魔力は体で感じるタイプです

竜也りく

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弟: セレス編 〜鉄壁ツンデレ魔術師は、おねだりに弱い〜

【フィンレー視点】獣性の目覚め

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セレスの浅黒い肌の中でぷくんと盛り上がる乳首が美味しそうでたまらない。ちょっと口に含んでみただけで、あんなにも感じていた。

唾液を纏って濡れた乳首は卑猥で、僕を誘っているようにさえ見える。

その誘惑に抗えずに顔を近づけ、ちゅく、と音を立てて吸えば、セレスが息を呑むのが感じられた。そういえばさっき「胸はヤダ」って言ってたけど、あれは気持ちよくて困るという意味だったのだろうか。

後孔をならすのは最優先だからやめられない。ならば、と陰茎から手を離ししばらく後孔をほぐす事に専念した。継続的な刺激に身悶える、セレスの扇情的な姿をたっぷりと堪能したところで、僕は完全に立ち上がっている乳首をちゅうっと吸いあげる。

「ああっっ!!?」

体が大きく跳ねて、唇が乳首から離れる程だった。

そんなに気持ちいいのかと、すぐさま乳首への愛撫を再開する。右の乳首は唇でやわやわと揉んで、チロチロとくすぐるように舌先で弄び、少しだけ歯を立ててみたりと心の赴くままに弄り、てらてらと濡れて敏感になったところを吸ったり舌先で押したりして楽しむ。

あいている方の胸は左手で揉みしだき、乳輪をなぞったあと乳首を指先で揉んで、硬くなった先端を爪で優しく押し込んでみた。

「あぅ……や、乳首、やだ……んぅ、ふ、」

いやだといいつつ甘く甘くあがる喘ぎ声。触らなくなって結構な時間が経っても一向に萎えずむしろ震えるほど昂っている陰茎。セレスは明らかに後孔と胸だけで快感を得ている。

しばらく避けていた孔の中の硬い部分を集中して擦り上げると、セレスは僕の腰に足を回し、陰茎を擦り付けるようにしてねだってきた。

「も、イかせて……っ、お願い、お願いフィンレー……!」

セレスが言っていた通り、ここを擦ると本当に気持ちがいいんだろう。指で押しただけで「イかせて」なんてねだる程気持ち良いなら、僕のモノで擦り上げてやればどれ程気持ちいいのか。

想像するだけで全身が沸騰しそうな程興奮した。

挿れたい。

セレスと繋がりたい。

セレスを快楽で虜にして、僕だけの物にしたい。

気がついたらセレスの右脚を持ち上げて、抜いた指の代わりに自分のモノを孔に押し当てていた。

「セレス……僕のものになって」

「ひ……あ、あ、あ、嘘、あ、ああぁぁーーーーっっっ」

ゆっくりと体重をかければ、時間をかけて充分に解された孔は、さほどの抵抗もなく僕を受け入れてくれる。

セレスの中に入り込んだ充足感に心底満たされた。

無理に奥まで侵入したりはしない。入りやすいところまで進んだら、セレスを抱き締めたまま中のひくつきが収まるまでじっと待った。

セレスの呼吸があまりにも乱れたから、落ち着くまで待ちたい。

僕のモノは今すぐ動きたいと主張するけれど、僕はセレスを最高に気持ちよくしたいんだ。無理に押し入ると絶望的に痛い事はさっき身をもって知った。あんな目には絶対にあわせたくない。

「うう……ん、いや……やだ、こんな……」

「すまない。すぐ気持ちよくなるから」

声が出るくらいに落ち着いてきたら奥には進まず、指でやっていたようにそのまま腰を大きく回してならしていく。もちろんその時、あのちょっぴり硬いところを重点的に押しつぶすのは忘れない。

セレスの陰茎は随分と触っていないのに健気にも硬度を保っていて、腰を回す度に揺れる僕の腹に擦り付けられていた。先走りを塗りつけられて滑りの良くなった腹に、セレスの陰茎の熱い脈動が感じられてそれもまた幸せだ。

「ひっ、あ、ああっ、あっ、あっ、あ、ああん、ああっ」

もう否定の言葉は出ない。ひっきりなしに漏れる喘ぎ声は、明らかにセレスが快楽に翻弄されている事を伝えてきていた。

白いシーツにセレスの浅黒い肌がひときわ映える。快感に耐えきれずシーツを掴む手が扇情的だ。

「ああ、ん……あ、ああ、フィン、レー……う、ああっ」

うわごとのように名を呼ばれ、熱で浮かされた瞳が僕を見る。突き込んでしまいたくなる衝動をぐっと堪えて、ひたすらにセレスの快楽だけを思って腰をゆっくりと動かした。

ぐりぐりと広げるように動いていたら、ちょっとずつちょっとずつ奥まで進んでいたようで、額にびっしりと汗が浮かぶ頃には、僕の腰がぴったりとセレスのお尻にくっついていた。

「全部、入った……」

セレスが僕の怒張を完全に受け入れてくれた事に、感動が込み上げてくる。

「セレス、好きだ……!」

たまらなくなって抱きしめ、口付ける。頭の先から爪先までひとつになったような満ち足りた気持ちの一方で、もっともっと深く、融けるくらいにひとつになりたい、という強い欲望が沸き起こってきた。

貪るように舌を吸って、我を忘れて何度も何度も飽きずに穿つ。

「あっ! あっあっあっ、ぐっ……う、ああっ、ちょ、あっ」

「好きだ、好きだ……!」

「あぅ……っ、ふ、あ、フィ、ンレー、あっ、ムリっ、あ、ひぃっ、や、ああんっ」

もっと深く。

もっと奥に。

もっとひとつに。

「あ、ああん、あっ、もう……っ、」

僕の心が通じたのか、セレスの足が僕の腰に強く強く巻きついてくる。

もっと深く繋がりたくて、持ち上がった腰を上から強く穿つ。セレスの中が応えるようにひときわ激しくうねるのが嬉しかった。
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