七不思議をつくろう

真山マロウ

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第三の不思議

本来の目的は

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 依頼、断ったほうがいいんじゃないか。志倉くんの提言に心が揺れる。

「瓶山たちが気にしてないのなら、わざわざ骨を折る必要もない。板挟みにでもなったらことだ。早めに手を引くべきだ」

 いちいち頷ける。私も不必要に面倒ごとに巻きこまれるのは避けたい。
 他メンバーの反応はさまざま。夏木くんは我関せず。福谷さんは迷っているようだ。

「でも、実森さんも悩んでるから、僕らのとこにきたんじゃないかな」
 優しさからか、義井くんは一貫して実森さんの肩をもつ。が、志倉くんも退く様子はない。

「要はコミュニケーション不足の解消だろう。俺たちのでる幕じゃない」
「だったらせめて橋渡しくらいしてみるとか」
「やりたいなら勝手にやってくれ。俺は関わりたくない」
「そんな言い方しなくても……」

 両者とも声を荒げたりしていないのに空気がピリつく。引き続き夏木くんは我関せず。福谷さんは青ざめて「どうしましょう、どうしましょう」と呟くばかり。自分がもめるのは平気でも他人のには耐性がないみたいだ。私も、この状態が続くのは望ましくない。

「よし、保留にしよう!」
 懲りずに、でしゃばってしまう。
「どっちの意見もそのとおりだと思うし、七不思議づくりも期限なくて急ぐことないし。なら、もうちょっと化学部の事情を聞いてから決めてみない?」

 仲裁の緊張で声がうわずる。志倉くんが、ふうと小さく息を吐いた。
「感情的になってすまなかった。だが、そもそも俺たちは七不思議をつくるために集まったはずで、お悩み相談のためじゃない。都合よく利用されるのはごめんだ」

 気まずさのなか、尻すぼみ的に解散。なんとなくすぐ帰る気になれなくて、駅のそばの公園に立ち寄る。
「中垣さん!」
 呼びとめてきたのは義井くんだ。

「さっきはありがとう」
「こっちこそ、余計なことしてごめんね」
「全然。助かったよ、引っこみつかなくなってたから」

 あてもなく並んで歩く。義井くんは困ったように眉をさげる。

「志倉くんの気持ちもわかるんだ。七不思議づくり、僕も楽しみにしてたし。でも、このまま実森さんを放っておくのは後味悪いっていうか」
「うん、それはあるよね」

 しかも、さっきあんなことを言ってしまった手前、なにもしないでおくわけにはいかない。

「明日また瓶山くんと話してみようかな」
「僕も一緒にいってもいい?」
「もちろん。心強いよ」

 まずは気負わずすみそうな同学年から。彼らが互いをどう思っているのか確かめてみよう。
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