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思いがけず近づく
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その路地の一角。目当ての店は新しめのこぢんまりとしたつくりで、カウンター席が八つ、二人がけのテーブル席が二つ。ゆっくり話したいという麻衣ちゃんのリクエストで、壁際奥のテーブル席に向かいあわせて座る。
「なんかさ、とりあえず無難にこなすだけなのとか、どうなんだろうと思って」
ハイボール片手に、麻衣ちゃんが職場の話をはじめる。守秘義務などもあって詳細は不明だが、どうにも同僚や上司の仕事ぶりが我慢ならないらしい。どれだけ順調にことが運んでいたとしても現状に甘んじない、向上心あふれる麻衣ちゃんらしい意見だ。
麻衣ちゃんの就職先は都内にあるアプリ制作会社で、数年前に起業されただけあって若い人たちが多い。上司は二十代後半、社長にいたっては三十代。そこだけ聞くと血気盛んな人ばかりの印象だけれど、業務が軌道にのっていることもあり、みんなそれほどでもないそうだ。
だからといって、彼らが怠け者なわけではない。麻衣ちゃんの目には、よほどバリバリ働きでもしてないかぎり、誰のことも物足りなく映ってしまうのだ。
それにしても自分が就職できなかった会社の愚痴を聞くのは、なんとも妙な気分。しかも麻衣ちゃん的に不満でも、私的にはそんなに問題ない気がするのだけれど。
「そういや、こないだ尋ねてみたよ。あの理由。面接官してた先輩に。当然はっきりとは教えてくれなかったけど」
唐突に矛先が変わり、ぎゅぎゅっと身がすくむ。なぜ今その話を。
「でも雰囲気からして、やっぱりそうみたいなんだよね。あのとき日和が、はったりでもかませてたら、一緒に働けてたかもしれない。ほんとに残念だよ」
もつ煮込みをつつき、麻衣ちゃんがため息。久々に持ちだしてきたのは、私の就活面接のことだ。志望動機や自己PRといった定番の質問以外にも雑談に近いやりとりがあり、面接官のフレンドリーさもあって和気あいあい、それなりに手応えを感じていた。が、蓋をあけてみれば不採用。面接中スキルの話になり、できることとできないことをありのまま答えたのが敗因だ、と麻衣ちゃんはかねてから睨んでいた。
「はったりかぁ。そういうの得意じゃないからな……」
梅酒ロックをちびちび舐め、きまり悪く目をそらす。私としてはダメだった理由なんてのは、もはやどうでもよくて。ただただ、なおりきっていない傷にはふれてほしくない。
麻衣ちゃんとしては悪気なく『失敗から学ぶためには原因を分析して対策を練るべき』と、生まじめなことを考えているんだろう。だからこそ、よどみのない親切心で、
「なんでも正直に言うだけじゃあ世の中やってけないよ」
なんて、朔くんが聞いたら怒りくるいそうなことを平然と言えるのだ。
「それに、頑張って期日までに本当にすれば、はったりも嘘じゃなくなるし」
そんな考え方ができるのも、麻衣ちゃんが麻衣ちゃんたるゆえん。そして、現実にやりこなしているのも。口先だけじゃない努力家に正論を叩きつけられたら、並以下の人間は太刀うちできるはずもない。全面降伏。もう許してください。
「さすがだよね、麻衣ちゃんは。それができちゃうんだもん」
言いっぱなしで、食に逃げる。ふっくらほわほわ、だし巻き卵。黒胡椒がきいたスパイシーな、軟骨の塩からあげ。自家製のたれがやみつきになる、ぱりぱりキャベツ。どれも美味。和颯さんのお墨つきなだけある。いいお店を教えてもらった。帰ったらお礼を言おう。おかげで対面を乗りきることができました、って。
「あいかわらず美味しそうに食べるよね」
脇目もふらずがっつきだした私に、頬杖の麻衣ちゃんが笑う。
「私、日和が食べてるの見るの好きなんだ。食べっぷりいいから、見てて胸がすくんだよね」
聞こえないふり。視線のむずがゆさに耐えながらもくもく食していると、
「日和は最近なにしてんの?」
この流れで近況なんて告げづらいけど、曖昧に濁してやりすごせる相手でもない。
