2 / 43
2話 インポじゃない
「このインポが!」
期待にナニを膨らませ皇帝の寝室へ入ってから一時間位後、俺は警備兵の女性にインポと罵られながら、城の地下にある牢屋へと、素っ裸のまま放り込まれた。
そう、皇帝の寝室へ入るまで恥ずかしい位に立っていたアレが、皇帝の姿を見た途端一気に縮み、その後復活することはなかったからだが......。
インポ?
インポじゃねえよ!
どれだけの美人かと期待した皇帝が、スターウォ○ズに出てくるジャバ・ザ・ハ○トに激似だったんだから、立つわけないだろ!
元は綺麗だったけど皇帝になってブクブク太ったのか、それとも綺麗だと言わないと処刑されるからか分からないが、いくら童貞でもジャバ相手に立つわけないんだよ!!
鉄格子の鍵をかけ離れていく警備兵に、そう言ってやりたかったけど、それは命を縮めかねない。
だから、声に出さずに心の中で叫んでおく。
――― ジャラ ―――
「ん? 誰?」
中指を立てて警備兵を見送っていると、突然鎖が動くような音が聞こえ、薄暗い牢屋の隅には動く人影が見えた。
「ああ、先客が居たのか。ってことは、俺以外にも立たなかった奴か? そうだよな、あの皇帝で立たせろとか、なあ?」
「......あの、大丈夫ですか?」
聞こえてきたのは、まさかの女の子だった。
それもただの女の子じゃない。
鎖を引き摺りながら目の前に来た一糸纏わぬその姿は美し過ぎて、あの言葉しか出てこない。
「エルフ?」
「は、はい。エルフ族です。すみません、こんな姿を見せてしまって。でも、ここに放り込まれたから、大丈夫かなって思って」
こんな姿?
何を言ってるんですか? 眼福ですよ?
あっ、違うか。
薄暗くて良くは見えないが、身体のいたる所にミミズ腫れとか、傷がある?
この痛ましい身体の事を言ってるのか?
「俺は大丈夫だけど、君は大丈夫じゃないみたいだね。ちゃちゃっと治しとくね」
このエルフさんが何故牢屋に入れられているかは知らないが、どうせ俺と同じ様に録な理由じゃないんだろう。
だって自分の身体が痛いのに、俺の事を心配してくれる子が、悪いことをするとは思えないからな。
「え? あれ? 傷が!?」
女神様にもらった回復スキルを迷うことなく使うと、俺なんかやっちゃいましたか主人公を見た異世界人のように、エルフさんは驚きの顔を俺に向ける。
俺の回復スキルは、この世界に元からある回復スキルより遥かに優秀で、どれだけ深い傷だろうと傷痕を残さず一瞬で治せてしまうから、当然の反応と言えば当然だろう。
「後は、その足枷も邪魔だよね。外しちゃおうか」
「え? 鎖が消えた? どうして?」
そしてもう一つ女神様にもらった、異世界チート定番スキルである収納スキルを、これまた迷うことなく使って、足枷と鎖を収納してしまうと、これまた想像どおり、エルフさんは満点のリアクションをしてくれた。
よし、決めた。
俺の直感は、この子と一緒に逃げろと言ってるが、その直感に従おう。
「俺、これから脱出するんだけど、一緒に来ない?」
「え、え~!?」
エルフさんは、これまた満点なリアクションを見せてくれたが、それはどっちに驚いたんだろう?
俺が逃げようと言ったから?
それとも、一緒に逃げようと手を差し出したせいで、フリーになってしまった俺の下半身が、エルフさんの全裸を見たせいで、とんでもなく元気になっているのを見たから?
期待にナニを膨らませ皇帝の寝室へ入ってから一時間位後、俺は警備兵の女性にインポと罵られながら、城の地下にある牢屋へと、素っ裸のまま放り込まれた。
そう、皇帝の寝室へ入るまで恥ずかしい位に立っていたアレが、皇帝の姿を見た途端一気に縮み、その後復活することはなかったからだが......。
インポ?
インポじゃねえよ!
どれだけの美人かと期待した皇帝が、スターウォ○ズに出てくるジャバ・ザ・ハ○トに激似だったんだから、立つわけないだろ!
元は綺麗だったけど皇帝になってブクブク太ったのか、それとも綺麗だと言わないと処刑されるからか分からないが、いくら童貞でもジャバ相手に立つわけないんだよ!!
鉄格子の鍵をかけ離れていく警備兵に、そう言ってやりたかったけど、それは命を縮めかねない。
だから、声に出さずに心の中で叫んでおく。
――― ジャラ ―――
「ん? 誰?」
中指を立てて警備兵を見送っていると、突然鎖が動くような音が聞こえ、薄暗い牢屋の隅には動く人影が見えた。
「ああ、先客が居たのか。ってことは、俺以外にも立たなかった奴か? そうだよな、あの皇帝で立たせろとか、なあ?」
「......あの、大丈夫ですか?」
聞こえてきたのは、まさかの女の子だった。
それもただの女の子じゃない。
鎖を引き摺りながら目の前に来た一糸纏わぬその姿は美し過ぎて、あの言葉しか出てこない。
「エルフ?」
「は、はい。エルフ族です。すみません、こんな姿を見せてしまって。でも、ここに放り込まれたから、大丈夫かなって思って」
こんな姿?
何を言ってるんですか? 眼福ですよ?
あっ、違うか。
薄暗くて良くは見えないが、身体のいたる所にミミズ腫れとか、傷がある?
この痛ましい身体の事を言ってるのか?
「俺は大丈夫だけど、君は大丈夫じゃないみたいだね。ちゃちゃっと治しとくね」
このエルフさんが何故牢屋に入れられているかは知らないが、どうせ俺と同じ様に録な理由じゃないんだろう。
だって自分の身体が痛いのに、俺の事を心配してくれる子が、悪いことをするとは思えないからな。
「え? あれ? 傷が!?」
女神様にもらった回復スキルを迷うことなく使うと、俺なんかやっちゃいましたか主人公を見た異世界人のように、エルフさんは驚きの顔を俺に向ける。
俺の回復スキルは、この世界に元からある回復スキルより遥かに優秀で、どれだけ深い傷だろうと傷痕を残さず一瞬で治せてしまうから、当然の反応と言えば当然だろう。
「後は、その足枷も邪魔だよね。外しちゃおうか」
「え? 鎖が消えた? どうして?」
そしてもう一つ女神様にもらった、異世界チート定番スキルである収納スキルを、これまた迷うことなく使って、足枷と鎖を収納してしまうと、これまた想像どおり、エルフさんは満点のリアクションをしてくれた。
よし、決めた。
俺の直感は、この子と一緒に逃げろと言ってるが、その直感に従おう。
「俺、これから脱出するんだけど、一緒に来ない?」
「え、え~!?」
エルフさんは、これまた満点なリアクションを見せてくれたが、それはどっちに驚いたんだろう?
俺が逃げようと言ったから?
それとも、一緒に逃げようと手を差し出したせいで、フリーになってしまった俺の下半身が、エルフさんの全裸を見たせいで、とんでもなく元気になっているのを見たから?
あなたにおすすめの小説
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった!
……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。
なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ!
秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。
「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」
クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない!
秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら
リヒト
ファンタジー
現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。
そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。
その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。
お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。
ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。
お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?