深刻にならないのが取り柄なオレが異世界をちょっとだけ救う物語

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41:名前はどんなのが良いですか

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そんじゃぁ、それはそれとして……だ。
気を取り直して、サクッと我が子の…

「名前、決めてやらないとな。」
「誰の?」
「子供のだよ。」
「なんで?」

さっきチラッと思ったとおり、植物モンスターに名前を付ける慣習は無いようだ。
美青年は不思議そうな顔でキョトンとしてる。


すっかりイイ大人な美青年のあどけない表情って、逆にエロチックだな、おい、オレのチンコにクリティカルヒットだぞ。
たっ、たてぇ~。勃つんだ、チンコぉ~。
……って、そうじゃねぇだろぉよ、勃起パワーはもう充分間に合ってんだよ。


「やっぱり名前が無いと不便だろ。呼ぶとき、何て呼ぶんだよ?」
「ぅん? 赤ちゃん、とか? 坊や、とかぁ?」
「ぐはぁ~っ。だよなぁ、名前っつ~文化が無かったら、そうなるよな~。……いやいやっ、やっぱり何か決めようぜ? 何かホラ、可愛い感じの名前さ。せっかくだからなっ?」
「えぇ~? まぁいいけど?」

あっ、意外と簡単にオッケーしちゃう感じなんだな。
名前を付ける慣習が無いだけで、名前を付けない方向への拘りが無くて良かった。
よしよし、じゃあこの調子で……。

「赤ちゃんの名前さ、オレが決めてもいいか?」
「うん、いいよ?」
「どんな感じのがいいかな? 何でもいいか?」
「うん、いいよ?」
「名前を決めたらセックスしてもいいか?」
「それはダメ~。」
「く…っ、……ぐはぁぁ~っ。」

っくそぉ~、本当に強情だぞ、美青年。
テンポ良い感じで「いいよ」って返事を連発させることにより、肯定することへの抵抗をギリギリまで薄めて、そのままセックスも了承させる予定だったのがぁ~。
完璧な作戦だと思ったんだけどなぁ、通用しなかったぜアンラッキー。


この世界に来て初めて……、いや、初めてじゃなかったか? まぁいいや。
とにかく、珍しくセックスを諦め掛けたオレだけど。

神はっ!
そんなオレをっ!
見捨ててなかったぜ!


「子作りしたら、赤ちゃんデキちゃうモン。育てるのって、大変なんだよぉ?」
「オレも一緒に育てるから。なっ? 2人目の赤ちゃん、作ろう。なっ?」

要するにつまり、子育てを美青年だけに押し付けないならイイ、ってことだろ?
どうせオレはこの異世界じゃ、仕事も住処も、何のアテも無い身の上だ。
頭の片隅に、これからエルフ族の里に行ってど~したこ~した、って話も……チラッとは浮かんだけど。

今はいいだろ。
いったん、どっかに置いとけ。
知るか。


「えぇ~? ……ホントに?」
「本当だ、一緒に暮らそう。」
「赤ちゃんの面倒、見てくれる?」
「見る、見る、チョー凄く見る。」

ヤリたい一心で調子のイイこと言ってる、その自覚はある。
それでも美青年を可愛いとは思うし、一緒に住むのもイヤじゃない。たぶん。
どっからどう見ても植物の新芽にしか見えない我が子も、可愛いって思えるようになってきたのも事実だ。


まぁ……問題があるとすれば。
美青年と暮らしてても、他にも良さそうな男がいたらセックスしたいってのと。
一緒に住むっつって、何処で住むべきか。家とか生活費をどうするか。

いや、生活費はオレが身体を売ればナントカなるだろ。よし、問題クリア。
そしたら後は、住む場所……か。


「なぁ? ところで……、ぇっと……お前さ?」

そう言えば美青年にも名前、無いんだよなぁ。
これから一緒に過ごす時間が増えるだろうから、何か名付けてやるべきか?
それともいっそ、パパ、ママって呼び合ってみちゃう?

「ん~? なぁに?」
「ぅ~わ、名前が無いってメンドいな。……あのさ、普段、ドコ住んでんだ?」
「森。」
「だろぉ~なぁ。そうじゃねぇよ。ドライドの里とか村とかに住んでないのか?」
「……ドライドの、里は………………好きじゃ、ない。」

うわぁ……。美青年、喋る前にすっっっごい、溜めたぞ、おい。
あんまり事情は分からんけどきっと、里には住んでないんだろうな。
ひょっとしたら嫌な記憶とか、ツライ思いとかもあるかも。

「そっか。それじゃあ、オレと一緒にどっかの……街の片隅で暮らすか?」
「うん。」

美青年が積極的に話すんじゃなければ聞くつもりは無い。興味も無いし。
街暮らしを誘ってみたら、美青年はアッサリ同意した。

ちなみに、街の片隅ってのは。
単にそのフレーズを、いっぺん言ってみたかっただけだ。
下半身をちゃんと人間に擬態させとけば、美青年が植物型モンスターだからって、わざわざスラムみたいな場所でコソコソ生活する気はないぞ。


「それとな? 赤ちゃんのもだけど、お前にも名前付けるからな。」
「うん、いいよ?」

はい、一連の流れで何度目かの「うん、いいよ」、いただきました~。

オレは学習しない。学習する気の無い、そんな男だから。
この調子で、肯定する返事を連発させて、なんとかしようってまだ考えてる。

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