脇役だったはずですが何故か溺愛?されてます!

紗砂

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出立

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ついに、出立の日が訪れた。

私は清水と真城、天童さんを連れ、兄が起きるよりも前に空港に来ていた。
清水が手続きを終え、私のもとへ戻ってくる。


「咲夜様……よろしいのですか?
悠人様を置いてきてしまいましたが……」

「えぇ、お兄様がここまで来てしまっては、きっと泣き出して大変な事になりますもの。
ですから、これでいいのですわ……」


皆の手前、そうは言ったものの寂しくないと言えば嘘になる。

だが、兄がここまで来てしまっては私の意思が揺らいでしまいそうで怖かったのだ。

だから、私は兄を置いてここに来た。
……これが最善だと信じて。


「ったく……素直じゃねぇなぁ……」


真城は苦笑して私の髪をくしゃくしゃと乱暴にした。
私はそんな真城との距離感が好きだった。
この年の離れたもう1人の兄、という気がして落ち着くからだ。
根が庶民の私にとってこの距離はとても懐かしかったのだ。


「……真城」

「清水、顔が……」

「くっ……咲夜様のお側にいる時間が1番長い私でさえ……!!」

「羨ましいだろ?」

「羨ましいのを通りこして妬ましいくらいです!
穴があったら埋めてさしあげたいくらいにっ!!」


サラッと怖い事を言った気がするのだが……気の所為だろうか?

……初めて聞いたんだけど。
穴があったら入りたいじゃなく、穴があったら埋めたいって……。

真城も天童さんも顔を引き攣らせていた。


「……咲夜様、お2人のご様子がおかしいのですが……?」

「いつもの事ですわ。
そのうちなれますわ。

……ですが、面白いでしょう?」


私は天童さんに向かって笑みを浮かべた。
心底楽しいというような笑みを。
天童さんはそれに驚いたあと、楽しそうというよりも可笑しそうに笑みを浮かべた。


「えぇ、そうですね」

「天童さんもきっと、すぐにあの中に入れると思いますわ」

「……そうでしょうか?」

「えぇ、私が保証致します」


どうせすぐに真城に巻き込まれるだろうという予想は出来ていた。
そのため、こうも簡単に保証するという言葉が出てきたのだ。


「…ん…ありがとうございます」

「えぇ。
それよりも……天童さんも真城や清水のようにもっと楽に話してくださっていいんですよ?」

「……善処致します。
咲夜様、お2人と同じように私の事は天童か司とお呼びください」


まぁ、確かに私の専属になったのだから良い機会なのかもしれない。
そう思った私は天童さんを司と呼ぶことにした。


「では、司と呼ばせていただきますわ」


清水のや真城も最初は下の名前で呼ぼうと思っていたのだが何故か苗字で呼んでほしいと懇願された。
そのため今も尚苗字で呼んでいた。


「さて……そろそろ時間ですわね。
清水、真城、続きは機内で」

「はい」

「ん?」


私の声に2人はピタッと手を止めた。
2人の洗練されたその動きに私は苦笑をもらしてから時間です、と短く告げると背を向けて歩き出した。

そして、いよいよ乗り込もうとした時だった。


「咲夜!」


私を呼ぶ声が聞こえ、足を止め振り返った。
そこには、息を切らせた天也が立っていた。


「はぁ、はぁ……咲夜…」

「あら……時間は遅く伝えていたと思いますが……」

「……何年一緒にいたと思っている?
咲夜の考える事くらい分かる」


それは本当の事なのだろう。
それは分かる。
何故なら、現に私の目の前に立っているのだから。
私の考えることが理解できなければここにはいないだろうから。


「……悠人先輩は、居ないんだな」

「えぇ、お兄様の飲み物に睡眠薬を入れましたからぐっすりと眠っているはずですわ」

「……さすがだな、咲夜。
普通、実の兄に対してそこまでするか?」


呆れているようだった。
流石にそこまでするとは思っていなかったらしい。
後ろで司がギョッとしているのが分かる。
清水と真城はもう馴れてしまったらしく特に気にした様子は無かった。

ちなみに、今回の協力者は料理長である。


「……だが、いつも通りで安心した。
咲夜、頑張れよ。
ここから応援している。
悠人先輩のことは俺達に任せて行ってこい」

「えぇ、お願い致しますわ。
私もあちらから応援しております。

では、そろそろ時間ですので行かせていただきますわ」

「……あぁ、行ってこい」

「ふふっ、行ってきますわ。
見送りに来てくださり、ありがとうございます」


少しだけ、ほんの少しだけ後ろ髪を引かれる思いにな浸されながらも私は天也に背を向けて歩き出す。
清水、真城、司も天也に頭を下げた後、私の後に続き歩き出す。

きっと、ゲームのシナリオ通りであれば私はこの国から出ることは無かっただろう。
出たとしても、清水も、真城も、司もついてきてはくれなかった。

きっと、天也も私に惹かれる事は無かっただろうし、こうして見送りにも来てくれる事は無かった。

それを思うとゲームとは全く別の道を歩いているという事がよく分かった。
私は私の道を歩いているのだと、胸を張って言えるようになった気がする。

誰かの思惑通りには動いていない。
私は私らしく、自由に生きているのだと。


「咲夜!
絶対に無事で帰ってこい」

「ふふっ、当たり前ですわ。
私を誰だと思っていますの」


私は天也に背を向けたままそう口にすると胸元で揺れる小さな青い薔薇を握りしめる。
そして小さく呟いた。
誰にも聞かれないくらい小さな呟きだ。


「私の帰るべき場所は天也のもとですもの」


白くきめ細かな肌をほんのりと、紅く染め、微笑みながら私は飛行機へと乗り込んだ。


飛行機が飛び立ち、窓から見える景色を名残惜しそうに見つめる私のもとに、ラナンからメールが届いた。


『咲夜

まぁ、その……なんだ。
向こうでも頑張れよ。

         ラナン』


その簡潔な文にラナンらしいと吹き出した。
だが、そんな短な文でも胸が暖かくなる。
きっと、ラナンの優しさを感じたせいだ。


『ラナン

ありがとうございます。
ラナンも頑張ってください。
応援していますわ。

ー追伸
お兄様の事をくれぐれもよろしくお願い致します

         咲夜』



ラナンならば多少……かなり兄が荒れても慣れているので問題無いだろうと判断した結果だった。
送信してからすぐに返信がきた。
それに、ラナン以外に頼める人物がいないというのもある。


『咲夜

それは無理だ。
俺は無理な事はやらん。

       ラナン』


従兄妹に無理と言われる兄って何なんだろうか。

それからしばらくして愛音や紫月、奏橙からもメールが届く。


『咲夜

早く行った事はこれでも怒っているんですよ?
でも、咲夜らしいとも思っちゃいました。

咲夜、行ってらっしゃい。

              愛音』


どうやら愛音は怒っているようだった。
怒っている姿が目に浮かぶようで思わず目を細めた。


『愛音

申し訳ありませんわ。
最後に会ってしまったら行けなくなってしまうようで怖かったんですの。

愛音、明来先輩との仲が進展するよう祈っていますわ。

             咲夜』


愛音に送信すると次は紫月からきたメールを開く。


『咲夜

時間を早く伝えた事は怒りませんわ。
出来れば直接言いたかったのですが……。
いってらっしゃいませ。

            紫月』


紫月らしいと思ってしまった。
怒りません、といいつつも文面からはヒシヒシと怒りが伝わってくるのは何故だろうか?


『紫月

申し訳ありませんでしたわ。
ですが、後悔はしておりませんの。

紫月も頑張ってください。
奏橙との仲も心配は要らないとは思いますが…応援していますわ

             咲夜』


これで全員…とも思ったがもう1人いた。
うん、ごめん。
すっかり忘れてたや。


『咲夜

咲夜の事だから僕が送ったのは最後に見るだろうね。

紫月も知っているようだけど……僕は咲夜のことが好きだったよ。
令嬢らしくない令嬢で面白いところとか、人の内面を見るところとかね。

多分、初恋だったんじゃないかな。
まぁ、天也から相談を受けた時に諦めたんだけど。
あの天也を相手に勝てる気はしなかったし、咲夜の鈍感さにも勝てそうになかったしね。
けど、これで良かったとも思ってる。
今は紫月がいるしね。

僕はいつだって咲夜の事を応援しているさ。
だから、頑張って。

            奏橙』


私は目に見えぬ鈍器で頭を殴られたような気がした。
それ程までに衝撃は大きかったのだ。

あの奏橙が私の事を好きだったなんて……。
ありえない、何の冗談だろうか。
そう思う程に現実味が無い。
というか何故、今!?


『奏橙

……面倒だからこのままで。

何故今それを言う!?
私で遊びたいのか!?
お陰様でこの文面考えるだけで結構時間使う羽目になったんですけど!!

……まぁ、でも、ありがとう。
紫月の事、大切にね。

            咲夜』


考え抜いたその末、文句になった。
……まぁ、いいよね!

一段落ついたところを見計らい、司が私に訪ねてくる。


「咲夜様、お茶をお持ち致しましょうか?」

「そうですわね……では、4人分お願い致しますわ」

「畏まりました」


司は席を立つと裏へと向かい、お茶を持って戻ってきた。
私はお茶を受け取るとそのうちの2つとクッキーを後ろにいる清水と真城に渡した。


「ありがとうございます、咲夜様」

「サンキュー、お嬢」

「えぇ、では……お茶にしましょうか」


たわいもない話で盛り上がっていく中で、昔の話になった。


「お2人は数ヶ月で咲夜様の専属になったと聞いているのですが……」

「えぇ、2ヶ月です」

「まぁ、清水と真城とはそれより前に1度顔を合わせていましたから」


私は澄まし顔で口にした。
それに、固まったのは清水と真城の2人だ。


「え……」

「……嘘だろ」

「「気付いていらっしゃったのですかいたのか!?」」

「逆に、何故気付かないと思いますの……」


名前だって苗字は私の付けたままだし、下の名前だって変わらない。
雰囲気だって変わっていない。
いや、少しだけ丸くなった気がする。
だが、それだけだ。
それなのに、何故気付かないと思ったのか。


「私、これでも1度話した方の名前と顔は忘れないようにしていますの。
まぁ、覚える必要の無い方を除いて、ですが」

「……その際に何かあったのですか?」

「……それは、どうでしょう?」


私はただ笑みを浮かべただけだった。
だが、折角隠したというのにも関わらず清水と真城は馬鹿正直に口にした。


「私達は孤児で、お金が無かったんです。
そこで、お金を少しでも得て孤児院にいる子供達を食べさせるために盗みに入ったんです。
その家が海野家であり、咲夜様と初めてお会いした時です」

「お嬢は俺達を見ると首を傾げたと思ったら部屋に押し入れて鍵をかけたんだ。
で、俺達が孤児で苗字が無いって知ると俺には真城って姓を……」

「私は清水という姓をいただきました」

「ふふっ、まさか6年後に屋敷の中で再び会うことになるとは思いませんでしたわ」


あの時は本当に驚いた。
兄と父に確認してうちの使用人になったと聞いた時はもっと驚いたが。
まさか、あの時の2人が使用人になるなんて思っていなかった。

私はゲームとの違いを改めて感じるのだった。
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