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第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード21 シェリダン子爵との会合
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今日シェリダン子爵がランパード家に到着した。
オレとヒューゴは会合の間で待機をさせられていた。この場所は機密情報のやり取りを行う場所で限られた護衛兵や使用人しか立ち入る許可を得ていない。
沈黙が包み、十分、三十分、一時間、時計がないのでわからないが待ち時間がとても長く感じる。
扉が開く音がして俺達は椅子から立ち上がって振り返ると、ランパード夫妻とシェリダン子爵と思われる人物が会合の間に入ってきた。
シェリダン子爵は、グレイヘアーのオールバックにサンタさんのような髭を蓄えた優しそうな青い目をした小太りの人だった。温厚な雰囲気がローズ様に似ている。
「スノウ皇子お初目にかかります。私はマクウィリアズ王国子爵位のルガール・シェリダンと申します」
挨拶とともに片膝をつけてオレに頭を下げた。
えっ? その反応に困った。オレはもう帝国の身分を捨てて、王国ではヒューゴと共に新しい人生を考えているのでそんなに畏まらないでほしい。
(絶対ヒューゴもオレと同じで困った顔してるよな)
ヒューゴの方へ顔を向けると……
否! ヒューゴはご満悦な表情であった!
「あの、シェリダン様? お顔を上げて下さい。ボクはもう平民のクライヴとして生きていきますので、むしろこちらが言葉遣いを気をつけます」
しばらくシェリダン子爵は「そんな皇子様に」とやり取りが続いたが、シェリダン子爵に納得していただいてオレは一安心した。
そしてランパード様が人払いを済ませて、本題に入った。
「お義父様、先程この部屋に来る前にクライヴ君の経緯はお伝えしましたが、シェリダン子爵領の平民として偽装出来ないでしょうか? 実は王国内の一部の貴族が帝国と通じている疑いがありまして、以前クライヴ君と情報を擦り合わせた際に、クライヴ君の情報は、王国内では正確に伝わらないと思いますが念のために」
オレはランパード様の言葉に重ねてシェリダン子爵へ伝えた。
「私は、帝国の王妃や第一皇太子、そして高位貴族と言う王国での侯爵や伯爵と言った上位貴族のような者達から命を狙われておりました。脱出の際に大きな爆発で既に亡くなった事になって帝国内に伝わっているかも知れません。
もし他国に亡命した事が王妃達に知られても帝国の実権は王妃派が掌握しつつあるので私一人の存在如き何も怖くはないでしょうし、頼れる兄がいますので帝国からの刺客等の心配はしておりません」
そしてランパード様がまた話を戻す。
「クライヴ君の言う通りなのでしょうが、我が国の一部の怪しい貴族達がここ数日の私の動向を不審がるかもしれません。そこでランパード家でクライヴ君を保護するのではなくお義父様へお願いしたいのです」
「うむ。我が子爵領までは手が伸びてくる可能性は低く、また平民となれば安全じゃろう」
シェリダン様は納得した。
「それでは先にシェリダン領の偽装した住民登録が必要じゃな」
えっ? 凄く気になるぞ、どんなシステムなんだ。
確か帝国では、各領土の領主に報告させていたなあ。で詐称していたら爵位剥奪とか父上は容赦無かったなあ。そんな不思議そうな顔をしていると、ランパード様が帝国と王国の違いをやんわりと教えてくれた。
「クライヴ君、王国では帝国と違い教会が各領土の町や村にも全てに配置されているんだよ。神父様に出生を祝って下さり、亡くなった際には祈って下さるから、各教会に住民の台帳があるんだよ。その書写しを領主に提出して人口を把握しているんだよ」
凄え教会! 帝国と違い他国は聖グラン教を信仰しているから宗教の影響力は絶大だ!
信仰心から必ず教会に人がやってくる。
住民の管理もしやすい。
全ての民の税金を握るのは実は教会なのか?
いやいや聖グラン教の教えは【不義理を許さず、弱者を守り、常に誠実であれ】だったはずなので、詐称すると破門となるな。メリットも少なくデメリットが大きい。世の中上手い事出来てるね。
そして、シェリダン様がその場で手紙を書き、同行してきた兵士に教会へ届けるようにと預けた。
オレはその様子が気になりチラチラやり取りを見ているとシェリダン様が、
「クライヴや、先程から護衛の兵士が気になっているようじゃがのう。せっかく娘に会えたのに暫くは滞在するつもりじゃ。娘との時間を考えれば護衛の一人くらい必要ないんじゃよ」
凄く力説されたが、アンタは行動が怪しまれないように細心の注意を払って護衛を三名しか付けてないお忍びでランパード家にやって来ただろう。
その内の一名を送り出すと危険度あがるよ。
あぁ、滞在が長引く程オレにも影響しそうなのだが……まあ平民ですから貴族の目には止まらんと思いますが。
…………………………………………
「ふぁ~、少し寒さも和らいだなぁ」
そうなんです。娘さん大好きシェリダン様は何とその後一ヶ月居座り続けました。
えっオレの住民登録ですか?
もうとっくに登録出来てますよ。
この一ヶ月間、ルーシー様からは女装をさせられ本気のママゴトに付き合わされてます。
ルーシー様はお姫様役で、オレは公爵令嬢に罵倒され続ける使用人の役ですよ。
「悲しい話の内容の時は涙を流さないとダメ」
とルーシー監督から「もうワンテイク」と言われます。もう二十六テイク目にです……
役者じゃ無いので涙をコントロールなんか出来ません。
ヒューゴはそこら辺の犬役らしいです。
あの一応言っておきますが奴隷って事ではなくガチの犬役です。
セリフは「ワン」か「バウ」か「ワォーン」で感情を表現するのですが、こちらもまた「感情が籠ってないです。もうワンテイク」との事でした。その後ヒューゴはメキメキと実力を付け新しい才能に目覚めたようです。
そしてテリー様とは勉学に励み、王国の歴史や政治や宗教等教えていただきとても有意義な時間でした。
知識だけは立派な王国の人間になれましたよ。
おかげで最近は苦手な武術の訓練だけでなく馬術の訓練も追加しまして……勿論参加してますよ。
ただでさえジェイミー様がオレに対して何故か敵意剥き出し状態ですから。
これ以上ランパード家に嫌われないように接待ゴルフ的な感覚でテリー様に気持ちの良い一日になればと、私は訓練の時間は耐え忍ぶ毎日でございます。
しかし良い事もありました。ポニーに乗れるようになりました。
最近の日課は馬達の餌やりの時間に愛しのポニーが歯茎剥き出しの必死の形相で食べている姿を見て癒されます。
オレもう辛いっす、限界っす。どこへ向かって走っているのか分かりません。
そして次の日……
「それでは長い間世話になったのぉ、おかげでローズと話もでき、ランパード郷の心遣いに感謝致す」
やっと……やっと解放された!
いざシェリダン子爵領へ出発!
オレは嬉しくて涙が出てしまった。
ローズ様はそんなオレの姿を見てギュッと抱きついてきた。ちょっ苦しい……息が……
「何かあったらいつでも頼ってね」
もう少しで背骨が折れるかと思うぐらい抱きしめられた。
ランパード様は満面の笑顔でローズ様に、
「ハハハ、ローズがそんなに強く抱き締めるとクライヴ君が苦しがっているよ」
いや! 本当にな! 笑い事じゃないですよ!
シェリダン子爵領へはシェリダン様が紋章付きの馬車で一足先に帰るらしい。オレ達は乗り合いのシェリダン領行きの馬車に乗る事になった。どうやらオレは「ランパード家コワイ、ランパード家コワイ、ママゴト、セッタイ、ニンゲンコワイ、ポニーイヤシ」とお経のように呟いていたらしい…………
オレとヒューゴは会合の間で待機をさせられていた。この場所は機密情報のやり取りを行う場所で限られた護衛兵や使用人しか立ち入る許可を得ていない。
沈黙が包み、十分、三十分、一時間、時計がないのでわからないが待ち時間がとても長く感じる。
扉が開く音がして俺達は椅子から立ち上がって振り返ると、ランパード夫妻とシェリダン子爵と思われる人物が会合の間に入ってきた。
シェリダン子爵は、グレイヘアーのオールバックにサンタさんのような髭を蓄えた優しそうな青い目をした小太りの人だった。温厚な雰囲気がローズ様に似ている。
「スノウ皇子お初目にかかります。私はマクウィリアズ王国子爵位のルガール・シェリダンと申します」
挨拶とともに片膝をつけてオレに頭を下げた。
えっ? その反応に困った。オレはもう帝国の身分を捨てて、王国ではヒューゴと共に新しい人生を考えているのでそんなに畏まらないでほしい。
(絶対ヒューゴもオレと同じで困った顔してるよな)
ヒューゴの方へ顔を向けると……
否! ヒューゴはご満悦な表情であった!
「あの、シェリダン様? お顔を上げて下さい。ボクはもう平民のクライヴとして生きていきますので、むしろこちらが言葉遣いを気をつけます」
しばらくシェリダン子爵は「そんな皇子様に」とやり取りが続いたが、シェリダン子爵に納得していただいてオレは一安心した。
そしてランパード様が人払いを済ませて、本題に入った。
「お義父様、先程この部屋に来る前にクライヴ君の経緯はお伝えしましたが、シェリダン子爵領の平民として偽装出来ないでしょうか? 実は王国内の一部の貴族が帝国と通じている疑いがありまして、以前クライヴ君と情報を擦り合わせた際に、クライヴ君の情報は、王国内では正確に伝わらないと思いますが念のために」
オレはランパード様の言葉に重ねてシェリダン子爵へ伝えた。
「私は、帝国の王妃や第一皇太子、そして高位貴族と言う王国での侯爵や伯爵と言った上位貴族のような者達から命を狙われておりました。脱出の際に大きな爆発で既に亡くなった事になって帝国内に伝わっているかも知れません。
もし他国に亡命した事が王妃達に知られても帝国の実権は王妃派が掌握しつつあるので私一人の存在如き何も怖くはないでしょうし、頼れる兄がいますので帝国からの刺客等の心配はしておりません」
そしてランパード様がまた話を戻す。
「クライヴ君の言う通りなのでしょうが、我が国の一部の怪しい貴族達がここ数日の私の動向を不審がるかもしれません。そこでランパード家でクライヴ君を保護するのではなくお義父様へお願いしたいのです」
「うむ。我が子爵領までは手が伸びてくる可能性は低く、また平民となれば安全じゃろう」
シェリダン様は納得した。
「それでは先にシェリダン領の偽装した住民登録が必要じゃな」
えっ? 凄く気になるぞ、どんなシステムなんだ。
確か帝国では、各領土の領主に報告させていたなあ。で詐称していたら爵位剥奪とか父上は容赦無かったなあ。そんな不思議そうな顔をしていると、ランパード様が帝国と王国の違いをやんわりと教えてくれた。
「クライヴ君、王国では帝国と違い教会が各領土の町や村にも全てに配置されているんだよ。神父様に出生を祝って下さり、亡くなった際には祈って下さるから、各教会に住民の台帳があるんだよ。その書写しを領主に提出して人口を把握しているんだよ」
凄え教会! 帝国と違い他国は聖グラン教を信仰しているから宗教の影響力は絶大だ!
信仰心から必ず教会に人がやってくる。
住民の管理もしやすい。
全ての民の税金を握るのは実は教会なのか?
いやいや聖グラン教の教えは【不義理を許さず、弱者を守り、常に誠実であれ】だったはずなので、詐称すると破門となるな。メリットも少なくデメリットが大きい。世の中上手い事出来てるね。
そして、シェリダン様がその場で手紙を書き、同行してきた兵士に教会へ届けるようにと預けた。
オレはその様子が気になりチラチラやり取りを見ているとシェリダン様が、
「クライヴや、先程から護衛の兵士が気になっているようじゃがのう。せっかく娘に会えたのに暫くは滞在するつもりじゃ。娘との時間を考えれば護衛の一人くらい必要ないんじゃよ」
凄く力説されたが、アンタは行動が怪しまれないように細心の注意を払って護衛を三名しか付けてないお忍びでランパード家にやって来ただろう。
その内の一名を送り出すと危険度あがるよ。
あぁ、滞在が長引く程オレにも影響しそうなのだが……まあ平民ですから貴族の目には止まらんと思いますが。
…………………………………………
「ふぁ~、少し寒さも和らいだなぁ」
そうなんです。娘さん大好きシェリダン様は何とその後一ヶ月居座り続けました。
えっオレの住民登録ですか?
もうとっくに登録出来てますよ。
この一ヶ月間、ルーシー様からは女装をさせられ本気のママゴトに付き合わされてます。
ルーシー様はお姫様役で、オレは公爵令嬢に罵倒され続ける使用人の役ですよ。
「悲しい話の内容の時は涙を流さないとダメ」
とルーシー監督から「もうワンテイク」と言われます。もう二十六テイク目にです……
役者じゃ無いので涙をコントロールなんか出来ません。
ヒューゴはそこら辺の犬役らしいです。
あの一応言っておきますが奴隷って事ではなくガチの犬役です。
セリフは「ワン」か「バウ」か「ワォーン」で感情を表現するのですが、こちらもまた「感情が籠ってないです。もうワンテイク」との事でした。その後ヒューゴはメキメキと実力を付け新しい才能に目覚めたようです。
そしてテリー様とは勉学に励み、王国の歴史や政治や宗教等教えていただきとても有意義な時間でした。
知識だけは立派な王国の人間になれましたよ。
おかげで最近は苦手な武術の訓練だけでなく馬術の訓練も追加しまして……勿論参加してますよ。
ただでさえジェイミー様がオレに対して何故か敵意剥き出し状態ですから。
これ以上ランパード家に嫌われないように接待ゴルフ的な感覚でテリー様に気持ちの良い一日になればと、私は訓練の時間は耐え忍ぶ毎日でございます。
しかし良い事もありました。ポニーに乗れるようになりました。
最近の日課は馬達の餌やりの時間に愛しのポニーが歯茎剥き出しの必死の形相で食べている姿を見て癒されます。
オレもう辛いっす、限界っす。どこへ向かって走っているのか分かりません。
そして次の日……
「それでは長い間世話になったのぉ、おかげでローズと話もでき、ランパード郷の心遣いに感謝致す」
やっと……やっと解放された!
いざシェリダン子爵領へ出発!
オレは嬉しくて涙が出てしまった。
ローズ様はそんなオレの姿を見てギュッと抱きついてきた。ちょっ苦しい……息が……
「何かあったらいつでも頼ってね」
もう少しで背骨が折れるかと思うぐらい抱きしめられた。
ランパード様は満面の笑顔でローズ様に、
「ハハハ、ローズがそんなに強く抱き締めるとクライヴ君が苦しがっているよ」
いや! 本当にな! 笑い事じゃないですよ!
シェリダン子爵領へはシェリダン様が紋章付きの馬車で一足先に帰るらしい。オレ達は乗り合いのシェリダン領行きの馬車に乗る事になった。どうやらオレは「ランパード家コワイ、ランパード家コワイ、ママゴト、セッタイ、ニンゲンコワイ、ポニーイヤシ」とお経のように呟いていたらしい…………
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