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第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード182 春休みは生誕祭その四
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生誕祭も残り三日間……三月の四週目の金曜日。
国外の商人の出入りも多くなり、街は人で溢れかえって盛り上がりは最高潮だ。
活気があって良いのだが夜遅くまで馬鹿騒ぎをしている輩が出没して、衛兵達に連れて行かれるという出来事が日に日に増えてきている。
そんな慌ただしさに包まれた王都で、オレは朝早くからヒューゴの家に来ていた。先日アリア様のお茶会でのイーサン兄さん達との会話の件でだ。
「なんと……イーサン様がおっしゃられていたのですか……」
「そう、ダビド伯爵領の奴隷商人が怪しいらしいよ。まぁでも帝国の事だからオレはどうする事もできないよ」
「ふむ……念の為にワシの方からランパード辺境伯には伝えた方が良いじゃろうな」
「そうだね。それじゃお願いするよ」
帝国での出来事についての話し合いが一息ついた所でヒューゴは席を立ち、腰に手を当てながらキッチンに向かっていった。
「そう言えばこの前クライヴの知人と名乗る者がシェリダン子爵領から王都へ旅行に来ていたそうで、お店の方にプレゼントが届いてのぉ。どうやら茶葉らしいんだが……どこにしまったやら」
ヒューゴは何やら棚の中を探しているので、どうやらオレにお茶を飲ませてくれるらしい。
「そうじゃ、これじゃあ」
そう言ってこちらに持ってきたのは、目を疑うような袋だった!
厚めの紙袋なのだが、書かれている絵と言葉が凄まじい。
紙袋の表面には【水の精だぜウェーイ 神ってるやばティー】と大きく書かれていてインパクトは絶大だ。
そして裏面にはあの憎きクソ神父もどきが【GOD】の文字の形をしたサングラスをかけて、シャンパンタワーの前で何故か上半身裸、しかもムキムキで小麦色の肌をしており、更に白いを歯をキラリと光らせながらサムズアップしている絵が描かれている。
(こんな自己主張の強い人間は一人しかいないよな……しかもコレ需要あるのか? 誰をターゲットにしてんだよ!)
神父もどきからの残念なプレゼントだったが、その茶葉で入れた紅茶の味は……悔しかったが爽やかで若々しい風味とほどよい渋みで茶葉の魅力を最大限に発揮していた…………
コンコン
「おじい様、クライヴの迎えにきました」
「おぉ、フィーネちゃん。もうそんな時間かい。ほれクライヴ行ってこんかい」
扉を上品にノックする音とともに満面の笑顔で現れたのは、いかにも元気いっぱいで礼儀正しいキャラを演じる猫被り中のフィーネだった。
(いつもはドンドンと扉叩いて、勝手に入ってきて罵倒するクセに……)
「ほらクライヴ、今日はアタシ達が働く日なのよ! 早くハッピースマイルポテイトンに行くわよ」
そうそう今日と明日はハッピースマイルポテイトンの営業日で、オレとフィーネとモーガンとリアナとショパンさんの出勤日だ。
ショーンは明日明後日と二日間開催される池の飛び込み大会に参加するらしく、その準備に追われているらしく、クラリネさんも実家の雑貨屋の手伝いで大忙しとの事だ。
「おじい様行ってきます」
「爺ちゃん行ってくるね」
「二人とも気をつけるんじゃぞ」
そしてオレとフィーネはハッピースマイルポテイトンに急いで向かう。
いつもなら金曜日は十五時からの営業だが、今は生誕祭なので他の店と同様にハッピースマイルポテイトンも朝九時から営業開始にしている。
一応は昼食の時間帯までの営業としているのだが、生誕祭残り十日を切ってからは、客足が途絶える事なく一時間半から二時間でソールドアウトが続いている状況だ。
時刻は八時半を過ぎた頃、ハッピースマイルポテイトンに到着した。
オレとフィーネは駆け足気味でここまで来たので、少しだけ息が上がっていた。
一度深呼吸をして息を整えてから、クローズドと書いてある木の板が吊るされた扉を開けた。
「クライヴ遅いよ。遅刻するんじゃないかとショパンさんも心配していたよ」
「まぁクライヴだけなら遅刻もあるれないな。フィーネが迎えに行ってくれたようで助かったよ」
扉の先にはモップを手に持ちフロアを掃除していたであろうモーガンとリアナがオレの顔を見るなり大きなため息をついて、やれやれといった顔をしている。
その奥ではテーブルを拭きながらニコリと微笑むショパンさんの姿が見えた。
「さぁ。皆さん揃いましたし、そろそろ開店しますので準備しましょう」
ショパンさんの一声でみんな集まり、今日の布陣を決める。
カウンターでの会計だけど時々ホールで接客係はショパンさんとモーガンに対応してもらう。計算が早く会計前の行列を整理する能力が高いのだが、ショパンさんがネックだ……マダム達が津波の如く押し寄せてくる可能性が高い!
