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最後の神器を求めて
動けぬ魔族、動く賢王
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『クソがぁっ!!』
アスカモーは、幹部会議にて拳を机に叩きつける。
激しい音とともに、机の一部は粉砕し、木屑が辺りに飛び散る った。
『オチツケ、スデニビネルガソウサクニムカッテイル、ワレワレガドウジテドウスルトイウノダ。』
『そんなことはわかっている!だが...』
『我々がここで一喜一憂していても、是非のないことである。報告がないのなら、私は職務に戻る。兵器の開発がまだだ。』
アスカモーとウォーカーの言い争いの中に割って入ったのはアルフィィオスだ。だが彼とて、決して無事というわけではない。アイテールの触手などから魔王軍右陣を守りつつ撤退したせいで、彼も重傷を負っていた。
今でこそ職務に支障が出ない範囲まで回復してはいるが、魔王に次ぐ実力を持っているとされたアルフィィオスでさえこの有様なのだ。
魔王軍全体を無事に逃がすため、あそこに最後まで残った魔王は...
そう少しでも考えると、魔王軍全体に絶望感が漂う。
アルフィィオスが退席する
『......ワレモモドル、クンレンノジカンダ』
『わっ私も、今回の戦争の被害の補填が終わっていない、ここらで失礼させていただく、何か進展があれば知らせてくれ。』
『わ...私も...何か進展がありましたら、教えて下さいね。』
アルフィィオスの退席に合わせて、ウォーカー、ウーフィル、メデューサが離席を始めた。
魔王城玉座の間に残されたのは、アスカモーただ一人
アスカモーは腰にさしていた魔王の神器を見る。光らないのだ、魔王のそばになくとも、その淡い光を絶やさないでいた神器の光が、消えていた。
つまり、つまり、シンはーーーー
『嘘だろ?』
あれで、あんな一言で、終わりだなんて
夢を見続けられると思ってた
あの、タノシイ、日々が
こんなにあっという間に終わっちまうなんて
一体、誰が想像したよ...
なぁシン、怪物を止めるために何かしなきゃいけねぇのに、何もしてねぇぞ俺たち。今こそ、動かなきゃいけない時なのに、動けねぇんだ。
そりゃそうだ、会議なんて言っておきながら、俺たちはお前のいうことに一度だって異議を唱えたことはなかった。お前は俺たちの言うことをよく聞いてくれていたのに。
なぁシン、俺は...どうすればいい...
アスカモーは一人残された玉座で、うなだれるしかなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『急げ!時間が惜しい!』
ガウェイン王は!執務室で戦争の準備を進めていた。
『城門レベルではないと、あの巨体を押しとどめるのは難しい。城門に投石機と魔法使いを並べて一斉に撃つ!』
『ガウェイン王!住民の避難、開始いたしました!』
『うむ、全員を東の領地に避難させろ!オワリの国に使者を送れ!場合によっては支援を頼む!』
『あの国は民間の交易は盛んですが、国々の繋がりは薄いです、応えてくれるでしょうか...』
『それを応えさせるのが貴様たちの仕事じゃ!行ってこい!』
ははっという声と、大急ぎで部屋を走り去る貴族の姿
不味い、時間と人手が足りない。
それなりのものができる自信はある。元々魔族を防ぐための王都だ、アイテールには敵わないかもしれんが、門に来るまでに倒せればいいということ。
コンコン
扉をノックする音に、「入れ」と言うと、我が息子、ベリアスが入ってきた。
『...騎士団の編成は終わったか?』
『終わりました、民達の中からも、戦争に参加したい、と言うものがおり、義勇兵として編成に組み込みました。足手まといになるかとおもうので、どちらかと言えば支援中心となるかとは思いますが...』
『あれにただの人間ができることなど限られているだろう、せいぜい投石機をうまく起動させる程度のものだ。』
『その時は、最前線にてお役に立って見せましょう...して、父上、今回はお願いがあります』
『......聞かせてみろ』
ベリアスが頼みごと?珍しいこともあったものだ。手のかからん子だったからな
『私を魔族領へ行かせて下さい、魔族側との協力なしでは、この戦い、勝つことは難しいかと。』
『不可能だ、時間も何も足りない。それは他のものにもう任せてあるし、前まで戦争状態だった我々が手を組む?ありえんことだ。』
『しかし...グリーンの案があれば、人間と魔族の共存もできるかもしれません。今回の共闘は、その第一歩となります』
『...却下だ、グリーン殿の案には、時間がかかる。お前はうちの大事な戦力だ、この国難に対して、いないという我儘は許されん。魔族側との交渉は別のものに任せておる。吉報を待て。』
『......わかりました、失礼します』
ベリアスは、失望したかのような顔でその場を去る。
......焦っておるな
そりゃそうだな、王位争いどころではなくなってしまったものな。
アイテールの存在は、既に各国に伝えている。しけし、どの国も具体的な案は何も出さず、守りを固めるばかりである。中には何も準備をしていない国もあった。
遅すぎる、無能揃いか、楽観低脳主義者どもめ、と思わず悪態をついてしまう。
やれやれ、これではベリアスのことを悪く言えんな、
焦るな、時期王よ
見せてやろう
王というものを、お前に。
アスカモーは、幹部会議にて拳を机に叩きつける。
激しい音とともに、机の一部は粉砕し、木屑が辺りに飛び散る った。
『オチツケ、スデニビネルガソウサクニムカッテイル、ワレワレガドウジテドウスルトイウノダ。』
『そんなことはわかっている!だが...』
『我々がここで一喜一憂していても、是非のないことである。報告がないのなら、私は職務に戻る。兵器の開発がまだだ。』
アスカモーとウォーカーの言い争いの中に割って入ったのはアルフィィオスだ。だが彼とて、決して無事というわけではない。アイテールの触手などから魔王軍右陣を守りつつ撤退したせいで、彼も重傷を負っていた。
今でこそ職務に支障が出ない範囲まで回復してはいるが、魔王に次ぐ実力を持っているとされたアルフィィオスでさえこの有様なのだ。
魔王軍全体を無事に逃がすため、あそこに最後まで残った魔王は...
