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5章 変わっていく世界
117話
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焔はまた夢を見ていた。
今度は前回のような黒い霧とは縁遠い、きれいなきれいな世界。
白い砂浜と青い海と空。
それだけしかない世界。
後ろを振りむけば地平線まで見える砂浜。
目の前にはどこまでも続く海。
静かな風と波の音だけが聞こえる。
「きれいな夢だな……」
「ふふふ」
「うぉっ」
焔は完全に自分ひとりだと思っていて、突然隣から聞こえた声に驚く。
振りむいた先にいたのは、焔の母である神楽がゲーム内で使用しているアバター、ヒミコだった。
とはいえその姿はほぼ神楽なのだが、前に通信した時とは違い、髪は雪のように白く、まとっている雰囲気も神楽とは完全に別物だ。
「あんた、俺の母親じゃないな」
「ふふふ、そうね。私はヒミコ、あの世界の女神」
「演じてるってわけじゃなさそうだな」
焔の目の前にいるのは母親ではなく別の何か。
それに気づいた時点で、焔はこれがただの夢ではないと確信する。
汐音と世界樹の空間で話していた時と同じ感覚。
これはもしかすると、ゲーム外からゲーム内の人物へ通信を行う手段のひとつなのかもしれないと焔は考えた。
つまりよほど重要な話があるということなのだろう。
「俺に何か用なのか?」
「……そうね」
「なら話を聞こうじゃないか」
「ふふふ」
ヒミコは微笑む。
笑顔を見せている。
なのに焔には、そこに感情が宿っているとは思えなかった。
その笑顔を見ていると、焔はなぜか少し寂しさを感じた。
「この世界、きれいでしょ」
「あ、ああ……」
「だからあの世界も、こうなるべきなの」
「あの世界って、ゲームの世界のことか?」
そこでヒミコは首を横に振った。
「あなたたちの言う、現実世界のこと」
「は?」
「あんな世界消えてしまえばいい。そうすれば誰も悲しまない」
「何を言ってるんだ? あんたたちはあの世界を監視したいんじゃなかったのか?」
「それじゃ遅い。不十分なの」
「そうは言ったって、世界が消えてなくなるわけないだろう。デジタル世界じゃないんだから」
「ふふふ、だからデジタルにするの」
「なんだって?」
「あなたも知っているでしょう? すでに人をデジタル世界に送りこむことはできている」
「それは個人の話だろう? いったい世界にどれだけの人間がいると思ってるんだ」
「問題はないの。すでにHIMIKOの端末やアプリは全世界にばらまかれている。それらを踏み台にすれば私たちのネットワークを世界中に広げることができる」
「それは……」
「世界のすべてをデジタル化して、そこですべてを壊す」
「そんなのうまくいくはずがない。それにそんなことしても結局現実世界はそのままじゃないか」
「そうね。抜け殻のような人間が転がっているかもしれないわね。でもいいの。私の望む世界は達成される」
「意味がわからない」
「そう、わかってくれないのね」
「当たり前だろう」
「こちらの世界を選んだあなたならわかってくれると思ったのだけど。あの世界にはうんざりしてるんじゃなかったの?」
「そんなことないさ。壊さないといけないほどだとは思わない。ただ俺はゲームの世界の方が好きだっただけだ」
「残念ね。でも気が変わったら教えて。私、あなただけは助けてあげてもいいわ」
「それはどうも。でも俺はみんなと一緒に生きていくって決めてるから」
「ふふふ。今日はこれくらいにしておくわ」
「あ、ちょっと!」
焔はヒミコの腕をつかもうとするが、その瞬間に黒い霧となって消えてしまう。
そしてあれほど美しかった世界も同じように黒い霧となり焔を包む。
そこで焔の意識は途切れてしまった。
目を覚ますとそこはいつもの部屋。
状況だけで言えば夢を見ていただけだ。
「夢……、なわけないよな」
あれだけしっかりと会話をしていたのだから夢ではないとわかる。
「ヒミコ……、いったい何をするつもりなんだ」
そこで焔はふと思い出す。
最初に通信したときにヒミコとはフレンド登録をしていることを。
ということはこちらから連絡を取ることができるはず。
ヒミコが神楽のままだったら、さっきのはリアルな夢でしたで済む。
もし違ったとしても、何かしらの情報を得られるかもしれない。
さっそく焔はフレンドリストからヒミコを探してタップする。
「……ブロックされてる」
地味にショックを受ける焔だった。
その時、ドンッと、部屋の扉に何かがぶつかったような音がする。
様子を見るため、慌てて扉を開くと、目の前には胸を押さえ苦しそうにうずくまる夏海の姿があった。
「た、助けて、ほむ……、お兄ちゃん……」
「夏海ちゃん!」
焔は苦しむ夏海を抱きとめ呼びかける。
夏海は苦しそうにうめき声を上げ続けていた。
焔の叫び声で部屋を出てきた宿のメンバーも集まり始める。
「焔さん、早く夏海さんをベッドへ!」
「あ、ああ」
目の前で苦しむ夏海を見て、焔は頭が真っ白になっていた。
明日香の声が聞こえなかったら、ただその場で固まっていただけだっただろう。
なんとか体を動かし、夏海を抱き上げ、ベッドへ寝かせた。
夏海の手を握り、祈りながら、焔は嫌な予感がして背中が凍ったように冷たく感じていた。