メインで接客をこなすのはリアナとフィーネの見た目だけは美少女コンビに任せて、オレは一人ぼっちの厨房の番人と化することとなった…………
ちなみに今日の営業は厨房の人手不足という事で、メニューはフライドポテトの一種類のみの提供としている。
(まぁ他にも時短の策は考えているんだけどね。揚げたてを提供するのではなく、常にフル稼働でストック作ろうか)
オレは約一時間半、ひたすら保温機能付きの箱へ熱々のポテトをストックしていく。もちろん量を計る手順を省く為にジャガイモ一つ分毎に揚げているフライドポテトをそれぞれの紙袋に入れて箱の中に保管をした。
後は注文を受けたフィーネとリアナが箱の中で保温されているフライドポテト入りの紙袋を客に提供するだけだ。
「フッフッフ……これで人手が足りなくても乗り越えられる!」
「気持ち悪いわね! アンタ、頭の中もジャガイモになったの!」
フィーネの汚物を見るような視線も気にしない……ポテトを揚げてばかりで変なテンションになってしまっているが、客を待たせる事なく提供できている事でオレは自画自賛していた。
そんな時にイレギュラーが訪れる!
「大変だ。クライヴ! ポテト揚げたてのオーダーを受けたんだが大丈夫かい?」
リアナは勢いよく扉を開けて力強い眼差しでオレを見ている。
(誰だよ! そんな通な頼み方する奴は! もしもフライドポテトに塩振って提供していたら、絶対に塩少なめとか、塩なしでとか、塩多めでとか言われてしまうヤツだろ オレの世界の某ハンバーガーチェーン店の頼み方じゃねぇかよ!)
オレは厨房からフロアの様子を覗いていると、どうやら貴族様御一行だと思われる。
カウンターで申し訳そうに注文している女性に違和感を感じる。
(どこかの貴族の専属メイドか? 平民にしてはちょっと品があり過ぎだろ? 多分下級貴族のご令嬢とかだろうか?)
オレは不審に思いながら、その女性が歩いていく先を見ると、奥のテーブルに平民と思われる服装の女性がいた。
ただ、とても可愛い。
そして見覚えのある宝石のように美しい青い目とローズブロンドの髪……
「お嬢様、揚げたてのフライドポテトです」
「ありがとう。そうなのよ……やっぱり揚げたてが一番なのよ」
そして見覚えのある少女はどこからか小瓶を取り出して、慣れた手つきで白い粉をフライドポテトに振りかける。
「クゥー! コレよコレ、やっぱり塩が無いと物足りないのよね」
「お嬢様?」
そう言って女の子はホクホク顔でフライドポテトを頬張っていた。
(アリア様……通過ぎるよ。頼み方も食べ方も……)
アリア様の意外な一面を垣間見えつつ、昼前にはポテトが売り切れとなり本日の営業は終了した。
国外の商人の出入りも多くなり、街は人で溢れかえって盛り上がりは最高潮だ。
活気があって良いのだが夜遅くまで馬鹿騒ぎをしている輩が出没して、衛兵達に連れて行かれるという出来事が日に日に増えてきている。
そんな慌ただしさに包まれた王都で、オレは朝早くからヒューゴの家に来ていた。先日アリア様のお茶会でのイーサン兄さん達との会話の件でだ。
「なんと……イーサン様がおっしゃられていたのですか……」
「そう、ダビド伯爵領の奴隷商人が怪しいらしいよ。まぁでも帝国の事だからオレはどうする事もできないよ」
「ふむ……念の為にワシの方からランパード辺境伯には伝えた方が良いじゃろうな」
「そうだね。それじゃお願いするよ」
帝国での出来事についての話し合いが一息ついた所でヒューゴは席を立ち、腰に手を当てながらキッチンに向かっていった。
「そう言えばこの前クライヴの知人と名乗る者がシェリダン子爵領から王都へ旅行に来ていたそうで、お店の方にプレゼントが届いてのぉ。どうやら茶葉らしいんだが……どこにしまったやら」
ヒューゴは何やら棚の中を探しているので、どうやらオレにお茶を飲ませてくれるらしい。
「そうじゃ、これじゃあ」
そう言ってこちらに持ってきたのは、目を疑うような袋だった!
厚めの紙袋なのだが、書かれている絵と言葉が凄まじい。
紙袋の表面には【水の精だぜウェーイ 神ってるやばティー】と大きく書かれていてインパクトは絶大だ。
そして裏面にはあの憎きクソ神父もどきが【GOD】の文字の形をしたサングラスをかけて、シャンパンタワーの前で何故か上半身裸、しかもムキムキで小麦色の肌をしており、更に白いを歯をキラリと光らせながらサムズアップしている絵が描かれている。
(こんな自己主張の強い人間は一人しかいないよな……しかもコレ需要あるのか? 誰をターゲットにしてんだよ!)
