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第弐拾弐話-結社
結社-12
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翌日、長四郎は一人で桑子の調査を開始した。
桑子は専業主婦ではなくパート勤めで、勤務先はコンビニである。
長四郎は気づかれぬように尾行し、コンビニ近くの喫茶店で張り込みをしていた。
その喫茶店から、コンビニの中¥がよく見えた。桑子の仕事ぶりはテキパキとしていた。
品出し、レジ業務どれをとっても他の店員の動きとは一線を画す程であった。
コンビニ店員業務大会でもあれば、上位三位以内に入るだろうなと長四郎は思いながら、張り込みを続ける。
桑子の勤務時間は、四時間と短いものだった。桑子は何事もなかったように退勤し、スーパーで自炊する食材を購入してそのまま家に帰った。
「特に収穫はなしか・・・・・・・」
長四郎は桑子が家に入った事を確認すると、桑子の勤務先へと向かった。
「いらっしゃいませー」
やる気のない若い男性店員が店内に響き渡る。
長四郎は店内をうろつきながら、飲料棚からコンビニオリジナルブランドの緑茶のペットボトルを取り出してレジに向かう。
長四郎がペットボトルをレジに置くと同時に「いらっしゃいませぇ~」とこれまたやる気のない挨拶でペットボトルをレジ打ちする店員。
「先程まで居た店員さんとは偉い違いだな」長四郎が呟くと「はい?」と不服そうな顔をして長四郎を見る。
「いや、言葉の通りだよ。さっきまで居た女性の店員さんはテキパキと仕事こなしていたのに」
「あんた、何? 難波さんのストーカー?」
「いきなり、ストーカー呼ばわりかよ。んな、事はどうでもいい」
「良かねぇだろ」
「やる気のない君から見て、彼女はどう思う?」
「どうも思わねぇよ」
「そうか」少し残念そうにする長四郎を他所に「110円です」と金額を告げる店員。
「あ、電子マネーで」
店員はレジを操作し、「どうぞ」とスマホをかざすように長四郎に促す。
「はい」指定された場所にスマホをかざし、「シャリーン」という音と共に会計が済んだので長四郎はペットボトル片手に店を出た。
「ありがとうございましたぁ~」
これまたやる気のない挨拶で長四郎を送り出す店員。
「さ、次はどうしようか」
店の前で次の一手を思案していると、背後から「熱海長四郎だな」と声をかけられた。
「はい。そうですけど」と答えながら振り向くと、強面の男が二人立っていた。
「ちょっと、来い」
強面Aにそう言われた長四郎は黙って頷き、強面’sについていく。
少し離れた路地裏に連れられた長四郎は、強面’sに話し掛ける。
「あんたら、麻薬組織の人間だな?」
「違う。俺達は、麻取だ」強面Aが長四郎の発言を否定した。
「麻取? 麻薬取締官。厚生労働省の?」
「そうだ」今度は強面Bが答えた。
「君が追っている難波桑子は我々もマークしているんだ。後、もう少しで逮捕までに漕ぎつけそうなんだよ。邪魔しないでくれ」
強面Aが頭を下げて、お願いする。
「ちょっと、辞めてくださいよ。分かりました。手を引きます。でも、条件があります」
「条件?」強面Bが長四郎に条件内容を聞く。
「そう、条件。旦那の難波塚児さんは麻取でも追っていたんですか?」
「いいや。我々の間では、彼が隠れ蓑に利用されていると踏んでいる」
「そうでしたか。教えてくれてありがとうございました」
今度は長四郎が頭を下げて礼を言う。
「気にしないでくれ」
「それでは」
長四郎は麻薬取締官の二人と別れ、ぶつぶつと呟きながら事務所への帰路につくのだった。
桑子は専業主婦ではなくパート勤めで、勤務先はコンビニである。
長四郎は気づかれぬように尾行し、コンビニ近くの喫茶店で張り込みをしていた。
その喫茶店から、コンビニの中¥がよく見えた。桑子の仕事ぶりはテキパキとしていた。
品出し、レジ業務どれをとっても他の店員の動きとは一線を画す程であった。
コンビニ店員業務大会でもあれば、上位三位以内に入るだろうなと長四郎は思いながら、張り込みを続ける。
桑子の勤務時間は、四時間と短いものだった。桑子は何事もなかったように退勤し、スーパーで自炊する食材を購入してそのまま家に帰った。
「特に収穫はなしか・・・・・・・」
長四郎は桑子が家に入った事を確認すると、桑子の勤務先へと向かった。
「いらっしゃいませー」
やる気のない若い男性店員が店内に響き渡る。
長四郎は店内をうろつきながら、飲料棚からコンビニオリジナルブランドの緑茶のペットボトルを取り出してレジに向かう。
長四郎がペットボトルをレジに置くと同時に「いらっしゃいませぇ~」とこれまたやる気のない挨拶でペットボトルをレジ打ちする店員。
「先程まで居た店員さんとは偉い違いだな」長四郎が呟くと「はい?」と不服そうな顔をして長四郎を見る。
「いや、言葉の通りだよ。さっきまで居た女性の店員さんはテキパキと仕事こなしていたのに」
「あんた、何? 難波さんのストーカー?」
「いきなり、ストーカー呼ばわりかよ。んな、事はどうでもいい」
「良かねぇだろ」
「やる気のない君から見て、彼女はどう思う?」
「どうも思わねぇよ」
「そうか」少し残念そうにする長四郎を他所に「110円です」と金額を告げる店員。
「あ、電子マネーで」
店員はレジを操作し、「どうぞ」とスマホをかざすように長四郎に促す。
「はい」指定された場所にスマホをかざし、「シャリーン」という音と共に会計が済んだので長四郎はペットボトル片手に店を出た。
「ありがとうございましたぁ~」
これまたやる気のない挨拶で長四郎を送り出す店員。
「さ、次はどうしようか」
店の前で次の一手を思案していると、背後から「熱海長四郎だな」と声をかけられた。
「はい。そうですけど」と答えながら振り向くと、強面の男が二人立っていた。
「ちょっと、来い」
強面Aにそう言われた長四郎は黙って頷き、強面’sについていく。
少し離れた路地裏に連れられた長四郎は、強面’sに話し掛ける。
「あんたら、麻薬組織の人間だな?」
「違う。俺達は、麻取だ」強面Aが長四郎の発言を否定した。
「麻取? 麻薬取締官。厚生労働省の?」
「そうだ」今度は強面Bが答えた。
「君が追っている難波桑子は我々もマークしているんだ。後、もう少しで逮捕までに漕ぎつけそうなんだよ。邪魔しないでくれ」
強面Aが頭を下げて、お願いする。
「ちょっと、辞めてくださいよ。分かりました。手を引きます。でも、条件があります」
「条件?」強面Bが長四郎に条件内容を聞く。
「そう、条件。旦那の難波塚児さんは麻取でも追っていたんですか?」
「いいや。我々の間では、彼が隠れ蓑に利用されていると踏んでいる」
「そうでしたか。教えてくれてありがとうございました」
今度は長四郎が頭を下げて礼を言う。
「気にしないでくれ」
「それでは」
長四郎は麻薬取締官の二人と別れ、ぶつぶつと呟きながら事務所への帰路につくのだった。
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