38 / 93
第二章
第16話 ※
しおりを挟む
「ん、ああぁ……あんっ!」
シャーロットにたっぷりと解された後孔に、シャーロットの熱い欲望がゆっくりと入ってくる。
内壁を擦られるとゾクゾクして、抜けそうになると寂しくなる。
ズンッとひと突きされると堪らず背中が仰け反る。
「はぁ、相変わらずサフィのナカはキツイな」
「ぁ、ごめ、なさい……いたい、ふ…………ですか……?」
自分ではどうにもならないけれど、同じ男であるから、急所への痛みはわかるつもりだ。
力を抜こうと息を吐くと、また勢いをつけて突き上げられる。
「ひぁああっ!?」
「痛くはないよ。でも、サフィのナカが気持ち良すぎて加減が難しいな」
気持ちいいと言ってくれることが嬉しくて、胸がきゅんとする。
「しばらくシていなかったから、サフィのここに忘れられているかと思ったが、ちゃんと覚えているようで何よりだ」
「んんっ、は、ぁんっ! わすれ、られない、ひゃっ! です……ぅ、んっ!」
子をなすこともない、ただただ欲を発散するだけの行為。だからこそ、愛されていると実感する。
突かれながらキスをされると、息苦しいけど全身がシャーロットに包まれているようで溶けてしまいそうだ。
きゅんきゅんとナカを締め付けて、シャーロットを奥へと誘い込む。
「ああっ、あ、あっ、きも、ちっ……はっ、もっと、おくにっ……あぁんっ!」
久しぶりのシャーロットの熱に、サファルティアも飢えを満たすかのようにシャーロットを求める。
「可愛いな。サフィ……」
シャーロットに囁かれてナカがぎゅうぎゅうと締まる。
「っ、こら、締めすぎだっ」
「んぁっ、らって……きもちいい……あっ、からっ……ひゃっ!」
普段から可愛いと言われるけれど、からかうような、社交辞令のような、そんな響きではなく、愛おしいと言われているような「可愛い」というシャーロットの声は腰に響く。
ずちゅずちゅと音がなるほど激しい抽揷に、内壁や前立腺が擦られ、先端が奥を捏ねるように掠めると気持ち良すぎて何も考えられない。
「あっ、ああっ、らめっ、イくっ、んぁあっ!」
「いくらでもイけばいい。ほらっ!」
「あ、イくっ、イちゃっ、うっ! ~~~~ッ!!」
びくびくと身体を震わせ、サファルティアは絶頂する。
余韻に浸るまもなくうつ伏せにされ、腰を上げさせられると後ろから突かれる。
「ああっ、やっ、まだっ……ひぅっ! イった、ばっかりぃ……んやぁっ!」
「だが、サフィのここは嫌がってない。さっきよりも吸い付いてくる……」
ぐりぐりと奥の狭いところをに入り込もうとする。同時に乳首を摘まれて、弄られると堪らない。まだ一度も触れられていないサファルティアの男根からは、びゅくびゅくと白濁が溢れる。
(気持ち良すぎて、何も考えられない……)
振り向くとシャーロットがキスをしてくれる。
「ン……ふぁ……あっ、またっ……!」
「ああ、私も……」
肌がぶつかる音が響くくらい強く打ち付けられる。
「ああっ、イくっイくっ……んあぁぁぁっ!!」
ガクガクと震え、勢いよく精液が溢れる。
同時にナカにシャーロットも吐精する。
ナカを濡らす感触も気持ち良くて、何も為さないのが少しだけ寂しかった。
「サフィ」
「ん、はぁ……ぁん……」
ずるりとナカからシャーロットの熱が抜けると、唇が重なる。
温かくて気持ち良くて、満たされている気がする。
「っ、ぁ……もっと…………」
触れ合わなかった期間はほんの僅か。そんなこと今まで何度もあったけれど、なんだか今日はもっと触れ合いたい。
「足りないか?」
シャーロットが頬を撫でながら聞くと頷く。
「ダメ、ですか?」
「そんなことはない。……愛してる、サファルティア」
「僕も、です……」
再びシャーロットの熱い肉棒を受け入れて、嬉しくてきゅんきゅんと締め付ける。
このままドロドロになるくらい、ふたりで溶けてしまえればいいのに。
サファルティアはそう思いながら、シャーロットに身を委ねた。
深夜を過ぎた頃、シャーロットに抱きしめられながら眠っていたサファルティアは、ふいに目を覚ます。
ガタリ、とすぐ近くで音が聞こえて反射的に飛び起きた。
(っ、侵入者!?)
