転生したら守護者?になり称号に『お詫び』があるのだが

紗砂

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学園

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パーティー登録が済んだところで俺達は武器屋へと向かうことにした。
それぞれの武器、防具の再確認のためだ。


「ティードはナイフ、カリンとリナはロッド、リュークは剣、俺が盾……だったな。
少なくともティードはナイフを買うんだっけか?」

「そうっすね。何本あっても問題ないっすから。
それに、そろそろ買い替えの時期っすしね」


という事で武器屋に行くのは確定しているのだ。

リュークはティードの言葉にふーん、と興味無さげに呟くと後ろを歩く女子二人に問う。


「カリンとリナはどうなんだ?」


二人は少し考えてからそれぞれ口にした。


「私はまだ大丈夫そうだけど、いいものがあれば買い替えようかしら?
でも、さすがに防具は新しいのが欲しいわね……」

「私は以前のは古くなってしまったので……。
防具はまだ大丈夫そうなんですけど……」


二人の武具の様子などを聞き、俺とリュークは店を変更する事にした。
俺とリュークの行きつけ……。というか、リヴィアに紹介された店だ。
職業ごとに階が区切られていて種類は多く、中には様々な効果が付与された武器もある。
しかも防具も揃うので楽なのだ。ただし、値は張るが……。

だが、俺もリュークもBランク冒険者で1人前と言われるランクまで上がったしパーティーに限ってはAランク。
それなりの依頼もこなしているのでお金はある。なので三人分位であれば簡単に揃えられる。


「カイ、リューク、どこの店へ向かってるのよ。
もう殆どの武器屋は過ぎちゃったじゃない」

「俺とカイが使ってる店だ。もうすぐ着くぜ」


カリンの言葉にリュークが答えると、怪訝そうにしながらもカリンは黙った。                
そして、紹介状無しでは入れないとされる武具屋、トリッド商会の武具屋へと着き、俺とリュークはいつものように入っていく。
                                               
それを……。


「ちょっと待つっすよ! ここ、と、トリッド商会じゃないっすか!?」

「あんた達、トリッド商会は紹介状無しじゃあ……」


入れない。そう言おうとしただろうカリンの言葉を遮った。


「大丈夫だっての」

「いいから行こうぜ」


三人を放りだし、俺とリュークはどんどんと中へ入っていく。
後ろの三人カリンなんかはやけくそといった様子で入ってくる。


「いらっしゃいませ、リューク様、カイ様。
そちらの方々はどういったご関係で?」

「パーティーメンバーだ」

「承知いたしました。
お名前をお伺いしても?」


俺たちのパーティーメンバーだとわかると対応を変えた。


「ティード、カリン、リナだ」


三人を簡単に紹介するとあぁ、とうなずいた。
どうやら知っているらしい。


「エンデール家のご令嬢に貴重な回復術師……風の盗賊ですか。
これはまたお二人らしいパーティーメンバーですね」


それは褒め言葉なのだろうか? 微妙なところだといえる。


「本日はどういったものを御所望でしょうか?」

「今日は後ろの三人のフル装備と俺の剣を頼む。予算はカイが」


リュークも剣を新調するらしい。
これは、結構かかりそうだと思いながらも必要経費であると割り切る。


「そうだな……三人のは一人につき金貨二十、リュークのは出来れば金貨十枚で。
それ以上になったら俺に言ってほしい。あ、やっぱ、リュークのに関しては予算は決めない。
だが長めに使えるものを頼む。あと、近いうちに商会長と面会できるようにしてくれ。
俺の加護について話がしたい」


全員分で金貨八十枚程だ。
本当はまだあと四十程は使えるが。
一応少なめにお願いしておく。


「畏まりました。商会長にはそのように」

「おう、頼む」

「では、ご案内致します。カイ様はどうなさいますか?」


俺はリュークと一緒に見るか考えたのだが、最終的に決めたのはティードと回ることだった。
理由は盾役として近接戦での攻撃方法としてナイフが一番いいだろうと思ったからだ。


「俺はティードと一緒にナイフでも見ることにする」

「承知致しました。では、こちらへどうぞ」


俺達はそれぞれの階に案内されると店員が付き、色々と紹介してくれる。


「カイ様と……」

「ティードっす」

「はい、ではティード様はどういったナイフをお求めでしょうか?」

「このくらいがいいっす」


ティードは懐からナイフを一本取り出すと店員に渡した。
店員はそれをジッと見たあとティードに返却し、案内をはじめた。

俺に聞かなかったのは俺がナイフをあまり使わない事を知っているからだろう。


「この辺りのナイフがいいかと思いますが……。
何か気になるものはありますでしょうか?」


ティードはそう言われて周りをジッと見たあと一本だけ指した。


「このナイフは……」

「こちらは『氷花』と申しまして氷の魔法が付与されたナイフですね。
刀匠と呼ばれた者が唯一打ったナイフです。
ですが、氷花は魔剣と同じ類のものでして使用者を選ぶと言われています」


氷花、そう言われたナイフの値を見てみると金貨二枚…。
それなりの値段だ。だが、それでも普通の剣よりも高い魔剣と比べると安い。


「いわく付きなんじゃないか?」

「……えぇ。認められた者以外が手にすると氷漬けにされると評判です」


そりゃあ安いわけだ。それじゃあ買うやつはいないだろうからな。
だからこそのこの値段か。


「……どうなさいますか?」


俺はティードを一瞥すると仕方ないとばかりにため息をついた。


「それにする。後は防具と俺のナイフだな…」

「よろしいのですか?」


店員は確認するように言ってくるので俺は頷くとスタスタと歩きだした。

「カイ、待って欲しいっす! 自分そんな持ってないっすよ!」

「大丈夫だ、俺が持ってるからな。で、それはいいとして俺のもんを頼むぜ」                                  

「は、はい!」


その後、俺のナイフ(攻撃UPの付与付き)を購入し、全員分で合計金貨六十九枚という額になったのだった。
……まぁ、それくらいで済んだだけマシとしよう。
だが、残りはこれで五十枚程度の金貨になってしまった。最悪稼げばいいか。                      


「他に必要なもんは……」

「ちょっと、待ちなさいよ! 自分の分くらい自分で払うわよ!」

「いや、金なら余ってるから気にすんな。それに、パーティーなんだから必要経費くらいはそっから出すさ」


実は既にパーティーの費用を確保してあった。もう少ししたら増額も考えている。                


「だから、それがおかしいのい!」

「いいじゃんか。
俺とカイの二人でやってた時だってAランクパーティーだったし、ソロでもBランクだぜ?
それくらい払う金はあるし。俺とカイってあんま金使わねぇからさ」


長年の村での暮らしが滲みついているのか俺とリュークはあんま金を使わない。
そのせいで金は貯まる一方なのだ。仕送りとして毎月金貨一枚送っていてもそれは変わらない。


「少し考えてみろ。カリンは大丈夫かもしれねぇけどティードはどうなんだ?
そうなったらティードだけ優遇してるみてぇじゃねぇかよ。
それはパーティーとしてダメなんじゃねぇのか?」
                                                   
「……そう、ね。分かったわ、ここは二人に甘える事にするわ。
けど、絶対に返すから」                             
                                              
                                           
断念せざるをえなかったのかカリンは諦めたように溜息を吐いた。


「おう」                                                        


そんなカリンに俺達は二人で笑って返事を返す。
そして、それを見ていたリナは申し訳なさそうに頭を下げた。


「あの、ありがとうございます」

「いいっての」
                                             
                                                  
リュークがリナにぶっきらぼうな言い方ではあったが答えるとリナは顔を綻ばせた。


「んで、次は…あぁ、ポーション類だな」

「ポーションはいつもの婆ちゃんのとこか?」

「おう、そのつもりだぜ。
他にどっかあるか?」

          
特に無いようなのでポーションは婆ちゃんのところで決まった。
ただ、その店は裏通りにあるので行くに面倒ではあるがその分、効果はいい。
                                                   
                                                 
「婆ちゃん、いつものポーション、10本くれ~。           
ついでに、魔力ポーションも5つ」                       
                                                  
                                        
俺はいつも通り、気の抜けた声で店に入る。
すると、奥から厳しそうな目をした老人が出てくる。
この人こそ婆ちゃんと呼んでいるこの店の店主だ。
                                                  
                                                  
「お前達…また来たのかい。                       
すぐに用意するから待ってな」               
                                       
「おー、サンキュー」                

「いつも悪いな、婆ちゃん」                     
                                                  
                                                   
婆ちゃんは奥から15本のポーションを選んで持ってくる。
品質を確認すると俺は礼を言い、金を払って店を後にした。
                                                 
                                                   
「…あんた達、1ヶ月前に王都に来たばかりなのに顔が広すぎない?」

「まぁ、リヴィアや教会からの紹介もあったからな」

「なんか、2人の姿を見ているととても1ヶ月前に来たばかりとは思えないです」
                                                   
                                                  
そうか、と言って俺達は笑うと今日はもう寮へと戻り、それぞれの武器を試してみるのだった。
                                                  
                                                   
因みにその日、俺とリューク、ティードは3人でボロボロになるまでやっていた。
おかげで少しアイギスの使い方がわかってきたような気がした。
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