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5章 変わっていく世界
111話
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焔たちの住む島の中で、最もお店が立ち並ぶ商店街。
その中のひとつに焔、舞依、汐音、千歳、夏海の5人の姿があった。
目的は海水浴に着ていく水着を選ぶことだ。
それはかつて焔と汐音の約束を果たすため。
その買い物に他のメンバーも乗っかってきた。
「ねえねえ焔、どれがいいかな?」
「あの~、千歳さん? 俺をそっちのコーナーに連れて行こうとするのやめてくれませんか」
「でもそんなところにいたら水着選べないよ?」
「俺の水着はこっちにあるんだけど」
「私の水着だよ」
「俺が選ぶの?」
「うん! 焔が着てほしいの選んで。あ、こういうのがいいかな?」
千歳は焔の目の前に、かなり露出の多い水着を持ってきた。
それを着る千歳を想像しながらも、焔は別の水着を選び千歳の体に合わせみる。
「俺はこっちの方が好きかな~」
「わぁ~、フリフリだね」
「ああ、フリフリだ」
焔が千歳に渡した水着は、ちょっとこどもっぽいくらいの、露出の少ないフリルワンピースだった。
意外と焔はこういうタイプの服や水着が好きなのだ。
「確かに焔はフリフリ大好きだもんね」
「ああ、かわいい千歳とかわいいフリフリは最強さ」
「も~、恥ずかしいよ! ちょっと着てみるね」
「どうせならさっきのやつも着てみせてくれると嬉しいな」
「焔のエッチ! 着ないからね!」
「ええ~、自分で選んだやつなのに?」
千歳は焔の選んだ水着だけを持って試着ルームへと入っていった。
それと入れ替わりで今度は舞依と夏海がやってくる。
「お兄ちゃん、これどうかな?」
「お、いいじゃないか、最高に似合いそうだ」
「こっちはどう?」
「最高に似合いそう」
「これは?」
「最高に似合いそう」
「も~、全然参考にならないよ~」
「仕方ないだろ、舞依は何を着てもかわいいんだから」
「む~、じゃあお兄ちゃんがこの中から選んで」
「俺が選ぶのか、それでいいのか妹よ」
焔はそう言いながら、持ってきた中で一番露出の少ないものを選んだ。
これはもちろん、海水浴場でどこの誰ともわからん連中に舞依の素肌をさらしたくないというシスコン思考からきている。
そして焔はこの考えを、世界中の兄が妹に抱いている普通の感情だと信じていた。
舞依は水着を選び終えたが、一緒にいた夏海はまだ何も見つけていない様子だ。
そんな夏海はモジモジしながらそっと焔の前にやってきた。
「どうしたの夏海ちゃん?」
「あの、その……。私もおにい……、じゃなくて焔さんに選んでほしくて」
「俺が夏海ちゃんの水着を!?」
いくら妹のような存在とはいえ、妹の友達の水着を選ぶなんてことが普通あるのだろうか。
さすがに照れてしまい、焔の方がモジモジしてしまう。
「私、自分で水着を選んだことないんです」
「そうなの?」
「はい、体が強くなかったので、必要なくて」
「そっか、じゃあ一緒に選んでみようか」
「いいんですか」
「ああ、俺をマネキン代わりに使ってくれていいから」
「え……」
焔の一言に夏海が固まる。
「いや、冗談、冗談だからね」
「で、ですよね。すみません」
「気を取り直してさっそく探してみようか。あ、これなんかどうかな」
「え……」
焔が引っ張り出したのは、なんと白いスク水。
なんというレアもの。
冗談でもなんでもなく、焔は割と真面目に選んで夏海に本気ですすめていた。
しかし返ってきたのは夏海の白い目だった。
その後、結局選んだのはまたもフリフリ。
しかし3人の中で唯一のビキニタイプ。
ちょうど焔の目にとまり、夏海の好みともあったらしい。
ビキニといっても布地が多く、ラッシュガードもセットなので、そこまで露出することもないだろう。
焔は夏海の素肌も他の者に見せるつもりはないらしい。
そしてお次は汐音の水着だ。
「焔君、もちろん私のも選んでくれるんだよね?」
「それはもう、そのために来たんですから。どうぞ!」
焔はいつの間に選んでいたのか、汐音にむかって水着を差し出す。
「……なんか透けてない?」
「そんなことないですよ、透け感があるだけで透けませんって」
「本当に? 大事なところが見えちゃったりとかしない?」
「そんなものがこんなところに売ってるわけないじゃないですか」
「それもそうだね……。じゃあせっかくだし試してみるよ」
「はい。気に入らなかったらまた選びますから」
「うん、よろしく」
試着室に入っていく汐音。
しばらくして汐音は顔だけ試着室から出して、焔にむかって叫ぶ。
「ばっちり透けてるじゃない!!」
「あれれ~? おかしいなぁ~」
汐音の言葉にとぼける焔。
透けることはばっちり近くにいた店員に確認済みだった。
「お兄ちゃん最低」
「焔最低」
「焔さん……」
舞依たち3人から非難の視線を浴びる焔。
「すぐに代わりの水着を持ってきます!!」
焔はその場から逃げるように走り去った。
「ふぅ、危ないところだった」
「何がですか?」
「うわっ」
ひとりごとのつもりだった言葉に返事をされて、焔は驚き振り返る。
そこに立っていたのは呉羽と優花だった。
「呉羽ちゃんに優花ちゃんじゃないか、いったいどうしたの?」
「水着売り場ですから水着を買いに」
「いやまあ、そうだよね」
「海水浴に行くんですよね?」
「あ、汐音さんから聞いた?」
「はい、私たちもその水着を買いに来たんです」
「呉羽ちゃんも来てくれるの!?」
「ええ、優花ちゃんが行きたいと駄々をこねるので」
呉羽が視線をむけると、優花が「えへへ」と照れたように笑う。
ちょうど誘おうと思っていた2人の参加が決まり、焔は心の中でガッツポーズをした。
「それでは私たちは水着を選んできますので」
「ああ、俺も早く選ばないとな」
そう言って焔は呉羽たちと同じところに移動して水着を物色する。
「……なぜ焔さんは女性用の水着を選んでいるのですか?」
「え? 汐音さんの分を選んでるんだよ。さっきスケスケを渡したら怒られちゃって」
「へぇ……」
焔は特に何も気にせず放った一言だったが、当たり前のように呉羽には引っかかる言葉だった。
なにか言いたそうな呉羽だったが、それよりも先に優花が反応する。
「焔さん、汐音さんに怒られちゃったの? 私だったら、焔さんが選んだスケスケを着てあげるのに」
「え、マジで!?」
優花の言葉に焔は目を血走らせながら食いつく。
すぐさま脳内で優花の姿をスケスケ水着に変換し、ひとりで盛り上がり始める。
そんな焔に手刀を入れてイメージ映像を吹き飛ばし、呉羽は優花に詰め寄った。
「スケスケなんてダメです! お姉ちゃんが許しません!」
「ええ~」
いつの間にかまるで姉妹のような関係になっているふたりの姿に焔は微笑ましい気持ちになる。
「呉羽さんもスケスケ着ればいいのに」
「き、着るわけないでしょう!」
珍しく取り乱す呉羽の姿も焔は微笑ましく見守り、そして同じようにスケスケ水着姿をイメージし始める。
それを察知したのか、呉羽はさっと振り返り、またも手刀をきめた。
「とうっ!」
「ぐへっ」
薄れゆく意識の中、焔は近くにあった水着をひとつ握りしめながら、優花の胸に倒れ込んでいくのだった。
その中のひとつに焔、舞依、汐音、千歳、夏海の5人の姿があった。
目的は海水浴に着ていく水着を選ぶことだ。
それはかつて焔と汐音の約束を果たすため。
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「ねえねえ焔、どれがいいかな?」
「あの~、千歳さん? 俺をそっちのコーナーに連れて行こうとするのやめてくれませんか」
「でもそんなところにいたら水着選べないよ?」
「俺の水着はこっちにあるんだけど」
「私の水着だよ」
「俺が選ぶの?」
「うん! 焔が着てほしいの選んで。あ、こういうのがいいかな?」
千歳は焔の目の前に、かなり露出の多い水着を持ってきた。
それを着る千歳を想像しながらも、焔は別の水着を選び千歳の体に合わせみる。
「俺はこっちの方が好きかな~」
「わぁ~、フリフリだね」
「ああ、フリフリだ」
焔が千歳に渡した水着は、ちょっとこどもっぽいくらいの、露出の少ないフリルワンピースだった。
意外と焔はこういうタイプの服や水着が好きなのだ。
「確かに焔はフリフリ大好きだもんね」
「ああ、かわいい千歳とかわいいフリフリは最強さ」
「も~、恥ずかしいよ! ちょっと着てみるね」
「どうせならさっきのやつも着てみせてくれると嬉しいな」
「焔のエッチ! 着ないからね!」
「ええ~、自分で選んだやつなのに?」
千歳は焔の選んだ水着だけを持って試着ルームへと入っていった。
それと入れ替わりで今度は舞依と夏海がやってくる。
「お兄ちゃん、これどうかな?」
「お、いいじゃないか、最高に似合いそうだ」
「こっちはどう?」
「最高に似合いそう」
「これは?」
「最高に似合いそう」
「も~、全然参考にならないよ~」
「仕方ないだろ、舞依は何を着てもかわいいんだから」
「む~、じゃあお兄ちゃんがこの中から選んで」
「俺が選ぶのか、それでいいのか妹よ」
焔はそう言いながら、持ってきた中で一番露出の少ないものを選んだ。
これはもちろん、海水浴場でどこの誰ともわからん連中に舞依の素肌をさらしたくないというシスコン思考からきている。
そして焔はこの考えを、世界中の兄が妹に抱いている普通の感情だと信じていた。
舞依は水着を選び終えたが、一緒にいた夏海はまだ何も見つけていない様子だ。
そんな夏海はモジモジしながらそっと焔の前にやってきた。
「どうしたの夏海ちゃん?」
「あの、その……。私もおにい……、じゃなくて焔さんに選んでほしくて」
「俺が夏海ちゃんの水着を!?」
いくら妹のような存在とはいえ、妹の友達の水着を選ぶなんてことが普通あるのだろうか。
さすがに照れてしまい、焔の方がモジモジしてしまう。
「私、自分で水着を選んだことないんです」
「そうなの?」
「はい、体が強くなかったので、必要なくて」
「そっか、じゃあ一緒に選んでみようか」
「いいんですか」
「ああ、俺をマネキン代わりに使ってくれていいから」
「え……」
焔の一言に夏海が固まる。
「いや、冗談、冗談だからね」
「で、ですよね。すみません」
「気を取り直してさっそく探してみようか。あ、これなんかどうかな」
「え……」
焔が引っ張り出したのは、なんと白いスク水。
なんというレアもの。
冗談でもなんでもなく、焔は割と真面目に選んで夏海に本気ですすめていた。
しかし返ってきたのは夏海の白い目だった。
その後、結局選んだのはまたもフリフリ。
しかし3人の中で唯一のビキニタイプ。
ちょうど焔の目にとまり、夏海の好みともあったらしい。
ビキニといっても布地が多く、ラッシュガードもセットなので、そこまで露出することもないだろう。
焔は夏海の素肌も他の者に見せるつもりはないらしい。
そしてお次は汐音の水着だ。
「焔君、もちろん私のも選んでくれるんだよね?」
「それはもう、そのために来たんですから。どうぞ!」
焔はいつの間に選んでいたのか、汐音にむかって水着を差し出す。
「……なんか透けてない?」
「そんなことないですよ、透け感があるだけで透けませんって」
「本当に? 大事なところが見えちゃったりとかしない?」
「そんなものがこんなところに売ってるわけないじゃないですか」
「それもそうだね……。じゃあせっかくだし試してみるよ」
「はい。気に入らなかったらまた選びますから」
「うん、よろしく」
試着室に入っていく汐音。
しばらくして汐音は顔だけ試着室から出して、焔にむかって叫ぶ。
「ばっちり透けてるじゃない!!」
「あれれ~? おかしいなぁ~」
汐音の言葉にとぼける焔。
透けることはばっちり近くにいた店員に確認済みだった。
「お兄ちゃん最低」
「焔最低」
「焔さん……」
舞依たち3人から非難の視線を浴びる焔。
「すぐに代わりの水着を持ってきます!!」
焔はその場から逃げるように走り去った。
「ふぅ、危ないところだった」
「何がですか?」
「うわっ」
ひとりごとのつもりだった言葉に返事をされて、焔は驚き振り返る。
そこに立っていたのは呉羽と優花だった。
「呉羽ちゃんに優花ちゃんじゃないか、いったいどうしたの?」
「水着売り場ですから水着を買いに」
「いやまあ、そうだよね」
「海水浴に行くんですよね?」
「あ、汐音さんから聞いた?」
「はい、私たちもその水着を買いに来たんです」
「呉羽ちゃんも来てくれるの!?」
「ええ、優花ちゃんが行きたいと駄々をこねるので」
呉羽が視線をむけると、優花が「えへへ」と照れたように笑う。
ちょうど誘おうと思っていた2人の参加が決まり、焔は心の中でガッツポーズをした。
「それでは私たちは水着を選んできますので」
「ああ、俺も早く選ばないとな」
そう言って焔は呉羽たちと同じところに移動して水着を物色する。
「……なぜ焔さんは女性用の水着を選んでいるのですか?」
「え? 汐音さんの分を選んでるんだよ。さっきスケスケを渡したら怒られちゃって」
「へぇ……」
焔は特に何も気にせず放った一言だったが、当たり前のように呉羽には引っかかる言葉だった。
なにか言いたそうな呉羽だったが、それよりも先に優花が反応する。
「焔さん、汐音さんに怒られちゃったの? 私だったら、焔さんが選んだスケスケを着てあげるのに」
「え、マジで!?」
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すぐさま脳内で優花の姿をスケスケ水着に変換し、ひとりで盛り上がり始める。
そんな焔に手刀を入れてイメージ映像を吹き飛ばし、呉羽は優花に詰め寄った。
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「ええ~」
いつの間にかまるで姉妹のような関係になっているふたりの姿に焔は微笑ましい気持ちになる。
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「き、着るわけないでしょう!」
珍しく取り乱す呉羽の姿も焔は微笑ましく見守り、そして同じようにスケスケ水着姿をイメージし始める。
それを察知したのか、呉羽はさっと振り返り、またも手刀をきめた。
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---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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