今度は前回のような黒い霧とは縁遠い、きれいなきれいな世界。
白い砂浜と青い海と空。
それだけしかない世界。
後ろを振りむけば地平線まで見える砂浜。
目の前にはどこまでも続く海。
静かな風と波の音だけが聞こえる。
「きれいな夢だな……」
「ふふふ」
「うぉっ」
焔は完全に自分ひとりだと思っていて、突然隣から聞こえた声に驚く。
振りむいた先にいたのは、焔の母である神楽がゲーム内で使用しているアバター、ヒミコだった。
とはいえその姿はほぼ神楽なのだが、前に通信した時とは違い、髪は雪のように白く、まとっている雰囲気も神楽とは完全に別物だ。
「あんた、俺の母親じゃないな」
「ふふふ、そうね。私はヒミコ、あの世界の女神」
「演じてるってわけじゃなさそうだな」
焔の目の前にいるのは母親ではなく別の何か。
それに気づいた時点で、焔はこれがただの夢ではないと確信する。
汐音と世界樹の空間で話していた時と同じ感覚。
これはもしかすると、ゲーム外からゲーム内の人物へ通信を行う手段のひとつなのかもしれないと焔は考えた。
つまりよほど重要な話があるということなのだろう。
「俺に何か用なのか?」
「……そうね」
「なら話を聞こうじゃないか」
「ふふふ」
ヒミコは微笑む。
笑顔を見せている。
なのに焔には、そこに感情が宿っているとは思えなかった。
その笑顔を見ていると、焔はなぜか少し寂しさを感じた。
「この世界、きれいでしょ」
「あ、ああ……」
「だからあの世界も、こうなるべきなの」
「あの世界って、ゲームの世界のことか?」
そこでヒミコは首を横に振った。
「あなたたちの言う、現実世界のこと」
「は?」
「あんな世界消えてしまえばいい。そうすれば誰も悲しまない」
「何を言ってるんだ? あんたたちはあの世界を監視したいんじゃなかったのか?」
「それじゃ遅い。不十分なの」
「そうは言ったって、世界が消えてなくなるわけないだろう。デジタル世界じゃないんだから」
「ふふふ、だからデジタルにするの」
「なんだって?」
「あなたも知っているでしょう? すでに人をデジタル世界に送りこむことはできている」
「それは個人の話だろう? いったい世界にどれだけの人間がいると思ってるんだ」
「問題はないの。すでにHIMIKOの端末やアプリは全世界にばらまかれている。それらを踏み台にすれば私たちのネットワークを世界中に広げることができる」
「それは……」
「世界のすべてをデジタル化して、そこですべてを壊す」
「そんなのうまくいくはずがない。それにそんなことしても結局現実世界はそのままじゃないか」
「そうね。抜け殻のような人間が転がっているかもしれないわね。でもいいの。私の望む世界は達成される」
「意味がわからない」
「そう、わかってくれないのね」
「当たり前だろう」
「こちらの世界を選んだあなたならわかってくれると思ったのだけど。あの世界にはうんざりしてるんじゃなかったの?」
「そんなことないさ。壊さないといけないほどだとは思わない。ただ俺はゲームの世界の方が好きだっただけだ」
「残念ね。でも気が変わったら教えて。私、あなただけは助けてあげてもいいわ」
「それはどうも。でも俺はみんなと一緒に生きていくって決めてるから」
「ふふふ。今日はこれくらいにしておくわ」
「あ、ちょっと!」
焔はヒミコの腕をつかもうとするが、その瞬間に黒い霧となって消えてしまう。
そしてあれほど美しかった世界も同じように黒い霧となり焔を包む。
そこで焔の意識は途切れてしまった。
目を覚ますとそこはいつもの部屋。
状況だけで言えば夢を見ていただけだ。
「夢……、なわけないよな」
あれだけしっかりと会話をしていたのだから夢ではないとわかる。
「ヒミコ……、いったい何をするつもりなんだ」
そこで焔はふと思い出す。
最初に通信したときにヒミコとはフレンド登録をしていることを。
ということはこちらから連絡を取ることができるはず。
ヒミコが神楽のままだったら、さっきのはリアルな夢でしたで済む。
もし違ったとしても、何かしらの情報を得られるかもしれない。
さっそく焔はフレンドリストからヒミコを探してタップする。
「……ブロックされてる」
地味にショックを受ける焔だった。
その時、ドンッと、部屋の扉に何かがぶつかったような音がする。
様子を見るため、慌てて扉を開くと、目の前には胸を押さえ苦しそうにうずくまる夏海の姿があった。
「た、助けて、ほむ……、お兄ちゃん……」
「夏海ちゃん!」
焔は苦しむ夏海を抱きとめ呼びかける。
夏海は苦しそうにうめき声を上げ続けていた。
焔の叫び声で部屋を出てきた宿のメンバーも集まり始める。
「焔さん、早く夏海さんをベッドへ!」
「あ、ああ」
目の前で苦しむ夏海を見て、焔は頭が真っ白になっていた。
明日香の声が聞こえなかったら、ただその場で固まっていただけだっただろう。
なんとか体を動かし、夏海を抱き上げ、ベッドへ寝かせた。
夏海の手を握り、祈りながら、焔は嫌な予感がして背中が凍ったように冷たく感じていた。
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もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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