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本編
本編6.パッスド・ダウン
しおりを挟む湾岸の道路をバイクが疾走する。
カズヤはどこへ行こうと考えようにも、この道路、このバイクで、ある夜、ルイコと走ったことが意識を支配しようと襲い掛かってくる。
そしていつの間にかその跡をたどるように走らせる自分に気づく。
外れよう。
この先、道なりに真直ぐ突っ切ろう。
まだ匂いの付かない新しい道を走ろう。
そう、それがいい。
カズヤはそう思いを巡らせた。
だがいくらごまかそうとしても、すでに逃れようのない自分に感づくと、それを振り払うように首を振った。
突如、カズヤに身を寄せていたナナが突然体を伸ばした。
遠くの何かを感じ、それを求めるように、目を左右に動かした。
そしてナナはハッキリとある方向を凝視する。
視線の先には三角格子屋根の建物があった。
ナナは細い腕をその方向に伸ばして指差した。
「あ、あそこ。カズヤ君、あそこに行って!」
「え? あそこってあの……あの公園?」
カズヤはまるで、自分の心の中を見通しているようなナナを初めて感じ、困惑した。
そして、背中にあるその手の感触が冷たいのを感じた。
「マジで?」
ナナは目を遠くに、その建物を逃さないように、また確かめるように捉えている。
そして、無言のまましっかりと頷いた。
バイクは道を折れ、倉庫街へと進める。
街灯の暗い、荒れた路面の、人影の無い道を行く。
両脇には大型トラックが主を失った屍のように並んでいた。
バイクはスピードを極端に緩め、ゆっくりと奥へと進んでいく。
ルイコ。
ルイコとここを走ったとき、まだ夕日も落ちていないというのに怖がってカズヤの背中にきつく抱きついた。
カズヤはそのときに感じた幸福感は強く覚えている。
ただ怖いからだけじゃなく、自分に気を許してくれているように感じたからだ。
暗闇の中に巨大な建物が現れる。
ピラミッド型の白い格子屋根がライトに照らされ、内部の赤色の構造物がその光にほんのりと色付けをしている。
そこは客船のターミナルだが、夜になるとほとんど人気がなくなる。
脇の公園の入口にバイク停めるカズヤ。
ナナは降りるとすぐに足を進めて歩き出す。
一方、カズヤは動きが鈍く、足取りが重い。
ナナは先へ先へと、スタスタと暗がりの公園の中へ消えていく。
「おい、ちょっ、待ってよ!」
カズヤは足を速め後を追う。
ナナは茂みを抜け、港を見渡す展望エリアに到達する。
無数のステンレス・キューブがポールに取り付けられているオブジェの脇から美しい湾岸の夜景が広がって見える。
ナナはクルッと後ろに向き直ると、レインボーブリッジを背に立ち、歩いてくるカズヤを見つめた。
カズヤはどこかふてくされたような、冴えない顔でナナと向かい合う。
「ここ……ね」
ナナは、慎重に、何かを確かめるように言った。
「ここ?何が?」
カズヤは頭をかいてから、眉を上げて答えた。
「あなたが一番良くわかってるでしょ」
カズヤは胸を突かれ、言葉に窮する。
「え?な、なに?」
「感じるの。カズヤ君一番の思い出の場所」
「……ふぅー」
カズヤは諦めたように屈んで膝に両手を突き、深い溜息を漏らす。
「そうさ。ルイコに告白した場所」
カズヤはゆっくりと答えを言った。
「それって例の彼女?そうだったんだ」
ナナはその目をよりシャープにして言う。
「あれ? 知ってたんだろ? ナナってルイコの友達とか?」
「ううん、知らない」
「はぁ? わけわかんねーよ。ナナっていったい何者?」
カズヤはその憤りとともに、いつの間にか身近に思えていたナナの存在が、急激に遠ざかっていくのを感じた。
「私? 私は……あなたを導きにきたの」
ナナは言葉を一瞬だけ声を淀ませたが、すぐに強さを取り戻した。
「はぁ? って何処へ?」
「あの世」
「プッ。あんさぁ、何つまんねぇ冗談言ってんの?」
そうきたか、ただの冗談か、おちょくってるのか、頭がおかしいんだろう。
カズヤはあまりにも現実から遠いナナの口から出た言葉に、逆に安心しそうになった。
ただ、顔の引きつりだけはどうにもならなかった。
「私、もう死んでるの」
ナナの目は強さを失い、明らかに変化した。
「ゲ?ユーレイ?こわっ、ってさ、あんまおもしろくねぇって」
カズヤは敏感にナナの変化を感じていたが、冗談で終わらせたかった。
「ホントだよ」
そう言い終わるのより一瞬早く、ナナの目からひとすじの涙が溢れ落ちる。
そして、長い髪が風になびいて顔を隠すかのように覆う。
カズヤは次の言葉が出ない。
