僕と仮契約をしろ」

「……はい?」


理解できない。
何故嫌いな奴と仮とはいえ契約をしようと思うのだろうか?

しかも、エデンはエデンで何も言わないのか…。
止めたりはしないのか。


「だから、さっさと契約をしろ」


イオは痺れを切らした様に、少し不機嫌になったものの怒っているわけではないらしい。


「…主、これはただ、契約を結んで欲しいと頼めぬだけだ。
まぁ、照れ隠しと思っておれば良いだろう」

「なっ…ななな何を言ってるんだ!」


イオは顔を赤くしてエデンの言葉を否定しているが当のエデンは知らん顔をしている辺りを見るに、やはり怒っているわけではないらしい。


この2人、実はすご仲が良いのではないだろうか?
そうでなければこうも気にしないだろうし。

それにしても……照れ隠し、か。
嫌われているわけではないようだからいいのだろうか?
そう思い、私は意を決し、口にした。


「イオ、私からもお願いいたしますわ。
私と仮契約を結んでください。
一緒に暮らしましょう?」


私が微笑みかけるとイオはエデンを見たあと、少しだけ顔を赤らめた。


「そ、そこまで言うのなら仕方ないな!」


どこか嬉しそうなのは先程のエデンの言葉が真実だったという証だろう。
私は苦笑するとそのまま仮契約に取り掛かる。


私とイオは仮契約を結ぶとそのまま戻り、教官に謝罪をしてから訓練へと戻った。



「…お主の子孫は着々とお主のあとを継いでいくようだぞ」


エデンはフッと笑って天に話しかけてから小さな主のあとをついて行くのだった。


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