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第6章

ソウハルは少し若返ったような気がした・・・

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ソウハルはお金に困ることが多かった。

理由はみんなはすでに年金をもらっていてゆとりある生活をしていたが、ソウハルは突如、蘇ったために年金をもらえることもできず、10年前に住んでいた家もすでになく財産は何一つ残っていなかった。また、真剣師も始めは稼げたもののソウハルが強すぎたので、最近は誰も相手にしてくれなくなり年齢も年齢だけに中々、働き口が見つからなかった。

そんなソウハルであったが街で草むしりなどの雑用の仕事があったので、週に3回だけ雑用の仕事をして、その他の日は真剣師として街に出たり、カズヒコ達とあって将棋をしたりして楽しんだ。

5年ほどそんな生活をしていたソウハルだったが、同じ仕事量なのに疲れがとれるようになり、体が軽くなってきたことに気づいた。

将棋会館でいつもの5人と会ってお話をした。

ソウハル「最近、前よりも疲れなくなってきた感じがするんだよね」

ダイスケ「聡ちゃん、ひょっとしたら少し若返ったんじゃないの」

ケイイチ「いやいや、前とそんなに変わってないと思うけどね」

カズヒコ「おやっさん、確かに大きくは変わっていないよね」

アツオ「でも、頭頂部のあたりが若干、若返ったような気がする」

ダイスケ「あっ、確かに聡ちゃん髪の毛は若返ったよ」

ソウハル「うん、それとちょっと筋力が以前よりついた気がするんだけど」

ソウハルはTシャツになると上腕二頭筋の力こぶをみんなの前で見せつけてみせた。

カズヒコ「おっ、聡ちゃんすごいじゃん」

ケイイチも負けじとソウハルの前でTシャツになると上腕筋を見せつけた。

ケイイチ「うっ、どうだ」

カズヒコ「おやっさん、ほっそーい」

アツオ「それにしても聡ちゃん体つきも若々しくなった気がする」

ダイスケ「やっぱりどんどん聡ちゃんだけ若々しくなっていきそうだよ」

5人は将棋を指し終わると、久しぶりに飲みに行くことになった。

カズヒコ「5人で集まって飲むのも久しぶりだね」

ダイスケ「僕たちアツオさんぬかして全員80代だからね」

ケイイチ「聡ちゃんは若返ってるんだから僕たちよりももうすでに若いんじゃないの」

アツオ「聡ちゃんに関しては1年経過するごとに若返る計算になるからね」

みんなは軽くお酒を飲むと2次会のカラオケに行った。

ケイイチ「よし、十八番歌うぞ」

カズヒコ「おやっさん、待ってました」

ダイスケ、アツオ、ソウハルが拍手をするとケイイチは歌った。

ケイイチ「波の谷間に命の花が 二つ並んで咲いている 兄弟船は親父のかたみ・・・」

カズヒコ「いいぞ、おやじ」

ダイスケ、アツオ、ソウハルも大盛り上がりだった。

ケイイチ「次はカズの番だよ」

ソウハル「そうだな。聴かせてほしいな」

ダイスケ「カズヒコさんには十八番のいい気持ちを聴かせてほしいな」

アツオ「沖田浩之さんだね」

カズヒコ「仕方ないな」

ケイイチ「待ってました」

ダイスケ、アツオ、ソウハルが拍手をするとカズヒコは歌った。

カズヒコ「急に綺麗になったアノコに キャンパスの噂広がる Aまでいったとア・・・・ん」

ケイイチ「いいぞいいぞ」

ダイスケ「やっぱりこの歌は盛り上がるよね」

ソウハル「カズチャンらしいよ」

カズヒコ「次はダイちゃんの番だね」

ケイイチ「やっぱりダイちゃんのX JAPAN聴きたいな」

ソウハル「ダイちゃんハードに行こうぜ」

アツオ「そうだね」

ダイスケ「さめきった街に別れを告げ 荒れくるう刺激に身をさらせ あいつの瞳は光を失せた 燃えくるう心は操れない」

ケイイチ「おっ、かっこいいね」

カズヒコ「男前」

ソウハル「盛り上がるね」

アツオ「そうだね」

ケイイチ「次は聡ちゃんか」

ソウハル「いやいやあっちんだよ」

歌が苦手だったアツオはいつのまにか席を外していた。

カズヒコ「あっちゃんは最後でいいよ」

ダイスケ「そういえばあっちゃんの歌声聴いたことないよ」

ソウハル「いつも歌の番になるといなくなっちゃうんだよな」

ケイイチ「聡ちゃんいこう」

ソウハル「あんまり歌わからないよ」

ダイスケ「ぎんぎらぎんは」

ソウハル「何それ?」

カズヒコ「マッチだっけ」

ダイスケ「そうだよ」

ケイイチ「聡ちゃんわからないんじゃみんなで歌おう」

全員「覚めたしぐさで熱く見ろ 涙残して笑いなよ」

ケイイチ「ほとんどワシが歌ってるよ」

ソウキチ「だって知らんもん」

カズヒコ「ヤングマンは歌えなかったか」

ダイスケ「聡ちゃん、うまかったよ」

ソウハル「わかった。あっ、あっちんもきた。一緒に歌おう」

アツオ「うん」

ソウハル&アツオ「ヤングマン、さあ立ち上がれよ ヤングマン 今飛び出そうぜ ヤングマン もう悩むことは ないんだから・・・すばらしいYMCA YMCA」

ケイイチ「盛り上がった。盛り上がった」

カズヒコ「もう年だからヌキはやめておくか」

ダイスケ「盛り上がったからね」

ソウハル「金かかるし」

5人はカラオケを歌った後、帰宅した。ただ、ソウハルは不思議とそれほど疲れを感じなかったし、全然ヌキに行ける程の体力的にも余裕はあったし、勃起力も5年前に比べると少し向上したような気がした(続)




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