自分がどうにかなるなんて思ってもみない。
そうではなく、どうしたらナナを救ってやれるのか、と誤魔化すように考えて逆に混乱した。
「いやっ、だって、こんだけしっかり生きてるじゃん」
カズヤは咄嗟にナナの両手を取り、向かい合ったままその場で1周して止まる。
そしてナナの目を優しい眼差しを向ける。
「ナナさん、ほら、大丈夫だって。ナナ……」
「カズヤ君、私の手、何か感じる?」
ナナはカズヤの言葉を遮り、問いかけた。
「え? 感じるって…少し冷たいけど…細くて…」
「そう。でもね、私には何も感じない。カズヤ君の手が暖かいのか冷たいのか、大きいのか小さいのか、力が強いのか弱いのか…」
「……」
カズヤは両手を離し、2歩3歩、後ずさりをする。
ナナはおかしいんだ。
そう思いたいだけなのか、ここをどうやり過ごしたら良いのかわからないからなのか、混乱するままにとにかく言葉を発した。
「ナナさん! なんか変な出会いだったけどさ、すごく自然に打ち解けて、俺は一緒にいてナナさんを身近に感じたよ。ナナさんはちゃんと生きてるし、俺はナナさんの暖かさも感じた。だからそんな事言わないでさ……」
だが、ナナは強い目に戻り、首を左右に大きく振ると、強く振り絞り出すように言う。
「カズヤ君、あなたももうすぐ死ぬわ」
「はぁっ?何言ってんの?もうムリ!ありえぇねぇって」
カズヤはさらに後ずさりすると、一度集中したナナへの感情のすべてを投げ、天を仰いで首を振る。
「あなたはもう一週間も生死の境を彷徨ってる。でも、助からない」
ナナは末尾を強調するように言った。
「だからぁ、君はユーレイだかなんだか知んないけど、俺はしっかと生きてるって」
すると、カズヤはその場でジャンプしたりブレイクダンスの真似事をしてみせる。
「そう思うのも無理はないわ。でも、もうすぐあなたにはこの世の誰も見えなくなる。たった一人の他にはね」
「見えなくなる?一人のほか?」
「そう。今、私にはこの世の誰の姿も見えないの」
「いやいや、今の今まで一緒にあんだけの人込みん中で遊んだジャン」
ナナはすべてを断ち切るようにすばやく首を振った。
そして、カズヤの目の奥へ届けるかのように言う。
「あなたを見つけるまでは誰一人として見えなかった」
足音が響く。
人影無い街角、ビル内、駅、スクランブル交差点……。
ナナは言葉を続ける。
「自分がどうして死んだのかもわからないまま……」
コンサートホール前。大勢の人の歩く足音。
中から出てくる人々とすれ違いながら入口に向かって歩くナナ。
一人歩く足音。
人影の無い公会堂前を入口へ進んでいくナナ。
はたと歩みを止め、すばやく振り返る。
人影無い歩道脇でスマホを手にうなだれるカズヤ。
カズヤを見つめるナナの大きく見開かれた目に涙が溢れ出す。
ナナは言葉を続ける。
「でもあなたを見た瞬間、わからなかった全てが頭の中を駆け巡った」
公会堂の前で立ち尽くしたまま震えて涙を流すナナ。
視線の先、バイクで走り去るカズヤ。
カズヤは目を細めてナナの言葉に聞き入る。
「一緒にいることで断片的にだけどカズヤ君の今も見えたの。今日は12月31日、大晦日。あなたの誕生日からもうすぐ一週間。今、あなたは病院のベッドにいる」
「う、嘘だろ?そんな訳ね…あ! えっ?…」
カズヤは目を見開いて止まる。
堤防上。
カズヤが寝転んだ途端、視界一杯にカズヤを覗き込むナナの姿。
観覧車近くの駐輪場。
ナナがカズヤに向かって右手を差し出す。
「連れてって」
観覧車のゴンドラ搭乗口。
客と係員の騒ぎに注目が集まる中、誰の視線も受けずに難なく出口ゲートを走り抜け、ゴンドラに乗り込むカズヤとナナ。
ダンスフロア。
舞台装飾や聴衆の帽子等に『HAPPY NEW YEAR!』の文字。
ナナの手を引き、DJに注目する聴衆を避けながら縫うように歩いているカズヤ。
ダンスフロア。
人影無い同じダンスフロアにいる二人。
その中心に向かってまるで人々を避けながら縫って歩くかのような動きのカズヤと手を引かれ真直ぐ歩くナナ。
カズヤは硬い表情でナナの目を見つめる。
「俺は信じないぜ、そんなの」
『ドドーン』
突然、ナナの後方で打ち上げ花火の発射音が轟く。
ナナは微動だにせずカズヤを見つめたままで、背後の夜空に花火が開く。
カズヤはナナから目を外し、花火を見つめる。
二人の体は花火の様々に変化する光に明るく照らされる。
カズヤは対岸に目を移す。
━━『HAPPY NEW YEAR!』と仕掛け花火の文字が浮かぶ。
カズヤは視線を横に回し、東京タワーを見る。
━━電灯文字の数字が『2023』に変わっている。
カズヤ、再び目を大きく見開く。
「嘘だ嘘だ嘘だ! 俺は生きてる!」
ナナは自分の手を見つめる。
ナナの手は次第に薄く透けていく。
「……もう時間がないわ。あなたともこれでお別れ」
カズヤの目にもナナの体が透けて見え、ナナはゆっくりと空中に浮く。
「誰も見えなくなったら……あなたはたった一人だけ見える誰かを探す……いえ、たぶん探さなくても必ず会えるわ。そうしたら、その人を導くのよ」
ナナはカズヤを見下ろしながら最後の言葉を伝える。
「導く?誰をだよ!」
「必ず会える…たった一人だけ…」
ナナは包み込むような優しい眼差しを向ける。
「おい、待ってって!」
「私の役目はこれで終わり。さようなら」
「行くなよ!」
カズヤは今にも手渡されそうな厳しい現実に抗するように叫んだ。
ナナの体が薄いオレンジ色の光に包まれながら、次第により薄くなっていく。
「会えたのがあなたでよかった。できれば生きているうちに……」
「ナナ!」
カズヤはナナの足元に手を伸ばすが空振りに終わり、オブジェ下の水面を叩く。
見上げてみても、もうナナの姿も光も無い。
「ふっ。んなわけねぇよ。いや、マジで」
カズヤは、濡れた両手を見つめ引きつった笑い。
━━レインボーブリッジの夜景をバックに静かに佇むステンレス・キューブのオブジェ。
ハッとして、オブジェを見上げるカズヤ。
夕日が照らす公園の展望エリア。
深い夕焼けに映える、オブジェのステンレスキューブが風にクルクルと回る。
その前で夏の装いのカズヤとルイコが話をしている。
「ルイコちゃん、なんつーかさ、えっと、俺もう爆発寸前っつうか……」
ルイコを背にして海の方を向き、モゴモゴと呟くような小さな声で話すカズヤ。
「え? 何?」
景色に見とれていたルイコは、カズヤの背中に一歩近づいて聞き返す。
カズヤはクルッと向き直り、意を決した。
「おー、えー、俺と、付き合ってくださいっ」
カズヤはそう言うと、ルイコに向かって深々と頭を下げたまま止まる。
だが、しばらく何も反応が無いので恐る恐る顔を上げる。
「はい」
ルイコはカズヤに笑顔を見せて答える。
「え? マジ? いいの?」
「うん」
「やったぁ! うおお!」
カズヤは両手を広げ、再び向きを変えると、海に向かって叫んだ。
そしてまた向き直り、ルイコを抱きしめる。
ルイコはゆっくりとカズヤの背中に手を回す。
「カズヤ君痛いよ」
ルイコは笑いそうなのを堪えるように言った。
カズヤはルイコの両肩に手を置いて離し、二人、見つめあう。
「ごめん」
「ううん」
キスをする二人。
カズヤ、夜景の光を鈍く照らしながらゆっくり回り出したひとつのキューブを見つめている。
「ルイコ…」
カズヤは呟くと、その場から走り出す。
「違う、絶対違う」
混乱する頭の中とは別に、カズヤの走る足だけはより速く、より速くと回っている。
暗く陰鬱な湾岸をバイクで疾走するカズヤ。
「嘘だよな…」
呟く言葉は一つしか出なくとも、カズヤは密室を激しく跳ね回るゴムマリのように頭の中で言葉をめぐらせた。
夢?
いや、そうじゃない。
俺が頭おかしくなった?
そうでもないらしい。
なんで俺が?
わからない。
何か方法は?
知らない。
ルイコ……。
どうして。
こんな時になんで。
ルイコ。
あれから……。
付き合い始めてから、いや、付き合う前からだけどなによりルイコとの時間が楽しくて、心安らいだ。
ルイコの作るオムレツは俺の大好物だし、得意技のケチャップ・アートにはびっくりもした。
ルイコが歌を歌いながら洗濯物を干しているところを見るのも好きだったし、いつも同じところで歌詞が思い浮かばなくなって鼻歌に切り替わっちゃったりするのも俺はちゃんと気づいてたし、それを見てるだけでその心地よい時間に心が落ち着いた。
バイクで出かけているときに大雨が降り出しても、故障して困り果ててるときだって、いやな顔ひとつせず、笑顔で俺を励ましてくれた。
言葉じゃ無くても、ただ、いてくれるだけでいつも俺を勇気付けてくれた。
俺はルイコのために何ができたんだろう。
…何にも思い浮かばない。
ただ一緒にいたい、それだけの一方通行だったのかもしれない。
今は、自信が無いよ。
ルイコの気持ちがどうなのか。
もっと、もっと、俺がしてあげられることもあるはずなのに。
ない、ないよな、このままなんて。
何も変わらず、変わらないできっと笑ってくれる……よな?
「……会いたい。会いてぇよ」
カズヤはそう呟くと、力を入れてスロットルをまわす。
-本編7につづく
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