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5章 変わっていく世界
116話
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焔たちはその後も海で遊び倒し、日が暮れ始めた頃に夕食としてバーベキューを始めた。
「うおおおおお!! 肉肉肉肉!!」
肉ばかりをひたすら網に並べていく焔。
なにやら見たことのないような肉までずらりと並んでいる。
その別の網で沙織や呉羽が野菜を並べていた。
またまた別の網では魚介類が並べられ、食欲をそそるにおいをあたりに漂わせている。
そして最後の網は、なぜか火柱が立っていた。
「ぎゃあああ!! ファイヤー!!」
「何してるのお兄ちゃん! どうしたらこんなひどいことに……」
「ボクは何もしてないぞ!」
燃え上がる網の前で優希が明日香に呆れられていた。
ただ優希は本当に何もしていないらしく、網の上には何も乗っていない。
どこから燃え上がっているのかもわからない状態で、もしかすると魔法か何かが関係しているのかもしれなかった。
「とりあえずキャンプファイヤーとして置いておこうか」
汐音は燃え上がる炎を見ながらそう言った。
かつて世界を救った英雄はこういう時こそ冷静なのだろうか。
「さあ、結構焼けてきたから食べてくれ。じゃんじゃんいくからな」
「は~い」
焔の焼いた肉は、集まってきた舞依たちの胃袋にどんどん収まっていく。
無くなったらすぐに焔が肉を投入する。
そんな焔の隣に千歳がお皿を持って近づいてきた。
「焔も食べて、あ~ん」
「おお、気を遣わなくていいのに。でもありがとな、あ~ん」
焔は千歳のやさしさで味付けされた肉の味をかみしめる。
そんな焔をプルルがじ~っと見上げていた。
「プルルも食べな、ほら」
「あ~む」
焔に差し出された肉をゆっくりと口の中にいれるプルル。
もにゅもにゅと口を動かし、しばらくしてから飲み込む。
「……おいしい!」
「そうか、よかったな」
「もっと食べる~!」
「ああ、って、そっちはまだ焼いてない、こっちを食べなさい」
「は~い」
まだ焼けてない生の肉に手を伸ばすプルルを止め、椅子に座らせて目の前の皿に肉を乗せる。
危なっかしいので千歳が隣に付いていてあげることになった。
肉を焼く合間で自分も食べようと思っていた焔だったが、なぜか夏海や明日香たちがかわるがわるやってきては少しずつ食べさせてくれる。
おかげで焔はまだ自分では一口も食べていない。
なかなか照れる状況だったが、他の網で焼けたものも持ってきてくれるので、焔としては大助かり。
肉もいいが、焔は魚介類を気に入っていて、いかやタコ、貝まで食べさせてもらい、幸せな気分だった。
焔たちが食事を楽しみ、お腹がふくれた頃になると、あたりはすっかり暗くなっていた。
後片付けを済ませ、帰るまでの間、それぞれが自由な時間を過ごす。
そんな中、焔はふと空を見上げた後、ふらふらとみんなの元から離れていった。
「星がきれいだなぁ……」
都会ではお目にかかれないような満天の星空。
見上げればいつもそこにある、などということはない。
たとえ見上げても見られないところは見られないものだ。
それに今を生きる人々は、普段の生活の中で空を見上げるような余裕はないのかもしれない。
なんてことを考えながら、焔は近くの岩壁にもたれかかった。
そこでふと焔の頭にあることが浮かんでくる。
(そういえば俺がこうやって星とか月を眺めていると、大体その後ってろくなことが起きないんだよなぁ……)
焔は不吉なものを感じながら一人で苦笑いしていると、視界の隅にあるものを捉える。
ふたりきりになって手を繋ぎ、見つめ合う舞依と明日香だった。
(あんなところで何してるんだ? 手を繋いで見つめ合って……。まさかまさかまさかまさか)
星を眺めてきれいに浄化されていたはずの焔の心は、一瞬にしてピンク色に染まりあがる。
この場所からではよくふたりの様子が見えないので、焔はこっそりとふたりに忍び寄ることにした。
そして会話が聞こえるくらいまで近づいたところで濡れた岩に足を滑らせこける。
「「!?」」
「いてて……、あ」
「何してるのお兄ちゃん」
「あ、いや、ふたりを見かけたから声をかけようと思って」
「それでこけちゃったの?」
「おうよ」
「……」
「なんか言ってくれよ舞依」
舞依は何も言わなかったが、苦笑いしている表情は「お兄ちゃんかっこ悪い」と言っているように思えて、焔は心を痛めてしまった。
なので焔はそっと話題を変えることにする。
「それよりふたりはこんなところで何をしてたんだ?」
「え、えっと、それは……」
焔の問いに対して、明日香が困ったように言葉に詰まる。
しかししばらくして、まるで助けを求めるように口を開く。
「私……、どうしたらいいのかなって」
「うん? どういうことだ?」
「私はずっとこっちの世界の住人だと思っていました。でも本当は焔さんや舞依ちゃんと同じ現実の人間だったわけで」
「ああ……」
「私、どっちの世界の記憶も曖昧なんです」
そう言いながら、明日香は自分の髪を苦しそうに手でつかむ。
「きっとこっちの世界の記憶は半分くらい作り物なんです。だからあまり現実感がない」
「そ、そんなの本当かわからないだろう?」
「そうですよ、わかりません。だから本当かどうかもわかりません」
「確かにそれはそうだけどさ……」
「現実での記憶もおかしいんです。両親のこととか全然覚えてない。焔さん達と過ごしていた頃くらいの記憶しかないんです」
「思い出してないだけじゃないのか? 俺たちだって世界樹のダンジョンへ行くまではかなり記憶が消されてたわけだし」
「そうなんでしょうか」
「俺たちは元々現実世界から来てるし、あの時取り戻した記憶って、結局俺たちは同じころの分だけじゃないか?」
「あ、そういえばそうですね」
「だろ? もしかしたら別のところで記憶が戻るかもしれないし、あまり考えたくないけど、あの時に偽の記憶を植え付けられた可能性もある」
「偽の記憶?」
「ああ、忘れていた過去ではなく、作り物の過去かも知れないってことだ。残念ながらそれも証明できないけどさ」
「じゃあ焔さんはやっぱり私のお兄ちゃんじゃないんですか?」
「わからないよ。俺は多分あの記憶は本物だと思ってる。でもわからない」
「うう……」
「まあいいじゃないかどっちでも。わからないんだったらそれでいい。俺は今を全力で生きる。目の前の正しいを貫いてみせるよ。後悔しないようにさ」
「後悔しないように……」
「だから俺は明日香が頼れる魔王でも、かわいい妹みたいな女の子でも、明日香のやりたいようにやればいいと思うぞ」
「う~ん」
明日香は両手の人差し指をこめかみに当てて悩む素振りを見せる。
ただそこにはさきほどまでの重い空気はなく、もう答えは出ているようだった。
「よし、じゃあ私はどっちもやります」
「おお?」
「やっぱりあの記憶を見せられても今の私は私ですから。でも焔さんの妹になった私も私です。だからどっちもやります!」
「……はは、いいんじゃないか、それで」
「はいっ」
焔のアドバイスがよかったのかどうかはわからない。
それでも明日香はスッキリしたような笑顔を見せている。
その笑顔を見た焔は、微笑ましい気持ちで明日香の頭を自然と撫でていた。
「……えへへ」
明日香は抵抗することもなく、おとなしく撫でられ続けていた。
あのまま何も起きなかったら、現実世界でこんな風に過ごしている未来もあったのだろうか。
焔はそんなことを考えながら舞依の方を見る。
「む~」
舞依はなにか不満そうに頬を膨らませていた。
「ど、どうしたんだ舞依」
「別に……」
それだけ言うと、舞依はぷいっとそっぽむいて歩いていってしまう。
慌てて焔が追いかけ隣に並ぶと、いきなり腕を組まれる。
「……お兄ちゃんは私のお兄ちゃんだよ」
そんなつぶやきを聞いて、焔は可笑しくなってクスッと笑う。
「当たり前だろ。舞依は俺の大切な妹だよ」
「ならいいよ」
「はは、なんか懐かしいなこういうの」
舞依が嫉妬したり独占欲を見せたりするのは、最近取り戻した記憶の中がほとんどだ。
それを懐かしいと思うのは、きっとその記憶は本物だからなのだろう。
焔はそう思いながら舞依に右腕を預け続ける。
さらに左腕を明日香に取られる。
「この状態でみんなのところに帰ったら絶対になんか言われるよな」
「いいじゃないですか、妹なんですから」
「そんな言い訳が通用すればいいけどな」
そう言いながら、焔は幸せな温かさに包まれながらみんなの元に戻っていった。
「うおおおおお!! 肉肉肉肉!!」
肉ばかりをひたすら網に並べていく焔。
なにやら見たことのないような肉までずらりと並んでいる。
その別の網で沙織や呉羽が野菜を並べていた。
またまた別の網では魚介類が並べられ、食欲をそそるにおいをあたりに漂わせている。
そして最後の網は、なぜか火柱が立っていた。
「ぎゃあああ!! ファイヤー!!」
「何してるのお兄ちゃん! どうしたらこんなひどいことに……」
「ボクは何もしてないぞ!」
燃え上がる網の前で優希が明日香に呆れられていた。
ただ優希は本当に何もしていないらしく、網の上には何も乗っていない。
どこから燃え上がっているのかもわからない状態で、もしかすると魔法か何かが関係しているのかもしれなかった。
「とりあえずキャンプファイヤーとして置いておこうか」
汐音は燃え上がる炎を見ながらそう言った。
かつて世界を救った英雄はこういう時こそ冷静なのだろうか。
「さあ、結構焼けてきたから食べてくれ。じゃんじゃんいくからな」
「は~い」
焔の焼いた肉は、集まってきた舞依たちの胃袋にどんどん収まっていく。
無くなったらすぐに焔が肉を投入する。
そんな焔の隣に千歳がお皿を持って近づいてきた。
「焔も食べて、あ~ん」
「おお、気を遣わなくていいのに。でもありがとな、あ~ん」
焔は千歳のやさしさで味付けされた肉の味をかみしめる。
そんな焔をプルルがじ~っと見上げていた。
「プルルも食べな、ほら」
「あ~む」
焔に差し出された肉をゆっくりと口の中にいれるプルル。
もにゅもにゅと口を動かし、しばらくしてから飲み込む。
「……おいしい!」
「そうか、よかったな」
「もっと食べる~!」
「ああ、って、そっちはまだ焼いてない、こっちを食べなさい」
「は~い」
まだ焼けてない生の肉に手を伸ばすプルルを止め、椅子に座らせて目の前の皿に肉を乗せる。
危なっかしいので千歳が隣に付いていてあげることになった。
肉を焼く合間で自分も食べようと思っていた焔だったが、なぜか夏海や明日香たちがかわるがわるやってきては少しずつ食べさせてくれる。
おかげで焔はまだ自分では一口も食べていない。
なかなか照れる状況だったが、他の網で焼けたものも持ってきてくれるので、焔としては大助かり。
肉もいいが、焔は魚介類を気に入っていて、いかやタコ、貝まで食べさせてもらい、幸せな気分だった。
焔たちが食事を楽しみ、お腹がふくれた頃になると、あたりはすっかり暗くなっていた。
後片付けを済ませ、帰るまでの間、それぞれが自由な時間を過ごす。
そんな中、焔はふと空を見上げた後、ふらふらとみんなの元から離れていった。
「星がきれいだなぁ……」
都会ではお目にかかれないような満天の星空。
見上げればいつもそこにある、などということはない。
たとえ見上げても見られないところは見られないものだ。
それに今を生きる人々は、普段の生活の中で空を見上げるような余裕はないのかもしれない。
なんてことを考えながら、焔は近くの岩壁にもたれかかった。
そこでふと焔の頭にあることが浮かんでくる。
(そういえば俺がこうやって星とか月を眺めていると、大体その後ってろくなことが起きないんだよなぁ……)
焔は不吉なものを感じながら一人で苦笑いしていると、視界の隅にあるものを捉える。
ふたりきりになって手を繋ぎ、見つめ合う舞依と明日香だった。
(あんなところで何してるんだ? 手を繋いで見つめ合って……。まさかまさかまさかまさか)
星を眺めてきれいに浄化されていたはずの焔の心は、一瞬にしてピンク色に染まりあがる。
この場所からではよくふたりの様子が見えないので、焔はこっそりとふたりに忍び寄ることにした。
そして会話が聞こえるくらいまで近づいたところで濡れた岩に足を滑らせこける。
「「!?」」
「いてて……、あ」
「何してるのお兄ちゃん」
「あ、いや、ふたりを見かけたから声をかけようと思って」
「それでこけちゃったの?」
「おうよ」
「……」
「なんか言ってくれよ舞依」
舞依は何も言わなかったが、苦笑いしている表情は「お兄ちゃんかっこ悪い」と言っているように思えて、焔は心を痛めてしまった。
なので焔はそっと話題を変えることにする。
「それよりふたりはこんなところで何をしてたんだ?」
「え、えっと、それは……」
焔の問いに対して、明日香が困ったように言葉に詰まる。
しかししばらくして、まるで助けを求めるように口を開く。
「私……、どうしたらいいのかなって」
「うん? どういうことだ?」
「私はずっとこっちの世界の住人だと思っていました。でも本当は焔さんや舞依ちゃんと同じ現実の人間だったわけで」
「ああ……」
「私、どっちの世界の記憶も曖昧なんです」
そう言いながら、明日香は自分の髪を苦しそうに手でつかむ。
「きっとこっちの世界の記憶は半分くらい作り物なんです。だからあまり現実感がない」
「そ、そんなの本当かわからないだろう?」
「そうですよ、わかりません。だから本当かどうかもわかりません」
「確かにそれはそうだけどさ……」
「現実での記憶もおかしいんです。両親のこととか全然覚えてない。焔さん達と過ごしていた頃くらいの記憶しかないんです」
「思い出してないだけじゃないのか? 俺たちだって世界樹のダンジョンへ行くまではかなり記憶が消されてたわけだし」
「そうなんでしょうか」
「俺たちは元々現実世界から来てるし、あの時取り戻した記憶って、結局俺たちは同じころの分だけじゃないか?」
「あ、そういえばそうですね」
「だろ? もしかしたら別のところで記憶が戻るかもしれないし、あまり考えたくないけど、あの時に偽の記憶を植え付けられた可能性もある」
「偽の記憶?」
「ああ、忘れていた過去ではなく、作り物の過去かも知れないってことだ。残念ながらそれも証明できないけどさ」
「じゃあ焔さんはやっぱり私のお兄ちゃんじゃないんですか?」
「わからないよ。俺は多分あの記憶は本物だと思ってる。でもわからない」
「うう……」
「まあいいじゃないかどっちでも。わからないんだったらそれでいい。俺は今を全力で生きる。目の前の正しいを貫いてみせるよ。後悔しないようにさ」
「後悔しないように……」
「だから俺は明日香が頼れる魔王でも、かわいい妹みたいな女の子でも、明日香のやりたいようにやればいいと思うぞ」
「う~ん」
明日香は両手の人差し指をこめかみに当てて悩む素振りを見せる。
ただそこにはさきほどまでの重い空気はなく、もう答えは出ているようだった。
「よし、じゃあ私はどっちもやります」
「おお?」
「やっぱりあの記憶を見せられても今の私は私ですから。でも焔さんの妹になった私も私です。だからどっちもやります!」
「……はは、いいんじゃないか、それで」
「はいっ」
焔のアドバイスがよかったのかどうかはわからない。
それでも明日香はスッキリしたような笑顔を見せている。
その笑顔を見た焔は、微笑ましい気持ちで明日香の頭を自然と撫でていた。
「……えへへ」
明日香は抵抗することもなく、おとなしく撫でられ続けていた。
あのまま何も起きなかったら、現実世界でこんな風に過ごしている未来もあったのだろうか。
焔はそんなことを考えながら舞依の方を見る。
「む~」
舞依はなにか不満そうに頬を膨らませていた。
「ど、どうしたんだ舞依」
「別に……」
それだけ言うと、舞依はぷいっとそっぽむいて歩いていってしまう。
慌てて焔が追いかけ隣に並ぶと、いきなり腕を組まれる。
「……お兄ちゃんは私のお兄ちゃんだよ」
そんなつぶやきを聞いて、焔は可笑しくなってクスッと笑う。
「当たり前だろ。舞依は俺の大切な妹だよ」
「ならいいよ」
「はは、なんか懐かしいなこういうの」
舞依が嫉妬したり独占欲を見せたりするのは、最近取り戻した記憶の中がほとんどだ。
それを懐かしいと思うのは、きっとその記憶は本物だからなのだろう。
焔はそう思いながら舞依に右腕を預け続ける。
さらに左腕を明日香に取られる。
「この状態でみんなのところに帰ったら絶対になんか言われるよな」
「いいじゃないですか、妹なんですから」
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---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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