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5章 領都プリンシバル
55話 臨時講師の憂鬱
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揉めている揉めている。
エクリプス学園研究棟。壁が壊れ、木々はなぎ倒され、防御の鉄柵は大きく歪んでいる。そこに屍を晒している茶褐色の体毛で覆われた魔獣ガイヤベア。
ちなみに叡智の精霊曰く『ガイアテリウム』らしい。
学名なんだろうか。
後片付けそっちのけで集まった学園の講師たちが、魔獣の処遇について討論している。
「やはり解剖して研究すべきだ」
「傷つけてはいかん。ここは剥製にして展示するべきだ」
「魔石はわしが貰おう」
「なら牙と爪はうちの研究室で」
「あんたたちは何の権利はないだろ、召喚したのは私だ、権利はすべて我が研究室にある」
「「「あんたが言うな!」」」
「この惨状どうする気だ、始末書だけでは済まんぞ!」
「まあ研究には失敗がつきもの、いい経験ができたと言うことで」
「「「あんたが言うな!」」」
要は片付けそっちのけで学園の先生たちが、ガイアベアの取り分で揉めているらしい。
大丈夫かこの学園。
職員らしき人たちや作業員たちが淡々と後片付けをしている。
俺たちは邪魔にならないように隅っこで騒ぎが収まるのを待っている。
「いやあCランクの魔獣が全身無傷で手に入るのは滅多にないことです。魔獣関係の研究室では是非手元に置きたいでしょうね」
一緒に待機している事務官パゴ・ニアルコスさんがそれとなく解説してくれる。
「魔獣にもランクがあるのか」
「は? 冒険者ですよね」
「いやあの魔獣は初めてだったんで、ランクは知らなかったなあと」
誤魔化す。
「ガイアベアって言ったらプリンシバル大森林をかなり深く入り込まなと出会えない魔獣ですしね。私も出会ったことないですけど、まあ、出会っちゃったら普通は死んでしまいますよね、あははは」
「アドラーブル大森林で言ったらオーガ、火竜、テラーバードあたりじゃないですか。ちなみにザイラもCランクですよ」
自慢そうにそう言いながら、ルナステラさんは目の前にお座りしたザイラをヨシヨシと褒めている。今回も活躍してたからそのご褒美なんだろう。
「その狼さんもCランクなんですか 従魔士として一流なんですね。と言うことはその猫みたいに見える従魔も、さぞかし名のある魔獣なんでしょうね」
懐に入ったムーは半分開いたジャケットから顔だけ出して寝ている
「……名乗るほどのものじゃないです」
やがてなんだかんだ揉めながらも話がついたんだろう、魔獣はこの場で解体され仕分けされることになったそうだ。
俺たちは石造りで大きな横長の研究棟へ。魔導科主任、アジュール・ファンローズ教授の研究室へ入る。
かなり年季の入った研究室……倉庫? 物置?
これでもかと言うほどの書籍類や資料が大きな棚に並び、真ん中には大きなテーブルが二つ。天板の色がわからないほど、いろんな資料や機材が置かれ、ついでに食べ残しの食器も置かれている。
助手の人なんだろうか、若い男性二人がせっせと片付けようと努力はしている。が、机の上は食器以外手をつけない。きっと触ったら文句を言われるやつなんだろう。
その机に備え付けの椅子を勧められ俺は座る。そして事務官さんも座って教授に説明をしている。が、ルナステラさんは俺の後ろで立っている。
う~ん、なんか居心地が悪い。なんでかとは思うほど鈍感ではない。これが従者の立ち位置なんだろう。
「こちらがアドラーブルのギルドから紹介していただいた冒険者トーマ殿です」
黒髪の青年事務官パゴ・ニアルコスさんが説明をする。
いつの間にか俺の資料をまとめたのか書類を教授に渡して説明している。
「あ、ローサードのやつあんたに押し付けたの? やっぱり逃げたんだあ」
こっちこそやっぱり……だ。
トールキン先生も納得するスタイルだが、銀髪ボサボサ頭の青い目をしたエルフ、魔導科主任が白衣のポケットに両手を突っ込んで話している。
「ロサードさんをご存知だったんですか」
「うん、腐れ縁」
そう言われるとあとは聞き辛い。
「私はアジュール・ファンローズよ。召喚魔法、従魔魔法、契約魔法、魔方陣の研究をしているわ。と言うことで何をすればいいのパゴさん」
あっけらかんと話す。
「だから臨時講師として来ていただいたんですから担当授業とカリキュラムを決めてもらわないと」
「あそうか、そのために来てもらったもんね。で、何ができるの?」
「は?」
「あ、そのフォレストウルフ、すごいわね。あんたの従魔?」
いきなり興味がザイラに飛ぶ。
「いえ、これはルナステラさんの……」
「失礼しますです。トーマ様の従者をしております、ルナステラと従魔のザイラと申します。従者ランクはD『チーム・イソシギ』に所属させてもらってます」
「すごいすごい、従者が従魔もちなんてすごいわよねえ。であんたは……!」
「え?」
あっけらかんと俺を見ていたファンローズ教授の目の色が変わる。比喩ではなく青い目が一瞬赤に変わる。
「あんた、何者?」
「えーと、冒険者ランクD待遇、トーマと申しまして、チームイソ……」
「そんなこと聞いてるんじゃないわよ! 何よこのマナは!」
教授が立ち上がって俺の胸ぐらを掴む。
ムギャーっと懐で寝ていたムーが一緒に掴まれ、怒って顔を出す。
目が合う教授とムー。見つめ合う教授とムー……。
「きゃああああああっ、何この可愛いの! おいでおいでー、お腹ちゅいてまちゅかー、可愛いでちゅねー、ママでちゅよー」
なんでママやねん。
シャー!
