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第一章
第十一話 『事情聴取はじまりました』
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翌日、伯爵家には昨夜の襲撃と、今日は騎士団の事情聴取となる旨を、朝一番で連絡を入れた。
誰かに護衛を頼むことも考えたが、やはり帰り道が気がかりとなる。
御師様にも一言添えていただいたおかげか、伯爵家からの返事もこちらを気遣ってくださる丁寧なものだった。
そして、荷馬車で昨日の荷物を運んでくれたおじ様が、無事でよかったと涙ながらに喜んでくれた。
どこから広がったのかわからないが、朝には商店街中に話が回っていたらしい。
多分、実家にも届いているだろう。わたしは慌てて実家とおば様宛に手紙をしたため、おじ様へ託した。
荷馬車と入れ替わりでやってきたのは、赤竜隊ではなく白烏隊の隊員たちだった。
白烏隊とは、主に防御、回復魔法を担当する魔法士たちの部隊だ。王国専属魔法士である御師様は、白烏隊と、攻撃魔法部隊の黒鷹隊を預かる立ち位置にいらっしゃる。とはいえご本人は、「名誉顧問という名ばかりの立場さ」とうそぶいているけれど。
てっきり聴取には昨夜の騎士様がいらっしゃると思い緊張していたのだけれど、当てが外れて肩から力が抜けてしまった。同時に残念だと小さく息を吐く。……どうして残念だと感じているのだろう。
「今、赤竜隊も青狼隊も、王都や地方の警備に駆り出されていてね。人手が足りなくて。だから我々が代わりに伺ったんだよ」
「魔法士隊も忙しいんだけど、そんなことも言ってられない状況なんだ」
白いローブを羽織った白烏隊の方々が、困ったように微笑みながら説明してくれる。警備ということは、昨夜の事件も関係しているのかもしれない。
「王都内でも不審者が頻出している。君を襲ったやつらも、そのひとつかもしれないからね。詳しく話を聞いてもいいかな?」
「はい、よろしくお願いします」
「では早速だけど――」
御師様同席の元、白烏隊の方に昨日の行動をすべてお話しする。襲われた状況を話したときは少し恐怖が湧き上がってきたけれど、御師様が肩に手を置いてくださったので身震いは収まった。
聴取は小一時間ほどで済み、白烏隊の方々は御師様とお話ししたい気持ちを堪え(とは言え口に出している時点で堪えきれていないのかもしれない)、慌しく去っていった。
「きな臭いな。……わたしは少し出てくる。タニアを呼んでくるから、戻るまでは彼女といるように」
「わかりました、いってらっしゃいませ」
難しい表情で庭を眺めていた御師様が、突然そう言って出て行った。とはいえ、よくあることなので素直に頷く。
それに、来てくれたタニアさんは、女性騎士として数々の功績を挙げ、下級男爵位を賜った経歴の持ち主だ。
今は引退し、娘夫婦と孫とともに、研究所の近くに住んでいる。だが剣の腕は衰えず、近所の子どもたちに指南していた。信頼できるご近所さんである。
「シャル、あたしが来たからには安心しな。騎士だろうが魔法士だろうがならず者だろうが、ここに入る前にぶった斬ってやるからね」
「いつもありがとう、タニアさん」
「なに、こっちも助けてもらってんだ。お互い様だよ」
剣を腰に下げ、真っ直ぐ背を伸ばし豪快に笑うタニアさんはとても格好良い。目尻や口許の笑い皺が、彼女の強さの証なのだと思う。
「タニアさん、お茶を入れますね」
「ありがと。シャルが入れてくれる茶はおいしいから役得だ。あ、やりたいことがあるなら気にせずやっておくれよ」
のんびり椅子に腰をかけたタニアさんから余裕と自信が感じられて、わたしはまた格好良いなと思うのだった。
タニアさんの言葉に甘え、わたしはリヴィ様にお会いしていない間のことを連絡することにした。情報共有はしておいた方が良いだろう。
魔法で青い小鳥を発現させ、したためた手紙をコートナー伯爵家まで飛ばす。今のところこれが一番早い伝達方法なのだ。
マティアス伯爵家と関係はないのかもしれないが、王都内に不審者出没という危険は知らせておくに越したことはない。
返事はすぐに、夕方の早馬の便で届いた。
『親愛なるシャルティーナへ
少し顔をあわせていない間に、大変な目にあったのだね。
怪我はなかったかい? 眠れている?
君が魔法士見習いで、素晴らしい人だということは知っているけれど、危険な目にはあって欲しくないよ。
ところで、王都内の不審者の話は僕も聞いている。
君が襲われた原因は色々と推測できるが、今はなによりも身を守ることを優先して欲しい。マティアス伯爵家でも、外でもだよ。
こちらからも探ってみるから心配しないで。一応僕、伯爵なんだよね。知っていると思うけれど。
気がかりなことがあったら、また必ず連絡して欲しい。
なにがしかの対策ができるかもしれないだろう?
せめて君の身に災いが降りかかる前に、僕のマントで庇うくらいはさせて欲しいな。
魔法が使えない僕は、君の元へ飛んでいくことも、傷を治すこともできないのだからね。
歯痒いけれど、今夜は君の無事を願いながら眠るよ。
おやすみ。良い夢がシャルの上へ降り注ぐように。
未来の魔法士の友 リヴィエール・エイン・バートハル』
手紙からも香り立つイケメンさとはこれか……、と目が眩みそうになった。
リヴィ様、普通の手紙でもイケメンさが溢れ出てしまうお方なのかしら。
優しく気遣ってくださる文面。真面目な中に、くすりと笑ってしまうところや、心ときめかせる言葉が含まれている。
美しい文字、文章は貴族のたしなみとはいえ、連絡用の手紙までこうだとは思わなかった。さすがリヴィ様。
感心していると、御師様が帰ってきた。宵闇の手前、完全に暮れてしまう間際の中、ゆったりとした足取りで門を潜る御師様の姿に、知らずほっと息を吐く。
「おかえりなさい、御師様」
「ただいま。何事もなかったようだね」
「はい。タニアさんがいてくれたので大丈夫でしたよ」
そう言って、帯剣しながらものんびりと足を組んで座っているタニアさんを振り返る。
「ルディ様おかえりなさい。シャルには虫一匹寄せ付けてないから安心してくださいよ」
「そうか、やはりタニアに頼んで正解だった。ありがとう」
和やかに言葉を交わすおふたりを、目を瞬かせて見遣る。『虫』って本物の虫のことよね? なんて一瞬考えてしまった。
「それじゃあたしは帰るかな」
「タニアさん、ありがとうございました。これ、皆さんで食べてください」
「ありがと! 茸の包み焼、孫が好きなんだよねぇ」
立ち上がったタニアさんに、今日届いた食材で作った料理をいくつか手渡す。
「これも持っていくといい。傷薬だ」
「助かります、うちの子たち生傷絶えなくて」
「突然無理を言ったのはこちらだ、助かったよ」
「いいえ、またなにかあったら言ってください。すぐに駆けつけますからね」
御師様が差し出した薬瓶を一緒に抱え、タニアさんは笑顔を浮かべて戻っていった。
真っ直ぐ伸びた後姿を見つめ、わたしもあんな風に年齢を重ねていきたいと思う。
その前にまず、しっかりと学んで、家庭教師もきちんと努めなければ。無法者に襲われたくらいで弱気になっている場合じゃない。
まだまだ頼りない自分の掌を見つめながら、わたしは決意を新たにした。
誰かに護衛を頼むことも考えたが、やはり帰り道が気がかりとなる。
御師様にも一言添えていただいたおかげか、伯爵家からの返事もこちらを気遣ってくださる丁寧なものだった。
そして、荷馬車で昨日の荷物を運んでくれたおじ様が、無事でよかったと涙ながらに喜んでくれた。
どこから広がったのかわからないが、朝には商店街中に話が回っていたらしい。
多分、実家にも届いているだろう。わたしは慌てて実家とおば様宛に手紙をしたため、おじ様へ託した。
荷馬車と入れ替わりでやってきたのは、赤竜隊ではなく白烏隊の隊員たちだった。
白烏隊とは、主に防御、回復魔法を担当する魔法士たちの部隊だ。王国専属魔法士である御師様は、白烏隊と、攻撃魔法部隊の黒鷹隊を預かる立ち位置にいらっしゃる。とはいえご本人は、「名誉顧問という名ばかりの立場さ」とうそぶいているけれど。
てっきり聴取には昨夜の騎士様がいらっしゃると思い緊張していたのだけれど、当てが外れて肩から力が抜けてしまった。同時に残念だと小さく息を吐く。……どうして残念だと感じているのだろう。
「今、赤竜隊も青狼隊も、王都や地方の警備に駆り出されていてね。人手が足りなくて。だから我々が代わりに伺ったんだよ」
「魔法士隊も忙しいんだけど、そんなことも言ってられない状況なんだ」
白いローブを羽織った白烏隊の方々が、困ったように微笑みながら説明してくれる。警備ということは、昨夜の事件も関係しているのかもしれない。
「王都内でも不審者が頻出している。君を襲ったやつらも、そのひとつかもしれないからね。詳しく話を聞いてもいいかな?」
「はい、よろしくお願いします」
「では早速だけど――」
御師様同席の元、白烏隊の方に昨日の行動をすべてお話しする。襲われた状況を話したときは少し恐怖が湧き上がってきたけれど、御師様が肩に手を置いてくださったので身震いは収まった。
聴取は小一時間ほどで済み、白烏隊の方々は御師様とお話ししたい気持ちを堪え(とは言え口に出している時点で堪えきれていないのかもしれない)、慌しく去っていった。
「きな臭いな。……わたしは少し出てくる。タニアを呼んでくるから、戻るまでは彼女といるように」
「わかりました、いってらっしゃいませ」
難しい表情で庭を眺めていた御師様が、突然そう言って出て行った。とはいえ、よくあることなので素直に頷く。
それに、来てくれたタニアさんは、女性騎士として数々の功績を挙げ、下級男爵位を賜った経歴の持ち主だ。
今は引退し、娘夫婦と孫とともに、研究所の近くに住んでいる。だが剣の腕は衰えず、近所の子どもたちに指南していた。信頼できるご近所さんである。
「シャル、あたしが来たからには安心しな。騎士だろうが魔法士だろうがならず者だろうが、ここに入る前にぶった斬ってやるからね」
「いつもありがとう、タニアさん」
「なに、こっちも助けてもらってんだ。お互い様だよ」
剣を腰に下げ、真っ直ぐ背を伸ばし豪快に笑うタニアさんはとても格好良い。目尻や口許の笑い皺が、彼女の強さの証なのだと思う。
「タニアさん、お茶を入れますね」
「ありがと。シャルが入れてくれる茶はおいしいから役得だ。あ、やりたいことがあるなら気にせずやっておくれよ」
のんびり椅子に腰をかけたタニアさんから余裕と自信が感じられて、わたしはまた格好良いなと思うのだった。
タニアさんの言葉に甘え、わたしはリヴィ様にお会いしていない間のことを連絡することにした。情報共有はしておいた方が良いだろう。
魔法で青い小鳥を発現させ、したためた手紙をコートナー伯爵家まで飛ばす。今のところこれが一番早い伝達方法なのだ。
マティアス伯爵家と関係はないのかもしれないが、王都内に不審者出没という危険は知らせておくに越したことはない。
返事はすぐに、夕方の早馬の便で届いた。
『親愛なるシャルティーナへ
少し顔をあわせていない間に、大変な目にあったのだね。
怪我はなかったかい? 眠れている?
君が魔法士見習いで、素晴らしい人だということは知っているけれど、危険な目にはあって欲しくないよ。
ところで、王都内の不審者の話は僕も聞いている。
君が襲われた原因は色々と推測できるが、今はなによりも身を守ることを優先して欲しい。マティアス伯爵家でも、外でもだよ。
こちらからも探ってみるから心配しないで。一応僕、伯爵なんだよね。知っていると思うけれど。
気がかりなことがあったら、また必ず連絡して欲しい。
なにがしかの対策ができるかもしれないだろう?
せめて君の身に災いが降りかかる前に、僕のマントで庇うくらいはさせて欲しいな。
魔法が使えない僕は、君の元へ飛んでいくことも、傷を治すこともできないのだからね。
歯痒いけれど、今夜は君の無事を願いながら眠るよ。
おやすみ。良い夢がシャルの上へ降り注ぐように。
未来の魔法士の友 リヴィエール・エイン・バートハル』
手紙からも香り立つイケメンさとはこれか……、と目が眩みそうになった。
リヴィ様、普通の手紙でもイケメンさが溢れ出てしまうお方なのかしら。
優しく気遣ってくださる文面。真面目な中に、くすりと笑ってしまうところや、心ときめかせる言葉が含まれている。
美しい文字、文章は貴族のたしなみとはいえ、連絡用の手紙までこうだとは思わなかった。さすがリヴィ様。
感心していると、御師様が帰ってきた。宵闇の手前、完全に暮れてしまう間際の中、ゆったりとした足取りで門を潜る御師様の姿に、知らずほっと息を吐く。
「おかえりなさい、御師様」
「ただいま。何事もなかったようだね」
「はい。タニアさんがいてくれたので大丈夫でしたよ」
そう言って、帯剣しながらものんびりと足を組んで座っているタニアさんを振り返る。
「ルディ様おかえりなさい。シャルには虫一匹寄せ付けてないから安心してくださいよ」
「そうか、やはりタニアに頼んで正解だった。ありがとう」
和やかに言葉を交わすおふたりを、目を瞬かせて見遣る。『虫』って本物の虫のことよね? なんて一瞬考えてしまった。
「それじゃあたしは帰るかな」
「タニアさん、ありがとうございました。これ、皆さんで食べてください」
「ありがと! 茸の包み焼、孫が好きなんだよねぇ」
立ち上がったタニアさんに、今日届いた食材で作った料理をいくつか手渡す。
「これも持っていくといい。傷薬だ」
「助かります、うちの子たち生傷絶えなくて」
「突然無理を言ったのはこちらだ、助かったよ」
「いいえ、またなにかあったら言ってください。すぐに駆けつけますからね」
御師様が差し出した薬瓶を一緒に抱え、タニアさんは笑顔を浮かべて戻っていった。
真っ直ぐ伸びた後姿を見つめ、わたしもあんな風に年齢を重ねていきたいと思う。
その前にまず、しっかりと学んで、家庭教師もきちんと努めなければ。無法者に襲われたくらいで弱気になっている場合じゃない。
まだまだ頼りない自分の掌を見つめながら、わたしは決意を新たにした。
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