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王都にて、王子と多重人格者
勇者は既にこの世界にいました
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レッドは自分の意識が現実世界に出てきたことを実感した。てか馬上だった。馬の上からずり落ちそうになりそうなのを必死で堪える。
え、なにこれどーゆう状況?馬上から辺りを見渡せば、回りには騎士達の姿がある、あ、少し遠くにカミーユさんもいた、良かった~知らない人ばっかりだったらどうしようかと思ったよ。馬上も少しずつ慣れてきたので、背負っていたバッグから、素早くノートを取り出して確認する。そこにはクロからの驚きの言葉があった。
帝国に魔族きたから戦争しに行くぞ、行きたかったみたいじゃないか良かったな!
なんか思ってたのと違うよ...クロ、どーやって王様からの誘いとか断って帝国行くか~みたいなのが目標だったのに...戦争に駆り出されちゃうとはね。まぁポジティブに考えよう。これで魔王軍を倒せば、グリーンが召喚術について解析してくれるはずだし、これで元の世界に帰る方法がわかるかもしれない。
やるぞーーーーー!
そう言って両手を大きく上げたレッドは、大きくバランスを崩し、落馬した。
王国軍は全軍10万、冒険者ギルドから高ランクのものを募り、総勢11万の軍での出発が予定されている。多い人数での軍となるので、全軍を3つに分けて進軍を始めていた。
先陣は、
1軍指揮 ベリアス(第1王子)
1軍指揮補佐 アロン(神器使い)
冒険者ギルド
マリス辺境伯
総勢3万
2軍指揮 ルーカン (騎士団長)
2軍指揮補佐 アリー(鍛治将軍)
グリーン(神器使い、客将)
ラモラック辺境伯
総勢3万
糧食の問題などで少し遅れて
3軍、全体総指揮 ガウェイン (ケイアポリス王)
3軍指揮補佐 ヘリン (国内筆頭将軍)
合計5万
留守番
ライト(第2王子)
ウルフィアス(魔法局局長)
マドール辺境伯
100名程度の魔法局所属の魔法使い+辺境伯軍1万
結局軍団の編成はこのようになった。遠征決定からわずか1週間ほどで王国の軍備は整い、第1軍は帝都にむけて出発、第2軍もそれから1週間ほどで王都の門をくぐり、それから2週間ほどで後詰めの本軍も出陣した。
驚くほどの速さで王国軍は帝都にむけて出発したのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『初めて下さい』
マナはそう言うと、勇者召喚の儀式に臨んだ。
大丈夫、きっと成功する。あれだけ調整を重ねたのだから。
ここ帝国では、勇者が誕生したのちも、勇者召喚の儀式の研究は勧められていた。当然といえば当然かもしれない。このシステムが完成すれば、魔力を少し、使うのみでこの世界最強クラスの魔力を持った「人間兵器」が召喚できるのだ。帝国が召喚システムにこだわったのは当然のことだろう。しかし何度も失敗したが。
マナは王国への留学生として、王国へ3年間行っていた。そこへ行って、王都の暮らしや、学問を学んできた。学問の分野では召喚術に関して、帝国の方が遥かに進んでいた。しかしそれ以外の魔法、騎士戦術、文化のあらゆる面で帝国は王国に劣っていた。いつか帝国も王国のように!と学問に励んでいた。
それにしても...勇者か...王国に1人そんな人がいたな...とマナは思ったが、その想いを振り切る。
相手は第1王子、私は次の皇帝、ムリムリ!
そんなことを考えているうちにも、儀式は進んでいく。
儀式の部屋は、帝国有数の魔術師が集まり、執り行われる。儀式の間に満遍なく書かれた術式は、先人たちの努力の証だ。魔術師の最期の詠唱が終わる。マナは初代勇者が使用していたとされる神器を、この場に持って来させていた。今まさに2代目の勇者が召喚されようとしていた。煙があたりから立ち込め始める、地面に書かれた紋章が紫色に光り始めた。今までになかった反応に、見学していた魔術師たちも歓声を上げ始める。誰もが儀式の成功を疑わなかった。
そうして出現したのは、黒と赤の見事に調和の取れた見事な槍である。そのあまりの美しさに魔術師の間からもどよめきが走る。そして煙も晴れ、儀式は終了した。
繰り返そう、儀式は終了した。
勇者は?
マナはそう呟かずにはいられなかった。召喚された武器は確かに神器と同等の威力を持つ兵器ではあるだろう。しかしその武器も現在帝国に保管してある神器と同じ、使えるようにならなければ宝の持ち腐れである。失敗だ。誰もそうは言わなかったが、この場にあるものの何人かからは諦めの表情を浮かべる者も出てきた。
その時である。神器と、召喚された武器が、2つとも眩い輝きを放ちながら、天井をぶち破り外へと飛び出してしまったのだ。2つの槍は、生き別れた兄弟に再開したかのように絡み合い、螺旋を描いて空へと飛んで言ってしまった。それをエマや魔術師たちは、唖然としてみていることしかできなかった。
もしや、エマが言った。
前にベリアスと話をしている時にベリアスは言っていたのだ。視察に行った時、帝国の神器を見せてもらったのだが、帝国にある神器は、確かに美しいが、未完成に見える、と。あの神器をである。美しいが、ひどく未完成。まるで自分のようだと彼はよく自嘲していたものだ。
それが完成した、欠けていたピースが埋まったのだ。あの神器がどこに向かったのか、エマは確信して、父の執務室に向かって駆けて行った。
え、なにこれどーゆう状況?馬上から辺りを見渡せば、回りには騎士達の姿がある、あ、少し遠くにカミーユさんもいた、良かった~知らない人ばっかりだったらどうしようかと思ったよ。馬上も少しずつ慣れてきたので、背負っていたバッグから、素早くノートを取り出して確認する。そこにはクロからの驚きの言葉があった。
帝国に魔族きたから戦争しに行くぞ、行きたかったみたいじゃないか良かったな!