騎士たちは何をやっているんだと憤りながら、脱ぎ捨てていた服にしまっている短剣を握り、窓辺から様子を伺う。
シャーロットが強いのは百も承知だが、そこに辿り着くまでは手練の暗殺者でも骨が折れる。
騎士の見回りや護衛を掻い潜ってもすぐにシャーロットには辿り着けない。何故ならか弱い女性と思われるティルスディアを演じているサファルティアがそばにいるからだ。
サファルティアもシャーロット程ではなくとも、剣技や弓術は一級だと、軍部の責任者でもあるグライアスのお墨付き。
騎士がダメならサファルティアが最後の守りになる。小さな頃からそう教えられ、そうした訓練も受けている。
ちらりとシャーロットの方を見るとまだ起きる気配はない。
(このまま陛下が起きるまでに片付けたいな)
外を覗くと黒い影が一瞬横切った。
サファルティアは窓から少し離れ、身を隠す。
カチャリ、と小さな音が異様に響いたような気がした。
スッと窓が開けられ、桟に手がかかるとサファルティアは音もなく窓に近づき、その手を踏みつける。
「がっ……」
「逃がすか」
侵入者が痛みに呻く。間を置かずにサファルティアは短剣の切っ先を侵入者の首筋に突き付ける。
侵入者にしては手応えが無さすぎるな、と少し変に思いながらも、サファルティアは侵入者の顔を見て驚いた。
「ルーディア、様……?」
うっかりティルスディアの時に呼んでいた名前で呼んでしまう。
驚いたのは侵入者――ルーディア・カロイアスも同じだったのか、驚いたように目を見開いていた。
――ティルスディア殿下……?
シャーロットにたっぷりと解された後孔に、シャーロットの熱い欲望がゆっくりと入ってくる。
内壁を擦られるとゾクゾクして、抜けそうになると寂しくなる。
ズンッとひと突きされると堪らず背中が仰け反る。
「はぁ、相変わらずサフィのナカはキツイな」
「ぁ、ごめ、なさい……いたい、ふ…………ですか……?」
自分ではどうにもならないけれど、同じ男であるから、急所への痛みはわかるつもりだ。
力を抜こうと息を吐くと、また勢いをつけて突き上げられる。
「ひぁああっ!?」
「痛くはないよ。でも、サフィのナカが気持ち良すぎて加減が難しいな」
気持ちいいと言ってくれることが嬉しくて、胸がきゅんとする。
「しばらくシていなかったから、サフィのここに忘れられているかと思ったが、ちゃんと覚えているようで何よりだ」
「んんっ、は、ぁんっ! わすれ、られない、ひゃっ! です……ぅ、んっ!」
子をなすこともない、ただただ欲を発散するだけの行為。だからこそ、愛されていると実感する。
突かれながらキスをされると、息苦しいけど全身がシャーロットに包まれているようで溶けてしまいそうだ。
きゅんきゅんとナカを締め付けて、シャーロットを奥へと誘い込む。
「ああっ、あ、あっ、きも、ちっ……はっ、もっと、おくにっ……あぁんっ!」
久しぶりのシャーロットの熱に、サファルティアも飢えを満たすかのようにシャーロットを求める。
「可愛いな。サフィ……」
シャーロットに囁かれてナカがぎゅうぎゅうと締まる。
「っ、こら、締めすぎだっ」
「んぁっ、らって……きもちいい……あっ、からっ……ひゃっ!」
普段から可愛いと言われるけれど、からかうような、社交辞令のような、そんな響きではなく、愛おしいと言われているような「可愛い」というシャーロットの声は腰に響く。
ずちゅずちゅと音がなるほど激しい抽揷に、内壁や前立腺が擦られ、先端が奥を捏ねるように掠めると気持ち良すぎて何も考えられない。
「あっ、ああっ、らめっ、イくっ、んぁあっ!」
「いくらでもイけばいい。ほらっ!」
「あ、イくっ、イちゃっ、うっ! ~~~~ッ!!」
びくびくと身体を震わせ、サファルティアは絶頂する。
余韻に浸るまもなくうつ伏せにされ、腰を上げさせられると後ろから突かれる。
