140 / 228
第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード? アリアサイド 生誕祭
しおりを挟む
(最近フライドポテトの食べ過ぎね。
どうしても祖国アメリカを思い出してついつい食べ過ぎちゃうのよね)
「ザック、今日はこれぐらいにするわ。貴重な時間をありがとう」
私は額に流れる汗をハンカチで拭き取り、二本のナイフを鞘にしまった。
「いえいえ、クールビューティなアリア様にご指南できるなんて身に余る光栄ですよ。ですが流石アリア様で秀才だけでなく武の才能もお持ちとは驚きましたよ。ナイフ投げ、気配の消し方は最早暗殺者の域ではないでしょうか?」
ザックはフランクに私に話しかけるが、それは私からのお願いである。
そろそろ生誕祭があるので、お父様に治安が悪くなるので、最低限自分で身を守れるように護衛兵のザックを指南役にして欲しいとお願いした。
お父様は渋々ながらも了承されて現在に至っている。
生誕祭は国内中の貴族だけでなく、他国の使者の護衛に着く事があるため致し方ない。
最近ではお父様もいつも以上に忙しくしており、家族と会う時間が極端に減ってきて何だが寂しく感じる。
それもそのはず貴族達や他国の使節団の方達は連日お城でパーティー、そして貴族達は自分たちの勢力や他国との親交を強化する為に自分達の屋敷でのパーティーで大忙し…………
生誕祭は私の様な子ども達も親と同伴でお城でのパーティーに招待される事が特に多い。
そして今日王城でのパーティーに家族で向かった。
しかし私達のような小さな子ども達は、別の会場移動してパーティーを楽しんで早めの時間に帰る……
十歳といってもまだ子ども達はみんな好き勝手に食べ物を食べたりジュースを飲んだりしている。
男の子達はお年頃なのか女の子に話しかけた男の子を揶揄ったり、女の子達は小さな子の面倒をみたりとしていて、微笑ましい光景がそこにはあるのだが…………私は……特に同年代の子とも話しかける事ないからウィンゲート侯爵令嬢は【氷の天使】や【クールビューティ】等と他の貴族やその御子息や御令嬢に言われており、近寄り難い雰囲気を醸し出しているらしい……
多分この青いドレスの効果も若干ありそうだけど…………そんな事を考えていると私は誰かに後ろから飛びつかれた!
これが私の【氷の天使】や【クールビューティ】と言われる元凶なんだけど…………
「もう! ウィンディー様」
「えへへ」
そこに居たのは、真っ赤なフリフリのドレスを身に纏った小柄な女の子。
黄金に輝くツインドリルのロングヘアーに大きいけど少し吊り目な瞳は緑色にキラキラと輝く愛くるしい顔立ち。そしてスリムな体型は年相応とは言えず、少し幼く見える。
それが我が国の第一王女ウィンディー・コル・マクウィリアズ様…………
お互い同い年という事もあり幼少の頃より遊ぶことが多く、おてんばなお姫様でお城の人達や私を困らせる事が多い。
今日のようなパーティーではいつも私にベッタリとくっついているので、周りの子ども達は【これ以上近づいてはいけない!】と境界線が出来ていて、もはや辺境伯家の御令嬢ぐらいしか話しかけてこない…………
「今日も退屈だわ……いつもいつもお兄様とニコニコ相手をするだけで、こんなのが続けば顔が固まっちゃうわ」
ウィンディー王女はまだ若いが、王女としての務めもあり最近はお疲れの様子だった。
「もうちょっとでウィンディー様の公務も終わりますよ」
生誕祭最初の一週間だけはウィンディー王女も公務に同席する予定だが、それ以降はまだ幼い子だもなので公務からは外されている。
それまでの辛抱なのだが………………
「あ~……アリアの充電がなければ無理よぉ」
そう言って抱きついてくるウィンディー王女を手で制して、他の貴族の子ども達がいる公の場では淑女としてのマナーを忘れないようにとウィンディー様だけに聞こえるように伝えた。
(はぁ……私達と話をしたそうにしている子達と話をするのもねぇ……私や王女様とお近づきになる様にも親の魂胆がバレバレだから嫌なのよね……)
「アリア~、ウィンディー様お久しぶりです」
