139 / 228
第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード117 毒のような薬のような
しおりを挟む
ランチ後はフィーネとリアナは最近できたスイーツ店に行くらしい。
オレはあのスリムなスタイルの二人のどこにそんなに食べ物が入るのだろうと不思議に思ったが、モーガンとショーンもフィーネとリアナの行動に苦笑していた。
(考えただけで吐き気がしてきた)
「クライヴ大丈夫? ボクはもう学生寮に帰って休もうと思っているけど……」
モーガンは心配そうに声をかけてくれるが、オレは先程のフィーネ達のスイーツの話を聞いて気持ち悪くなった事を伝えた。
「ワシもこれから家の手伝いじゃけぇ、また後じゃな」
ショーンはそう言って平民通りに走っていった。どうやら本当に急がないといけないのだろう……
「オレも、一度ハッピースマイルポテイトンにちょっと用事があるから、じゃあな」
「クライヴ無理はしないようにだよ」
モーガンはオカンか! と言いたいぐらい心配をしてくれた。そして午後からみんなそれぞれ行動する事になった。
オレは一度、ハッピースマイルポテイトンの二階の多目的部屋(通称クライヴの趣味の部屋)に向かった。分からないなりにもハンドガンに付いて詳しくは調べようと思ったからだ。
理由は洞窟の街ドームガーフのドワーフ達に最低限の説明ができるようにしないと相手に失礼だと思ったからだ。まぁ前世の記憶をフル活用しても分からないのだが……
しかしやはり今日は何かおかしい……【身体強化】の筋肉痛は毎度の事だが【クロノス】での倦怠感が抜けない……いやむしろ悪化しているようにも感じる…………
(食欲ないのに昼ごはんを食べ過ぎて、余計に疲れてしまったのかもしれない……)
オレは重い足取りでハッピースマイルポテイトンに向かう最中も徐々に気分が悪くなってきたので、ハッピースマイルポテイトンに着くとすぐ庭に移動して噴水の縁に腰掛けて休む事にした。
「えっ…………」
オレは腰掛けて気づいたのだが、オレの両手が震えている…………しかも右手の指の色がいつもとは違い黒ずんだ紫色に変色していて、手首の方に色が広がろうとしていた……
流石のオレでも身体の異常事態に気付いた…………
(えっ? 何が? どこでどうなって……それよりこの症状は一体なんだ? まるで毒を受けたような…………)
そしてオレは一つの仮説にたどり着いた!
「もしかして、ミッタールマウスと闘っていた時に気付いたらできていたあの時のすり傷?」
あの時は右手の指にうっすらと擦り傷のような小さな傷が出来ていたが、今はその指から黒ずんだ紫色に変色していて、そこから色が広がっているようにも見える…………
(これ、まずいヤツだろ! ミッタールマウスの牙の毒?)
オレは立ち上がって。庭から人通りの多い学生通りに向かおうとしたが……足に力が入らず、上手く立ち上がれず地面に崩れるように倒れた。
全身の力が抜けていき、痛みと燃えるような熱さが身体の中を駆け巡る。
そしてオレは何とか力を振り絞って震える声で助けを呼んだ!
「誰かぁ! 助けぇてぇくださぁ~い!」
静寂に包まれたハッピースマイルポテイトンのイングリッシュガーデン、噴水から流れる水の音……そこには誰も立ち寄るはずがない……
(こんな所で死んでたまるか!)
オレは這いずりながら店舗前と庭を結ぶタイルを敷き詰めている所まで目指そうとした。
しかし途中で目眩がしてきて頭痛もひどくなる一方だ…………もう心が折れそうだ……けどこんな所で死ぬわけにはいかない!
その時!
「クライヴどうしたの! フィーネ達は!」
この場に一番似つかわしくない女の子がオレを一瞬見て何かを悟ったような顔をして立っていた。
「アリアさ……すみ……せん……身体が…………」
オレは何とかそれだけ伝えると、アリア様は急いで、自分のドレスのポケットや持ってきているカバンから小瓶に入った何かを取り出しながらオレに話しかけてきた。
「症状は言える? 思い当たる原因は?」
「ミッ……タ……マウス」
オレの言葉に反応してすぐに小瓶を取り出し、錠剤のような物を数粒出していた。
「ミッタールマウスの毒に特化した解毒剤よ。飲める?」
オレは何とか頷き震える口を開けた。
「お嬢様!」
護衛達は驚いているようだが、どうやらオレは膝枕をされているような姿勢で水筒の水を注ぎ込まれた。
そもそも侯爵令嬢が平民に膝枕をするなんてあるまじき行為だ……後でアーロン侯爵様に殺されないか心配だが………………今は毒によって死なない事の方が優先だ。
体感時間で十分程度苦しさは続いたが、これ以上悪化はしなかった。
アリアはオレの汗びっしょりな額をハンカチで拭いてくれて優しい笑みを浮かべてくれていた。
そして薬が効き出したのか徐々に瞼が重くなってくる……
「ミッタールマウスの牙の毒は遅効性なのよ。どうしてここまでほっといたの? 身体の異変は感じていたでしょ。確かにミッタールマウスの毒は飲み込んでも胃で溶けて毒の効力がなくなると言われているけど、噛まれると噛まれた所によっては危険よ。
噛まれた所より心臓に近い所を圧迫して、身体の中心に毒が流れないようしてから、四十八時間以内に吸い出す必要があるから、次からは気をつけるのよ」
オレはボーとする頭で説教を受けていたが、多分半分も頭には入ってこない…………
「すみませんが護衛の一人は学生寮の方にクライヴ君の事を伝えてくれませんか? それと迎えを寄越すように伝えて下さい。容態が悪化した時の対応を考えるとしばらくは動けないと思うので私がここに居ます。護衛は二人で大丈夫です」
アリア様はテキパキと護衛に指示を出しているようだ。
「はぁ……良かった……死な……なくて」
オレは心の声がついポロッと口に出てしまい、それを聞いたアリアは苦笑を浮かべた。
「ふふっ……もう大丈夫よ。副作用で眠たくなるから起きたらいつもの部屋にいると思うわ」
普段なら何でアリア様は毒物や薬に詳しいのか?
オレは聞いていたと思うが、今は弱りきっていて、そこまで頭が回らない…………むしろ副作用であたまがボーとしていて現実と夢の世界がごちゃごちゃになってきたようだ。
「あ、りが……とう…………アネッ…………サ」
オレは虚な表情でアリア様を見ていると重なるようにアネッサが見えた。何とも不思議な事だ。夢との境界線が分からなくなってきた…………
「え?…………」
アリア様はいつの間にかいつものクールビューティーな表情に戻ったが…………オレが瞼を閉じる寸前、アリア様の目尻から一粒の雫が頬をつたっていったかのように見えた気がした。
「……ぁ……んで……」
何がポツリと呟いた声が聞こえるが誰の声で何と言ったか、薄れゆく意識のオレには分からなかった…………
オレはあのスリムなスタイルの二人のどこにそんなに食べ物が入るのだろうと不思議に思ったが、モーガンとショーンもフィーネとリアナの行動に苦笑していた。
(考えただけで吐き気がしてきた)
「クライヴ大丈夫? ボクはもう学生寮に帰って休もうと思っているけど……」
モーガンは心配そうに声をかけてくれるが、オレは先程のフィーネ達のスイーツの話を聞いて気持ち悪くなった事を伝えた。
「ワシもこれから家の手伝いじゃけぇ、また後じゃな」
ショーンはそう言って平民通りに走っていった。どうやら本当に急がないといけないのだろう……
「オレも、一度ハッピースマイルポテイトンにちょっと用事があるから、じゃあな」
「クライヴ無理はしないようにだよ」
モーガンはオカンか! と言いたいぐらい心配をしてくれた。そして午後からみんなそれぞれ行動する事になった。
オレは一度、ハッピースマイルポテイトンの二階の多目的部屋(通称クライヴの趣味の部屋)に向かった。分からないなりにもハンドガンに付いて詳しくは調べようと思ったからだ。
理由は洞窟の街ドームガーフのドワーフ達に最低限の説明ができるようにしないと相手に失礼だと思ったからだ。まぁ前世の記憶をフル活用しても分からないのだが……
しかしやはり今日は何かおかしい……【身体強化】の筋肉痛は毎度の事だが【クロノス】での倦怠感が抜けない……いやむしろ悪化しているようにも感じる…………
(食欲ないのに昼ごはんを食べ過ぎて、余計に疲れてしまったのかもしれない……)
オレは重い足取りでハッピースマイルポテイトンに向かう最中も徐々に気分が悪くなってきたので、ハッピースマイルポテイトンに着くとすぐ庭に移動して噴水の縁に腰掛けて休む事にした。
「えっ…………」
オレは腰掛けて気づいたのだが、オレの両手が震えている…………しかも右手の指の色がいつもとは違い黒ずんだ紫色に変色していて、手首の方に色が広がろうとしていた……
流石のオレでも身体の異常事態に気付いた…………
(えっ? 何が? どこでどうなって……それよりこの症状は一体なんだ? まるで毒を受けたような…………)
そしてオレは一つの仮説にたどり着いた!
「もしかして、ミッタールマウスと闘っていた時に気付いたらできていたあの時のすり傷?」
あの時は右手の指にうっすらと擦り傷のような小さな傷が出来ていたが、今はその指から黒ずんだ紫色に変色していて、そこから色が広がっているようにも見える…………
(これ、まずいヤツだろ! ミッタールマウスの牙の毒?)
オレは立ち上がって。庭から人通りの多い学生通りに向かおうとしたが……足に力が入らず、上手く立ち上がれず地面に崩れるように倒れた。
全身の力が抜けていき、痛みと燃えるような熱さが身体の中を駆け巡る。
そしてオレは何とか力を振り絞って震える声で助けを呼んだ!
「誰かぁ! 助けぇてぇくださぁ~い!」
静寂に包まれたハッピースマイルポテイトンのイングリッシュガーデン、噴水から流れる水の音……そこには誰も立ち寄るはずがない……
(こんな所で死んでたまるか!)
オレは這いずりながら店舗前と庭を結ぶタイルを敷き詰めている所まで目指そうとした。
しかし途中で目眩がしてきて頭痛もひどくなる一方だ…………もう心が折れそうだ……けどこんな所で死ぬわけにはいかない!
その時!
「クライヴどうしたの! フィーネ達は!」
この場に一番似つかわしくない女の子がオレを一瞬見て何かを悟ったような顔をして立っていた。
「アリアさ……すみ……せん……身体が…………」
オレは何とかそれだけ伝えると、アリア様は急いで、自分のドレスのポケットや持ってきているカバンから小瓶に入った何かを取り出しながらオレに話しかけてきた。
「症状は言える? 思い当たる原因は?」
「ミッ……タ……マウス」
オレの言葉に反応してすぐに小瓶を取り出し、錠剤のような物を数粒出していた。
「ミッタールマウスの毒に特化した解毒剤よ。飲める?」
オレは何とか頷き震える口を開けた。
「お嬢様!」
護衛達は驚いているようだが、どうやらオレは膝枕をされているような姿勢で水筒の水を注ぎ込まれた。
そもそも侯爵令嬢が平民に膝枕をするなんてあるまじき行為だ……後でアーロン侯爵様に殺されないか心配だが………………今は毒によって死なない事の方が優先だ。
体感時間で十分程度苦しさは続いたが、これ以上悪化はしなかった。
アリアはオレの汗びっしょりな額をハンカチで拭いてくれて優しい笑みを浮かべてくれていた。
そして薬が効き出したのか徐々に瞼が重くなってくる……
「ミッタールマウスの牙の毒は遅効性なのよ。どうしてここまでほっといたの? 身体の異変は感じていたでしょ。確かにミッタールマウスの毒は飲み込んでも胃で溶けて毒の効力がなくなると言われているけど、噛まれると噛まれた所によっては危険よ。
噛まれた所より心臓に近い所を圧迫して、身体の中心に毒が流れないようしてから、四十八時間以内に吸い出す必要があるから、次からは気をつけるのよ」
オレはボーとする頭で説教を受けていたが、多分半分も頭には入ってこない…………
「すみませんが護衛の一人は学生寮の方にクライヴ君の事を伝えてくれませんか? それと迎えを寄越すように伝えて下さい。容態が悪化した時の対応を考えるとしばらくは動けないと思うので私がここに居ます。護衛は二人で大丈夫です」
アリア様はテキパキと護衛に指示を出しているようだ。
「はぁ……良かった……死な……なくて」
オレは心の声がついポロッと口に出てしまい、それを聞いたアリアは苦笑を浮かべた。
「ふふっ……もう大丈夫よ。副作用で眠たくなるから起きたらいつもの部屋にいると思うわ」
普段なら何でアリア様は毒物や薬に詳しいのか?
オレは聞いていたと思うが、今は弱りきっていて、そこまで頭が回らない…………むしろ副作用であたまがボーとしていて現実と夢の世界がごちゃごちゃになってきたようだ。
「あ、りが……とう…………アネッ…………サ」
オレは虚な表情でアリア様を見ていると重なるようにアネッサが見えた。何とも不思議な事だ。夢との境界線が分からなくなってきた…………
「え?…………」
アリア様はいつの間にかいつものクールビューティーな表情に戻ったが…………オレが瞼を閉じる寸前、アリア様の目尻から一粒の雫が頬をつたっていったかのように見えた気がした。
「……ぁ……んで……」
何がポツリと呟いた声が聞こえるが誰の声で何と言ったか、薄れゆく意識のオレには分からなかった…………
0
あなたにおすすめの小説
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
「働きたくない…」と本気で祈ったら怠惰の神が降臨。【フルオート】で身の回りを快適にしていたら、インフラを整備した救国の英雄になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
過労死した俺が転生して誓ったのは、ただ一つ。「今世こそは絶対に働かない!」
その強すぎる祈りは怠惰の神に通じ、万能スキル【全自動化(フルオート)】を授かった。これで完璧な引きこもり生活ができる!…はずだった。
水汲みが面倒で井戸を掘れば水不足が解決し、買い物が面倒で街道を整備すれば国の物流が激変。俺はただ楽をしたいだけなのに、なぜか周囲は俺を「深謀遠慮の聖人」と勘違いしていく。真面目な王女騎士や天才エルフ魔術師にまで崇められて、もう逃げ場がない!
本人の意思とは裏腹に、怠惰を極めるほど国が豊かになり、ついには救国の英雄に祭り上げられていく男の、勘違いスローライフ(?)ファンタジー、ここに開幕!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる