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NUMBER’S CONSCIOUSNESS
【#高野由利亜】2
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大きなお目目に、ひょろっとした細身の、ハゲの体。
「・・・ハゲてる」
由利亜の言葉に、宇宙人のお目目がさらに大きくなった。
【どぉれがハゲじゃ誰がぁ!】
「?」
さっぱり何を喋ってるか分からない。これが宇宙人言語というやつか。
「グフッ、フフ、フハハハハハハハハッ!」
「!?」
今度は何事っ!?
振り向くと、壁にめり込んだものの正体が判明した。
「・・・ラ、ライオン丸・・・?」
「ハゲの次は『ライオン丸』か。キミは面白い・・・」
刹那、二足歩行の、しかもスーツを着たライオンの顔の人間? が消えたかと思うと、
「・・・子だなっ!」
ひょえー。
由利亜を越して、宇宙人にメガトンパンチをおみまいしていた。あ、尻尾。
今度はザ・宇宙人が激しく、向こうの突き当りの壁まで吹っ飛んだ。
ーボゴォンッ!
からの、めり込み。
「ふー、まずは一匹目」
「え? まだ宇宙人いるの?」
「あぁそうだな・・・って、キミは驚かないんだね?」
ぴるるっともふもふの耳が動くのに目が追っちゃう、目が離せない。
「宇宙人、いないかなぁっていつも思ってたから。というかアレ、本物?」
「あぁ、正確には月人(ムーンナイト)の下僕だな」
「月人? 月? 月の生命体ってこと?」
「あぁ、地球に一番近い惑星だろ。いつだって地球侵略を目論んでる」
「ふぇ~っ? そうだったんだぁ」
月兎はいるのだろうか。
「・・・いや、えっと」
「はい」
「・・・本当に受け入れちゃってる系? 嘘! 信じられない! っていう反応を待ってたんだけどな」
「え? 逆にやっぱりいてくれたんだという安心感と歓喜で溢れてるよ」
「・・・そ、そうか。変わってる、ね?」
うう~ん、おまえが言うなって思うんだけど。
「あなたこそ変わってる。貴方も宇宙人でしょ」
「あ、あぁそうだった」
ライオン丸はビシッと背筋を伸ばして、敬礼をした。
「俺は亜人地球防衛軍、惑星タイタニア代表、マクシミリアン・デスモンドだ」
亜人地球防衛軍。惑星タイタニア。知らない言葉ばかり。
ぐへ。ぐへへへへへへへ。
これ、由利亜の時代、来ちゃったんじゃない?
「・・・あの、顔、怖いんだけど」
もふもふの、硬めの肉球の右手を思い切り掴んで握手した。
「由利亜は高野由利亜。これも何かの縁だよ。ちょっと、顔かしてくれない?」
ふとライオン丸の背後の景色が揺らぐ。
ヌッと、宇宙人の顔が浮かぶ。
ふーん。そういうこと、できるんだ、へぇー。
急に現れることもできるんだ。
「ていや」
【ブギャッ!】
ライオン丸の後ろから急に出現してきた宇宙人にかかと落としをキメてみた。
「・・・・・・」
ライオン丸のお口がポカン。
「ん~、とりあえずここの雑魚を駆除してから、由利亜、貴方のお話、聞きたいなぁ」
「・・・あ、は、はい」
ライオン丸の毛並みがごわついているのが気になった。
「・・・ハゲてる」
由利亜の言葉に、宇宙人のお目目がさらに大きくなった。
【どぉれがハゲじゃ誰がぁ!】
「?」
さっぱり何を喋ってるか分からない。これが宇宙人言語というやつか。
「グフッ、フフ、フハハハハハハハハッ!」
「!?」
今度は何事っ!?
振り向くと、壁にめり込んだものの正体が判明した。
「・・・ラ、ライオン丸・・・?」
「ハゲの次は『ライオン丸』か。キミは面白い・・・」
刹那、二足歩行の、しかもスーツを着たライオンの顔の人間? が消えたかと思うと、
「・・・子だなっ!」
ひょえー。
由利亜を越して、宇宙人にメガトンパンチをおみまいしていた。あ、尻尾。
今度はザ・宇宙人が激しく、向こうの突き当りの壁まで吹っ飛んだ。
ーボゴォンッ!
からの、めり込み。
「ふー、まずは一匹目」
「え? まだ宇宙人いるの?」
「あぁそうだな・・・って、キミは驚かないんだね?」
ぴるるっともふもふの耳が動くのに目が追っちゃう、目が離せない。
「宇宙人、いないかなぁっていつも思ってたから。というかアレ、本物?」
「あぁ、正確には月人(ムーンナイト)の下僕だな」
「月人? 月? 月の生命体ってこと?」
「あぁ、地球に一番近い惑星だろ。いつだって地球侵略を目論んでる」
「ふぇ~っ? そうだったんだぁ」
月兎はいるのだろうか。
「・・・いや、えっと」
「はい」
「・・・本当に受け入れちゃってる系? 嘘! 信じられない! っていう反応を待ってたんだけどな」
「え? 逆にやっぱりいてくれたんだという安心感と歓喜で溢れてるよ」
「・・・そ、そうか。変わってる、ね?」
うう~ん、おまえが言うなって思うんだけど。
「あなたこそ変わってる。貴方も宇宙人でしょ」
「あ、あぁそうだった」
ライオン丸はビシッと背筋を伸ばして、敬礼をした。
「俺は亜人地球防衛軍、惑星タイタニア代表、マクシミリアン・デスモンドだ」
亜人地球防衛軍。惑星タイタニア。知らない言葉ばかり。
ぐへ。ぐへへへへへへへ。
これ、由利亜の時代、来ちゃったんじゃない?
「・・・あの、顔、怖いんだけど」
もふもふの、硬めの肉球の右手を思い切り掴んで握手した。
「由利亜は高野由利亜。これも何かの縁だよ。ちょっと、顔かしてくれない?」
ふとライオン丸の背後の景色が揺らぐ。
ヌッと、宇宙人の顔が浮かぶ。
ふーん。そういうこと、できるんだ、へぇー。
急に現れることもできるんだ。
「ていや」
【ブギャッ!】
ライオン丸の後ろから急に出現してきた宇宙人にかかと落としをキメてみた。
「・・・・・・」
ライオン丸のお口がポカン。
「ん~、とりあえずここの雑魚を駆除してから、由利亜、貴方のお話、聞きたいなぁ」
「・・・あ、は、はい」
ライオン丸の毛並みがごわついているのが気になった。
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