身の危険を感じたのか再び懐に潜り込もうとするムー。阻止しようと後ろ足を掴む教授。
「何してるんですか教授落ち着いてください」
残念エルフを止めようとするパゴ事務官。
「よし、採用決定! 私専属の秘書に雇ってあげるわ」
「だから臨時講師として採用済みですって」
本当に大丈夫なのかこの学園。
「基礎科の授業で私のサブをやってもらうわ」
「と言うと、召喚魔法基礎Ⅱと戦闘魔法基礎Ⅱとなりますが、あと先ほどの腕前を見た教授連が欲しがるかもしれませんね」
「それはないわ」
「だって現場を経験した冒険者であれほどの力を見せれば」
「だからよ、自分のプライドを危うくするやつなんて欲しがるわけないわ」
「では三日に1回、午前午後と言うことになりますね。書類はこちらで作成して提出しておきます」
「あとは任すわ、よろしくー」
「ということになりましたのでよろしくお願いしますトーマ先生」
何が!
ということってどういうことだよ!
全く意味がわからん。
エクリプス学園研究棟。壁が壊れ、木々はなぎ倒され、防御の鉄柵は大きく歪んでいる。そこに屍を晒している茶褐色の体毛で覆われた魔獣ガイヤベア。
ちなみに叡智の精霊曰く『ガイアテリウム』らしい。
学名なんだろうか。
後片付けそっちのけで集まった学園の講師たちが、魔獣の処遇について討論している。
「やはり解剖して研究すべきだ」
「傷つけてはいかん。ここは剥製にして展示するべきだ」
「魔石はわしが貰おう」
「なら牙と爪はうちの研究室で」
「あんたたちは何の権利はないだろ、召喚したのは私だ、権利はすべて我が研究室にある」
「「「あんたが言うな!」」」
「この惨状どうする気だ、始末書だけでは済まんぞ!」
「まあ研究には失敗がつきもの、いい経験ができたと言うことで」
「「「あんたが言うな!」」」
要は片付けそっちのけで学園の先生たちが、ガイアベアの取り分で揉めているらしい。
大丈夫かこの学園。
職員らしき人たちや作業員たちが淡々と後片付けをしている。
俺たちは邪魔にならないように隅っこで騒ぎが収まるのを待っている。
「いやあCランクの魔獣が全身無傷で手に入るのは滅多にないことです。魔獣関係の研究室では是非手元に置きたいでしょうね」
一緒に待機している事務官パゴ・ニアルコスさんがそれとなく解説してくれる。
「魔獣にもランクがあるのか」
「は? 冒険者ですよね」
「いやあの魔獣は初めてだったんで、ランクは知らなかったなあと」
誤魔化す。
「ガイアベアって言ったらプリンシバル大森林をかなり深く入り込まなと出会えない魔獣ですしね。私も出会ったことないですけど、まあ、出会っちゃったら普通は死んでしまいますよね、あははは」
「アドラーブル大森林で言ったらオーガ、火竜、テラーバードあたりじゃないですか。ちなみにザイラもCランクですよ」
自慢そうにそう言いながら、ルナステラさんは目の前にお座りしたザイラをヨシヨシと褒めている。今回も活躍してたからそのご褒美なんだろう。
「その狼さんもCランクなんですか 従魔士として一流なんですね。と言うことはその猫みたいに見える従魔も、さぞかし名のある魔獣なんでしょうね」
懐に入ったムーは半分開いたジャケットから顔だけ出して寝ている
「……名乗るほどのものじゃないです」
やがてなんだかんだ揉めながらも話がついたんだろう、魔獣はこの場で解体され仕分けされることになったそうだ。
俺たちは石造りで大きな横長の研究棟へ。魔導科主任、アジュール・ファンローズ教授の研究室へ入る。
かなり年季の入った研究室……倉庫? 物置?
これでもかと言うほどの書籍類や資料が大きな棚に並び、真ん中には大きなテーブルが二つ。天板の色がわからないほど、いろんな資料や機材が置かれ、ついでに食べ残しの食器も置かれている。
助手の人なんだろうか、若い男性二人がせっせと片付けようと努力はしている。が、机の上は食器以外手をつけない。きっと触ったら文句を言われるやつなんだろう。
その机に備え付けの椅子を勧められ俺は座る。そして事務官さんも座って教授に説明をしている。が、ルナステラさんは俺の後ろで立っている。
う~ん、なんか居心地が悪い。なんでかとは思うほど鈍感ではない。これが従者の立ち位置なんだろう。
「こちらがアドラーブルのギルドから紹介していただいた冒険者トーマ殿です」
黒髪の青年事務官パゴ・ニアルコスさんが説明をする。
いつの間にか俺の資料をまとめたのか書類を教授に渡して説明している。
「あ、ローサードのやつあんたに押し付けたの? やっぱり逃げたんだあ」
こっちこそやっぱり……だ。
トールキン先生も納得するスタイルだが、銀髪ボサボサ頭の青い目をしたエルフ、魔導科主任が白衣のポケットに両手を突っ込んで話している。
「ロサードさんをご存知だったんですか」
「うん、腐れ縁」
そう言われるとあとは聞き辛い。
「私はアジュール・ファンローズよ。召喚魔法、従魔魔法、契約魔法、魔方陣の研究をしているわ。と言うことで何をすればいいのパゴさん」
あっけらかんと話す。
「だから臨時講師として来ていただいたんですから担当授業とカリキュラムを決めてもらわないと」
「あそうか、そのために来てもらったもんね。で、何ができるの?」
「は?」
「あ、そのフォレストウルフ、すごいわね。あんたの従魔?」
いきなり興味がザイラに飛ぶ。
「いえ、これはルナステラさんの……」
「失礼しますです。トーマ様の従者をしております、ルナステラと従魔のザイラと申します。従者ランクはD『チーム・イソシギ』に所属させてもらってます」
「すごいすごい、従者が従魔もちなんてすごいわよねえ。であんたは……!」
「え?」
あっけらかんと俺を見ていたファンローズ教授の目の色が変わる。比喩ではなく青い目が一瞬赤に変わる。
「あんた、何者?」
「えーと、冒険者ランクD待遇、トーマと申しまして、チームイソ……」
「そんなこと聞いてるんじゃないわよ! 何よこのマナは!」
教授が立ち上がって俺の胸ぐらを掴む。
ムギャーっと懐で寝ていたムーが一緒に掴まれ、怒って顔を出す。
目が合う教授とムー。見つめ合う教授とムー……。
「きゃああああああっ、何この可愛いの! おいでおいでー、お腹ちゅいてまちゅかー、可愛いでちゅねー、ママでちゅよー」
なんでママやねん。
シャー!
身の危険を感じたのか再び懐に潜り込もうとするムー。阻止しようと後ろ足を掴む教授。
「何してるんですか教授落ち着いてください」
残念エルフを止めようとするパゴ事務官。
「よし、採用決定! 私専属の秘書に雇ってあげるわ」
「だから臨時講師として採用済みですって」
本当に大丈夫なのかこの学園。
「基礎科の授業で私のサブをやってもらうわ」
「と言うと、召喚魔法基礎Ⅱと戦闘魔法基礎Ⅱとなりますが、あと先ほどの腕前を見た教授連が欲しがるかもしれませんね」
「それはないわ」
「だって現場を経験した冒険者であれほどの力を見せれば」
「だからよ、自分のプライドを危うくするやつなんて欲しがるわけないわ」
「では三日に1回、午前午後と言うことになりますね。書類はこちらで作成して提出しておきます」
「あとは任すわ、よろしくー」
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何が!
ということってどういうことだよ!
全く意味がわからん。
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