そう少しでも考えると、魔王軍全体に絶望感が漂う。
アルフィィオスが退席する
『......ワレモモドル、クンレンノジカンダ』
『わっ私も、今回の戦争の被害の補填が終わっていない、ここらで失礼させていただく、何か進展があれば知らせてくれ。』
『わ...私も...何か進展がありましたら、教えて下さいね。』
アルフィィオスの退席に合わせて、ウォーカー、ウーフィル、メデューサが離席を始めた。
魔王城玉座の間に残されたのは、アスカモーただ一人
アスカモーは腰にさしていた魔王の神器を見る。光らないのだ、魔王のそばになくとも、その淡い光を絶やさないでいた神器の光が、消えていた。
つまり、つまり、シンはーーーー
『嘘だろ?』
あれで、あんな一言で、終わりだなんて
夢を見続けられると思ってた
あの、タノシイ、日々が
こんなにあっという間に終わっちまうなんて
一体、誰が想像したよ...
なぁシン、怪物を止めるために何かしなきゃいけねぇのに、何もしてねぇぞ俺たち。今こそ、動かなきゃいけない時なのに、動けねぇんだ。
そりゃそうだ、会議なんて言っておきながら、俺たちはお前のいうことに一度だって異議を唱えたことはなかった。お前は俺たちの言うことをよく聞いてくれていたのに。
なぁシン、俺は...どうすればいい...
アスカモーは一人残された玉座で、うなだれるしかなかった。
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『急げ!時間が惜しい!』
ガウェイン王は!執務室で戦争の準備を進めていた。
『城門レベルではないと、あの巨体を押しとどめるのは難しい。城門に投石機と魔法使いを並べて一斉に撃つ!』
『ガウェイン王!住民の避難、開始いたしました!』
『うむ、全員を東の領地に避難させろ!オワリの国に使者を送れ!場合によっては支援を頼む!』
『あの国は民間の交易は盛んですが、国々の繋がりは薄いです、応えてくれるでしょうか...』
『それを応えさせるのが貴様たちの仕事じゃ!行ってこい!』
ははっという声と、大急ぎで部屋を走り去る貴族の姿
不味い、時間と人手が足りない。
それなりのものができる自信はある。元々魔族を防ぐための王都だ、アイテールには敵わないかもしれんが、門に来るまでに倒せればいいということ。
コンコン
扉をノックする音に、「入れ」と言うと、我が息子、ベリアスが入ってきた。
『...騎士団の編成は終わったか?』
『終わりました、民達の中からも、戦争に参加したい、と言うものがおり、義勇兵として編成に組み込みました。足手まといになるかとおもうので、どちらかと言えば支援中心となるかとは思いますが...』
『あれにただの人間ができることなど限られているだろう、せいぜい投石機をうまく起動させる程度のものだ。』
『その時は、最前線にてお役に立って見せましょう...して、父上、今回はお願いがあります』
『......聞かせてみろ』
ベリアスが頼みごと?珍しいこともあったものだ。手のかからん子だったからな
『私を魔族領へ行かせて下さい、魔族側との協力なしでは、この戦い、勝つことは難しいかと。』
『不可能だ、時間も何も足りない。それは他のものにもう任せてあるし、前まで戦争状態だった我々が手を組む?ありえんことだ。』
『しかし...グリーンの案があれば、人間と魔族の共存もできるかもしれません。今回の共闘は、その第一歩となります』
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『......わかりました、失礼します』
ベリアスは、失望したかのような顔でその場を去る。
......焦っておるな
そりゃそうだな、王位争いどころではなくなってしまったものな。
アイテールの存在は、既に各国に伝えている。しけし、どの国も具体的な案は何も出さず、守りを固めるばかりである。中には何も準備をしていない国もあった。
遅すぎる、無能揃いか、楽観低脳主義者どもめ、と思わず悪態をついてしまう。
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