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スターチスは突として
5-b.いつだって挑戦する心は忘れない
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「こんなことを言ってくる貴方には婚約者はいらっしゃらないのですか。」
いるっちゃいるけれど、私のわがままで公表はしていないからここでばらすのはちょっと。
「えっとですね...はい、一応いますがまだ色々と確認しなくてはいけないことがあるのでまだ公表してないだけですよ。」
「そうですか。一つ助言させていただきますね。せいぜいその婚約者の方に逃げられないように。貰い手がいなくなってしまいますからね。」
そ、そんな言い方しなくてもよくない。確かにさっきは言いすぎてしまったけれども。
「そういえばアイラスって好きな人いたのかな?」
今、なんでエーデルがその名前と口にしたんだ。どうしてその名前をここで言うんだ。あ、今を何を考えて。その名前の人物と俺にはもう関係なんかないと言うのに。
シートル十歳。ジェシー公爵邸で開かれたアイラスの誕生日パーティーにて。
遠くで天使のような温かい笑顔でご令嬢と遊んでいるのは本日の主役、アイラスさん。なんてかわいいんだろう。こんな人と結婚したいな。ん? なんで今結婚なんか言ったんだ。そもそもまともに話したことなんかないのにこんな僕が。
「ねぇ、この気持ち何? どうしてこんなに胸が締め付けらるんだ。」
「そうですね。先ほどの独り言を解析したところ、恋ではないでしょうか。失礼承知で申し上げますが、そのような変態的なことを例のご令嬢の前でやると確実に嫌われますね。というか、そもそも今後話すことすら出来なくなると思いますよ。」
ゔっ
そんなこと、うすうすわかってはいたが。そんな風に言われるとさすがに傷つくよ。この意地悪執事め。(参加者が低年齢が多いため従事者の参加が許可されている。)
「あ、あの。アクアルータ様でしょうか? 初めまして、アイラス・ジェシーと申します。」
あああアイラスさん!? まさかアイラスさんの方から声を掛けてくれるとは。こんなにうれしすぎる体験をした僕は死ぬのでは。
「早く挨拶しないとご令嬢が困ってしまいますよ。胸を張ってくださいませ。」
そ、そうだった。目の前に僕の婚約者(話飛んでる)がいたことに気を取られすぎた。
「本日はおめでとうございます。シートル・アクアルータでございます。」
このような素敵なパーティーにご招待してくださりまことに嬉しいです。
「アイラスさんはどのご令嬢よりもお美しいですね。まるで小鳥のように愛らしいです。」
噛まずに言えてよかった。
「はぁ。シートル様、もしかして本音と建前が逆になっていませんか。ご令嬢の顔を見てみてください。」
え? 逆。もしかして大失態を犯した。慌ててアイラスの顔を覗いてみると、かわいかった。じゃなくて真っ赤に染まっていた。熱がありそうなくらいで不安になって顔を覗き込もうとしたその時、
アイラスさんは僕の腕の中にすっぽりと納まっていた。そして思わず腕でその体を包み込んでしまった。
幸いここは物陰ということもあってそんなに見られてはいないと思うが、不安だったのであたりをキョロキョロと見まわしたが特に人がいなかったので一安心した。
「あ、あ、あの。そろそろ話していただけないでしょうか。恥ずかしいのですが。」
「そ、そうですよね。ごめんなさい。けがはしていませんか。」
「大丈夫です! ごめんなさい!」
アイラスさんは一瞬で遠くのほうに走って行ってしまった。厳密には小走りだったかもしれないが。
「僕、嫌われてしまったかな。」
助けを求める気持ちで執事に聞いてみたが、
「その後の行動次第ですよ。嫌われるか嫌われないかは全てシートル様の行動で決まりますよ。」
と素っ気なく言われてしまった。これは彼なりの気遣いだったのかもしれない。
その時、強く意識した。彼女と輝く未来を生きられるよう努力をして隣に立つのにふさわしい男になると。
その時からかもしれない。一人称が僕から俺に代わり、勉強に力を入れるようになったのは。
だが、あの時以来彼女と会おうとしてもジェシー侯爵に断らてしまったり、お茶会でも妙に避けられるようになってしまったのは。近づきたくても近づけない。思いを伝えたくても伝えられない。こんなにもどかしい思いをしているというのに、もしかしてエーデルはアイラスと会っているのか。どういうことなんだ。俺はもう数年はろくに会えていないのに。
「アイラスさんに好きな人でもいるのか?」
慌てたようにしたこの質問はこの場にとって、いや俺にとってよくないものだった。
突然シートルにアイラスに好きな人がいるのか聞かれて心臓が飛び出そうだった。もしかしてシートルはアイラスに気があるのでは。だとしたら未来は大きく変わるかもしれない。なんだか胸に複雑な感情が沸き上がってきたような気がする。どんな感情かはうまく伝えられないけれど、明るい感情の方が割合的には大きい気がする。
「わたしにはわからないですが、気になるならお助けしますよ。」
「本当に? もしかしたら大きなチャンスになるかもしれない。ぜひお願いしたい。」
これは乗り気なのでは! この世界はゲームの存在と全く同じではないから、今のシートルの気持ちすべてがわかるわけではない。けれど、シートルが恋と愛を深く知ろうとしているのなら幼馴染として、ヲタクとして協力するしかないのではないか! だから返事はもちろん
「エーデル、誠心誠意協力いたします!」
わたしたちは交渉成立のような気持ちで握手を交わした。
そのあと少しお話をした後、わたしはアクアルータ公爵邸を出た。話す内容はアイラスについてだったが。今日はお互いがいい未来へ進むための大切な日になりそうな気がした。わたしが思っているだけかもしれないが。まぁいいや。
シートルと話してから三日後、今度はエリック様とお話をしている。といってもエリック様がやや強引にうちに来たような気がするのだが。エリック様は少し怒ったような空気をまとっていた。執務が忙しいのかな。
「婚約のこと、公表しよう。」
こ、婚約のことを。あの時は婚約のことは公表しなくてもいいと言ってくださったのに。言いたいどういう風の吹き回しなの。
「それはいったいどういうことでしょうか。」
「思い当たること...ない?」
思い当たること。そんなものないけれど。
「わかりました、教えましょう。婚約の発表していないからと言って貴女がそんなにほかのご令息に会いに行くなんて。公表していないからいいと思ったのですか。」
げ。まさかエリック様の耳にこの前のことが伝わっているなんて。貴族の行動ってこんなにも見られているんだ。
「公表したくないのであれば、今から言うお願いを三つこなしてきてください。それが無理なようでしたら公表します。」
わかったわ。どんなお願いでもこなしてみせる。未来のために。負けられない!
いるっちゃいるけれど、私のわがままで公表はしていないからここでばらすのはちょっと。
「えっとですね...はい、一応いますがまだ色々と確認しなくてはいけないことがあるのでまだ公表してないだけですよ。」
「そうですか。一つ助言させていただきますね。せいぜいその婚約者の方に逃げられないように。貰い手がいなくなってしまいますからね。」
そ、そんな言い方しなくてもよくない。確かにさっきは言いすぎてしまったけれども。
「そういえばアイラスって好きな人いたのかな?」
今、なんでエーデルがその名前と口にしたんだ。どうしてその名前をここで言うんだ。あ、今を何を考えて。その名前の人物と俺にはもう関係なんかないと言うのに。
シートル十歳。ジェシー公爵邸で開かれたアイラスの誕生日パーティーにて。
遠くで天使のような温かい笑顔でご令嬢と遊んでいるのは本日の主役、アイラスさん。なんてかわいいんだろう。こんな人と結婚したいな。ん? なんで今結婚なんか言ったんだ。そもそもまともに話したことなんかないのにこんな僕が。
「ねぇ、この気持ち何? どうしてこんなに胸が締め付けらるんだ。」
「そうですね。先ほどの独り言を解析したところ、恋ではないでしょうか。失礼承知で申し上げますが、そのような変態的なことを例のご令嬢の前でやると確実に嫌われますね。というか、そもそも今後話すことすら出来なくなると思いますよ。」
ゔっ
そんなこと、うすうすわかってはいたが。そんな風に言われるとさすがに傷つくよ。この意地悪執事め。(参加者が低年齢が多いため従事者の参加が許可されている。)
「あ、あの。アクアルータ様でしょうか? 初めまして、アイラス・ジェシーと申します。」
あああアイラスさん!? まさかアイラスさんの方から声を掛けてくれるとは。こんなにうれしすぎる体験をした僕は死ぬのでは。
「早く挨拶しないとご令嬢が困ってしまいますよ。胸を張ってくださいませ。」
そ、そうだった。目の前に僕の婚約者(話飛んでる)がいたことに気を取られすぎた。
「本日はおめでとうございます。シートル・アクアルータでございます。」
このような素敵なパーティーにご招待してくださりまことに嬉しいです。
「アイラスさんはどのご令嬢よりもお美しいですね。まるで小鳥のように愛らしいです。」
噛まずに言えてよかった。
「はぁ。シートル様、もしかして本音と建前が逆になっていませんか。ご令嬢の顔を見てみてください。」
え? 逆。もしかして大失態を犯した。慌ててアイラスの顔を覗いてみると、かわいかった。じゃなくて真っ赤に染まっていた。熱がありそうなくらいで不安になって顔を覗き込もうとしたその時、
アイラスさんは僕の腕の中にすっぽりと納まっていた。そして思わず腕でその体を包み込んでしまった。
幸いここは物陰ということもあってそんなに見られてはいないと思うが、不安だったのであたりをキョロキョロと見まわしたが特に人がいなかったので一安心した。
「あ、あ、あの。そろそろ話していただけないでしょうか。恥ずかしいのですが。」
「そ、そうですよね。ごめんなさい。けがはしていませんか。」
「大丈夫です! ごめんなさい!」
アイラスさんは一瞬で遠くのほうに走って行ってしまった。厳密には小走りだったかもしれないが。
「僕、嫌われてしまったかな。」
助けを求める気持ちで執事に聞いてみたが、
「その後の行動次第ですよ。嫌われるか嫌われないかは全てシートル様の行動で決まりますよ。」
と素っ気なく言われてしまった。これは彼なりの気遣いだったのかもしれない。
その時、強く意識した。彼女と輝く未来を生きられるよう努力をして隣に立つのにふさわしい男になると。
その時からかもしれない。一人称が僕から俺に代わり、勉強に力を入れるようになったのは。
だが、あの時以来彼女と会おうとしてもジェシー侯爵に断らてしまったり、お茶会でも妙に避けられるようになってしまったのは。近づきたくても近づけない。思いを伝えたくても伝えられない。こんなにもどかしい思いをしているというのに、もしかしてエーデルはアイラスと会っているのか。どういうことなんだ。俺はもう数年はろくに会えていないのに。
「アイラスさんに好きな人でもいるのか?」
慌てたようにしたこの質問はこの場にとって、いや俺にとってよくないものだった。
突然シートルにアイラスに好きな人がいるのか聞かれて心臓が飛び出そうだった。もしかしてシートルはアイラスに気があるのでは。だとしたら未来は大きく変わるかもしれない。なんだか胸に複雑な感情が沸き上がってきたような気がする。どんな感情かはうまく伝えられないけれど、明るい感情の方が割合的には大きい気がする。
「わたしにはわからないですが、気になるならお助けしますよ。」
「本当に? もしかしたら大きなチャンスになるかもしれない。ぜひお願いしたい。」
これは乗り気なのでは! この世界はゲームの存在と全く同じではないから、今のシートルの気持ちすべてがわかるわけではない。けれど、シートルが恋と愛を深く知ろうとしているのなら幼馴染として、ヲタクとして協力するしかないのではないか! だから返事はもちろん
「エーデル、誠心誠意協力いたします!」
わたしたちは交渉成立のような気持ちで握手を交わした。
そのあと少しお話をした後、わたしはアクアルータ公爵邸を出た。話す内容はアイラスについてだったが。今日はお互いがいい未来へ進むための大切な日になりそうな気がした。わたしが思っているだけかもしれないが。まぁいいや。
シートルと話してから三日後、今度はエリック様とお話をしている。といってもエリック様がやや強引にうちに来たような気がするのだが。エリック様は少し怒ったような空気をまとっていた。執務が忙しいのかな。
「婚約のこと、公表しよう。」
こ、婚約のことを。あの時は婚約のことは公表しなくてもいいと言ってくださったのに。言いたいどういう風の吹き回しなの。
「それはいったいどういうことでしょうか。」
「思い当たること...ない?」
思い当たること。そんなものないけれど。
「わかりました、教えましょう。婚約の発表していないからと言って貴女がそんなにほかのご令息に会いに行くなんて。公表していないからいいと思ったのですか。」
げ。まさかエリック様の耳にこの前のことが伝わっているなんて。貴族の行動ってこんなにも見られているんだ。
「公表したくないのであれば、今から言うお願いを三つこなしてきてください。それが無理なようでしたら公表します。」
わかったわ。どんなお願いでもこなしてみせる。未来のために。負けられない!
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