「ああっ、やっ、まだっ……ひぅっ! イった、ばっかりぃ……んやぁっ!」
「だが、サフィのここは嫌がってない。さっきよりも吸い付いてくる……」
ぐりぐりと奥の狭いところをに入り込もうとする。同時に乳首を摘まれて、弄られると堪らない。まだ一度も触れられていないサファルティアの男根からは、びゅくびゅくと白濁が溢れる。
(気持ち良すぎて、何も考えられない……)
振り向くとシャーロットがキスをしてくれる。
「ン……ふぁ……あっ、またっ……!」
「ああ、私も……」
肌がぶつかる音が響くくらい強く打ち付けられる。
「ああっ、イくっイくっ……んあぁぁぁっ!!」
ガクガクと震え、勢いよく精液が溢れる。
同時にナカにシャーロットも吐精する。
ナカを濡らす感触も気持ち良くて、何も為さないのが少しだけ寂しかった。
「サフィ」
「ん、はぁ……ぁん……」
ずるりとナカからシャーロットの熱が抜けると、唇が重なる。
温かくて気持ち良くて、満たされている気がする。
「っ、ぁ……もっと…………」
触れ合わなかった期間はほんの僅か。そんなこと今まで何度もあったけれど、なんだか今日はもっと触れ合いたい。
「足りないか?」
シャーロットが頬を撫でながら聞くと頷く。
「ダメ、ですか?」
「そんなことはない。……愛してる、サファルティア」
「僕も、です……」
再びシャーロットの熱い肉棒を受け入れて、嬉しくてきゅんきゅんと締め付ける。
このままドロドロになるくらい、ふたりで溶けてしまえればいいのに。
サファルティアはそう思いながら、シャーロットに身を委ねた。
深夜を過ぎた頃、シャーロットに抱きしめられながら眠っていたサファルティアは、ふいに目を覚ます。
ガタリ、とすぐ近くで音が聞こえて反射的に飛び起きた。
(っ、侵入者!?)
騎士たちは何をやっているんだと憤りながら、脱ぎ捨てていた服にしまっている短剣を握り、窓辺から様子を伺う。
シャーロットが強いのは百も承知だが、そこに辿り着くまでは手練の暗殺者でも骨が折れる。
騎士の見回りや護衛を掻い潜ってもすぐにシャーロットには辿り着けない。何故ならか弱い女性と思われるティルスディアを演じているサファルティアがそばにいるからだ。
サファルティアもシャーロット程ではなくとも、剣技や弓術は一級だと、軍部の責任者でもあるグライアスのお墨付き。
騎士がダメならサファルティアが最後の守りになる。小さな頃からそう教えられ、そうした訓練も受けている。
ちらりとシャーロットの方を見るとまだ起きる気配はない。
(このまま陛下が起きるまでに片付けたいな)
外を覗くと黒い影が一瞬横切った。
サファルティアは窓から少し離れ、身を隠す。
カチャリ、と小さな音が異様に響いたような気がした。
スッと窓が開けられ、桟に手がかかるとサファルティアは音もなく窓に近づき、その手を踏みつける。
「がっ……」
「逃がすか」
侵入者が痛みに呻く。間を置かずにサファルティアは短剣の切っ先を侵入者の首筋に突き付ける。
侵入者にしては手応えが無さすぎるな、と少し変に思いながらも、サファルティアは侵入者の顔を見て驚いた。
「ルーディア、様……?」
うっかりティルスディアの時に呼んでいた名前で呼んでしまう。
驚いたのは侵入者――ルーディア・カロイアスも同じだったのか、驚いたように目を見開いていた。
――ティルスディア殿下……?
0
あなたにおすすめの小説
結婚間近だったのに、殿下の皇太子妃に選ばれたのは僕だった
釦
BL
皇太子妃を輩出する家系に産まれた主人公は半ば政略的な結婚を控えていた。
にも関わらず、皇太子が皇妃に選んだのは皇太子妃争いに参加していない見目のよくない五男の主人公だった、というお話。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる