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3日目午後
しおりを挟むドイツに到着し、早速船を降りるとそこには母と父が笑顔で待っていた。
私も思わず笑みを浮かべ少し早足に2人のもとへ向かう。
「お父様、お母様お久しぶりです。
お元気そうで何よりです」
「ふふっ。
咲夜ちゃんも元気そうで良かったわぁ。
益々可愛くなって……!」
私は母に抱きしめられる。
ここは今までの体験からされるがままになっていた方がいいと知っている私は黙って耐えていた。
「咲夜、久しぶりだな。
相変わらず可愛い!
さすがは私達の娘!
天使だ!!」
「もう…あなたったら…。
咲夜ちゃん!
ふふっ、後で新しいドレスを買いに行きましょうね!」
「おおっ!!
それはいい!
咲夜に似合う服を何着でも買って来て私に見せてくれ!」
「まぁ!
咲夜ちゃんに似合いそうな可愛い服……!
楽しみだわぁ」
2人で勝手に変な方向へと話を進めていく。
それにうんざりしつつも懐かしいと思い楽しんでいる私がいた。
「お母様、お父様、友人を紹介したいのですが……」
「あら、あら!
そうだったわ!
咲夜ちゃんのお友達の前だったわ!
咲夜ちゃんの母、海野留美と申します。
先程はごめんなさいね。
つい……咲夜ちゃんが可愛くて……」
「咲夜は天使だからな。
咲夜の父、海野紅谷だ。
そこの虫以外は咲夜と仲良くしてあげて欲しい」
父は、虫と言ったところで先程の笑みが狂気の笑みに変わり天也を見ていたがそれも一瞬でもとに戻した。
母は本当に楽しそうに笑っていた。
いつもよりもテンションが低い気がする。
「お久しぶりです。
咲夜とは仲良くさせていただいています」
「ふふっ。
咲夜ちゃんもあなたの事は……」
「お、お母様!
それは言わないでください!!」
「あらあらそんな可愛いらしく顔を染めちゃって」
母はからかうように笑っている。
そんな母と天也の視線のせいで私は更に顔を赤く染める。
「咲夜は…天使は一生嫁にやるつもりはないからな!」
……そんな父の言葉に母は怒ったように笑みを浮かべた。
私は視線を逸らし天也は顔を引き攣らせている。
「……あ・な・たぁ?
ふふっ……咲夜ちゃんの意思に反してそんな事をするようなら……離こ…」
「悪かったっ!!
私が悪かった!
この虫は気に食わないが…可愛い天使を嫁にやるつもりは無いが…それだけはやめてくれ!!」
「ふふふっ……もう、冗談よ」
母の言葉で必死に父は謝るが母は表情をピクリとも変えずに「冗談」と言った。
だが、絶対に冗談なはずがなかった。
あの母が冗談で済ますはずがないのだから。
これは夜くらいに父は叱られるだろう。
私に被害はなさそうなのでいいが。
「ごめんなさいねぇ…この人も悪気は……あったかもしれないけどそう悪い人じゃないのよ?
…………娘離れ出来ないだけで」
……再び沈黙が流れる。
それを破ったのは意外にも紫月だった。
「結城紫月と申します。
咲夜にはお世話になっていますの」
「あ…えっと……黒崎愛音…です。
咲夜には色々と良くして貰っていて…」
「黒崎魁斗です。
学校は違う…違いますが姉さ…姉がお世話になっています」
と、一通り挨拶をしたところで場所を変える事にした。
「愛音さんは特待生なのでしょう?
何か困った事はないかしら?」
「えっ……」
「……ごめんなさいね?
どうもあの人や悠人が咲夜ちゃんの周りを調べているのよ……」
私も初耳だった。
何故友人が調べられているのだろうか?
「……だよな。
あの悠人先輩が調べないわけがない…か」
「あ、あの……」
「ごめんなさいね……。
…困っている事はないかしら?」
「だ、大丈夫です!
皆さん良くしてくれて…お世話になりっぱなしです……」
段々と愛音の声が小さくなっていった。
だが、母は安心したのか再び笑みを浮かべた。
「結城さんは大丈夫かしら?」
「私も大丈夫です。
ですが…以前咲夜を巻き込んでしまった事があったので……」
酷く落ち込んでいるようだった。
そんな紫月の反応に母もあの事を思い出したのか少し目を細めた。
「あの件ね。
悠人が徹底的に潰すって楽しそうに計画していたわ。
あの人も動いたようだし……そろそろ終わり……かしらねぇ……?
まぁ、私達の咲夜ちゃんを傷つけたのだから当然だけれど」
母はふふっと怒りを漲らせつつも笑ったのだった。
その笑みに恐怖を覚えたのは私だけではないだろう。
……母は結構怖いのだ。
そういったところは兄と親子なのだと感じさせられる。
きっと兄の腹黒は母の遺伝だろう。
「そうだったわ。
奏橙さん、婚約おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます……」
「お相手は…結城さんだったかしら?
ふふっ…お似合いの2人ね」
奏橙と紫月は照れたのか2人して俯いてしまった。
そんな2人に満足したのかターゲットを変えたようだ。
「魁斗さんは何か部活動に入っているのかしら?」
「は、はい…。
一応…サッカー部に……」
「まぁ……!
悠人も昔はサッカー部に所属していたのよ?
昔はあの人…紅谷さんと雅人さんもサッカー部だったわ…」
父がサッカー部だったのは初知りだった。
昔の事を思い出したのか母は懐かしそうに思いを馳せる。
「父が……?」
「えぇ。
2人してムキになっちゃって……あの頃の2人は本当に可愛かったわぁ……」
多分、可愛かったという感想は母しか持たないだろう。
普通は可愛いなどという感想は出てこないと思うのだが……。
「雅人さんがゴールを決めると紅谷さんも対抗心を燃やしちゃって…ゴールを決めて。
そうすると今度は雅人さんが対抗心を燃やして……なんて。
今の光隆桜学園のサッカー部の連勝記録があるでしょう?
あれは全部、あの頃の2人が対抗心を燃やして作った記録なのよねぇ……」
……意外な事実だった。
まさか私の父と天也の父親がやったとは……。
凄い学生2人組とは知っていたが……それがまさか…ねぇ?
流石というべきなのか呆れるべきかよく分からなくなってくる。
「あの2人……勉強でも争っていたわぁ。
2人してトップを取るんだぁ…って……。
まぁ、勿論、私がトップをとったけれどね」
……きっと母は楽しんでいたのだろう。
2人の悔しがる姿をみて笑っていたに違いない。
そういう人だ。
「そうそう!
昼食はまだなのでしょう?」
「はい、お母様のオススメのお店が気になってしまったので……。
楽しみにしていたんです」
私が微笑むと少しして視界が真っ暗になった。
……母に抱きしめられたのが原因だというのはすぐに分かったが。
「もう!
咲夜ちゃん可愛いぃぃ!!」
などと言って私を離そうとはしなかった。
次第に呼吸が困難になり苦しくなっていく。
……意識が朦朧としてきたところでようやく気付いたのか慌てて離してくれた。
「だ、大丈夫、咲夜ちゃん!?」
「大丈夫、です…。
少し苦しかっただけですから」
ようやく目的の場所に着いたようで車から降り、店の中へと足を踏み入れる。
「ようこそおこしくださいました、海野様。
席にご案内致します」
顔パスだった。
予約が必要だったみたいだったが母や父がよく使っているのか名前を聞かれる事なくすんなりと通される。
それどころか覚えられている。
個室に通されるとざっとメニューを確認する。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「私達はいつものでお願いします」
やはり母はここの常連だったようでメニューを見ずに頼んでいた。
私も同じものにしようかと悩んだものの他のものを頼むことにした。
「イェーガーシュニッツェルをお願いします」
「私も同じものを…」
「あ…えっと私も……」
今更なのだが…愛音や紫月は学校でドイツ語を習っているからいいとして…。
魁斗はドイツ語を読めるのだろうか?
……丁度、魁斗が私の隣の席だったため少し見てみるが読めなそうだった。
「魁斗、どれにするか決めましたの?」
「あ、あぁ…。
これにしようかと…」
そう言って指を指したのはシュヴァイネブラーテン、つまりはローストポークだった。
「シュヴァイネブラーテンもお願いしますわ」
「かしこまりました。
すぐにお持ち致します」
魁斗の事にもう少し早めに気付いてあげられれば良かったと少し後悔をしていたが次は気を付けよう、と前向きに考える事にしたのだった。
そして、それからすぐに注文した料理が運ばれてくる。
全員の分が運ばれてきたところで遅めの昼食がスタートした。
「咲夜、婚約はまだしないよな?」
「そ、その……」
「なっ……まさか既に想い人がいるのか!?
誰だ!
今すぐに殺ってやる!!」
父の返事に詰まると、父は勢いよく立ち上がった。
……個室で良かったと思う。
それには流石の天也もショックだったようで手が止まっていた。
私と母は呆れてものも言えなかったが……。
だがどこかで父はこんな答えをするだろう事が分かっていたのかそこまで呆れはしなかった。
「あなた?
咲夜ちゃんの意思が最優先よ?
分かっているでしょう」
「虫なんぞに私の可愛い咲夜を取られてたまるか!」
兄はやはり父の子だと改めて実感したのだった。
………ちなみにその後、父は母にたっぷりと絞られていた。
久しぶりに見る母と父はあまり変わっていないなぁ…と嬉しく思ったが。
だが、ちょっと恥ずかしかった。
そして、私は今回の事で決意した。
この旅の間に必ず、天也に告白をしようと。
色々と拗らせそうだし。
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