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NUMBER’S CONSCIOUSNESS
【#高野由利亜】6
しおりを挟むワン様の所属する宇宙銀河連盟協会。
その協会は、あの地球を滅ぼしかけた断罪の剣が、同じように刺さった、他惑星との同盟を協定するものらしい。あの剣は、宇宙各地に投下されていた事実を知った。地球だけじゃなかったんだ。
「ほぉーっ!」
凄い。
由利亜、生まれて初めて、ヘリコプターに乗ってるんだけど。高所恐怖症で無くて良かったわ。下は海、海しかないもんね。それに、な、なんか見たことのない生物、泳いでるし。魚に人間の手足が何本も生えてるし、あっ、やだ、人間の顔!? あっ、笑った、こっち見た、笑った!? きしょい! ちょっと女子のスカートをのぞいてあぁおパンツ見えちゃったぐへへの変態の笑顔だよ!
「寒いっ寒いあぁ寒いっ!」
京子がブルブル震えてる。装着したヘッドホンのマイクに叫びだす。
「ざざざざぶぶぶぶぶいいいいいい」
寒がりな宇宙人なのか。
「あんた、由利亜よりホッカイロ貼ってんのに。寒さ、感じるんだね」
由利亜達は、ワン様と一緒に、北極圏を飛行ナウ。
「あああああたしどぁって、い、生きてん、だかっぶぁっくしょいっ! あぁー」
北極圏に来たのは、断罪の剣に向かう為。
断罪の剣は地球の公転面に垂直な位置から、23.4度傾いた軸、そう、地軸と同じ角度で宇宙から落ちてきたんだって。だから、北極圏が貫かれて大洪水、刺さった時の地球に亀裂を入れるほどの衝撃の地割れのコンボ。地球の歴史において、恐竜が滅びたことよりも、この断罪の剣投下事件の話は全世界を震わせたんだって。
で、この断罪の剣が、地球がようやく宇宙の他惑星の認知や宇宙人を受けいれさせた存在、なんだけど。
「ワン様、断罪の剣で何するの?」
断罪の剣は「KEEP OUT」、黄色と黒色のトラさんテープ(映像)で厳重に囲われている。関係者以外立ち入り禁止区域だ。
「ここからコロニー12に向かう。その転送装置が断罪の剣にある」
「はぁー・・・」
ごめん、全く想像できないや。だって、転送装置だよ? 魔法陣でもあるの? 魔女、いるの?
というか、ワン様、防寒具着てないんだよね。スーツだし、なんなら胸元開いてるんだけど。寒さ感じない? やっぱし、宇宙人だよね。
「ワン様、寒くないの?」
「え、あ、あぁ。もう慣れちゃって」
「・・・はぁ」
慣れって、凄いよね。
ヘリコプターが雁字搦めにKEEPOUTされた、なんかもう最後の砦みたいな、超頑丈重層扉に近づく。
「マルクス」
ワン様がそう呼びかけると。
KEEPOUTからヘリコプターと同じ大きさの一匹の紅い蝶が映像となって舞った。イリュージョン!
『あれ? ワン様じゃん。何でこっちから来たんだ珍しい』
「あぁ、今日は僕だけじゃないんだよ」
蝶がこっちを見た気がした。
「わっ」
何かレーザー光線、受けたんだんだけど!
『調査完了。高野氏の御息女じゃないか。と、初めてみるわぁラムラ族。あいつが喜びそう!』
「え?」
何、何で? まるで由利亜のパパのこと知ってるみたいな・・・。
「はいはい、いいから開けて」
『あぁすいません。認証登録完了、ようこそ、断罪の剣へ』
「パンドラ?」
「あぁ、断罪の剣、なんて嫌なネーミングだろう? だから我々はパンドラ、そう名づけたんだ。かっこいいだろ」
「厨二っぽい」
「あぁそうだ、邪眼持ちもいるから」
「是非紹介を」
「あぁ」
紅い蝶がKEEP OUTの中に溶けると、物々しい音を縦ながら、重層扉が開いていく。
見えたのは剣の、刃の部分だ。
その一部が四角形に開き、ヘリコプターを着地を促す滑走路が出てきた。
無事、着地をして、どんどん由利亜達は、刃の中に入っていく。もう、アトラクション感覚。興奮が、ドッキドキが止まらない!
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