24 / 27
playback 8years ago
extra大人達は憂う(前編)
しおりを挟む
警察に匿名の通報があり、ある更地から男女のバラバラ死体が発見された。歯型などから、ひとりは女子高生、もうひとりは彼女が通う高校の数学教師だと判明した。
「どうなんだ、レイの様子は」
「怪我の方は順調に回復しているんだが、飯が食えなくなっている。すっかりおとなしくなっちまって、調子狂うぜ」
ミズカミの立てこもり事件から三日。後始末を終えたヤスオカは、松田の診療所へとやってきた。
「食欲は脳の視床下部がコントロールしている。強いストレスによって、その働きに異常が生じた。ここへ来たときから、味覚低下は起きていたからな」
「無理にでも、食べさせた方がいいんじゃないのか」
「勿論やったさ。だが、全部吐き出しやがる。体力があるうちはいいが、この状態が長引けばヤバいぞ」
「やはり、あの子にやらせるべきではなかったな」
情報屋は人殺しをしない。そのルールを破って、レイは優衣をバラした。本来止めるべきシラサカが止められなかったくらいだから、相当の覚悟を持ってのことだろう。
「そっちもあるだろうけど、酷くなった原因はその後の方だろ」
レイの病状に関わるからということもあり、松田はシラサカから事情を聞いていた。
「あんなことされたら、俺でもおかしくなるわ」
きちんと葬りたいからというレイの申し出を受け、優衣は警察の手に委ねることにした。ヤスオカが頼み込んだこともあり、花村にも了解を得てあった。
優衣の亡骸を自宅に運んだまではよかったが、その後ミズカミの手によって運び出され、彼女に致命傷を負わせた赤崎と共にバラバラにされ、地中に埋められたのだ。
このことを聞かされたレイは我を忘れ、ミズカミをバラそうとした。当時は警察を引き揚げさせている最中で、シラサカが必死に止めて事なきを得たそうだが、銃声でも響き渡ろうものなら、すぐさま突入され、最悪の事態になっていたことだろう。
「なんとかならないのか、松田」
「こればっかりは本人次第だな。大人ぶっていても、中身はガキだ。今はそっとしておくしかねえよ」
それでも顔を見ないで帰るわけにもいかず、ヤスオカはレイがいる病室の扉をノックした。
返事はなかったが、松田から勝手に入っていいと言われていたので、そっと扉を開け、中へ入った。
「レイ、遅くなって悪かった。具合は……」
レイはベッドから上半身を起こし、窓の外を見るともなしに眺めていた。緊張感を漂わせていた普段の彼ではなく、魂が抜けきったような、無防備な姿を晒していた。
「具合はどうだ、レイ」
ヤスオカは改めて声をかけ、近づいていく。
レイはゆっくりとこちらを向いた。食事が喉を通らないというだけあって、やつれていた。
「蓮見さんのご遺体は、親代わりだという叔父夫婦に引き渡されたよ。今夜が通夜で、明日が葬儀だそうだ」
優衣のことなら反応するかと思って口にした。案の定、レイはこんな言葉を返してきた。
「俺、学校やめる」
あんなことがあった以上、学校に行きたくないと思って当然だろう。
「そうか、わかったよ。手続きは私がしておくから」
「ごめん。せっかく通わせてくれたのに」
「気にしなくていい。ゆっくり休んでいいんだよ」
松田が言うように、確かに調子が狂う。普段のレイとは違う従順すぎる様には、違和感を覚えずにはいられない。
「もう、休まなくて、いい」
やがて、ぽつりぽつりと言葉を漏らし始める。
「なんでもいいから、仕事させて。高校生じゃなくなったから、こんなとこで休んでる場合じゃない」
レイはベッドを出て立ち上がったものの、すぐにふらついた。
「焦らなくていいから、今は体を治すことだけを考えるんだ」
ヤスオカはレイの体を支え、優しく諭した。レイが十歳のときから一緒に暮らしているが、今が一番子供らしく感じた。
「仕事出来ないなら、もう、いいよ」
レイはあからさまに落ち込んだ。やはり、花村のことを気にしているのだろうか。
「花村のことなら、気にしなくていいんだぞ」
「行かなきゃ、蓮見のとこ……」
ヤスオカなど見えていないかのように、レイは遠くを見ていた。こんなレイを見たのは初めてで、ヤスオカは戸惑った。
「行けない、俺とあいつじゃ、行き先が、違う……!?」
レイの体はガタガタと震え出した。呼吸が荒くなり、やがて過呼吸を引き起こし、その場に崩れ落ちた。
ヤスオカはすぐ松田を呼んだ。医師だからということもあるのか、レイの発作を見ても彼は動じなかった。
「おまえ、何を言った?」
「焦らなくていいから体を治せと言った。そしたら、蓮見さんのところに行く、彼女と行き先が違うから行けないと言い出して、こうなった」
松田は一瞬表情を曇らせたが、すぐレイに寄り添い、優しく言葉をかけた。
「少年、ゆっくりでいい、息を吐き出せ」
レイは必死で松田の指示に従おうとするが、なかなかうまく出来ない。
「大丈夫、俺がついてる。そう、吸わなくていい。よし、出来た。次は一度息を止めてみな。そう、そうだ。出来るじゃねえか。そして、ゆっくり息を吸う。ゆっくり吐き出す。ほら、もう苦しくねえだろ」
薬を与えたわけではないのに、レイの過呼吸はまもなく収まり、そのまま眠るように意識を失った。
松田はレイを抱え上げ、ベッドに寝かせた。レイを起こさないようにと、ふたりはそっと病室を出た。
「助かったよ、松田」
「大したことはしてねえよ。発作はすぐ治まったしな」
そう言いながらも、松田の表情は渋い。
「おまえや花村が執着するくらいだ、少年はさぞ優秀なんだろう。けどな、どんなに優秀でも、俺達とは生きてきた年数が違う。あの子はまだ、十八年しか生きてねえんだ。それを忘れちゃいけない」
松田はレイのことを何も知らない。医師だからということもあるが、年齢を考慮した対応をする。
「おまえの言うとおりだな。軽率だった。蓮見さんの話をすべきではなかったよ」
ヤスオカは反省した。名前を出せばレイが応えてくれるからという安易な考えで、優衣の話題を口にしてしまったのだから。
「蓮見って少年の彼女のことだよな。何を言ったんだ?」
「身内が遺体を引き取って、今夜が通夜で、明日が葬儀だと」
「なるほど、だから行き先が違う、か」
松田は噛みしめるように呟き、一段と渋い顔つきになった。
「どういう意味なんだ、松田」
「ヤスオカ、おまえは帰れ。代わりに、殺し屋の兄ちゃんをここに来させろ」
「なぜシラサカ君なんだ?」
「おまえより使えそうだから。本当は同世代で、少年に寄り添える相手がいれば一番いいんだが」
「どうなんだ、レイの様子は」
「怪我の方は順調に回復しているんだが、飯が食えなくなっている。すっかりおとなしくなっちまって、調子狂うぜ」
ミズカミの立てこもり事件から三日。後始末を終えたヤスオカは、松田の診療所へとやってきた。
「食欲は脳の視床下部がコントロールしている。強いストレスによって、その働きに異常が生じた。ここへ来たときから、味覚低下は起きていたからな」
「無理にでも、食べさせた方がいいんじゃないのか」
「勿論やったさ。だが、全部吐き出しやがる。体力があるうちはいいが、この状態が長引けばヤバいぞ」
「やはり、あの子にやらせるべきではなかったな」
情報屋は人殺しをしない。そのルールを破って、レイは優衣をバラした。本来止めるべきシラサカが止められなかったくらいだから、相当の覚悟を持ってのことだろう。
「そっちもあるだろうけど、酷くなった原因はその後の方だろ」
レイの病状に関わるからということもあり、松田はシラサカから事情を聞いていた。
「あんなことされたら、俺でもおかしくなるわ」
きちんと葬りたいからというレイの申し出を受け、優衣は警察の手に委ねることにした。ヤスオカが頼み込んだこともあり、花村にも了解を得てあった。
優衣の亡骸を自宅に運んだまではよかったが、その後ミズカミの手によって運び出され、彼女に致命傷を負わせた赤崎と共にバラバラにされ、地中に埋められたのだ。
このことを聞かされたレイは我を忘れ、ミズカミをバラそうとした。当時は警察を引き揚げさせている最中で、シラサカが必死に止めて事なきを得たそうだが、銃声でも響き渡ろうものなら、すぐさま突入され、最悪の事態になっていたことだろう。
「なんとかならないのか、松田」
「こればっかりは本人次第だな。大人ぶっていても、中身はガキだ。今はそっとしておくしかねえよ」
それでも顔を見ないで帰るわけにもいかず、ヤスオカはレイがいる病室の扉をノックした。
返事はなかったが、松田から勝手に入っていいと言われていたので、そっと扉を開け、中へ入った。
「レイ、遅くなって悪かった。具合は……」
レイはベッドから上半身を起こし、窓の外を見るともなしに眺めていた。緊張感を漂わせていた普段の彼ではなく、魂が抜けきったような、無防備な姿を晒していた。
「具合はどうだ、レイ」
ヤスオカは改めて声をかけ、近づいていく。
レイはゆっくりとこちらを向いた。食事が喉を通らないというだけあって、やつれていた。
「蓮見さんのご遺体は、親代わりだという叔父夫婦に引き渡されたよ。今夜が通夜で、明日が葬儀だそうだ」
優衣のことなら反応するかと思って口にした。案の定、レイはこんな言葉を返してきた。
「俺、学校やめる」
あんなことがあった以上、学校に行きたくないと思って当然だろう。
「そうか、わかったよ。手続きは私がしておくから」
「ごめん。せっかく通わせてくれたのに」
「気にしなくていい。ゆっくり休んでいいんだよ」
松田が言うように、確かに調子が狂う。普段のレイとは違う従順すぎる様には、違和感を覚えずにはいられない。
「もう、休まなくて、いい」
やがて、ぽつりぽつりと言葉を漏らし始める。
「なんでもいいから、仕事させて。高校生じゃなくなったから、こんなとこで休んでる場合じゃない」
レイはベッドを出て立ち上がったものの、すぐにふらついた。
「焦らなくていいから、今は体を治すことだけを考えるんだ」
ヤスオカはレイの体を支え、優しく諭した。レイが十歳のときから一緒に暮らしているが、今が一番子供らしく感じた。
「仕事出来ないなら、もう、いいよ」
レイはあからさまに落ち込んだ。やはり、花村のことを気にしているのだろうか。
「花村のことなら、気にしなくていいんだぞ」
「行かなきゃ、蓮見のとこ……」
ヤスオカなど見えていないかのように、レイは遠くを見ていた。こんなレイを見たのは初めてで、ヤスオカは戸惑った。
「行けない、俺とあいつじゃ、行き先が、違う……!?」
レイの体はガタガタと震え出した。呼吸が荒くなり、やがて過呼吸を引き起こし、その場に崩れ落ちた。
ヤスオカはすぐ松田を呼んだ。医師だからということもあるのか、レイの発作を見ても彼は動じなかった。
「おまえ、何を言った?」
「焦らなくていいから体を治せと言った。そしたら、蓮見さんのところに行く、彼女と行き先が違うから行けないと言い出して、こうなった」
松田は一瞬表情を曇らせたが、すぐレイに寄り添い、優しく言葉をかけた。
「少年、ゆっくりでいい、息を吐き出せ」
レイは必死で松田の指示に従おうとするが、なかなかうまく出来ない。
「大丈夫、俺がついてる。そう、吸わなくていい。よし、出来た。次は一度息を止めてみな。そう、そうだ。出来るじゃねえか。そして、ゆっくり息を吸う。ゆっくり吐き出す。ほら、もう苦しくねえだろ」
薬を与えたわけではないのに、レイの過呼吸はまもなく収まり、そのまま眠るように意識を失った。
松田はレイを抱え上げ、ベッドに寝かせた。レイを起こさないようにと、ふたりはそっと病室を出た。
「助かったよ、松田」
「大したことはしてねえよ。発作はすぐ治まったしな」
そう言いながらも、松田の表情は渋い。
「おまえや花村が執着するくらいだ、少年はさぞ優秀なんだろう。けどな、どんなに優秀でも、俺達とは生きてきた年数が違う。あの子はまだ、十八年しか生きてねえんだ。それを忘れちゃいけない」
松田はレイのことを何も知らない。医師だからということもあるが、年齢を考慮した対応をする。
「おまえの言うとおりだな。軽率だった。蓮見さんの話をすべきではなかったよ」
ヤスオカは反省した。名前を出せばレイが応えてくれるからという安易な考えで、優衣の話題を口にしてしまったのだから。
「蓮見って少年の彼女のことだよな。何を言ったんだ?」
「身内が遺体を引き取って、今夜が通夜で、明日が葬儀だと」
「なるほど、だから行き先が違う、か」
松田は噛みしめるように呟き、一段と渋い顔つきになった。
「どういう意味なんだ、松田」
「ヤスオカ、おまえは帰れ。代わりに、殺し屋の兄ちゃんをここに来させろ」
「なぜシラサカ君なんだ?」
「おまえより使えそうだから。本当は同世代で、少年に寄り添える相手がいれば一番いいんだが」
0
あなたにおすすめの小説
神様がくれた時間―余命半年のボクと記憶喪失のキミの話―
コハラ
ライト文芸
余命半年の夫と記憶喪失の妻のラブストーリー!
愛妻の推しと同じ病にかかった夫は余命半年を告げられる。妻を悲しませたくなく病気を打ち明けられなかったが、病気のことが妻にバレ、妻は家を飛び出す。そして妻は駅の階段から転落し、病院で目覚めると、夫のことを全て忘れていた。妻に悲しい思いをさせたくない夫は妻との離婚を決意し、妻が入院している間に、自分の痕跡を消し出て行くのだった。一ヶ月後、千葉県の海辺の町で生活を始めた夫は妻と遭遇する。なぜか妻はカフェ店員になっていた。はたして二人の運命は?
――――――――
※第8回ほっこりじんわり大賞奨励賞ありがとうございました!
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
【完結】東京・金沢 恋慕情 ~サレ妻は御曹司に愛されて~
安里海
恋愛
佐藤沙羅(35歳)は結婚して13年になる専業主婦。
愛する夫の政志(38歳)と、12歳になる可愛い娘の美幸、家族3人で、小さな幸せを積み上げていく暮らしを専業主婦である紗羅は大切にしていた。
その幸せが来訪者に寄って壊される。
夫の政志が不倫をしていたのだ。
不安を持ちながら、自分の道を沙羅は歩み出す。
里帰りの最中、高校時代に付き合って居た高良慶太(35歳)と偶然再会する。再燃する恋心を止められず、沙羅は慶太と結ばれる。
バツイチになった沙羅とTAKARAグループの後継ぎの慶太の恋の行方は?
表紙は、自作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる