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それについては黙っておいて
西国君の話(#2)
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アラーム音が聞こえ、
目を開ける。
時間的にはそうでもないが、
深く眠れたのか、
すっきりしている。
身体が動かない。
と、思ったら、
五段坂に
がっちりホールドされていた。
「起きろよ!五段坂。いいから、離せ。」
「うわあ!」
「ビビりすぎじゃね?」
「なんでお前ベッドで寝てんの?床って言ったよな?」
「床だと眠れないんだよ。いいじゃん、お前もぐっすりだったし。」
「うーん…。」
五段坂が
微妙な顔をしている。
「そんなに俺が、ベッドで寝てたのがショックだった?」
「ショックというか、西国に気がつかないで寝てた自分に驚いてる。」
「どういうこと?」
「他のやつと寝たことないんだ。」
「朝一で、未経験自慢しなくていいよ。無垢さをアピってんの?」
「違くて。経験はあるけど、一緒のベッドで寝たことない。寝れねーんだよ。」
「え?ヤることやったら、別々に寝てたってこと?」
「相手を寝かしつけた後、移動してた。移動できないとずっと起きてたし。」
「俺みたいに、お前が寝ついてから、入り込んでもらえばよかったんじゃね?」
「いや、前、大社にそれされた時、気配ですぐ起きた。」
「案外、神経質なんだな。」
そんな話題はさて置き、
一限まで余裕がない。
五段坂と大学へ向かった。
いつもの顔ぶれで、
夜な夜な
いつもの集い。
今夜は五段坂んちだ。
「西国、スマホ。」
「やっと返ってきた!こんな日に限って、雨崎とまったく会わないんだよな。」
「日頃の行いが悪いからだろ!」
「そうだ!そうだ!」
「だな。」
「黙れ!外野ども。」
スマホを受け取り、
着信その他をチェックする。
バイト先からの連絡ぐらいだな。
「五段坂には話したんだけど、俺、新しい扉を開けちゃったみ・た・い!」
「新しい扉?」
「言い回しがキモいな。」
「ろくな扉じゃねーだろ。」
「そんな扉、全力で閉めてしまえ。」
「静まれ!外野ども。」
興味なさげな雨崎だって、
昨夜のことを話したら、
さすがに慌てるだろう。
「そのきっかけになったのは、雨崎、お前だ!昨夜も健気くんとお楽しみだったろ?」
「それが?」
「昨夜もかよ!」
「よくヤるよな!」
「俺、ちょっと健気くんの声聞いちゃった!」
「なんだって!?」
なぜか家長が、
慌てている。
「スマホを取りに戻った時、窓からちょっと聞こえたんだ。でも姿は見てない。」
「は、見てないのか。」
「聞き耳だけで、新しい扉を開けたのか?」
「お手軽な変態がいる!」
「はあはあ言ってて、まじ変態だったぞ!」
「うるせー!外野ども。」
しれっとした表情の
雨崎に質問される。
「それで、聞いてどうだったんだ?」
「男同士のお楽しみって、あんなにエッチィとは知らなかった!新しい扉オープン!」
「まじか!そんなにか!」
「股間こんもりさせて、うちに来たぞ!」
「うわ~!」
「ちょっと聞こえた会話とか、音とか、ものすげーピンクだった!」
そういや、
雨崎に聞きたかった
ことがある。
「健気くん、なんで丁寧語なんだ?ください!って。」
「欲しがる時だけそうだな。」
「それ、なんかイイ!」
「健気くん、健気さを裏切らないよな!」
「そんなこと言ってたか?」
「どっちもください!、く・だ・さ・い!って強請ってた。」
家長が一人、
腑に落ちない顔を
している。
「無意識なんだよ。かわいいだろ?」
「ぐ!雨崎、なにその笑顔?!まぶしくて目がつぶれた!」
「うお!バルス並みの威力だ!」
「目があぁぁぁ~!目があぁぁぁ~!」
「こえー!イケメンの笑顔、こえー!」
「やべー。まじ無意識だ。」
それと、
もう一つ。
「どっちもって、なにとなに?」
「それ聞いちゃう?聞いちゃうの?」
「ナニとナニ?」
「ご褒美をプラスしてやった。」
「雨崎棒となに?」
「俺の舌。うまそうにしゃぶってたわ。」
舌をぺろっと出す
しぐさが卑猥だ。
「健気くん、ちゅっちゅしてもらえたのか!」
「ビバ!ちゅっちゅ!」
「やっと報われた健気くんを思うと、涙が止まらない!」
「そりゃあ、どっちもください!ってなるよな!」
「その調子でどんどん甘やかしてやれ!」
今夜も、
健気くん談義で
大いに盛り上がる。
解散になり、
帰ろうとすると、
五段坂に呼び止められた。
「西国、今日も泊まってけ。」
目を開ける。
時間的にはそうでもないが、
深く眠れたのか、
すっきりしている。
身体が動かない。
と、思ったら、
五段坂に
がっちりホールドされていた。
「起きろよ!五段坂。いいから、離せ。」
「うわあ!」
「ビビりすぎじゃね?」
「なんでお前ベッドで寝てんの?床って言ったよな?」
「床だと眠れないんだよ。いいじゃん、お前もぐっすりだったし。」
「うーん…。」
五段坂が
微妙な顔をしている。
「そんなに俺が、ベッドで寝てたのがショックだった?」
「ショックというか、西国に気がつかないで寝てた自分に驚いてる。」
「どういうこと?」
「他のやつと寝たことないんだ。」
「朝一で、未経験自慢しなくていいよ。無垢さをアピってんの?」
「違くて。経験はあるけど、一緒のベッドで寝たことない。寝れねーんだよ。」
「え?ヤることやったら、別々に寝てたってこと?」
「相手を寝かしつけた後、移動してた。移動できないとずっと起きてたし。」
「俺みたいに、お前が寝ついてから、入り込んでもらえばよかったんじゃね?」
「いや、前、大社にそれされた時、気配ですぐ起きた。」
「案外、神経質なんだな。」
そんな話題はさて置き、
一限まで余裕がない。
五段坂と大学へ向かった。
いつもの顔ぶれで、
夜な夜な
いつもの集い。
今夜は五段坂んちだ。
「西国、スマホ。」
「やっと返ってきた!こんな日に限って、雨崎とまったく会わないんだよな。」
「日頃の行いが悪いからだろ!」
「そうだ!そうだ!」
「だな。」
「黙れ!外野ども。」
スマホを受け取り、
着信その他をチェックする。
バイト先からの連絡ぐらいだな。
「五段坂には話したんだけど、俺、新しい扉を開けちゃったみ・た・い!」
「新しい扉?」
「言い回しがキモいな。」
「ろくな扉じゃねーだろ。」
「そんな扉、全力で閉めてしまえ。」
「静まれ!外野ども。」
興味なさげな雨崎だって、
昨夜のことを話したら、
さすがに慌てるだろう。
「そのきっかけになったのは、雨崎、お前だ!昨夜も健気くんとお楽しみだったろ?」
「それが?」
「昨夜もかよ!」
「よくヤるよな!」
「俺、ちょっと健気くんの声聞いちゃった!」
「なんだって!?」
なぜか家長が、
慌てている。
「スマホを取りに戻った時、窓からちょっと聞こえたんだ。でも姿は見てない。」
「は、見てないのか。」
「聞き耳だけで、新しい扉を開けたのか?」
「お手軽な変態がいる!」
「はあはあ言ってて、まじ変態だったぞ!」
「うるせー!外野ども。」
しれっとした表情の
雨崎に質問される。
「それで、聞いてどうだったんだ?」
「男同士のお楽しみって、あんなにエッチィとは知らなかった!新しい扉オープン!」
「まじか!そんなにか!」
「股間こんもりさせて、うちに来たぞ!」
「うわ~!」
「ちょっと聞こえた会話とか、音とか、ものすげーピンクだった!」
そういや、
雨崎に聞きたかった
ことがある。
「健気くん、なんで丁寧語なんだ?ください!って。」
「欲しがる時だけそうだな。」
「それ、なんかイイ!」
「健気くん、健気さを裏切らないよな!」
「そんなこと言ってたか?」
「どっちもください!、く・だ・さ・い!って強請ってた。」
家長が一人、
腑に落ちない顔を
している。
「無意識なんだよ。かわいいだろ?」
「ぐ!雨崎、なにその笑顔?!まぶしくて目がつぶれた!」
「うお!バルス並みの威力だ!」
「目があぁぁぁ~!目があぁぁぁ~!」
「こえー!イケメンの笑顔、こえー!」
「やべー。まじ無意識だ。」
それと、
もう一つ。
「どっちもって、なにとなに?」
「それ聞いちゃう?聞いちゃうの?」
「ナニとナニ?」
「ご褒美をプラスしてやった。」
「雨崎棒となに?」
「俺の舌。うまそうにしゃぶってたわ。」
舌をぺろっと出す
しぐさが卑猥だ。
「健気くん、ちゅっちゅしてもらえたのか!」
「ビバ!ちゅっちゅ!」
「やっと報われた健気くんを思うと、涙が止まらない!」
「そりゃあ、どっちもください!ってなるよな!」
「その調子でどんどん甘やかしてやれ!」
今夜も、
健気くん談義で
大いに盛り上がる。
解散になり、
帰ろうとすると、
五段坂に呼び止められた。
「西国、今日も泊まってけ。」
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