神父もどきからの残念なプレゼントだったが、その茶葉で入れた紅茶の味は……悔しかったが爽やかで若々しい風味とほどよい渋みで茶葉の魅力を最大限に発揮していた…………
コンコン
「おじい様、クライヴの迎えにきました」
「おぉ、フィーネちゃん。もうそんな時間かい。ほれクライヴ行ってこんかい」
扉を上品にノックする音とともに満面の笑顔で現れたのは、いかにも元気いっぱいで礼儀正しいキャラを演じる猫被り中のフィーネだった。
(いつもはドンドンと扉叩いて、勝手に入ってきて罵倒するクセに……)
「ほらクライヴ、今日はアタシ達が働く日なのよ! 早くハッピースマイルポテイトンに行くわよ」
そうそう今日と明日はハッピースマイルポテイトンの営業日で、オレとフィーネとモーガンとリアナとショパンさんの出勤日だ。
ショーンは明日明後日と二日間開催される池の飛び込み大会に参加するらしく、その準備に追われているらしく、クラリネさんも実家の雑貨屋の手伝いで大忙しとの事だ。
「おじい様行ってきます」
「爺ちゃん行ってくるね」
「二人とも気をつけるんじゃぞ」
そしてオレとフィーネはハッピースマイルポテイトンに急いで向かう。
いつもなら金曜日は十五時からの営業だが、今は生誕祭なので他の店と同様にハッピースマイルポテイトンも朝九時から営業開始にしている。
一応は昼食の時間帯までの営業としているのだが、生誕祭残り十日を切ってからは、客足が途絶える事なく一時間半から二時間でソールドアウトが続いている状況だ。
時刻は八時半を過ぎた頃、ハッピースマイルポテイトンに到着した。
オレとフィーネは駆け足気味でここまで来たので、少しだけ息が上がっていた。
一度深呼吸をして息を整えてから、クローズドと書いてある木の板が吊るされた扉を開けた。
「クライヴ遅いよ。遅刻するんじゃないかとショパンさんも心配していたよ」
「まぁクライヴだけなら遅刻もあるれないな。フィーネが迎えに行ってくれたようで助かったよ」
扉の先にはモップを手に持ちフロアを掃除していたであろうモーガンとリアナがオレの顔を見るなり大きなため息をついて、やれやれといった顔をしている。
その奥ではテーブルを拭きながらニコリと微笑むショパンさんの姿が見えた。
「さぁ。皆さん揃いましたし、そろそろ開店しますので準備しましょう」
ショパンさんの一声でみんな集まり、今日の布陣を決める。
カウンターでの会計だけど時々ホールで接客係はショパンさんとモーガンに対応してもらう。計算が早く会計前の行列を整理する能力が高いのだが、ショパンさんがネックだ……マダム達が津波の如く押し寄せてくる可能性が高い!
メインで接客をこなすのはリアナとフィーネの見た目だけは美少女コンビに任せて、オレは一人ぼっちの厨房の番人と化することとなった…………
ちなみに今日の営業は厨房の人手不足という事で、メニューはフライドポテトの一種類のみの提供としている。
(まぁ他にも時短の策は考えているんだけどね。揚げたてを提供するのではなく、常にフル稼働でストック作ろうか)
オレは約一時間半、ひたすら保温機能付きの箱へ熱々のポテトをストックしていく。もちろん量を計る手順を省く為にジャガイモ一つ分毎に揚げているフライドポテトをそれぞれの紙袋に入れて箱の中に保管をした。
後は注文を受けたフィーネとリアナが箱の中で保温されているフライドポテト入りの紙袋を客に提供するだけだ。
「フッフッフ……これで人手が足りなくても乗り越えられる!」
「気持ち悪いわね! アンタ、頭の中もジャガイモになったの!」
フィーネの汚物を見るような視線も気にしない……ポテトを揚げてばかりで変なテンションになってしまっているが、客を待たせる事なく提供できている事でオレは自画自賛していた。
そんな時にイレギュラーが訪れる!
「大変だ。クライヴ! ポテト揚げたてのオーダーを受けたんだが大丈夫かい?」
リアナは勢いよく扉を開けて力強い眼差しでオレを見ている。
(誰だよ! そんな通な頼み方する奴は! もしもフライドポテトに塩振って提供していたら、絶対に塩少なめとか、塩なしでとか、塩多めでとか言われてしまうヤツだろ オレの世界の某ハンバーガーチェーン店の頼み方じゃねぇかよ!)
オレは厨房からフロアの様子を覗いていると、どうやら貴族様御一行だと思われる。
カウンターで申し訳そうに注文している女性に違和感を感じる。
(どこかの貴族の専属メイドか? 平民にしてはちょっと品があり過ぎだろ? 多分下級貴族のご令嬢とかだろうか?)
オレは不審に思いながら、その女性が歩いていく先を見ると、奥のテーブルに平民と思われる服装の女性がいた。
ただ、とても可愛い。
そして見覚えのある宝石のように美しい青い目とローズブロンドの髪……
「お嬢様、揚げたてのフライドポテトです」
「ありがとう。そうなのよ……やっぱり揚げたてが一番なのよ」
そして見覚えのある少女はどこからか小瓶を取り出して、慣れた手つきで白い粉をフライドポテトに振りかける。
「クゥー! コレよコレ、やっぱり塩が無いと物足りないのよね」
「お嬢様?」
そう言って女の子はホクホク顔でフライドポテトを頬張っていた。
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