臆病者の転生ヒストリア〜神から授かった力を使うには時間が必要です〜

たいらくん

文字の大きさ
26 / 228
第一章 王国編第一部(初等部)

エピソード20 ランパード家三兄弟 参上!

しおりを挟む
オレは一時的にランパード家に保護されることになり、現在は応接室でランパード夫妻と打ち合わせ中だ。
 ランパード夫妻と長男のテリー様は事情を知っているが、ご当主の意向で、他の御子息や使用人たちには秘密にすることになった。

 ヒューゴはローズ様が嫁ぐ前、実家に仕えていた専属執事であり、オレはその孫クライヴという立場で通している。
 そして今、シェリダン子爵もこちらへ向かっているらしい。子爵領はランパード辺境伯領の北東にあり、馬車で三日かかる距離にある漁業の盛んな地とのこと。ちなみに、ランパード様の街と繋がるいくつもの川のひとつが、子爵領にも通じているらしい。

 そんな中、応接室にランパード家の御子息たちがやってきた。

「改めまして、ランパード家の長男、テリー・ランパードです。ヒューゴ殿、クライヴ君、よろしく」

 続いて現れたのは、ライトブラウンのベリーショートに青い瞳が印象的な、元気そうな少年だった。

「初めまして、次男のジェイミー・ランパードです。ヒューゴ殿、クライヴ、しばらくの間よろしくな。……クライヴ、ここは辺境伯家だから、あまりウロウロするなよ」

 (……なんか不機嫌っぽい?)

 続いて入ってきたのは、茶髪のロングにゆるふわパーマ、少し垂れた青い瞳が優しげな、かわいらしい少女。おっとりした微笑みを浮かべて、丁寧に挨拶をした。

「初めまして! 長女のルーシー・ランパードです。ヒューゴさん、クライヴ君、よろしくお願いします。私とジェイミーは双子なんだけど、クライヴ君より一つ年上なんだよ」

(ジェイミー様とルーシー様は、顔も性格もまったく似ていない。二卵性双生児ってやつだろうか。ジェイミー様は武闘派で、ルーシー様は癒し系?) 

 全員の挨拶が済むと、ローズ様の提案で庭園のテラスにてティータイムとなった。
 庭園はさほど広くはないが、左右対称に整えられた花壇が美しく、眺めていて飽きがこない。

「ねぇ、クライヴ君! お花は好き?」

「えっ」

「あっちにね、私が育ててる花があるの。一緒に見に行こうよ!」

 突然ルーシー様は椅子から立ち上がり、オレを花壇に案内しようとする。ローズ様の表情をうかがうと、にこやかにうなずいていた。

「失礼します」

 オレは皆に一礼し、椅子を立つ。するとルーシー様に手を引かれ、花壇の方へと連れて行かれた。

「これが私の育てたお花なんだよ」

「へぇ~、これ全部ルーシー様が育てられたんですか! 赤や黄色、色とりどりでとても綺麗ですね」

「でしょ! クライヴもそう思う? それとね、クライヴは私に敬語じゃなくていいよ。歳も一つしか違わないし、お姉さんだと思って気軽に話してね」

(……人懐っこいのはいいけど、貴族としてそれはどうなんだ? 明らかに平民のオレと対等に接しようとしてくれているけど、それが良いのか悪いのか、正直悩む)

「わかりました……ルーシーさん」

 すると、ルーシー様はむっと膨れた顔で、無言の抗議。

「……わかりました。ルーシーお姉さん」

 まだ膨れてる。

「……わかったよ。ルーシーお姉ちゃん」

「可愛い!! クライヴ! こんなに可愛いクライヴに悪さする子がいたら、お姉ちゃんが守ってあげるからね~。よしよし!」

 ルーシー様は素早くオレの頭を光の速さでハンドブラッシングをしているが…………

 (吾輩は猫ではない)

 その後、夕食までの時間、オレは花の冠をかぶせられたり、ルーシー様の部屋で女装させられたりと、完全に着せ替え人形状態だった。

(すみません。そういう趣味はありません。でも、ランパード家に迷惑をかけないためには逆らえない。情けない……)

 最初は関係を壊さないように「子どものママゴトに付き合う大人」のつもりだったのに、気づけばルーシー様とは初日で仲良しになっていた。
 どうやらオレは彼女の「弟的存在」として認定されたらしい。
 そしてルーシー様は、重度のブラコンへと進化した。

 翌日はテリー様が家と敷地内を案内してくれた。外出は控えるようにとのことで、敷地内の決まりごとや注意点を丁寧に教えてくれた。
 ポイントを絞った分かりやすい説明で、とても十二歳とは思えない落ち着きぶりだ。

 案内にはジェイミー様も同行してくれたが、終始、こちらに鋭い視線を向けていた。
 午後になると、使用人がテリー様を呼びに来た。

「テリー様、訓練の時間でございます」

「もうそんな時間か。わかったよ」

(お二人とも午後は用事があるらしい。さて、どうやって時間を潰そうか。ヒューゴはローズ様と打ち合わせ中だし、ルーシー様は……きっと喜んでくれるけど、また着せ替え人形にされるに違いない)

 そんなことを考えていると、思わぬお誘いが飛んできた。

「クライヴ、よければ訓練の見学に来ないか? 騎士団の兵士との訓練だから退屈はしないと思うよ」

(……断りにくい! でも、「結構です」とか絶対に言えない。新しい環境では協調性が大事。元・日本人だし)

 オレは、忖度という日本人の奥義を使った。

「ありがとうございます。テリー様のご迷惑にならないように気をつけます」

 無難に返したつもりだったが、もう一人の不機嫌な方が黙っていなかった。

「兄上! どうして平民のそいつを連れて行くんですか! そいつが行くなら、オレも行きます!」

 そんなわけで、三人でランパード家専用の訓練場へと向かった。
 歩きながらオレは考えていた。

(ジェイミー様……オレ、あなたに何かしましたか? あの温厚なご両親の元で育って、どうしてそんな……)

 仲良くなるのは無理かもしれないが、せめてテリー様の訓練くらいは一緒に見学し、何もトラブルを起こさぬように気をつけようと、オレは大人の対応で対処しようと考えた。
 だが、そんなオレの思いとは裏腹に、話がおかしな方向に進み始めたのは、テリー様の何気ない一言がきっかけだった。

 オレとジェイミー様は、訓練場の端でテリー様と騎士団の方モブ兵の訓練を見学していた。
 まずは、決闘などで用いられる細剣を使った訓練、次いで実戦向きの片手剣による訓練。意外だったのは、片手剣の訓練時に盾を使っていなかったことだ。
 訓練場に飾られている武具を見渡しても、大盾こそあるが、バックラーのような小さな盾は見当たらない。

(この国では、バックラーって存在しないのか?)

 そんな疑問をジェイミー様に聞こうとした矢先、テリー様に声をかけられた。

「クライヴ! 君も少し、付き合ってみないか?」

「……ご遠慮しておきます」

「えっ」

 テリー様は、まさか即答で断られるとは思っていなかったのか、目を丸くしていた。
 そのとき、少し離れて見学していたジェイミー様が勢いよく立ち上がった。

「この平民の分際で! 兄上の訓練を見学できて、手合わせにまで誘っていただいているのに、それを断るとは何様のつもりだ! 母上の元執事の孫だか何だか知らないが、そもそもお前のような奴がこの場にいること自体おかしいんだ!」

「ジェイミー、言葉が過ぎるよ」

 テリー様が低い声で制した。冷ややかな視線を向けながら。

(……やっぱり、こうなるよね)

 訓練とか、ほんとに苦手なんですけど。

「あの……テリー様の大切な時間を無駄にしてはいけないと思い、お断りしただけでして……もし差し支えなければ……」

 オレが歯切れ悪くそう返すと、テリー様は爽やかな笑顔で――しかし、オレにとっては恐怖以外の何ものでもない一言を告げた。

「じゃあ、手合わせをしようか。もちろん、怪我をしない範囲でね」

(やっぱりそう来るんですね!? “付き合ってみないか”って、素振りとか軽い模擬戦じゃなくて、いきなり手合わせなんですね!?)

 観念しながら、テリー様と一緒に訓練場の武器置き場へ向かう。
 どうすれば怪我を回避できるかを考え、オレは片手用の木刀を一振り手に取った。だが片手だけでは不安なので、短めの木刀――ナイフに近いものをもう一本選び、両手に持つ。

(二刀流なんてやったことないけど……まぁ、攻撃より防御優先でいこう。とにかく筋の薄いところに当たるのだけは避けよう。痛いから)

 一方、テリー様は楽しそうに武器を吟味していた。そして、すれ違いざま、誰にも聞こえないような小声でこう囁いた。

「帝国流の剣術や、クライヴの腕前を見てみたかったんだ。楽しみにしてるよ」

(すみません。帝国流剣術? そんなもの、習ったことも考えたこともありません。ただ今、必死で怪我しない方法を探してるだけです)

 ……この時点で、オレとテリー様の「手合わせ」の意味は、完全に食い違っていた。
 だが、テリー様は途中でオレの様子に気づき、軽い運動程度の手合わせに切り替えてくれた。

(テリー様……ほんと、いい人だ……)

 だが、安心するのはまだ早かった。
 一人残されたジェイミー様の圧が、すごい。
 訓練後、背後からビシビシと刺さるような視線が飛んできて、振り返るのが怖かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

元・異世界一般人(Lv.1)、現代にて全ステータスカンストで転生したので、好き放題やらせていただきます

夏見ナイ
ファンタジー
剣と魔法の異世界で、何の才能もなくモンスターに殺された青年エルヴィン。死の間際に抱いたのは、無力感と後悔。「もし違う人生だったら――」その願いが通じたのか、彼は現代日本の大富豪の息子・神崎蓮(16)として転生を果たす。しかも、前世の記憶と共に授かったのは、容姿端麗、頭脳明晰、運動万能……ありとあらゆる才能がカンストした【全ステータスMAX】のチート能力だった! 超名門・帝聖学園に入学した蓮は、学業、スポーツ、果ては株や起業まで、その完璧すぎる才能で周囲を圧倒し、美少女たちの注目も一身に集めていく。 前世でLv.1だった男が、現代社会を舞台に繰り広げる、痛快無双サクセスストーリー! 今度こそ、最高に「好き放題」な人生を掴み取る!

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

処理中です...