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4章 世界樹のダンジョンと失われし焔たちの記憶
88話
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「ふぅ~、気になってたアニメ、全話一気見してしまったぜ」
今日の焔は自室のベットに寝転がりながら、動画配信サービスを使ってアニメ鑑賞を楽しんでいた。
そう、この世界では現実世界のHIMIKOが展開しているサービスの一部をゲーム内でも利用することができる。
そのことを知った焔はさっそく動画配信サービスを使ったのだった。
ファンタジーな世界で、タブレットを使用しアニメを見るという不思議な感覚。
しかし、これでまた焔の理想の生活へと近づいていた。
キリの良いところでアニメ鑑賞を終わりにし、タブレットをアイテムボックスに片付ける。
そのタイミングでフレンドからの着信が入った。
相手は優花だった。
優花は他の者ならメッセージで済ませるような案件でもビデオ通話を使用して連絡をとることが多い。
特に拒否するようなことでもないので、焔は優花に何か言うこともなくビデオ通話を受け入れていた。
「やあ、何か用かい」
「こんにちは焔さん。今からそっちに行ってもいい?」
「別に構わんけど、何かあるのか?」
「ううん、何もないけど、焔さんが奴隷の私をほったらかしにするから」
「その奴隷っていうのやめてくれよ、俺は優花を奴隷にしたつもりはないからな」
「でも私の人生は焔さんのものなんでしょ? なのに別々に暮らしてるし、何も言ってこないし」
「そう言われるとそうかもしれないな。よし、じゃあ自由に生きな」
「やだ」
「なんでだよ!?」
「だって、私のすべてが焔さんのものだと思うと、なんだか気持ちよくなってくるんだもん」
「ひぃっ……」
「ひどい、なんで引くの!?」
「そりゃ引くだろ! 俺は優花がそんな変態みたいな子だと思わなかったぞ」
「私だって思ってなかったよ。焔さんが私のことこんな風にしちゃったんだから、ちゃんと責任取ってね」
「責任と取るって、いったい何を……」
「とりあえずこの鞭で私を縛ってね!」
「ぎゃあああああ、この変態!」
「あはははは、じゃあ今からそっち行くからね~」
「ひぃいいいいいいい」
そしてビデオ通話は一方的に切られてしまった。
「はぁ……」
どうしてこうなったのか。
確かに優花はかわいく、焔にとっても好みの範囲。
そんな女の子だからこそ、命がけで助けたのだ。
今の状況、かわいい女の子に付きまとわれているという、ちょっとうらやましい状況ではあるはず。
しかし、焔はうれしいよりも怖いと思ってしまっていた。
なにせ奴隷になることを望んでいるような発言をしたり、鞭で縛ってほしいとか言ってくる相手だ。
焔の望む、平穏で幸せな日常が音を立てて崩れていく、そんな恐怖を感じてしまう。
「これはなんとかしないとな……」
焔は重たくなってしまった腰をなんとか上げて、とりあえず部屋の中を歩きながら何かいい案がないか考える。
そんな時、部屋の扉がノックされた。
優花が来るには早すぎる。
まさか宿の近くで張り込んでいたとか、そんな嫌な予感がして焔は背中が冷たくなっていくのを感じた。
「はい?」
「お兄ちゃん入るね~」
恐る恐る返事をすると、返ってきた声はとてもかわいらしい詩乃の声だった。
「詩乃ちゃ~ん!」
「わっ、どうしたのお兄ちゃん」
「マジ、詩乃ちゃんは天使だよ~」
「私天使なの?」
「ああ、俺の、俺だけの天使だよ」
「やった~」
焔は嬉しそうな詩乃に抱きつくと、詩乃は逆に焔に抱きつき返す。
それで調子に乗った焔は、そっと詩乃のお尻に手を移動させ、やさしく撫でまわした。
ちょっと、いや、かなりアウトな行為だったが、幸いにも保安システムとやらは作動した様子もない。
やはり都市伝説だったかと、焔が安心した時だった。
半開きになっていた焔の部屋のドアが、キィ~っと音を立てて開いていく。
何だろうと思い、焔が顔をあげると、そこにはゴミを見るような目で焔を見下す明日香がいた。
「……てへっ」
焔は引きつる顔をなんとか笑顔に変えてその場をしのごうとする。
それがよかったのかどうかはわからないが、明日香はそれ以上何もすることはなかった。
しかしほっとしたのも束の間、そこにさらなる爆弾が投下されることとなる。
「焔さ~ん! あなたの奴隷がやってきましたよ~! 今日も鞭で縛ってくださ~い!」
「ぎゃああああああああ!! やめて、これ以上話をややこしくしないでええええええええええ!!」
焔の事情などまったく知らない優花が、入り口にいた明日香のことなど目もくれずに部屋に入ってくる。
「へえ……、奴隷ですか、こんなかわいらしい女の子を奴隷にしていったい何をさせているんでしょうね?」
「ち、違うんだ明日香、俺は奴隷なんか望んではいない」
「あの首輪、私知ってます。魔族の間ではメジャーなアイテムですよ? 奴隷の首輪」
「俺がつけたわけじゃないんだ、信じてくれ!」
必死に事情を説明しようとする焔だったが、わざとやっているのか、優花がそれを邪魔してくる。
「焔さ~ん、放置プレイですかぁ~、いつもみたいに鞭で縛り上げてくださいよ~」
「俺、君のこと縛ったこと一回もないよね!? ちょっと今は静かにしててくれないかな?」
焔はこれ以上余計なことを言われないようにと、焦って鞭を使って優花の自由を奪おうとする。
すると特殊な効果が鞭に付与されているのか、軽く振るっただけで見事な軌道をえがいて優花を縛りあげていく。
そして優花はポイっとベッドの上へ投げ出される。
その姿は、すぐにでもいただきたくなるような、とても扇情的な姿だった。
控え目な胸は無理やり寄せあげられ、かわいらしいフリルのスカートは下着が少しだけ見えるくらいの位置までめくられている。
目の前で起きた意味の分からない出来事に驚きながらも、焔はその優花の姿にごくりとのどを鳴らしてしまう。
「へえ……、焔さん見事な鞭さばきですねぇ? Sランクくらいあるんじゃないですか?」
「そんなステータス存在しないよね!? 今のは鞭が勝手に」
嘘は言っていない焔だったが、今は完全に分が悪かった。
「ああ、焔さん、ダメです、これ以上は私……」
「やめて優花ちゃん! 詩乃ちゃんもいるから! 教育上悪いから!」
「いやああああ!」
「いやああああああああああああああああああああああああああああ!!」
鞭に縛られていく優花よりも、完全にパニックになっている焔の方が大きい悲鳴をあげていた。
その間にも焔は詩乃を抱きしめ、目を手で覆って教育上悪影響を及ぼしかねないものから視界を遮っていた。
今日の焔は自室のベットに寝転がりながら、動画配信サービスを使ってアニメ鑑賞を楽しんでいた。
そう、この世界では現実世界のHIMIKOが展開しているサービスの一部をゲーム内でも利用することができる。
そのことを知った焔はさっそく動画配信サービスを使ったのだった。
ファンタジーな世界で、タブレットを使用しアニメを見るという不思議な感覚。
しかし、これでまた焔の理想の生活へと近づいていた。
キリの良いところでアニメ鑑賞を終わりにし、タブレットをアイテムボックスに片付ける。
そのタイミングでフレンドからの着信が入った。
相手は優花だった。
優花は他の者ならメッセージで済ませるような案件でもビデオ通話を使用して連絡をとることが多い。
特に拒否するようなことでもないので、焔は優花に何か言うこともなくビデオ通話を受け入れていた。
「やあ、何か用かい」
「こんにちは焔さん。今からそっちに行ってもいい?」
「別に構わんけど、何かあるのか?」
「ううん、何もないけど、焔さんが奴隷の私をほったらかしにするから」
「その奴隷っていうのやめてくれよ、俺は優花を奴隷にしたつもりはないからな」
「でも私の人生は焔さんのものなんでしょ? なのに別々に暮らしてるし、何も言ってこないし」
「そう言われるとそうかもしれないな。よし、じゃあ自由に生きな」
「やだ」
「なんでだよ!?」
「だって、私のすべてが焔さんのものだと思うと、なんだか気持ちよくなってくるんだもん」
「ひぃっ……」
「ひどい、なんで引くの!?」
「そりゃ引くだろ! 俺は優花がそんな変態みたいな子だと思わなかったぞ」
「私だって思ってなかったよ。焔さんが私のことこんな風にしちゃったんだから、ちゃんと責任取ってね」
「責任と取るって、いったい何を……」
「とりあえずこの鞭で私を縛ってね!」
「ぎゃあああああ、この変態!」
「あはははは、じゃあ今からそっち行くからね~」
「ひぃいいいいいいい」
そしてビデオ通話は一方的に切られてしまった。
「はぁ……」
どうしてこうなったのか。
確かに優花はかわいく、焔にとっても好みの範囲。
そんな女の子だからこそ、命がけで助けたのだ。
今の状況、かわいい女の子に付きまとわれているという、ちょっとうらやましい状況ではあるはず。
しかし、焔はうれしいよりも怖いと思ってしまっていた。
なにせ奴隷になることを望んでいるような発言をしたり、鞭で縛ってほしいとか言ってくる相手だ。
焔の望む、平穏で幸せな日常が音を立てて崩れていく、そんな恐怖を感じてしまう。
「これはなんとかしないとな……」
焔は重たくなってしまった腰をなんとか上げて、とりあえず部屋の中を歩きながら何かいい案がないか考える。
そんな時、部屋の扉がノックされた。
優花が来るには早すぎる。
まさか宿の近くで張り込んでいたとか、そんな嫌な予感がして焔は背中が冷たくなっていくのを感じた。
「はい?」
「お兄ちゃん入るね~」
恐る恐る返事をすると、返ってきた声はとてもかわいらしい詩乃の声だった。
「詩乃ちゃ~ん!」
「わっ、どうしたのお兄ちゃん」
「マジ、詩乃ちゃんは天使だよ~」
「私天使なの?」
「ああ、俺の、俺だけの天使だよ」
「やった~」
焔は嬉しそうな詩乃に抱きつくと、詩乃は逆に焔に抱きつき返す。
それで調子に乗った焔は、そっと詩乃のお尻に手を移動させ、やさしく撫でまわした。
ちょっと、いや、かなりアウトな行為だったが、幸いにも保安システムとやらは作動した様子もない。
やはり都市伝説だったかと、焔が安心した時だった。
半開きになっていた焔の部屋のドアが、キィ~っと音を立てて開いていく。
何だろうと思い、焔が顔をあげると、そこにはゴミを見るような目で焔を見下す明日香がいた。
「……てへっ」
焔は引きつる顔をなんとか笑顔に変えてその場をしのごうとする。
それがよかったのかどうかはわからないが、明日香はそれ以上何もすることはなかった。
しかしほっとしたのも束の間、そこにさらなる爆弾が投下されることとなる。
「焔さ~ん! あなたの奴隷がやってきましたよ~! 今日も鞭で縛ってくださ~い!」
「ぎゃああああああああ!! やめて、これ以上話をややこしくしないでええええええええええ!!」
焔の事情などまったく知らない優花が、入り口にいた明日香のことなど目もくれずに部屋に入ってくる。
「へえ……、奴隷ですか、こんなかわいらしい女の子を奴隷にしていったい何をさせているんでしょうね?」
「ち、違うんだ明日香、俺は奴隷なんか望んではいない」
「あの首輪、私知ってます。魔族の間ではメジャーなアイテムですよ? 奴隷の首輪」
「俺がつけたわけじゃないんだ、信じてくれ!」
必死に事情を説明しようとする焔だったが、わざとやっているのか、優花がそれを邪魔してくる。
「焔さ~ん、放置プレイですかぁ~、いつもみたいに鞭で縛り上げてくださいよ~」
「俺、君のこと縛ったこと一回もないよね!? ちょっと今は静かにしててくれないかな?」
焔はこれ以上余計なことを言われないようにと、焦って鞭を使って優花の自由を奪おうとする。
すると特殊な効果が鞭に付与されているのか、軽く振るっただけで見事な軌道をえがいて優花を縛りあげていく。
そして優花はポイっとベッドの上へ投げ出される。
その姿は、すぐにでもいただきたくなるような、とても扇情的な姿だった。
控え目な胸は無理やり寄せあげられ、かわいらしいフリルのスカートは下着が少しだけ見えるくらいの位置までめくられている。
目の前で起きた意味の分からない出来事に驚きながらも、焔はその優花の姿にごくりとのどを鳴らしてしまう。
「へえ……、焔さん見事な鞭さばきですねぇ? Sランクくらいあるんじゃないですか?」
「そんなステータス存在しないよね!? 今のは鞭が勝手に」
嘘は言っていない焔だったが、今は完全に分が悪かった。
「ああ、焔さん、ダメです、これ以上は私……」
「やめて優花ちゃん! 詩乃ちゃんもいるから! 教育上悪いから!」
「いやああああ!」
「いやああああああああああああああああああああああああああああ!!」
鞭に縛られていく優花よりも、完全にパニックになっている焔の方が大きい悲鳴をあげていた。
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