「仕事辞めて求職中」
箸をとめた私に、麻衣ちゃんが眉を曇らす。
「ごめん、誘って大丈夫だった?」
「大丈夫。多少は貯えあるし」
「お金もだけど、忙しいんじゃないの。再就職先、探してるんでしょ」
「そっちも大丈夫。今度はじっくり探そうと思ってるから」
ややあって「日和はマイペースだもんねぇ」と噛みしめるようにこぼされる。言う側にその気はなくても、こちらが卑屈になっていると嫌味に聞こえてくる。
「焦って変に妥協しないほうがいいのかもと思って。ちゃんと長く続けたいし」
それでも麻衣ちゃんの機嫌を損ねない答えを探している、自分に嫌気がさす。
「いいんじゃないの、日和がしっかり考えてそうしてるなら」
賛同を得られたのに安心してしまったのも嫌だった。神経を張りめぐらせて麻衣ちゃんの意にそうようにふるまって……なにをやってるんだ、私は。
疲労感でクタクタなのもなり、あとはもう徹底的に聞き役にまわった。とにかく好きなだけ喋らせて、全肯定で返す。満足してもらうことだけに専念。そのかいあって、一時間そこらでお開きにすることができた。
しかし、気はぬけない。なんといっても、ここは野毛。二軒目に誘われるようなことがある前に、ぜがひでも帰りたい。
先に会計をすませて表にでる。ハロウィーン間近でイベント期間中なのもあり、それっぽい格好の人たちもちらほら。
麻衣ちゃんを待つあいだ、おもしろ仮装の一団に目を奪われながらも、断る理由を超特急で考える。これっきりになったとしても、険悪な別れ方はしたくない。どんなときでも平和が一番だ。と、文言を頭の中でこねくり回していたら、路地のむこうから見覚えのある人が近づいてくるのに気がついた。
「よう、ひよちゃん」
ひらひらと手をふるのは、つい数時間前までヒヅキヤで顔をあわせていた和颯さん。羽織りものをひっかけただけの格好で、いかにもふらっと通りがかった風情だ。
「どうしたんですか、こんなところで」
今日は一日でかけないと言っていたはず。まさかと思うが、ほんとに麻衣ちゃんを見たくてわざわざ足を運んだとか。好奇心優先主義を公言していたくらいだ、その線もなくはない。
「ここらに知りあいの店があって、散歩ついでにフラッとな。さらについでに、ひよちゃんの様子見も」
「なんかさ、とりあえず無難にこなすだけなのとか、どうなんだろうと思って」
ハイボール片手に、麻衣ちゃんが職場の話をはじめる。守秘義務などもあって詳細は不明だが、どうにも同僚や上司の仕事ぶりが我慢ならないらしい。どれだけ順調にことが運んでいたとしても現状に甘んじない、向上心あふれる麻衣ちゃんらしい意見だ。
麻衣ちゃんの就職先は都内にあるアプリ制作会社で、数年前に起業されただけあって若い人たちが多い。上司は二十代後半、社長にいたっては三十代。そこだけ聞くと血気盛んな人ばかりの印象だけれど、業務が軌道にのっていることもあり、みんなそれほどでもないそうだ。
だからといって、彼らが怠け者なわけではない。麻衣ちゃんの目には、よほどバリバリ働きでもしてないかぎり、誰のことも物足りなく映ってしまうのだ。
それにしても自分が就職できなかった会社の愚痴を聞くのは、なんとも妙な気分。しかも麻衣ちゃん的に不満でも、私的にはそんなに問題ない気がするのだけれど。
「そういや、こないだ尋ねてみたよ。あの理由。面接官してた先輩に。当然はっきりとは教えてくれなかったけど」
唐突に矛先が変わり、ぎゅぎゅっと身がすくむ。なぜ今その話を。
「でも雰囲気からして、やっぱりそうみたいなんだよね。あのとき日和が、はったりでもかませてたら、一緒に働けてたかもしれない。ほんとに残念だよ」
もつ煮込みをつつき、麻衣ちゃんがため息。久々に持ちだしてきたのは、私の就活面接のことだ。志望動機や自己PRといった定番の質問以外にも雑談に近いやりとりがあり、面接官のフレンドリーさもあって和気あいあい、それなりに手応えを感じていた。が、蓋をあけてみれば不採用。面接中スキルの話になり、できることとできないことをありのまま答えたのが敗因だ、と麻衣ちゃんはかねてから睨んでいた。