なんか思ってたのと違うよ...クロ、どーやって王様からの誘いとか断って帝国行くか~みたいなのが目標だったのに...戦争に駆り出されちゃうとはね。まぁポジティブに考えよう。これで魔王軍を倒せば、グリーンが召喚術について解析してくれるはずだし、これで元の世界に帰る方法がわかるかもしれない。
やるぞーーーーー!
そう言って両手を大きく上げたレッドは、大きくバランスを崩し、落馬した。
王国軍は全軍10万、冒険者ギルドから高ランクのものを募り、総勢11万の軍での出発が予定されている。多い人数での軍となるので、全軍を3つに分けて進軍を始めていた。
先陣は、
1軍指揮 ベリアス(第1王子)
1軍指揮補佐 アロン(神器使い)
冒険者ギルド
マリス辺境伯
総勢3万
2軍指揮 ルーカン (騎士団長)
2軍指揮補佐 アリー(鍛治将軍)
グリーン(神器使い、客将)
ラモラック辺境伯
総勢3万
糧食の問題などで少し遅れて
3軍、全体総指揮 ガウェイン (ケイアポリス王)
3軍指揮補佐 ヘリン (国内筆頭将軍)
合計5万
留守番
ライト(第2王子)
ウルフィアス(魔法局局長)
マドール辺境伯
100名程度の魔法局所属の魔法使い+辺境伯軍1万
結局軍団の編成はこのようになった。遠征決定からわずか1週間ほどで王国の軍備は整い、第1軍は帝都にむけて出発、第2軍もそれから1週間ほどで王都の門をくぐり、それから2週間ほどで後詰めの本軍も出陣した。
驚くほどの速さで王国軍は帝都にむけて出発したのである。
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『初めて下さい』
マナはそう言うと、勇者召喚の儀式に臨んだ。
大丈夫、きっと成功する。あれだけ調整を重ねたのだから。
ここ帝国では、勇者が誕生したのちも、勇者召喚の儀式の研究は勧められていた。当然といえば当然かもしれない。このシステムが完成すれば、魔力を少し、使うのみでこの世界最強クラスの魔力を持った「人間兵器」が召喚できるのだ。帝国が召喚システムにこだわったのは当然のことだろう。しかし何度も失敗したが。
マナは王国への留学生として、王国へ3年間行っていた。そこへ行って、王都の暮らしや、学問を学んできた。学問の分野では召喚術に関して、帝国の方が遥かに進んでいた。しかしそれ以外の魔法、騎士戦術、文化のあらゆる面で帝国は王国に劣っていた。いつか帝国も王国のように!と学問に励んでいた。
それにしても...勇者か...王国に1人そんな人がいたな...とマナは思ったが、その想いを振り切る。
相手は第1王子、私は次の皇帝、ムリムリ!
そんなことを考えているうちにも、儀式は進んでいく。
儀式の部屋は、帝国有数の魔術師が集まり、執り行われる。儀式の間に満遍なく書かれた術式は、先人たちの努力の証だ。魔術師の最期の詠唱が終わる。マナは初代勇者が使用していたとされる神器を、この場に持って来させていた。今まさに2代目の勇者が召喚されようとしていた。煙があたりから立ち込め始める、地面に書かれた紋章が紫色に光り始めた。今までになかった反応に、見学していた魔術師たちも歓声を上げ始める。誰もが儀式の成功を疑わなかった。
そうして出現したのは、黒と赤の見事に調和の取れた見事な槍である。そのあまりの美しさに魔術師の間からもどよめきが走る。そして煙も晴れ、儀式は終了した。
繰り返そう、儀式は終了した。
勇者は?
マナはそう呟かずにはいられなかった。召喚された武器は確かに神器と同等の威力を持つ兵器ではあるだろう。しかしその武器も現在帝国に保管してある神器と同じ、使えるようにならなければ宝の持ち腐れである。失敗だ。誰もそうは言わなかったが、この場にあるものの何人かからは諦めの表情を浮かべる者も出てきた。
その時である。神器と、召喚された武器が、2つとも眩い輝きを放ちながら、天井をぶち破り外へと飛び出してしまったのだ。2つの槍は、生き別れた兄弟に再開したかのように絡み合い、螺旋を描いて空へと飛んで言ってしまった。それをエマや魔術師たちは、唖然としてみていることしかできなかった。
もしや、エマが言った。
前にベリアスと話をしている時にベリアスは言っていたのだ。視察に行った時、帝国の神器を見せてもらったのだが、帝国にある神器は、確かに美しいが、未完成に見える、と。あの神器をである。美しいが、ひどく未完成。まるで自分のようだと彼はよく自嘲していたものだ。
それが完成した、欠けていたピースが埋まったのだ。あの神器がどこに向かったのか、エマは確信して、父の執務室に向かって駆けて行った。
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