【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人

文字の大きさ
24 / 100
第1章 アテナ復活

24話 サンダーラムの革手袋

しおりを挟む
次はサンダームートン討伐。

「それでは次行きましょう」

「えっ、サンダーラムの肉は採取しないの?」

「すみません、肉の採取まですると時間がかかるので採取しないです」

「私は採取スキル持ってないから、すぐ終わるわ。ちょっと待ってて」

「剥ぎ取り採取作業・開始」

メリーさんはサンダーラムの身体に手を当てると、サンダーラムの身体を消え去った。

「剥ぎ取り採取作業・終了」

「サンダーラムの肉は痺れる旨さがあるお肉で人気のあるお肉なのよ……っていうか採取したお肉の品質が高品質になってるよ。どうなってるの?」

採取スキルを持っていない人が採取作業をすれば、普通品質で採取出来る事がほとんど。

「もしかしたらですけど、あのままボクが肉を採取していたら、最高品質で採取出来ていたんだと思います。その下準備が出来ていた状態でメリーさんが採取したため、高品質で採取出来たのかなって思います」

「じゃあさ、肉の採取したい時はハヤトくんに始めに皮を剥いでもらってから、私が肉を採取したら、効率良く高品質の肉を採取出来るって事なんだよね?」

「ボクの考えに間違えがないのであれば、そうなりますかね」

「ふーん、そっか、わかった。じゃあ次行こっか」

サンダーラムのいるところを通り越して、サンダームートンのいる場所に到着。

「次はサンダームートンね。実は私ね、一回でいいからポーションガブ飲みスタイルってやってみたかったんだよね」

「強身スキル・オールアップ・発動」
「魔法スキル・ウォーターアップ・発動」

メリーさんの身体は光り輝き、水のエフェクトが全身を包み込む。

「強身スキル・アタックアップ・発動」
「強身スキル・ディフェンスアップ・発動」
「強身スキル・スピードアップ・発動」

メリーさんの身体全身が黄金色に輝き出す。

バフのダブル掛けはかなり強力だけどMP消費がエグい。よっぽどのモンスター相手じゃないと赤字確定の技。

「最後にMPポーション飲んで準備完了。それじゃあ行ってきます」

ここからのメリーさんは尋常じゃない動きを見せる。

対策もしないでサンダームートンに攻撃すれば、反撃の雷ダメージを食らう。だけどゴールドスリーソードをゴムコーティングした事で、メリーさんは反撃の雷ダメージを気にする必要がなくなった。

さらに錬金で水属性付与した事でウォーターアップの効果もアップ。その結果、雷の攻撃に対する防御力がアップ。

それに加えてポーションガブ飲みし放題。

防御を気にする必要がなくなったメリーさんの動きはヤバかった。

サンダームートンの雷攻撃は麻痺になる。麻痺を起こし、動けなくなったところを強力物理攻撃。このサンダームートンの攻撃で死んでいくプレイヤーが多い。でも今のメリーさんは状態異常を起こす事はない。

メリーさんはその強力な物理攻撃にだけは気をつけるようにして攻撃。今のメリーさんはサンダームートンの雷魔法攻撃を受けても状態異常を起こす事はないので、受けたダメージはポーションガブ飲みで回復。

バフ掛けしたスキルの効果が切れれば、すぐにスキルを使い、MPポーションガブ飲みで回復。

それでいて、きちんと雷角には攻撃を当てずに身体だけに攻撃を与えていく。

そんな攻防が続き、やがてサンダームートンは動かなくなった。

「戦闘モード・終了」

「ポーションガブ飲みスタイルってすごいね。こんなにすごいと思っていなかったわ。あっ、お望み通り雷角には攻撃当ててないからね」

「あ、ありがとうございます。メリーさんの動き凄かったです」

鮮やかな動きに見とれてしまっていてボーっとしてしまっていた。

サンダームートンの雷角は無傷。だけど毛皮の方は使い物にならなさそうなレベル。ボクは雷角の採取だけする事にした。

「それでは採取始めます」

「一点集中スキル・オン」
「剥ぎ取り採取作業・開始」

サンダームートンの身体に並んだ輝く点が見えてきた。

「まずは首を切り離す。それから頭の皮を剥ぐ」

アダマンタイトのナイフを使い、サンダームートンを頭と胴体に。雷角の採取の邪魔になる頭の皮を剥がす。

「次は雷角」

雷角の根本にアダマンタイトのナイフを当てても採取出来そうにない。ミスリルのハンマーとポンチを取り出して雷角のつけ根にある輝く点にポンチを当てて雷角を切り離した。

「剥ぎ取り採取作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」

サンダームートンの雷角、99%の最高品質。

「よし、完璧だ」

「見事な手捌きね。それにアダマンタイトのナイフだけじゃなくて、ミスリルのハンマーとポンチも使って剥ぎ取り採取するんだね。これがトップの生産職の仕事なんだね」

えっ、ボクがトップの生産職……

「どうしたの?私何か変な事言った?」

「あっ、いえ、トップの生産職って言われてちょっと戸惑ってました」

「すごい仕事見せてもらったから、素で褒めちゃった。でもこれでおあいこだよ」

おあいこ……あー、ボクもたしかにメリーさんの事を褒めていた。褒められると嬉しいもんだね。そしてこんなに褒められると好きになりそうになってしまう……

でもこんなボクがメリーさんの事を好きになってもメリーさんが困ってしまうよね。

「じゃあそろそろ帰りましょうか」

「あっ、検証したい事あるからちょっといいかしら?」

検証?なんの検証だろ?

「この状態でサンダームートンの肉を採取しようとしたら、どうなるのかなって思ってさ」

「たしかにどうなるんですかね。サンダームートンの皮はよくて普通品質、悪ければクズ品質。でも肉の品質はどうなるんだろ?たしかに気になるところですね」

「でしょ。だからさっきみたいに皮だけ採取お願い」

「わかりました」
「一点集中スキル・オン」
「剥ぎ取り採取作業・開始」

サンダームートンの身体に並んだ輝く点が見えてきた。

その点に沿ってアダマンタイトのナイフを入れていき、皮を剥いでいく。

「剥ぎ取り採取作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」

サンダームートンの毛皮、34%の低品質。

「あー、ギリギリのところで低品質だー」

「想定通りの結果になるって、見立ても完璧だね。じゃあ次は私の番」

「剥ぎ取り採取作業・開始」

メリーさんはサンダームートンの身体に手を当てると、サンダームートンの身体を消え去った。

「剥ぎ取り採取作業・終了」

「…………最低品質だったわ。最低品質の肉しか採取出来ないのは私の実力不足だったって事ね」

メリーさんがめちゃくちゃ落ち込んでる。なんか言った方がいいのかな?でも言葉が出てこない。

「……今日はお疲れ様でした」
「お疲れ様でした……」

それから会話する事なくボクとメリーさんは入ってきた扉から出てると羊の館の外に出たので、そこで解散。ボクはマイハウスへと戻り、サンダーラムの革手袋の作成に入る。

「これで生産3種の神器が揃う事になる。気を引き締めて、サンダーラムの革手袋の製作だ」

「一点集中スキル・オン」
「成形作業・開始」

神品質の魔力水を桶に入れて、その桶にサンダーラムの毛皮をいれて、揉んでいく。

こうする事で皮を革に変えるなめしが出来る。

しばらく揉んでいると、皮についていた毛や脂分もなくなり、よく見る革の状態。

この状態から手の形をした型に革を置いて手袋の形に成形すると、サンダーラムの革手袋の完成。

このゲームでは量産型の革製品や布製品の製作において細かい裁縫はしない仕様。

量産型のアイテムは大きめに出来ていて、手袋に手を通すとジャストフィットするようになっている。

ちょっと脱線したが、サンダーラムの革手袋の完成だ。

「成形作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」

サンダーラムの革手袋、100%の神品質。生産の女神の加護+30。

「よし、これで生産3種の神器が揃ったぞ。でもちょっと待てよ。生産の女神の加護は合計で90なんだよな。普通こういうのって100になるんじゃないのかな。何か見落としてるのかな……あっ、クロロ豚のウン……これ以上は何も考えないようにしておこう」

~~~

マイハウスの地下倉庫に眠るアイツの封印が解かれる日は近いのかもしれない。















しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

出来損ないと虐げられた公爵令嬢、前世の記憶で古代魔法を再現し最強になる~私を捨てた国が助けを求めてきても、もう隣で守ってくれる人がいますので

夏見ナイ
ファンタジー
ヴァインベルク公爵家のエリアーナは、魔力ゼロの『出来損ない』として家族に虐げられる日々を送っていた。16歳の誕生日、兄に突き落とされた衝撃で、彼女は前世の記憶――物理学を学ぶ日本の女子大生だったことを思い出す。 「この世界の魔法は、物理法則で再現できる!」 前世の知識を武器に、虐げられた運命を覆すことを決意したエリアーナ。そんな彼女の類稀なる才能に唯一気づいたのは、『氷の悪魔』と畏れられる冷徹な辺境伯カイドだった。 彼に守られ、その頭脳で自身を蔑んだ者たちを見返していく痛快逆転ストーリー!

【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~

いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。 地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。 「――もう、草とだけ暮らせればいい」 絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。 やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる―― 「あなたの薬に、国を救ってほしい」 導かれるように再び王都へと向かうレイナ。 医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。 薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える―― これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。 ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

処理中です...