リア充VS非リア『ブサイク達の大逆転』 ――名前の壁は超えてやる!

雪見だいふく

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T〇itterの拡散力! ヤベぇだろぉ!!

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 俺は恐怖で震えながらも拳を相手に向ける。
 そんな時。上空にヘリコプターのプロペラが回るような音が聞こえた。
 だが、そんな音を気にすることはなく変わらずに近づいてくる。
 でも、ヘリコプターの音が近づき影が濃くなっているのも事実だった。
 だけど、そんな音を気にかけることも無い。と言わんばかりに近づいてくる。
 すると……。俺の真ん前。チンピラ共の足元にナイフのような物が刺さった。
 怖っ! 俺の足元スレスレ! ていうか何?!
 もう色々と頭が追いついていない。
 そんな状況に対して、一時休戦するように俺達は頭上を見渡す。
 すると、上のヘリコプターから何か……。いや、人が降ってきた。

「何だ? あれは?」

 と、チンピラの一人が指を指した時、その男は何者かによって倒された。
 ……残像?!
 俺を含めた周り全員が呆然とし、その場に立ち尽くしているとチンピラがまた一人倒れる。

「おい。てめぇら! あの女を止めろ!」
「危な……」

 また倒された。
 こうして、どんどんとチンピラは倒されていき……。
 残すは紐のような物で縛られている美咲と俺のみになった。
 あーあ。
 この謎の女を俺が倒さないと、美咲まで倒されるのか。
 さっきのチンピラ軍団VSより分が悪くなった気がするよ。
 そして、俺の前に女性の影が映る。
 あっ。負けた……。目を瞑った瞬間、前方から「ありがとうございます」という声が聞こえた。
 えっ? えっ? 何が?!
 俺は困惑して、じたんだを踏んでいると先程の女性は美咲に声をかけていた。

「お嬢様。大丈夫でしたか? とりあえずご自宅で検査を……」

 すると、美咲は俺へと軽く手を振ると、いつの間にか近くまで降りていたヘリコプターに乗ってどこかに行ってしまった。
 ……どういう事だ?
 それから俺はよく分からないまま、家へ帰った。

 そして次の日。
 学校で美咲が速攻イチャイチャしてきたのは、大事なことだけれど! とりあえず置いておいて。
 色々と問題が発生していた。
 一つ目。何か知らないけど、周りの人から怖がられる!
 二つ目。先生に呼び出されて職員室前にいる。

 何でっ?!
 学校に来た直後で呼ばれたから、豚人間とかに思い当たる節とかも聞けなかったしなー……。

「ふぅ……」

 と、俺は一つ息を吐き職員室の扉を開ける。

「失礼します! Dクラスに所属している、『田中 エロ茄子』です」

 すると、職員室は何故かざわめき始め厳つい顔をした男が俺に近づいてくる。
 何この人の威圧感。
 今にも『バカモーン!』と怒鳴ってきそうだ。
 そんな怒鳴り方をするような奴はいつの時代の人間なんだ。と思ってしまうがな。
 論理的じゃないし、ただただ怒ってなんの意味があるのかさえ分からないしね。

「え、えーっと君をよ、呼んだのには訳があってね」

 何で、こんなに動揺してんの?! 挙動不審? 大丈夫!?

「何ですか?」
「ひぃ! ま、まぁ怒らないでくれ!!」
「俺なんかしました?!」
「名乗りたくはないけど、自己紹介を……し、しないとだね。私はせ、生徒指導をしている『豪炎 守(ごうえん まもる)』だ」
「は、はぁ? よろしくお願いします。で、何の件ですか?」
「お、怒らないで聞いて欲しいんだけど……」

 そう言いながら先生は胸ポケットからスマホを取り出す。
 へぇー。こんな厳つい感じの人はハイテク無理! せめて携帯! って、イメージだったんだけど。案外使えるんだな。
 なんて、思っていると先生は俺の前にスマホの画面を移す。
 鳥の絵柄だった。……T〇itter!?
 ま、マジか。ろくに使えないと思ってたのに。意外と便利に使ってるじゃん! でも、何故に俺の前でT〇itterを?

「このTL(タイムライン)なんだけどー……」

 何か、ヤクザみたいな白髪とかが自撮りをしている。
 何だこれ……って、

「ええぇぇえぇぇ!?!?」

 俺は思わず職員室内で声を上げてしまう。

「ひぃ! 殺さないでくれ!!」
「何もしませんよ?! 何で、こいつら……いや、こんな画像を?!」
「こ、この子達はね。あ、頭が働いて、市ですら怯えていたチンピラだったんだけど……」

 こ、ここを読んでくれるかな? とスマホを突きつけられる。

『や、やべぇ奴に会った。
 こいつの連れていた女がヤバすぎる。多分、こいつもヤベぇ』

 と、俺の写真がバッチリ載っていた。

「……ふざっけんなよぉ!!」

 俺はその場で叫んでしまった。
 前にいた先生は転がるようにして後ろへ逃げた。
 ……はぁ。誤解を解いたり大変だ!!
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