「はったりかぁ。そういうの得意じゃないからな……」
梅酒ロックをちびちび舐め、きまり悪く目をそらす。私としてはダメだった理由なんてのは、もはやどうでもよくて。ただただ、なおりきっていない傷にはふれてほしくない。
麻衣ちゃんとしては悪気なく『失敗から学ぶためには原因を分析して対策を練るべき』と、生まじめなことを考えているんだろう。だからこそ、よどみのない親切心で、
「なんでも正直に言うだけじゃあ世の中やってけないよ」
なんて、朔くんが聞いたら怒りくるいそうなことを平然と言えるのだ。
「それに、頑張って期日までに本当にすれば、はったりも嘘じゃなくなるし」
そんな考え方ができるのも、麻衣ちゃんが麻衣ちゃんたるゆえん。そして、現実にやりこなしているのも。口先だけじゃない努力家に正論を叩きつけられたら、並以下の人間は太刀うちできるはずもない。全面降伏。もう許してください。
「さすがだよね、麻衣ちゃんは。それができちゃうんだもん」
言いっぱなしで、食に逃げる。ふっくらほわほわ、だし巻き卵。黒胡椒がきいたスパイシーな、軟骨の塩からあげ。自家製のたれがやみつきになる、ぱりぱりキャベツ。どれも美味。和颯さんのお墨つきなだけある。いいお店を教えてもらった。帰ったらお礼を言おう。おかげで対面を乗りきることができました、って。
「あいかわらず美味しそうに食べるよね」
脇目もふらずがっつきだした私に、頬杖の麻衣ちゃんが笑う。
「私、日和が食べてるの見るの好きなんだ。食べっぷりいいから、見てて胸がすくんだよね」
聞こえないふり。視線のむずがゆさに耐えながらもくもく食していると、
「日和は最近なにしてんの?」
この流れで近況なんて告げづらいけど、曖昧に濁してやりすごせる相手でもない。
「仕事辞めて求職中」
箸をとめた私に、麻衣ちゃんが眉を曇らす。
「ごめん、誘って大丈夫だった?」
「大丈夫。多少は貯えあるし」
「お金もだけど、忙しいんじゃないの。再就職先、探してるんでしょ」
「そっちも大丈夫。今度はじっくり探そうと思ってるから」
ややあって「日和はマイペースだもんねぇ」と噛みしめるようにこぼされる。言う側にその気はなくても、こちらが卑屈になっていると嫌味に聞こえてくる。
「焦って変に妥協しないほうがいいのかもと思って。ちゃんと長く続けたいし」
それでも麻衣ちゃんの機嫌を損ねない答えを探している、自分に嫌気がさす。
「いいんじゃないの、日和がしっかり考えてそうしてるなら」
賛同を得られたのに安心してしまったのも嫌だった。神経を張りめぐらせて麻衣ちゃんの意にそうようにふるまって……なにをやってるんだ、私は。
疲労感でクタクタなのもなり、あとはもう徹底的に聞き役にまわった。とにかく好きなだけ喋らせて、全肯定で返す。満足してもらうことだけに専念。そのかいあって、一時間そこらでお開きにすることができた。
しかし、気はぬけない。なんといっても、ここは野毛。二軒目に誘われるようなことがある前に、ぜがひでも帰りたい。
先に会計をすませて表にでる。ハロウィーン間近でイベント期間中なのもあり、それっぽい格好の人たちもちらほら。
麻衣ちゃんを待つあいだ、おもしろ仮装の一団に目を奪われながらも、断る理由を超特急で考える。これっきりになったとしても、険悪な別れ方はしたくない。どんなときでも平和が一番だ。と、文言を頭の中でこねくり回していたら、路地のむこうから見覚えのある人が近づいてくるのに気がついた。
「よう、ひよちゃん」
ひらひらと手をふるのは、つい数時間前までヒヅキヤで顔をあわせていた和颯さん。羽織りものをひっかけただけの格好で、いかにもふらっと通りがかった風情だ。
「どうしたんですか、こんなところで」
今日は一日でかけないと言っていたはず。まさかと思うが、ほんとに麻衣ちゃんを見たくてわざわざ足を運んだとか。好奇心優先主義を公言していたくらいだ、その線もなくはない。
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