【完結】セフレじゃないの?

金浦桃多

文字の大きさ
6 / 6

6.

しおりを挟む

「遥斗、さっきも言ったが、週末は大丈夫か? 二人で暮らす物件を探そう」
「え?」
「一緒に暮らせば、もっと遥斗といられる。仕事も頑張れる」
「泰生……そこまで考えてくれていたの? 嬉しい」

 泰生は遥斗の頬を撫でて、苦笑した。

「俺は、一人で暴走していたんだな。ごめんな」
「オレも、捨てられるかもって、勝手に不安になってた」
「そうさせたのは俺だ。一目惚れだった。連絡先を教えたのは遥斗だけだ。そこから、お前しか見えなくなった……愛しているよ、遥斗」
「! オレも、泰生のことを愛してる」

 遥斗と泰生は、誓うようなキスをしながら、もう一度、ベッドへ倒れ込む。

「始発で帰る。今夜は離れたくない。いいか?」
「うん、嬉しい」

 遥斗は泰生からキスの雨を受けて、二人は見つめ合ったまま、身体を繋げた。

「たいせい……すき、すき」
「遥斗、可愛いな……愛してるよ」

 遥斗は、泰生の首筋と腰にしがみついて、ぴったりと肌を合わせると、満足気に吐息を漏らした。心の充足感が凄い。
 深く口付けて、お互いの唾液を交換していると、泰生が、遥斗の胸の尖りに触れてきた。

「あ、ん、んっ」
「ほら、コッチも好きだろう?」

 遥斗の後孔のしこりを泰生はゆるゆると腰を揺すり刺激してくる。遥斗を甘やかす抱き方に、本当に愛されていると実感できる。

「ぁん! すき、すき! 泰生もいっしょにっ!」
「───ッ! コラ、一緒にイクんだろ?」

 遥斗の内壁が、うねるように泰生の雄を刺激すると、ビクリと反応した。泰生が遥斗の様子を見ながら、抽挿を始める。泰生の顔が快楽に歪むのを見て心が満たされる。
 いよいよ切羽詰まったとき、泰生は遥斗に、足を抱えるように言った。自ら泰生に淫らな姿を見せつけて、遥斗は泰生を煽る。遥斗のモノを泰生は扱き、腰を激しく叩きつけてきた。

「アッ────!」
「クッ!」

 二人は同時に達したのだった。
 


 週末は、二人で物件を見に行って、泰生と遥斗の職場の中間にあるマンションに決めた。泰生が転職するタイミングで、目をつけていたマンションは、遥斗もとても気に入った。

「部屋の掃除はまかせてよ」
「俺だって時間があれば、あんなに散らかさないからな」

 今回のすれ違いで反省した遥斗と泰生は、なんでも話し合うようになると、さらに絆が深まったのだった。



 ~完~ 



 
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

未希かずは(Miki)
ネタバレ含む
2025.04.10 金浦桃多

みきさん、感想ありがとうございます!

話し合うようになったら、もっとお互いかけがえのない相手になるんじゃないかな?と思っています☺️✨

お読みいただきありがとうございました✨

解除

あなたにおすすめの小説

好きになってはいけない人

万里
BL
蓮は、音楽とは縁のない生活を送っていたが、ある日誘われて訪れたライブハウスで、ギターを弾く男・一昭に出会う。 ステージの上で光を放つようなその姿に、蓮は一瞬で心を奪われる。 蓮(れん) 年齢:18歳 外見:細身、黒髪、170cm前後 一昭(かずあき) 年齢:21歳 外見:180cm、がたい良し、金髪、あまり愛想がない

ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!

ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!? 「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??

白花の檻(はっかのおり)

AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。 その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。 この出会いは祝福か、或いは呪いか。 受け――リュシアン。 祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。 柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。 攻め――アーヴィス。 リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。 黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。 王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。

お酒に酔って、うっかり幼馴染に告白したら

夏芽玉
BL
タイトルそのまんまのお話です。 テーマは『二行で結合』。三行目からずっとインしてます。 Twitterのお題で『お酒に酔ってうっかり告白しちゃった片想いくんの小説を書いて下さい』と出たので、勢いで書きました。 執着攻め(19大学生)×鈍感受け(20大学生)

【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜

キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。 モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。 このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。 「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」 恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。 甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。 全8話。

もしも願いが叶うなら、あの頃にかえりたい

マカリ
BL
幼馴染だった親友が、突然『サヨナラ』も言わずに、引っ越してしまった高校三年の夏。 しばらく、落ち込んでいたが、大学受験の忙しさが気を紛らわせ、いつの間にか『過去』の事になっていた。 社会人になり、そんなことがあったのも忘れていた、ある日の事。 新しい取引先の担当者が、偶然にもその幼馴染で…… あの夏の日々が蘇る。

クズ彼氏にサヨナラして一途な攻めに告白される話

雨宮里玖
BL
密かに好きだった一条と成り行きで恋人同士になった真下。恋人になったはいいが、一条の態度は冷ややかで、真下は耐えきれずにこのことを塔矢に相談する。真下の事を一途に想っていた塔矢は一条に腹を立て、復讐を開始する——。 塔矢(21)攻。大学生&俳優業。一途に真下が好き。 真下(21)受。大学生。一条と恋人同士になるが早くも後悔。 一条廉(21)大学生。モテる。イケメン。真下のクズ彼氏。

偽りの愛

いちみやりょう
BL
昔は俺の名前も呼んでくれていたのにいつからか“若”としか呼ばれなくなった。 いつからか……なんてとぼけてみなくても分かってる。 俺が14歳、憲史が19歳の時、俺がこいつに告白したからだ。 弟のように可愛がっていた人間から突然告白されて憲史はさぞ気持ち悪かったに違いない。 だが、憲史は優しく微笑んで初恋を拗らせていた俺を残酷なまでに木っ端微塵に振った。 『俺がマサをそういう意味で好きになることなんて一生ないよ。マサが大きくなれば俺はマサの舎弟になるんだ。大丈夫。身近に俺しかいなかったからマサは勘違いしてしまったんだね。マサにはきっといい女の子がお嫁さんに来てくれるよ』

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。