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【#06】ティータ・ゴドラン
しおりを挟むラトリア惑星モズ族のレイナと、機人アルファ・ユーレンは、マルクス・ショーの指示のもと、15番ゲートへ向かう。
「? ナ、ナンデショウ・・・カ」
見えてくる光景に疑問を抱くのも、まぁ、無理もない反応だ。
『わぁ! 占いよ! 占いの館よ!』
「・・・ヤカタ・・・?」
正確には、怪しい紫色の布で覆われ、大きく数字の「15」の表示されたモニターがある・・・小屋。
『あそこだわ』
「・・・アソコガ?」
『そのようね』
徐に近づく二人の背後に。
「ようこそ」
『っ!?』
「!」
レノアを後ろへ、すぐさま身構えるアルファは中々紳士である。
「びっくりさせてごめんなさい」
二人の前には、金髪のシスターがいた。
「私はティータ・ゴドラン。そこの占い屋、正式には『清掃班』を担当してます」
ううむ。実に可愛いシスターだ。
二人は視線を交わす。
『貴方が、清掃班?』
「そうです。清掃っていっても、私の担当は『心の浄化』みたいなことですから」
「ココロノ、ジョウカ・・・?」
「まぁ、話は中で。入ってください」
『え、あ、ちょっ』
「あ」
強引に二人を怪しい外観占いの館に招き入れる。
『え?』
「アレ?」
外観とは打って変わり、広々とした空間に出た。
『! ここここここはぁ!』
この空間に、レイナは足をバタバタさせながら飛び回る。
「へぇ? これは、レイナさんの心の投影ですね」
「ココハ?」
『学校だよ! 地球のニホンの学校! の、教室! 先生から勉学を学ぶ部屋だよ!』
「詳しいですね」
『うむうむ! そりゃぁ学びたかったから』
ふと机と椅子のセットが三つ。1対2で並ぶ。
「どうぞ、座って下さい」
シスターティータはその1つの方に座り、二人を着席に促す。
『はい』
「・・・ウ、チイサイ」
大人モデルのアルファにはやっぱり学校の椅子は小さいようだ。
「では、マルクスから用紙、預かってますよね? 頂けますか?」
『あ、はい』
レイナがマルクスから貰った、お願い審査用紙をシスターティータに渡す。
「・・・・・・」
ティータは用紙に触れ、眺める。
「じゃぁ、魂レベルを審査しましょうか」
『は、はい』
「オネガイシマス」
「はい、じゃぁレイナさんから」
シスターティータが机に触れると、紫色の手の平サイズのカードが出現した。それを円を描くようにラウンドシャッフルし、適当なところでカードを集める。そしてカードを切り、7枚目からカードを並べていく。
実を言うと、わたくし天の声も、タロットカード占いには興味がありまして、少しかじったことがあります。タロットカードは、様々な占いの中で、偶然の事象から答えを解く方法になります。
カードは全部で78枚。
有名なのが、『大アルカナ』と呼ばれた22枚の『タイトル』が付与されたカード。例えば15番は『悪魔』という名があるカードになります。この大アルカナのカードが、よくゲームや漫画の設定で利用されることが多いようです。
そして残り56枚の小アルカナカード。
こちらは、
『ワンド』(可能性・情熱)=火、
『ペンタクル』(物質・社会的な地位)=地、
『ソード』(知性・言葉・技術)=風、
『カップ』(心)=水、
の4つのエレメントに分かれています。
気になる方はどうぞ検索かけてみてください。このタロットカードに踏まえ、オラクルカードを呼ばれた、知識不要のたった一枚で読むことのできるカードもあります。こういった世界を知るのも、また面白いものですよ。
っと、説明してる間に、おや? これは見たことのないカードの配置をしてますね。まぁ、読み取るカードの配置は大体ベースがあるのですが、どうやらティータ氏は、独自のスプレッド(カードを配置する形)をお持ちのようです。
見ると、ギザギザの形、3凸の山になるように7枚、横に並べています。
これはこれは、わたくしも楽しみになって来ました。
シスターティータはにっこり微笑む。
「さぁ、始めましょうか」
ゴクリ。
人形と機人の、喉仏が鳴った。
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