白亜城の麗しき錬金術師

土岐ゆうば(金湯叶)

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8:開拓※

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王との食事はまるで砂を口に入れている、そのまま部屋で待つようにいわれた。

まるで壊れた人形のように空っぽだったアヒムは部屋に戻り用意されたネグリジェをみるなり発狂した。

この城は、王は狂っている!

部屋にあるイスを倒して、積んである本をなぎ倒し、机の上のペンやインクなどを全てを払い落とす。

「嫌だっ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! 狂っている狂っている狂っている!」

この後、アヒムは王に抱かれるのだ。

女すら知らないこの体が男の味を知るのだ。

恐ろしくてしかたない。

逃げることもできず、命令に従うしかないのだ。非力なアヒムができることは、早く磁器の生産方法を見つけ出して、この城から出ることだけだ。

「アヒム殿」

扉がノックされ、声がかけられる。恐怖と驚きでびくりと肩がはねた。

恐る恐る扉をあけると、まだ王はおらず、いるのは白髪の男だけだった。

「……オスヴァルト卿」

「気休め程度でしかないが、これを」

オスヴァルトは液体の入った瓶を2つ渡してきた。一つは蜂蜜色の瓶でもう一つはどうも不思議な色をした小瓶だ。

「何ですか、これは」

「媚薬と潤滑油だ」

これは親切心なのだろうか。それとも王から命じられたことなのだろうか。どちらにしても、オスヴァルトは王のアヒムに対する淫らな思いを知っていたに違いなく、それだけで信じられる人ではなくなっていた。

「薄紫の液体が媚薬だ。気持ちが辛いようなら飲むといい」

媚薬の存在は知っていた。

薬師として錬金術師として依頼をうけて作ったこともある。基本的にはオスヴァルトの言う通り気休め程度だ。

疲労回復や精力の促進、男性の勃起力や性欲を増長させる効果がある。だが、まるで動物の発情のように乱れ狂うことはない。

だがそのようなものでも縋りたくなるほどアヒムは追い詰められていた。

オスヴァルトに渡された小瓶の蓋を開けて一気に飲む。なんとも言えない味が口の中に広がった。

「それでは失礼する」

アヒムが媚薬の小瓶を返すとオスヴァルトは部屋の中に入ることはせず、立ち去った。

きっとアヒムがいるこの部屋に入れるのは王だけなのだろう。

蜂蜜色の瓶を枕元のキャビネットに置いた。男に同士の床の作法はしらないが、それでも渡されたこれを使うことぐらい予想できた。

そしてこれを着ろとばかりに、ベッドに置かれたネグリジェに袖を通す。

このまま、王が来ることを忘れて寝てしまいたい。そんなことを考えているとすぐに打ち砕かれる。

「アヒムよ」

熱のこもった声に肩を震わせる。

王はリネンのネグリジェのうえにガウンを着ており、昼間の整った髪を緩めてどこか寛いだ様子であった。

「すでにベッドにあがっているとはな。準備がいいのはほめてやりたいが、この乱れた部屋はよろしくないな」

倒れたイスに、散らかった本やインクなどを見て、王は悪戯をする犬をしかるように言った。

「この部屋にはイスも机も本も調度品もいらないな」

この部屋に必要なのはベッドと服をしまったクローゼット、そしてアヒムだけの必要最低限のものしか置かないとでも言いたげだ。

確かに研究をするのは隣の工房であり、この部屋は寝ること以外に使っていなかった。

「ここには余とそなただけだ。その美しい姿を見せなさい」

そう言って王はアヒムをベッドに押し倒した。

アヒムの片足を持ち上げて脹ら脛に唇を這わせ、手でその脚を撫で上げる。徐々にのぼっていく手はネグリジェを捲し上げて、リネンの生地ごどアヒムの中心部を握る。

「……ッ」

他人に触られることなどなかった場所を刺激され唇を噛み、声をおしころす。

「唇を噛んではならぬ。そなたの肌が傷ついてしまう」

王の親指が無理やりアヒムのかたく結んだ唇を開き歯列をなぞって舌を押す。

「あ゛ぅ」

「なんと挑発的な瞳だ。すぐに快楽に溺れたものになるだろう」

王は股ぐらの際どい所を羽を転がすように撫でる。その擽ったいような焦れったい感覚にアヒムの中心は芯をもちはじめる。

徐々に頭を持ち上げたそこはまだ脱がされていないネグリジェを持ち上げてテントをはる。

「うっ……ふッ」

「磁器とは違い柔らかい。吸い付くようだ」

内腿を持って脚を大きく左右に開く。陰嚢のまわりを撫でたり伸ばしたりして王はその肌触りを楽しんでいた。

そしてとうとう大きな手が決して大きくはないアヒムの2つの膨らみを包み込む。

「あっ」

転がすように弄ばれる。

アヒムの中心は完全に勃ちあがり、かすかにネグリジェに染みをつけていた。

「存外素直な体だ。淫乱で素質がある」

喉をならしてわらってアヒムの羞恥を煽るような言葉を投げ掛ける。

ただ耐え難く、アヒムは顔を背けて目を閉じた。

それが気に入らないのか、王は突然勃ちあがったアヒムの竿の頂をネグリジェの上から手の平で擦った。

「あぁっ!」

予期せぬ刺激にアヒムは声をあげて背をそらせた。だがそんなことはお構い無しに王は竿の頂を擦りながら片手で2つの膨らみを揉む。

「んんっ…、あぁぁ…うっ…」

達しそうになった所で王の手が止まった。そしてネグリジェを更にめくりあげる。

アヒムの上半身までもがさらされる。

「鮮やかな桃色をして、まるで絵付をされたかのように美しい乳首だ」

胸を飾る果実の先端を軽く弾かれると、まるで電流が走ったようにビクリと体がのけぞった。

「好い反応だ」

桃色の2つの果実が指先で転がしたり摘まんだり捻ったり押し潰したりされたが、アヒムがもっとも声をあげたのは少し強く引っ張られたときだった。

「あぁ…ん」

固くなった果実の先に口をつけ頬張った。舌で転がされて、そのぬめりとした感触がなんともいえなかった。そして最後には甘噛みされて、腰が浮いた。

このような場所で感じるなど男として情けなく、だが快感に体は自然と反応をする。このまま考えることを放棄して快楽に身を委ねてしまいたかった。きっとその方が楽になれる。

「余興はここまでだ」

王はアヒムの口を吸ってほくそ笑む。快楽に踊らされるアヒムを笑っているようだ。

「服を脱ぎ、四つん這いになって尻をこちらに向けろ」

王の言葉は全てが命令だ。それに逆らうことなどできずアヒムの体を隠すことさえできないネグリジェを脱ぎ跪く。まるで畜生のような姿をしている。

正面をむくと王の姿がまったく見えず、これから何が行われるかわからずに不安になる。

「それではいけない。腰をあげるのだ。ほら 」

王は腰を引き上げた。

尻を突き上げている格好は人間としての自尊心すらもなくした気分にさせられる。

「男同士がどのようにことにおよぶか知っているか?」

「知りません」

知りたくもない。

ここに来なければ、磁器を割っていなければ、知ることもなかったはずなのだ。

「なに、そう想像できないことでもない。女を抱く時とかわりない。ここを好む女もいるからな」

王はつきだした双丘を割って固く閉ざされた蕾を撫でた。

「……っ!」

アヒムは信じられない気持ちになった。

そこは排泄をするためのものである。そんな所で雄を受け入れろというのか。

王はキャビネットの上にある瓶を手に取り、蕾に蜜をかけた。

「次から潤滑油は透明なものにしよう。そなたの肌が濁ってしまう」

双丘を揉みしだき、その手触りを堪能しながら王は言った。

ピクリピクリとアヒムの体が小さくはねる。

とうとう王の指がアヒムのかたく閉じた蕾を開こうとした。ゆっくりと指が奥へと進んでいく。

「なんとも窮屈な場所だ。力を緩めよ」

そんなことを言われても、長い一本の指が本来なら出す所に入ってきている違和感に体は無意識にかたくなる。

王は蕾を開く手とは反対の手でアヒムの竿をしごいた。

「ヒィッぅ」

思わぬ刺激に体を支えていた手の力が抜けて倒れる。顔と胸がベッドの柔らかなマットレスに埋まり、尻だけが上を向く。

「達しぬ程度に自分でしごけ」

そりたった自らの竿に恐る恐る手をのばし拙くもそれを上下に擦りあげる。自慰などほとんどしたこともないアヒムはまともにできなかった。

竿を弄るよりも、アヒムの中に入った指の動きに翻弄されてそれどころではなかった。

「っぅう」

なんともいえない圧迫感と異物感を与えてくる指はアヒムの中を右に左に上に下に縦横無尽に動く。

二本目の指が入ってくる。

拡張するように二本の指がアヒムの蕾を左右に開く。

「まだ余を受け入れるには小さいな」

王はさらに指を追加してアヒムのなかを抉る。

指が腹側をかすめると、なんとも言えない感覚が襲った。それに思わず口が開き喘ぎがこぼれる。

「あん…っ」

「初めてというのになんと淫らな体だ」

とうとうアヒムの蕾は完全に開かれたのだ。それがわかった王は指をひきぬいた。

熱くそして濡れたものがアヒムの双丘の谷間に入る。

それが何であるかアヒムは察した。


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