私達に物怖じせず声をかけてくるのはサンダース辺境伯家の次女のエルザだった。
細身かつスタイルよく、黄色のドレスが元気いっぱいな印象を与え、緑色の丸みのある前下がりショートボブに緑色の瞳にパッチリ二重の可愛い少女が手を降りながら近づいてきた。
「ウィンディー様のアリア離れが出来ないのは相変わらずですね……」
エルザは苦笑をして私たちを見ていた。
「エルザは黙っておれ~、わたくしがアリアと離れるのは無理なのよ~、唯一の癒しなの、わたくしの疲れが取れないのよ」
ウィンディー王女は恨めしそうな顔でエルザを見ていた。
そんな二人のやり取りが面白くて私は微笑ましく二人を見ていた。
(ん? 何故かしら先程から近づいて来れない貴族の子ども達から熱い熱視線が突き刺さる)
「「はぁ……」」
ウィンディー王女とエルザのため息が聞こえきた。
「どうしたのエルザ? それにウィンディー様も?」
「魔性のアリアだね。ダメだよそんな顔を見せちゃ、大きくなったら注意しないといけないよ! 勘違いする子が出てくるからね!」
エルザがよく分からない事を言っているわ。
「アリアのその顔は私だけのものなの!」
ウィンディー王女はもっとよく分からない事を言っているわ…………
私はよく分からないまま、二人と歓談を楽しんだ。その時にウィンディー王女から興味深い話を聞いた。
「実は今年の生誕祭だけど、他国の使節団は外交官が来るのが例年じゃない。でもね、何とあのアレクサンダー帝国からは第二皇子が来ているのよ! 理由はわからないけど珍しいでしょ? しかも王国では珍しい黒髪に知的な感じで流石皇子様って人だったわよ」
(何故? 帝国だけ第二皇子が? 帝国と王国との繋がりは今までなかったはずだけど……何故今のタイミングで……)
私の頭の中では、第二皇子が誕生祭に来た理由をジグゾーパズルを組み合わせる様に思考をフル回転させて考えていた。
そしてそのパズルのピースが合わさったのはウィンゲート家の屋敷に帰宅して暫くすると私が悩んでいたパズルのピースは組み合わさった。
どうしても祖国アメリカを思い出してついつい食べ過ぎちゃうのよね)
「ザック、今日はこれぐらいにするわ。貴重な時間をありがとう」
私は額に流れる汗をハンカチで拭き取り、二本のナイフを鞘にしまった。
「いえいえ、クールビューティなアリア様にご指南できるなんて身に余る光栄ですよ。ですが流石アリア様で秀才だけでなく武の才能もお持ちとは驚きましたよ。ナイフ投げ、気配の消し方は最早暗殺者の域ではないでしょうか?」
ザックはフランクに私に話しかけるが、それは私からのお願いである。
そろそろ生誕祭があるので、お父様に治安が悪くなるので、最低限自分で身を守れるように護衛兵のザックを指南役にして欲しいとお願いした。
お父様は渋々ながらも了承されて現在に至っている。
生誕祭は国内中の貴族だけでなく、他国の使者の護衛に着く事があるため致し方ない。
最近ではお父様もいつも以上に忙しくしており、家族と会う時間が極端に減ってきて何だが寂しく感じる。
それもそのはず貴族達や他国の使節団の方達は連日お城でパーティー、そして貴族達は自分たちの勢力や他国との親交を強化する為に自分達の屋敷でのパーティーで大忙し…………
生誕祭は私の様な子ども達も親と同伴でお城でのパーティーに招待される事が特に多い。
そして今日王城でのパーティーに家族で向かった。
しかし私達のような小さな子ども達は、別の会場移動してパーティーを楽しんで早めの時間に帰る……
十歳といってもまだ子ども達はみんな好き勝手に食べ物を食べたりジュースを飲んだりしている。
男の子達はお年頃なのか女の子に話しかけた男の子を揶揄ったり、女の子達は小さな子の面倒をみたりとしていて、微笑ましい光景がそこにはあるのだが…………私は……特に同年代の子とも話しかける事ないからウィンゲート侯爵令嬢は【氷の天使】や【クールビューティ】等と他の貴族やその御子息や御令嬢に言われており、近寄り難い雰囲気を醸し出しているらしい……
多分この青いドレスの効果も若干ありそうだけど…………そんな事を考えていると私は誰かに後ろから飛びつかれた!
