2 / 3
当店のスタッフをご紹介させて頂きます
しおりを挟む
「…」
天堂は今、白黒の扉を前に緊張の面持ちで立っていた。【サンズ不動産】と書かれた看板を見上げ、扉の取っ手に手を掛けようとしたり腕組みをして悩んでみたり落ち着かない様子である。
癖のある不動産鑑定士、今際幽から受けたアルバイトの誘いに乗って三日。今日は土曜日、学校は休みだ。どうせなら初日は一日働ける方が色々と話をするのに都合がいいと言われたので、本日初出勤という事になる。
(すっげぇ今更だけど、ここホントに大丈夫なのか?)
死んだ人間が住む物件を扱う不動産屋、サンズ不動産。説明を聞いていた時は納得したものの、冷静に考えてあの世というものが当たり前に実在する体で話を進めるなんて非現実的ではないのかとその場にしゃがみ考え込む。
新手の詐欺ではないのかという可能性も頭を過った。今のところ何かを買わせられそうになるような事はないが、こういうのは何が入り口かわからないとも聞く。
(何だっけ、こういうの…れーかんしょーほー?)
油断して心を開いたところに、何か胡散臭い壺やらブレスレットやらを勧められたらどうすればいいのか。天堂の脳裏には、頭から布を被り怪しげな笑みを浮かべる今際の姿が思い浮かぶ。
だが、金を稼がなくてはならないのも事実なわけで。しばらく自問自答を繰り返した結果、もうなるようになれと覚悟を決めて立ち上がりガラッと扉を開けた…その時。パンパンッと何かが弾ける音と共に目の前に人影が現れた。
「おっはようございま~す!遅刻せず来たね、感心感心…って、あれ?」
どうかした?と首を傾げる今際の視線の先には、驚きで止まりそうになった心臓をゼェゼェと荒く呼吸をしながら落ち着かせようとしている天堂の姿。
「そんなに緊張するなんて、案外肝っ玉小さいんだねぇ」
「これは緊張じゃねーよ!誰のせいだと思ってんだ!」
「え~、もしかしてボクのせい?」
「他に誰がいんだよ!」
心外だな~と大袈裟に肩を竦めながら、今際は床に落ちた折り紙の破片を拾う。
「新しい仲間を歓迎しようと一生懸命手作りしたんだよ?逝ちゃんが」
「てめぇが作ったんじゃねーのかよ!」
ドヤ顔の今際の隣で、眼鏡をかけた女がグッと親指を立てる。
さあさあ中へどうぞと促され、三日前とは違いカウンターの奥まで入ると、そこには向かい合うように並んだ机が四台と一番奥に一回り大きな机が一台置かれている。それぞれの机にはノートパソコンが一台ずつ、そして手前側左手の机はきちんと整理されているが、右手の奥の机はファイルやら書類やらで天板が見えなくなるほど埋め尽くされていた。
「この散らかった机、あんたのだろ」
「わ~、すごい。何でわかったの?」
「逆に何で自分じゃないと思われると思ってたんだよ」
黒い制服をきちんと着こなし、長い髪を綺麗なお団子にまとめているような女性の机が散らかっていると考える人間はなかなかいないだろう。
「まあいいや。天堂君の席は彼女の向かい側、ボクの隣ね」
「…」
「そんなに喜んでもらえるなんて嬉しいな~」
心底嫌そうな顔をしている人間を前に、喜んでいると思えるその神経はどうなのか。最早ツッコむのもアホらしくなった天堂は、黙って椅子に鞄を置く。
「さて、じゃあまずはウチのスタッフを紹介しようか。店長がちょっと出てるんだけど、もうすぐ戻るってさっき連絡が…」
噂をすれば影、ちょうど今際がそう言ったところで入り口がガラリと開く。
そこに立っていたのはスーツを着ていてもわかるほどゴツい男。身長もかなり高く、扉を越してしまっているので体を屈めながら中に入ってくる。顔つきも強面で、喧嘩に慣れている天堂も思わず委縮してしまうような雰囲気を醸し出していた。
(デカッ)
「店長~、おかえりなさい。ナイスタイミングです。今まさに天堂君にスタッフを紹介するところだったんですよ~」
「そうか」
体つきから想像できる通りの低く重みのある声。何も知らない人間が彼を見たら、まず間違いなくカタギではないと判断するだろう。実際、あの世の物件を扱うような店の責任者なのだから普通の人間ではないのだが。
一番奥の机に鞄を置き、脱いだ背広を傍らのハンガーに掛けた男は天堂の目の前に立った。
「初めまして。店長を務めている菩薩土冥です。日下天堂君だね?」
「う、うっす」
完全に気圧されている天堂は、顔を引き攣らせながら何とか返事をする。そんな彼の顔を見下ろす菩薩は、上から下までじっくりと見つめるとニコーッと笑顔を浮かべた。
「助かるよ。よく引き受けてくれたね」
「へ?」
「いやぁ、なにぶん人手不足でね。昨今は業務の幅が広がっていて、てんてこ舞いだったんだよ。日下君は若いし、力仕事がある事もあるから頼りにしているよ」
「いだだだだ」
バシバシと両肩を叩く力が強い。体格的なものとは別に、期待の念もガッツリと込められている気がする。
「何にせよ、これからよろしくね」
「うっす」
「あ、出張のお土産があるんだ。お一つどうぞ」
「ど、ども」
はいと渡された饅頭を受け取った天堂は、痛む両肩を気にしながらも見た目に反して柔らかい対応に戸惑いを隠せない。それを見た今際は、笑いながら天堂の背中を叩いて言った。
「店長はこんな見た目だけど、中身はとても優しいんだよ~。まさに菩薩様でしょ?店長~、ボクにもそれくださいよ~。あの世名物の極楽饅頭でしょ~?これぞ本当の冥土の土産ってね~」
「お前はまずこの間の契約の後処理をしろ」
「とまあこの通り、なぜかボクにだけは厳しいんだけどね~」
首根っこを掴まれながら笑っている今際に、天堂は改めて彼が変人だと確信する。
「どうぞ、お茶です」
「うおっ」
「お、逝ちゃん気が利くね~」
気配もなく後ろから湯呑みを差し出されビクッと後ずさる天堂とは対照的に、やっぱり饅頭には緑茶だよね~と呑気な事を言っている今際。
「前にここに来た時もいたから顔は覚えてると思うけど、紹介するね~。ウチの店の紅一点、往生逝ちゃんで~す。事務員として働いてもらってま~す」
「よろしくお願いします」
「こ、こちらこそ」
淡々と挨拶する往生につられ、天堂も頭を下げる。こちらはこちらで表情筋が機能していないので、イマイチ何を考えているのか読み取りづらい。あと、シンプルにこれくらいの年代の女と接する機会があまりないのでどうしていいかわからない。
「というわけで、ボクを入れたこの三人がサンズ不動産の従業員だよ。そしてそして、新しく晴れて貴重な雑用係であるキミが加わるというわけだ!」
「間違っちゃいねぇけどハッキリ雑用って言われると腹立つな、おい」
いかつい見た目の優しい店長に感情のわからない事務員、そして飄々とした言動で絶妙に掴みどころのない不動産鑑定士。三者三様に癖が強い。本当にこの面子の中でやっていけるのだろうかと、店の前にいた時とは違う意味で不安に駆られる天堂だった。
天堂は今、白黒の扉を前に緊張の面持ちで立っていた。【サンズ不動産】と書かれた看板を見上げ、扉の取っ手に手を掛けようとしたり腕組みをして悩んでみたり落ち着かない様子である。
癖のある不動産鑑定士、今際幽から受けたアルバイトの誘いに乗って三日。今日は土曜日、学校は休みだ。どうせなら初日は一日働ける方が色々と話をするのに都合がいいと言われたので、本日初出勤という事になる。
(すっげぇ今更だけど、ここホントに大丈夫なのか?)
死んだ人間が住む物件を扱う不動産屋、サンズ不動産。説明を聞いていた時は納得したものの、冷静に考えてあの世というものが当たり前に実在する体で話を進めるなんて非現実的ではないのかとその場にしゃがみ考え込む。
新手の詐欺ではないのかという可能性も頭を過った。今のところ何かを買わせられそうになるような事はないが、こういうのは何が入り口かわからないとも聞く。
(何だっけ、こういうの…れーかんしょーほー?)
油断して心を開いたところに、何か胡散臭い壺やらブレスレットやらを勧められたらどうすればいいのか。天堂の脳裏には、頭から布を被り怪しげな笑みを浮かべる今際の姿が思い浮かぶ。
だが、金を稼がなくてはならないのも事実なわけで。しばらく自問自答を繰り返した結果、もうなるようになれと覚悟を決めて立ち上がりガラッと扉を開けた…その時。パンパンッと何かが弾ける音と共に目の前に人影が現れた。
「おっはようございま~す!遅刻せず来たね、感心感心…って、あれ?」
どうかした?と首を傾げる今際の視線の先には、驚きで止まりそうになった心臓をゼェゼェと荒く呼吸をしながら落ち着かせようとしている天堂の姿。
「そんなに緊張するなんて、案外肝っ玉小さいんだねぇ」
「これは緊張じゃねーよ!誰のせいだと思ってんだ!」
「え~、もしかしてボクのせい?」
「他に誰がいんだよ!」
心外だな~と大袈裟に肩を竦めながら、今際は床に落ちた折り紙の破片を拾う。
「新しい仲間を歓迎しようと一生懸命手作りしたんだよ?逝ちゃんが」
「てめぇが作ったんじゃねーのかよ!」
ドヤ顔の今際の隣で、眼鏡をかけた女がグッと親指を立てる。
さあさあ中へどうぞと促され、三日前とは違いカウンターの奥まで入ると、そこには向かい合うように並んだ机が四台と一番奥に一回り大きな机が一台置かれている。それぞれの机にはノートパソコンが一台ずつ、そして手前側左手の机はきちんと整理されているが、右手の奥の机はファイルやら書類やらで天板が見えなくなるほど埋め尽くされていた。
「この散らかった机、あんたのだろ」
「わ~、すごい。何でわかったの?」
「逆に何で自分じゃないと思われると思ってたんだよ」
黒い制服をきちんと着こなし、長い髪を綺麗なお団子にまとめているような女性の机が散らかっていると考える人間はなかなかいないだろう。
「まあいいや。天堂君の席は彼女の向かい側、ボクの隣ね」
「…」
「そんなに喜んでもらえるなんて嬉しいな~」
心底嫌そうな顔をしている人間を前に、喜んでいると思えるその神経はどうなのか。最早ツッコむのもアホらしくなった天堂は、黙って椅子に鞄を置く。
「さて、じゃあまずはウチのスタッフを紹介しようか。店長がちょっと出てるんだけど、もうすぐ戻るってさっき連絡が…」
噂をすれば影、ちょうど今際がそう言ったところで入り口がガラリと開く。
そこに立っていたのはスーツを着ていてもわかるほどゴツい男。身長もかなり高く、扉を越してしまっているので体を屈めながら中に入ってくる。顔つきも強面で、喧嘩に慣れている天堂も思わず委縮してしまうような雰囲気を醸し出していた。
(デカッ)
「店長~、おかえりなさい。ナイスタイミングです。今まさに天堂君にスタッフを紹介するところだったんですよ~」
「そうか」
体つきから想像できる通りの低く重みのある声。何も知らない人間が彼を見たら、まず間違いなくカタギではないと判断するだろう。実際、あの世の物件を扱うような店の責任者なのだから普通の人間ではないのだが。
一番奥の机に鞄を置き、脱いだ背広を傍らのハンガーに掛けた男は天堂の目の前に立った。
「初めまして。店長を務めている菩薩土冥です。日下天堂君だね?」
「う、うっす」
完全に気圧されている天堂は、顔を引き攣らせながら何とか返事をする。そんな彼の顔を見下ろす菩薩は、上から下までじっくりと見つめるとニコーッと笑顔を浮かべた。
「助かるよ。よく引き受けてくれたね」
「へ?」
「いやぁ、なにぶん人手不足でね。昨今は業務の幅が広がっていて、てんてこ舞いだったんだよ。日下君は若いし、力仕事がある事もあるから頼りにしているよ」
「いだだだだ」
バシバシと両肩を叩く力が強い。体格的なものとは別に、期待の念もガッツリと込められている気がする。
「何にせよ、これからよろしくね」
「うっす」
「あ、出張のお土産があるんだ。お一つどうぞ」
「ど、ども」
はいと渡された饅頭を受け取った天堂は、痛む両肩を気にしながらも見た目に反して柔らかい対応に戸惑いを隠せない。それを見た今際は、笑いながら天堂の背中を叩いて言った。
「店長はこんな見た目だけど、中身はとても優しいんだよ~。まさに菩薩様でしょ?店長~、ボクにもそれくださいよ~。あの世名物の極楽饅頭でしょ~?これぞ本当の冥土の土産ってね~」
「お前はまずこの間の契約の後処理をしろ」
「とまあこの通り、なぜかボクにだけは厳しいんだけどね~」
首根っこを掴まれながら笑っている今際に、天堂は改めて彼が変人だと確信する。
「どうぞ、お茶です」
「うおっ」
「お、逝ちゃん気が利くね~」
気配もなく後ろから湯呑みを差し出されビクッと後ずさる天堂とは対照的に、やっぱり饅頭には緑茶だよね~と呑気な事を言っている今際。
「前にここに来た時もいたから顔は覚えてると思うけど、紹介するね~。ウチの店の紅一点、往生逝ちゃんで~す。事務員として働いてもらってま~す」
「よろしくお願いします」
「こ、こちらこそ」
淡々と挨拶する往生につられ、天堂も頭を下げる。こちらはこちらで表情筋が機能していないので、イマイチ何を考えているのか読み取りづらい。あと、シンプルにこれくらいの年代の女と接する機会があまりないのでどうしていいかわからない。
「というわけで、ボクを入れたこの三人がサンズ不動産の従業員だよ。そしてそして、新しく晴れて貴重な雑用係であるキミが加わるというわけだ!」
「間違っちゃいねぇけどハッキリ雑用って言われると腹立つな、おい」
いかつい見た目の優しい店長に感情のわからない事務員、そして飄々とした言動で絶妙に掴みどころのない不動産鑑定士。三者三様に癖が強い。本当にこの面子の中でやっていけるのだろうかと、店の前にいた時とは違う意味で不安に駆られる天堂だった。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
新緑の光と約束~精霊の愛し子と守護者~
依羽
ファンタジー
「……うちに来るかい?」
森で拾われた赤ん坊は、ルカと名付けられ、家族に愛されて育った。
だが8歳のある日、重傷の兄を救うため、ルカから緑の光が――
「ルカは精霊の愛し子。お前は守護者だ」
それは、偶然の出会い、のはずだった。
だけど、結ばれていた"運命"。
精霊の愛し子である愛くるしい弟と、守護者であり弟を溺愛する兄の、温かな家族の物語。
他の投稿サイト様でも公開しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる