七不思議をつくろう

真山マロウ

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第六の不思議

やらかし放題

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 週明けの昼休み。木島さんに呼びだされた。

「どうかな、結論は」
 目ぢからに威圧され身がまえ、「そんなに警戒しなくても」と笑われてしまう。悔しい。気持ちで負けちゃだめだ。

「みんなの意見もきいてみたけど、ご希望にそえなそう。ごめんね」
「そうなんだ。考えなおしてもらうことって、もうできない?」
「うん。申し訳ないけど」

 平気なふりをしていても内心冷や汗。一刻も早く逃げだしてしまいたい。

「それじゃあ、これで」
 本能にしたがって退散。のはずが、行く手を阻まれる。
「七不思議のメンバーって仲いい?」
 なぜ今そんな質問を。

「と思うよ。話しあいのとき、ぶつかることはあるけど引きずったりもしてないし」
「へえ、そう。志倉のことは? どう思ってんの」
「動画編集してくれるし、脱線しそうな私たちをまとめてくれるから、とても助かってるよ」
「それだけ? 好きとか嫌いとかは?」
「嫌ったりなんかしてないよ、全然。ほんと感謝してる」
「いや、だから……」

 はあ、と特大のため息。眉間のしわが、いらだちを物語る。

「恋愛的にどうかってこと。中垣さん鈍いって言われない?」
 ひぇっ、そっちの意味だったのか!
「なんとも思ってないよ! てゆうか、そんな目で見たことないし!」
「本当に?」
「あたり前でしょ!」

 つい声を荒げてしまった。だめだ、ここは穏便に。私の信念を思いださないと。

「そういう心配しなくていいと思う。私たち全員、ただ七不思議つくってるだけだから」

 もちろん福谷さんも志倉くんのこと恋愛目線で見てないからね、と暗にアピール。だが、木島さんの視線は鋭さをます。

「だったら、なんでこないだ、みんなで駅前のとこいたの。志倉、そんなことするタイプじゃないのに」

 先週末コーヒーショップに行ったときのことか。なぜ知っているの。まさか尾行してたんじゃないよね……?

「あれは、たまたまというか、なりゆきというか」
 悪いことしていないのに、なんで必死に言い訳しないといけないのか。もうやだ。ひとまず安心させて、さっさと帰らせてもらおう。

「心配しないで。私たち、ほんとに七不思議のために集まっただけだから」
「心配? そんなの微塵もしてないけど」
「そうなの? 木島さん、まだ志倉くんのこと好きだと思ったから」

 突然すごいちからで腕を掴まれ、痛みが走る。

「あんたのこと許さない。絶対に許さない」

 頭の中で警告音が鳴り響く。もしかして私は、とんでもない失敗をしでかしたのかもしれない。
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