これが私の【氷の天使】や【クールビューティ】と言われる元凶なんだけど…………
「もう! ウィンディー様」
「えへへ」
そこに居たのは、真っ赤なフリフリのドレスを身に纏った小柄な女の子。
黄金に輝くツインドリルのロングヘアーに大きいけど少し吊り目な瞳は緑色にキラキラと輝く愛くるしい顔立ち。そしてスリムな体型は年相応とは言えず、少し幼く見える。
それが我が国の第一王女ウィンディー・コル・マクウィリアズ様…………
お互い同い年という事もあり幼少の頃より遊ぶことが多く、おてんばなお姫様でお城の人達や私を困らせる事が多い。
今日のようなパーティーではいつも私にベッタリとくっついているので、周りの子ども達は【これ以上近づいてはいけない!】と境界線が出来ていて、もはや辺境伯家の御令嬢ぐらいしか話しかけてこない…………
「今日も退屈だわ……いつもいつもお兄様とニコニコ相手をするだけで、こんなのが続けば顔が固まっちゃうわ」
ウィンディー王女はまだ若いが、王女としての務めもあり最近はお疲れの様子だった。
「もうちょっとでウィンディー様の公務も終わりますよ」
生誕祭最初の一週間だけはウィンディー王女も公務に同席する予定だが、それ以降はまだ幼い子だもなので公務からは外されている。
それまでの辛抱なのだが………………
「あ~……アリアの充電がなければ無理よぉ」
そう言って抱きついてくるウィンディー王女を手で制して、他の貴族の子ども達がいる公の場では淑女としてのマナーを忘れないようにとウィンディー様だけに聞こえるように伝えた。
(はぁ……私達と話をしたそうにしている子達と話をするのもねぇ……私や王女様とお近づきになる様にも親の魂胆がバレバレだから嫌なのよね……)
「アリア~、ウィンディー様お久しぶりです」
私達に物怖じせず声をかけてくるのはサンダース辺境伯家の次女のエルザだった。
細身かつスタイルよく、黄色のドレスが元気いっぱいな印象を与え、緑色の丸みのある前下がりショートボブに緑色の瞳にパッチリ二重の可愛い少女が手を降りながら近づいてきた。
「ウィンディー様のアリア離れが出来ないのは相変わらずですね……」
エルザは苦笑をして私たちを見ていた。
「エルザは黙っておれ~、わたくしがアリアと離れるのは無理なのよ~、唯一の癒しなの、わたくしの疲れが取れないのよ」
ウィンディー王女は恨めしそうな顔でエルザを見ていた。
そんな二人のやり取りが面白くて私は微笑ましく二人を見ていた。
(ん? 何故かしら先程から近づいて来れない貴族の子ども達から熱い熱視線が突き刺さる)
「「はぁ……」」
ウィンディー王女とエルザのため息が聞こえきた。
「どうしたのエルザ? それにウィンディー様も?」
「魔性のアリアだね。ダメだよそんな顔を見せちゃ、大きくなったら注意しないといけないよ! 勘違いする子が出てくるからね!」
エルザがよく分からない事を言っているわ。
「アリアのその顔は私だけのものなの!」
ウィンディー王女はもっとよく分からない事を言っているわ…………
私はよく分からないまま、二人と歓談を楽しんだ。その時にウィンディー王女から興味深い話を聞いた。
「実は今年の生誕祭だけど、他国の使節団は外交官が来るのが例年じゃない。でもね、何とあのアレクサンダー帝国からは第二皇子が来ているのよ! 理由はわからないけど珍しいでしょ? しかも王国では珍しい黒髪に知的な感じで流石皇子様って人だったわよ」
(何故? 帝国だけ第二皇子が? 帝国と王国との繋がりは今までなかったはずだけど……何故今のタイミングで……)
私の頭の中では、第二皇子が誕生祭に来た理由をジグゾーパズルを組み合わせる様に思考をフル回転させて考えていた。
そしてそのパズルのピースが合わさったのはウィンゲート家の屋敷に帰宅して暫くすると私が悩んでいたパズルのピースは組み合わさった。
0
あなたにおすすめの小説
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
元・異世界一般人(Lv.1)、現代にて全ステータスカンストで転生したので、好き放題やらせていただきます
夏見ナイ
ファンタジー
剣と魔法の異世界で、何の才能もなくモンスターに殺された青年エルヴィン。死の間際に抱いたのは、無力感と後悔。「もし違う人生だったら――」その願いが通じたのか、彼は現代日本の大富豪の息子・神崎蓮(16)として転生を果たす。しかも、前世の記憶と共に授かったのは、容姿端麗、頭脳明晰、運動万能……ありとあらゆる才能がカンストした【全ステータスMAX】のチート能力だった!
超名門・帝聖学園に入学した蓮は、学業、スポーツ、果ては株や起業まで、その完璧すぎる才能で周囲を圧倒し、美少女たちの注目も一身に集めていく。
前世でLv.1だった男が、現代社会を舞台に繰り広げる、痛快無双サクセスストーリー! 今度こそ、最高に「好き放題」な人生を掴み取る!
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる